保護者の相談

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母へ

61年前、お腹を痛め、生んでくれてありがとうございます。母子手帳を見ると、3/25日 23:39分とありますので、夜遅くまでスミマセン。
2016年のウィッツ青山学園就学支援金事件の時は大変、心配をかけました。
「もう、生徒も居なくなって、板橋でやっていけない、悔しいなぁ」と。
「あれだけ、報道されたんじゃ、仕方ないね」
その後、養老乃瀧様、東京リーガルマインド様から無償教室提供を受ける様になったときは
「あんたも、悪運が強いね」とホッとしてくれました。

2018年2月に聞いた事もないガン(胸腺腫)になり、手術を受ける前に報告しましたよね。
「お袋、今までお世話になった。俺、ガンだよ。胸腺腫っていう、珍しいガンで、ドクターも開けてみなければわからないっていうんだ。だから、一応、報告しておくよ。今までありがとう」と。
「転移はあるの?」
「検査の結果、今のところないらしいけど、開けてみなければ、何とも言えないと言われているから、こうして、電話しているんだ」
手術後
「ドクターから、肉眼では全て、悪いところは取り切った。転移も無いし、放射線、化学療法等もやる必要がないからと言われた、心配かけました」
「良かったね。喘息がひどくて、お見舞いにも行けず。ごめんね」と。
「何言ってるんだよ。お袋だって、買い物行くのが精一杯なんだから、お見舞いなど期待していないよ。それより、心配かけてごめんね」
2019年7月 新書が出ると、すぐに、お見舞いがてら、大山の病院に行ったよね。新書を渡すと
「ウィッツ事件で落ち目になったけど、頑張ったね」

「9月には養老乃瀧で出版記念パーティーがあるから、出てくれよな。お世話になった人に挨拶して欲しいんだ」
「わかったわ」
「その前に、左足首の手術を受けるけど、心配しないでね。ガンじゃないから」
その後、僕は一月あまり、病院に入院して、退院したのは9/4日。翌、5日はあなたのお見舞いに行きました。
「お袋、アレも食べない、これも食べない等とわがまま、言ってないで、チャンと食べなきゃダメだろ」
「わかっているわよ。ここのは口に合わなくて」
「じゃ、何が食べたいんだ。買ってきてやるから」
「うな鐵のウナギ、冬になったら、越前ガニもいいわね。」
「わかった、ウナギな」
「やっぱ、いいわ。どうせ、食べられないから」
「リハビリの時間です」とトレーナーが病室にやってきました
「杉浦さん、今日は頑張って下さいよ」
「そうだよ、わがまま、言っちゃイケナイよ」等と、あなたはベッドサイドの檻をつかまって、運動していましたね。
もう、骨と皮しかないのに、一生懸命やっていました。
病室を出ると
看護師から「息子さん来たから、元気に振る舞っていましたけど、いつも、寝たきりで会話にも応じないのですよ」
後から、同居している、弟から
「兄貴、お袋、長くないらしい。医者から覚悟してくれって言われたよ」
「だって、さっき、元気で、リハビリやっていたんだよ!」
「アレは気丈に振る舞っているだけだよ。医者は胃に管を通して、栄養を流せば、延命できるかもと言っているけど、後は家族の判断だと言っているよ」
「延命は反対だな! お袋は人に弱みを見せない、気高い人だから、延々と命を医学の力で延ばそうと思わないだろう」

「そう言うと思ったよ。俺も兄貴と同じだ」

9/6日 あなたは天国に行きましたね。今も僕の脳裏に焼き付いています。

あのベッドサイドのリハビリは全身全霊で頑張ったんです。
あの、瞬間、一瞬を精一杯、生きる。今後、苦しいことがあっても、お袋のように、精一杯、一瞬、一瞬を大事に、”今を生きる”で頑張っていきます。

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