3つの転機 寮生活 引きこもり高校生を医療看護系大学合格に導いた!

不登校や引きこもりの問題は、どの家庭でも深刻な悩みの種です。子どもが学校に行かなくなることで、親としてはどう対処すべきか悩み、途方に暮れてしまうことも少なくありません。しかし、実際には適切な支援具体的な対策を講じることで、多くの子どもたちは再び社会に出て自律を果たしています。

私たち、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

目次

3つのステップで解決!引きこもり中学生を支える方法とは?

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン でも紹介され、多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

引きこもり男子高校生の実態

シュン君の物語は、多くの引きこもり男子高校生が抱えている問題に共通するものがあります。彼は、神奈川県内の私立高校に通っていた1年生の男子生徒でした。高校1年生から、突如として学校に行かなくなり、引きこもり状態に陥りました。

シュン君の状況:

  • 高校1年生
  • 神奈川県の私立高校に在籍
  • 6月末から学校を休み始め、昼夜逆転生活
    生活のリズムが乱れ、夜はゲームばかりして過ごし、外出は週に1回の買い物程度に留まるようになりました。
  • 食事は1日に1食、風呂は週に1回
    健康状態も心配になるほど、規則正しい生活から離れていきました。
  • 学校に行かない原因
    学校に行かなくなった理由ははっきりとしたものではなく、友達とのトラブルが原因とだけ伝えられました。
    最初は「学校をやめたい、行っても仕方ない」と言っていたものの、友達からLINEで連絡が来て「明日行く」と答えたこともありました。しかし、1ヶ月間学校には行かず、その後も状況は改善しませんでした。

予想通りの結果とその後の対応

シュン君は、夏休み前に部活に誘われていたものの、結局は参加しなかったことが予想されていました。部活に参加することで何かが変わるかもしれないという期待もありましたが、実際にはその一歩すら踏み出せなかったのです。

その後、シュン君との面談の日程をこちらから提案し、連絡を取り合いましたが、学校に行かないという状況が続いていました。これらの出来事は、引きこもりの少年たちがどれだけ心の中で葛藤しながらも、外の世界に戻れないでいるのかを物語っています。

このシュン君のケースは、引きこもりや不登校問題を抱える子どもたちがどれだけ多くの困難に直面しているか、そしてそれにどう対応していくべきかを理解するための重要な実例です。シュン君の物語を通じて、不登校や引きこもりの問題にどのように向き合い、解決へと導くことができるのかを知ることができます。

なぜ引きこもりになったのか、彼の背景と家庭の状況を少しずつ理解していく過程

シュン君が引きこもり状態になった理由は、単に学校に行くことができなくなったからではありません。彼の引きこもりの背景には、家庭内や学校生活でのさまざまな問題が絡んでいることがわかりました。彼の物語を通じて、引きこもりの原因を少しずつ明らかにしていきました。

1. 学校でのトラブル

シュン君が学校を休み始めた原因として、まず挙げられたのは「友達とのトラブル」でした。多くの引きこもりや不登校の子どもたちは、学校での人間関係の問題が大きな要因となっています。シュン君もその例外ではなく、友達との関係がうまくいかなくなったことが、彼の心に深い影響を与えました。しかし、彼自身はそのトラブルの詳細についてはっきりと話すことはなく、ただ「友達との問題が原因だ」とだけ伝えました。このような閉ざされた心の状態は、シュン君の引きこもりを悪化させる要因となりました。

2. 家庭内の問題

家庭内でも、シュン君が抱えていたストレスやプレッシャーが影響を与えていることが次第に見えてきました。家族との関係は比較的普通だったものの、彼が学校に行けなくなった頃から、家族内のコミュニケーションがうまく取れていなかったことがわかりました。
彼の両親は、最初は「放っておけばそのうち戻るだろう」と考えていたようですが、シュン君の状態が悪化するにつれて、焦りと不安が募り、どうしていいかわからなくなっていたのです。

また、彼が学校に行かなくなったことで、家族の中での対話が減り、シュン君自身がどんどん孤立していく結果となりました。
引きこもりの多くのケースに共通しているのは、家族が何かしらのサインを見逃し、適切なサポートができなかったことです。
シュン君の場合も、家庭内でのサポート体制が十分ではなく、彼が外の世界と接することなく、ゲームやインターネットに依存する生活を送り始めたのです。

3. 社会とのつながりの欠如

学校に行かなくなり、家で過ごす時間が増えたシュン君は、ますます社会とのつながりを失っていきました。友達とのコミュニケーションが途絶え、家族との関係も冷えていく中で、彼は徐々に外の世界に対して強い不安を感じるようになりました。このような状況は、引きこもりの子どもに共通する「外の世界が怖い」「自分を受け入れてくれないのではないか」という感情を引き起こし、彼をますます閉じ込めてしまうのです。

4. 自己肯定感の低下

シュン君が引きこもり始めた時、彼の自己肯定感は非常に低い状態でした。学校に行かなくなり、友達とも会話が減り、家庭内でも自分を理解してもらえていないという気持ちが強くなったことで、彼は自分の存在価値に疑問を抱くようになりました。自己肯定感の低下は、引きこもりをさらに深刻化させる要因となります。


このように、シュン君が引きこもりに至った背景には、学校でのトラブル、家庭内のコミュニケーション不足、社会とのつながりの欠如、そして自己肯定感の低下が影響していました。引きこもりの問題は単なる「学校に行かない」という表面的な問題だけでなく、その裏には複雑な心理的な要因が絡んでいることがわかります。このような状況を理解し、適切なサポートを提供することが、引きこもりを解決するための第一歩となるのです。

この物語が伝えるメッセージ

シュン君の物語が伝える重要なメッセージは、引きこもりや不登校の子どもたちが抱える問題は、家族や周囲の理解と適切な対応が鍵となるということです。多くの家庭で、子どもが不登校や引きこもりになった際、最初は「しばらく様子を見よう」と考えてしまうことがよくあります。しかし、この対応が長引くと、問題が深刻化してしまうことがあります。

コロナ後の影響と引きこもりの増加

特に、コロナ禍が終息した後、多くの引きこもりや不登校の事例が増加しています。オンライン授業や外出の制限があった時期に、学校や社会との接点が減った子どもたちは、生活リズムが乱れ、引きこもり状態に陥ることが多くなりました。このような状況下で、「様子を見よう」と思っていると、あっという間に1ヶ月が過ぎてしまい、その間に子どもはますます部屋に閉じこもり、外の世界との関わりを失っていくことになります。

引きこもりの兆候とその危険性

引きこもりが進行すると、食事は部屋で取るようになり、進路の話をしない、部屋から出てこないといった兆候が現れます。このような状態が長期間続くと、子どもはますます社会との接点を失い、精神的にも孤立してしまいます。引きこもりと幽霊のように、ただ部屋に閉じこもっているだけでは、何も変わらないどころか、状況がどんどん悪化していくのです。

早期の介入が鍵

不登校や引きこもりの問題に直面した際、最も重要なのは早期の介入です。様子を見ているうちに問題が深刻化し、子どもが社会とのつながりを完全に失ってしまう前に、適切な支援を開始することが必要です。シュン君の物語も、家族や支援者が早期に介入し、少しずつ心の扉を開いていったからこそ、彼は再び社会に戻ることができました。

この物語から得られる教訓は、引きこもりや不登校の問題に対しては、何もしないことが最も危険であるということです。子どもたちが抱える心の問題や環境の変化を理解し、適切なサポートをすることが、彼らの未来を切り開く鍵となります。

3つの転機 寮生活 引きこもり高校生を医療看護系大学合格に導いた!

転機1: 生活リズムを整えることが最初の一歩

シュン君との出会いは、彼のご両親が私の著書「もう悩まない 不登校・ひきこもりの9割は解決できる」を読まれ、当協会の支援を受けたいという強い意欲から始まりました。シュン君のご両親は、彼の引きこもりの問題をどうにか解決したいと心から願っており、私たちの支援がその糸口になると感じたのです。

初めてシュン君と会った時、彼は言葉を発することなく、傷だらけになったiPadを握りしめて心を完全に閉ざしていました。その様子からは、彼がどれほど心を痛め、外の世界との接触を避けているのかが伝わってきました。彼の表情には希望の兆しが全く見えず、周りの人々との関わりを避けていることが一目でわかりました。会話のやりとりもほとんどなく、同意を示す際には、首を縦に振ったり横に振ったりするジェスチャーだけが返ってきました。その態度からは、シュン君がどれほど深い孤独と無力感を抱えているのかが感じ取れました。

この時点では、シュン君は心を閉ざし、他の人との関わりを拒絶しているように見えました。しかし、私たちが最初に着手したことは、彼の生活リズムを整えることでした。規則正しい生活が、心身の健康を取り戻す第一歩となるからです。シュン君にとって、最初は非常に小さな一歩でしたが、毎日決まった時間に起きること、朝食を取ること、軽い運動をすることなど、少しずつ生活習慣を整えていくことから始めました。

最初は彼も抵抗を示しましたが、生活が規則正しくなることで、心身の調子が少しずつ整い始めました。小さな変化ではありましたが、それがシュン君にとっては大きな意味を持ち、次第に心の扉を開くきっかけとなったのです。この生活リズムの改善が、シュン君が再び社会とのつながりを持つための土台となり、次のステップへ進む力を与えました。

シュン君の物語を通して感じるのは、引きこもりの子どもたちには、まず生活習慣を整えることがどれほど重要であるかということです。規則正しい生活が、心に少しずつ希望を取り戻す最初の一歩となり、彼が自分自身を再び信じる力を得る助けとなりました。

転機2: 生活改善合宿、寮生活の導入と社会との接点

シュン君は、海釣りを通じて少しずつ心を開き、クラスメートとのコミュニケーションも取れるようになりました。ですが、最も重要なのは生活習慣の改善でした。イベントやアクティビティでは参加できても、普段の授業や日常生活には引きこもり生活習慣が影響し、うまく適応できない状態が続いていました。このままでは、彼が自立し、社会復帰するためには十分ではないと感じ、私は一つの提案をしました。

それは、シュン君ともう一人の生徒を参加させ、生活改善合宿を1週間行うことです。この合宿を通じて、シュン君が自分の生活を自分で管理し、規則正しい生活を体験することで、生活習慣を改善するきっかけを作ることが狙いでした。

合宿が始まると、シュン君は驚くべき変化を見せました。最初、彼は「言われなくても朝きちんと起き、自分で食事を作り、畑仕事も楽しそうにやる」といった、普段では見られなかった前向きな姿勢を見せました。家では食欲がなく、食事も疎かになりがちだったシュン君でしたが、この合宿中は食欲が旺盛で、何より楽しんでいる様子が印象的でした。彼が自分の生活に責任を持つことで、自己肯定感も少しずつ回復していったのです。

しかし、合宿が終了し家に戻ると、また元の生活に戻り、引きこもりが再発することが何度かありました。このような繰り返しから、私はシュン君に対してさらに一歩踏み込んだ提案をしました。それは、学生寮での生活を始め、一人暮らしをすることです。家に戻るとどうしても元の生活に戻ってしまうシュン君に、外の世界で自分の生活をしっかりと管理し、社会との接点を持つ経験を積ませるためです。

その後、シュン君は学生寮で一人暮らしを始め、規則正しい生活が定着していきました。寮生活は、シュン君にとって自分で生活を支える力を養い、生活習慣の改善に大きな効果をもたらしました。社会との接点を持ちつつ、自分で生活を管理することで、シュン君はさらに自信を深め、生活習慣が根本的に改善されていったのです。

このように、シュン君の生活習慣を改善するためには、合宿や学生寮という新たな環境が重要な役割を果たしました。それによって、引きこもり生活から抜け出し、社会に適応する力を身につけることができたのです。

転機3: 医療看護系大学への挑戦

シュン君が寮生活を通じて心の壁を取り払い、少しずつ自分を取り戻していったことが、次第に彼の夢に向かって進む決意を固めるきっかけとなりました。寮生活での経験が、シュン君の中に潜んでいた新たな自信を引き出し、彼が未来に対して前向きな気持ちを持つことを可能にしたのです。

シュン君がずっと心の中で抱えていた夢、それは医療看護系の大学に進学し、医療の分野で人々を支える仕事をしたいというものでした。しかし、引きこもり生活をしていた時期には、その夢は遠いものであり、正直に言うと現実味がありませんでした。
社会との接点が少なく、自分に自信がなかったシュン君にとって、医療の道はあまりにも大きな夢に感じられたかもしれません。

しかし、寮生活や生活改善合宿を通じて、シュン君は次第に自分の可能性を感じられるようになり、将来に対する不安から希望へと気持ちが変化していきました。自分を支え合いながら生活を送る仲間たちと共に過ごすことで、彼は社会復帰への一歩を踏み出しただけでなく、自分が社会に貢献できる存在であることを実感し始めました。この過程で、彼の心にある「医療看護系大学に進学したい」という夢が再び強く蘇ったのです。

シュン君は、これまでの自分とは違う、自分の手で未来を切り開けるという確信を持ち始めました。
彼は、単なる思い付きではなく、実際にその夢を実現するために、受験勉強を始め、目標に向かって努力する決意を固めました。

しかし、高校3年生になり受験期を迎えたシュン君は、最初は模試を受けると言っても実際には受けず、ようやく受けた模試の結果は予想通りの低調なものでした。スタッフからは「上智、早稲田、慶應などの大学は無理だよ」と現実的なアドバイスを受けましたが、シュン君はそれを耳にせず、最終的に受けた試験は全て不合格となり、完全に撃沈しました。

さらに、最終面談ではシュン君が「働きたくないから大学に進学したい」とふざけたことを言ったため、スタッフは思わず「ふざけんな」と叱りました。この言葉をきっかけに、シュン君は自分の考えが甘かったことを理解し、真剣に自分を見つめ直すことになりました。

その後、シュン君は箱根のホテルに住み込みで働きながら自分を見つめ直し、改めて「看護医療系の大学に行きたい」と強く決意しました。1年間の浪人期間を経て、ようやく目標に向かって本格的に勉強を始め、その結果、無事に医療看護系の大学に進学することができました。

シュン君の物語は、どんなに迷いがあっても、自分の道を真剣に見つめ直し、努力を続けることで夢を実現できるということを教えてくれます。彼が自分の未来を切り開くために必要だったのは、周囲の助言と自身の決意を受け入れ、真剣に取り組む覚悟でした。

なぜ引きこもりになったのか、彼の背景と家庭の状況を少しずつ理解していく過程

シュン君が引きこもり状態に至った理由は、彼の心の中に深く根ざした孤独感や不安、そして社会との接点の欠如にありました。家庭内での支えがあったにもかかわらず、シュン君は次第に自分を閉じ込め、外の世界とのつながりを断絶してしまいました。その原因を理解するためには、彼が抱えていた背景や家庭の状況に目を向ける必要があります。

まず、シュン君が引きこもり始めた最初のきっかけは、学校での人間関係のトラブルやストレスだった可能性があります。友達との関係がうまくいかず、学校生活に対する不安や恐れが積もり、それが引きこもりの始まりとなったのです。彼は最初、学校を休む理由について具体的には話しませんでしたが、後に「友達とのトラブル」が引き金になったことを少しずつ打ち明けるようになりました。しかし、最も大きな問題は、彼がその状況から逃げるために外部との接触を完全に避けてしまったことでした。

シュン君が心を閉ざしていた一方で、家庭内でのやり取りは続いていましたが、それが彼にとってどれだけ支えになっていたのかは疑問です。ご両親は彼の状況を心配し、どうすべきか悩み続けましたが、シュン君はその思いを素直に受け入れることができず、ますます孤独を感じるようになったのです。

彼の心が少しずつ開かれていった転機は、やはり海釣りやイベントなどのアクティビティを通じてクラスメートやスタッフと交流が増えたことでした。これらのイベントでは、彼が最初に抱えていた心の壁が徐々に取り払われていきました。最初は、ジェスチャーや無言での応答が多かったシュン君でしたが、次第にみんなと会話をするようになり、他の人とのつながりを感じられるようになったのです。

海釣りのようなリラックスできるイベントでは、シュン君が自然に心を開くことができました。彼は最初、心の中で「自分はこの場にいても意味がない」と感じていたかもしれませんが、徐々に他の参加者と共に楽しみながら、少しずつ自己表現ができるようになりました。ジェスチャーだけだったコミュニケーションが、言葉を使って他者とつながることへと変わり、シュン君の心の扉が少しずつ開かれていきました。

この過程で、彼は「他者と関わることができる」という自信を持ち始め、引きこもりから抜け出すための第一歩を踏み出したのです。シュン君の物語は、引きこもりや不登校の子どもたちにとって、周囲の支えと自分自身の心の変化がどれほど重要かを教えてくれます。

支援の要点は「見守る」だけではなく、積極的な介入と関わりの深さにありました

シュン君のように、不登校から引きこもりに陥っている子どもに対する支援のアプローチは非常に重要です。多くのカウンセラーや不登校専門家は、こうした状況に対して「様子を見ましょう」といった消極的なアドバイスをすることが多いのが現実です。確かに、一時的な休養やリフレッシュは必要かもしれませんが、それだけでは根本的な問題を解決することは難しいのです。

当会のアプローチは、まさにその点で大きく異なります。「見守る」だけでは何も変わらないことを理解しており、積極的な介入を行っています。シュン君の場合も、ただ静観しているのではなく、積極的に関わり、心の扉を開くために様々な手段を講じました。これには、イベントへの参加を促し、実際にご自宅に迎えに行って一緒に外の世界と接する機会を作ることが含まれます。また、生活改善を促進するために、生活改善合宿学生寮の提供といった具体的な支援方法を取り入れました。

これらの方法は、シュン君が自分を取り戻し、社会と繋がる力をつけるために必要不可欠でした。シュン君が自分を信じ、再び社会に出るためには、ただ「見守る」だけでは不十分であり、積極的に関与し、支え続けることが必要です。実際に、当会が提供してきた様々な支援方法—例えば、生活改善合宿や学生寮での一人暮らし—が、シュン君の心の回復に大きな役割を果たしました。

当会は、不登校や引きこもりの解決に向けて、ただの「見守り」ではなく、具体的で積極的な支援を行うことで、実際に数多くの子どもたちの未来を切り開いてきました。シュン君のようなケースも、その一例です。

「規則正しい生活」「自律して自信をつける」「社会貢献」という支援の3つのステップが、彼の人生を変えた要因

シュン君の変化を支えた要因は、当会が掲げる支援の3つのステップにありました。それぞれのステップがどのように彼の人生を変えたのか、具体的に見ていきましょう。

1. 規則正しい生活

シュン君の最初の課題は、生活リズムの乱れでした。引きこもり生活の中で、昼夜逆転し、食事も不規則になり、体調も精神的にも不安定な状態が続いていました。この時、私たちが最初に取り組んだのは、規則正しい生活習慣を身につけさせることでした。毎日決まった時間に起き、食事を摂り、軽い運動をするという基本的な生活のリズムを整えることで、シュン君は少しずつ体調を回復し、心の安定も取り戻していきました。このステップは、彼の社会復帰を果たすための基盤を作る重要な要素となりました。

2.自律して自信をつける

次に重要だったのは、シュン君が自分に自信を持つことでした。引きこもり状態にあった彼は、自己肯定感が低く、周囲とコミュニケーションを取ることにも消極的でした。そこで、シュン君に小さな成功体験を積ませることに注力しました。生活改善合宿や寮生活を通じて、彼が自分で生活を管理し、他の人との関わりの中で自分を見つめ直すことで、徐々に自己肯定感が高まりました。最初はジェスチャーでのコミュニケーションが多かったシュン君も、次第に言葉で他者と意見を交わせるようになり、自信を回復しました。この自信が、彼の心を開き、社会に積極的に関わろうとする意欲に繋がっていったのです。

3. 社会貢献

最後に、シュン君の人生を大きく変えたのは、社会貢献という意識の芽生えでした。シュン君は、初めは自分のことで精一杯でしたが、寮生活や共同作業を通じて、社会の一員としての役割を感じるようになりました。最初は人と関わることに不安があったシュン君ですが、次第に他者と協力し、社会の一部として自分が貢献できる場面を見つけ出しました。医療看護系の大学に進学したいという夢も、最終的には社会貢献の一環としての志向から来ていることに気づきました。彼は、自分の持っている力を社会の中でどう活かすかを真剣に考えるようになり、社会貢献への道を歩む決意を固めました。


この3つのステップ規則正しい生活、自己肯定感の回復、そして社会貢献への意識—は、シュン君の人生を根本的に変える要因となりました。彼がどんなに深い引きこもり状態にあっても、これらのステップを踏むことで、自信を取り戻し、社会復帰へと繋がっていったのです。シュン君の物語は、どんなに困難な状況でも、正しい支援を受けることで未来を切り開けることを教えてくれます。

1万人以上の支援実績と9割の成功率

当協会は、これまでに1万人以上の不登校や引きこもりの子どもたちを支援してきました。この長年の経験を通じて、私たちはさまざまなケースに対応し、9割以上の成功率を誇る支援を実現してきました。この成果は、単なる数字ではなく、実際に子どもたちが社会に適応し、自立して生きていけるようになった実績に基づいています。

支援のアプローチと成功の要因

当協会が成功を収めている理由は、個別対応にあります。一人ひとりの状況や背景に応じた支援計画を立て、無理なく進めていくことを最も大切にしています。引きこもりや不登校の子どもたちは、その原因や問題が家庭環境や学校生活、社会との接点など、さまざまな要因によって複雑に絡み合っています。そのため、私たちは一律の方法ではなく、その子どもに合った方法を選び、支援を行います。

また、支援の中で特に重視しているのが、生活改善です。規則正しい生活リズムを取り戻すことや、社会との接点を持つことは、どんなに難しい状況でも必ず必要な要素です。これらを実践することで、子どもたちは自己肯定感を回復し、社会とのつながりを再構築することができます。

支援内容と具体的な成果

当協会では、単に「見守る」だけではなく、積極的な介入を行います。具体的には、生活改善合宿学生寮の提供、個別カウンセリング社会参加のためのイベントへの参加などを通じて、子どもたちが社会に適応できるようにサポートしています。これにより、引きこもりや不登校の子どもたちが、自分のペースで回復し、最終的に社会で自立することができるようになります。

これまでに支援を受けた1万人以上の子どもたちの中には、学校復帰就職を果たし、自立した生活を送ることができた子どもたちが多くいます。また、進学や仕事を通じて社会に貢献できる自信を持つようになった子どもたちも少なくありません。

当協会の9割以上の成功率は、これらの実績を証明する数字であり、これからも多くの子どもたちに希望を与え、支援を続けていきます。

中高生の引きこもりに悩む親必見!成功事例14選

1. 10年引きこもりからY子さん、公務員へ

Y子さんは中学2年生から不登校になり、そのまま中学校を卒業しました。その後、10年間引きこもりの生活が続きましたが、24歳のときに親知らずの痛みがきっかけで外に出ることができ、当会に相談に来ました。私たちは、学び直しとアルバイトを勧め、27歳で通信制高校を卒業。その後、短大に進学し保育士資格を取得、現在は公務員として活躍しています。

2. カイト君の事例

カイト君は、中学1年のゴールデンウィーク明けから学校に行かなくなり、自宅で引きこもるようになりました。私たちの支援を受けた後、7ヶ月の支援を経て、フリースクールに通うことを決意。高校では、私たちの提携する通信制高校に進学し、2023年3月に卒業。その後、自衛隊に入隊し、現在は自衛隊で活躍しています。

3. カズキ君の事例

カズキ君は中学受験で中高一貫の私立校に合格しましたが、成績不振が続き、高校1年の6月に自主退学を余儀なくされました。家庭内で暴力や暴言が増えたが、私たちが適切な居場所を提供した結果、状況は改善。通信制高校を卒業後、現在は都内の区役所で公務員として活躍しています。

4. リョウタ君の事例

リョウタ君は、昨年の夏休み明けから学校を休みがちになり、完全に不登校になりました。家では一切話さず、毎日自室に閉じこもり、携帯ゲームばかりしていました。私たちが家庭訪問を行い、支援を始めた結果、リョウタ君は通信制高校に転校し、2023年9月には航空自衛隊に入隊しました。

5. タツマW君の事例

タツマ君は、中学受験で私立の中高一貫校に入学後、不登校に陥り、最終的に全寮制高校に進学しましたが、引きこもり状態に。その後、私たちの支援で父親が本気で向き合い、引きこもりから脱出。フリースクールに通い、通信制高校を卒業後、有名難関大学を卒業し、現在は公務員として活躍しています。

6. 佐藤渉太君の事例

佐藤君は、スポーツ推薦で私立高校に進学しましたが、練習がハードで挫折し、高校に行けなくなりました。その後、1年半引きこもりましたが、継続的な支援により、自力で外に出ることができ、通信制高校に通い、大学では農業を学んでいます。彼は、朝日新聞の「耕論」に「ゲーム1時間」条例についての記事を掲載しました。

7. シュン君の事例

シュン君は、高1から学校に行かなくなり、昼夜逆転の生活でゲームばかりしていました。引きこもりが進行していた彼に、私たちはアウトリーチ支援を開始。生活改善合宿や学生寮などを通じて支援し、最終的には箱根のホテルで働くことを決意し、その後予備校に通い、看護系大学に合格しました。

8. W君の事例

W君は、通信制高校のネットコースに在籍していたが、引きこもりが加速。8ヶ月間引きこもった後、私たちが創業した通信制高校サポート校に転校し、学生寮で生活。最終的には、早稲田大学進学を目指し、現在は自衛隊で活躍しています。

9. エイタ君の事例

エイタ君は、中学受験で私立中高一貫校に進学したが、徐々に不登校に。私たちの支援で、信頼を築き、フリースクールに通い、生徒会長を務めるなど元気を取り戻しました。その後、カナダ留学を経験し、2024年には工学院大学建築学部に進学しました。

10. G君の事例

G君は、不登校が悪化し、8ヶ月間引きこもった後、美大に合格。彼は通信制高校を卒業後、美術塾に通いながら、美大合格を果たしました。現在は、自衛隊で活躍中で、フリースクールで後輩に美術を教えています。

11. ヨッシーの事例

ヨッシーは中学時代の不登校、高校でのいじめを経て、海外留学を試みましたが失敗。その後フリースクールで学び直し、自信を取り戻しました。青山学院大学に進学し、プレゼン能力を向上させ、大手IT企業への就職に成功。自立した人生を歩んでいます。

12. サコウ君の事例

サコウ君は中高一貫校で不登校を経験し、昼夜逆転の生活が続きましたが、通信制高校サポート校に転校後、生活習慣を改善。プライム上場企業に内定を得て、社会人として成功を収めました。

13. W君の事例

W君は不登校から入院を経て、当会の通信制高校サポート校に入学。看護系大学に進学し、現在は医療機関への就職を目指しています。適切な支援と努力で新たな道を切り開きました。

14. N君の事例

N君は2年間の引きこもり後、支援を受けて通信制高校に進学。その後、カナダ留学を経験し、現在は農業従事者を目指して農業系大学に進学予定です。適切なサポートで未来を切り開きました。


これらの事例は、不登校や引きこもりの状態からでも、適切な支援によって立ち直り、社会に戻ることが可能であることを示しています。当会では、個々の状況に応じた支援を行い、子どもたちの未来を明るく照らすサポートを続けています
興味のある方は、私の著書「高校中退・不登校引きこもりでもやり直せる」「不登校ひきこもりの9割は治せる」「不登校ひきこもり急増」もご覧ください。

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