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引きこもりを乗り越えた11人の中高生: 通信制高校での成長物語

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会代表の杉浦孝宣です。当協会は、38年前から「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現します」というミッションを掲げ、不登校や引きこもりの問題に立ち向かっています。これまでに1万人以上の子供たちを支え、成功率9割以上です。また、その経験や知識は、「不登校ひきこもりの9割は治せる」「不登校ひきこもり急増」そして「高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる」という3冊の著書として出版され、多くの方に支持されています。

さて、今回は特別なブログ記事をご紹介いたします。「引きこもりを乗り越えた11人の中高生: 通信制高校での成長物語」というタイトルで、通信制高校での成功体験を持つ11人の生徒たちの物語をお届けします。これは、引きこもり中学生や高校生で悩む保護者の方々に、希望と勇気をお届けするお話です。

不登校や引きこもりの問題に取り組む皆さん、ぜひこのブログ記事をお読みいただき、新たな視点や解決策を見つけてください。成功事例や学びの場が満載のリンク集もご用意しています。希望は必ずあります。一緒に、その一歩を踏み出しましょう。また、NHKおはよう日本でも紹介されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。一緒に、子供たちの明るい未来への第一歩を踏み出しましょう。お楽しみにお待ちください。

通信制高校とは?

近年、多くの生徒が積極的に通信制高校を選択するようになってきました。通信制高校は全日制の高校や定時制高校に通えない生徒のための貴重な選択肢として長らく存在してきましたが、長期の不登校や引きこもりの背景を持つ生徒だけでなく、新しい学びの環境としてその魅力を感じる生徒が増えているのです

通信制高校のメリット

近年、全国各地で、定時制高校よりも通信制高校を選択する方が増えています

1. 学習ペースの自由度
通信制高校の最大のメリットの一つは、学習ペースを自分自身で設定できることです。日常生活やアルバイト、趣味との両立がしやすく、自身のペースで効率よく学習することができます。特に、一般の学校でのペースが合わなかった生徒にとっては、この自由度が非常に魅力的です。

2.多彩なカリキュラム
通信制高校は多くの場合、さまざまな選択科目やカリキュラムを提供しています。これにより、自分の興味や将来の目標に合わせて様々な科目を学ぶことができます。また、一般的な高校では学べないような独自のプログラムや資格取得のためのカリキュラムが用意されている場合もあります。

3.スクーリングの選択肢
通信制高校は、完全に通信ベースのものから、一部スクーリングを含むものまで様々です。生徒は自分のライフスタイルや学習スタイルに合わせて、スクーリングの頻度や方法を選択することができます。これにより、学びたいときに集中して学ぶことができるだけでなく、他の生徒や先生との交流の機会も持つことができます

これらのメリットを活かして、通信制高校での学びを充実させることができます

通信制高校のデメリットと引きこもり予防

通信制高校の最大の特徴であり、メリットでもあるがデメリットとも言える点は、毎日の通学が必要ないことです。これは長期不登校や引きこもりの子が家から出られないという状況を助長することがあります。
そんなときには、専門家による家庭訪問(アウトリーチ支援・ピアサポート)が役立ちます。

以下は訪問アウトリーチ支援の具体的な活用方法です。

家庭訪問:
引きこもり予防士やカウンセラーが直接自宅を訪問し、本人や家族の心の悩みや不安を聴き取ります。

話し相手:
専門家は、話し相手として安心して本音を話せる環境を提供し、信頼関係を築くためのブリッジとなります。

信頼関係の構築:
定期的な訪問やコミュニケーションを通して、徐々に信頼関係を構築します。その関係性が外に出るきっかけとなることも期待されます。

外出の促進:
信頼関係が築かれた上で、外に出ることの重要性やそのメリットを共有し、積極的に外出を促進します。

訪問アウトリーチ支援は、外に出ることが困難な方に対して心のサポートを目的としています。適切なアドバイスを提供することで、生活の質の向上や心の健康の維持を目指します。

通信制高校の9つの選び方

通信制高校を選ぶ際には、多くのポイントを考慮する必要があります。以下は、通信制高校を選ぶ際のポイントや注意点を挙げています。

1. 目的の明確化
通信制高校を選ぶ際には、まず、通信制高校を選ぶ目的を明確にすることが大切です。進学を目指すのか、資格取得のためか、単に高校卒業のためか、目的によって適切な学校選びが変わります。特に、不登校や引きこもりを解決したい場合は、引きこもり対応の通信制高校サポートがおすすめです。

2. サポート体制
通信制高校で自宅学習が中心となる場合、サポート体制がしっかりしている学校を選ぶことが重要です。カウンセラーや担任との連絡手段、相談体制が整っているか確認しましょう。創業した通信制高校サポート校では、毎月保護者会を開催して、不登校や引きこもりに対する不安や悩みを解消することを目的としています。下記の成功事例を通じて、最適な選択の重要性を再認識しましょう。

3. 授業の形態
通信制高校には、完全通信制から、一部スクーリングを伴うもの、完全スクーリングのものまでさまざまです。自分のライフスタイルや学習スタイルに合った形態を選ぶことが重要です。

4. 費用
通信制高校のデメリットの一つは、毎日の通学が必要ないことで、長期不登校や引きこもりの子が家から出られないという状況を助長することがあります。そのため、引きこもり対応の通信制高校サポート校では、家から出られない時のフォローや、不登校特化の合宿、学生寮の提供など、引きこもり対応の支援を行っています。ただし、このような支援も費用がかかりりますので、事前に確認し、自身の経済状況と相談しながら選ぶようにしましょう。

5. カリキュラム
どのような教科や選択科目があるのか、自分の興味や必要に応じたカリキュラムが組まれているかをチェックしましょう。

6. 卒業後の進路サポート
進学や就職を考えている場合、学校がどのような進路サポートを提供しているかも確認ポイントとなります。

7. 学校の評判や実績
学校の評判や過去の卒業生の実績など、外部情報も参考にすることで、より適切な学校選びができます。

8.入学試験の有無
入学試験がある学校とない学校があります。自分の状況に応じて選びましょう。

9. アクセス
通学する場合やスクーリングがある場合、学校の立地やアクセスの良さも考慮に入れることが必要です。

引きこもりを乗り越えた11人の中高生: 通信制高校での成長物語

1.Y子さんの事例
Y子さんは中学2年から不登校になり、そのまま中学校を卒業しました。その後、10年間引きこもりの状態が続きました。親知らずが痛み出したことで外に出るきっかけができ、24歳で私たちの団体に相談に来ました。私たちはY子さんに学び直すことを勧め、アルバイトを始めることを支援しました。27歳で私たちの通信制高校を卒業し、短大に進学し、保育士の資格を取得し、現在は公務員として活躍しています
「高校中退 不登校引きこもりでもやり直せる」登場人物
2.カイト君の事例
カイト君は、中高一貫校の中学1年からゴールデンウィーク明けに学校に行かなくなり、自宅に引きこもるようになりました。彼の両親は私たちのアドバイスに従い、一致した教育方針を持つことを試みました。私たちの引きこもり予防士が訪問し、サポートを提供した結果、7ヶ月間の支援の後、カイト君は私たちのフリースクールに通うことを選びました。中学生の期間は毎日フリースクールに通い、高校に進学した後は、私たちが提携している通信制高校に進学しました。2023年3月に卒業し、現在は公務員として働いています。「不登校ひきこもりの9割は治せる」の登場人物として紹介されています。
参考文献:「不登校保護者会で発表する、S(カイト)君」PTAだより3.カズキ君の事例
カズキ君は中学受験に合格し、中高一貫の私立校に入学しましたが、中学1年から成績不振が続き、高校1年の6月に自主退学を余儀なくされました。家庭内で暴力や暴言を使うようになりましたが、私たちは彼に適切な居場所を提供し、状況を改善することができました。彼は私たちの通信制高校に転校し、卒業後、都内の区役所で公務員として活躍しています。彼は「不登校ひきこもりの9割は治せる」の登場人物であり、Twitter動画ではカズキ君=Y君として紹介されています。また、不登校保護者会での発表でも、彼の事例が紹介されています。
[twitter 動画 リンク1][PTAだより]

4.リョウタ君の事例
リョウタ君は昨年の夏休み明けから学校を休みがちになり、10月には完全に不登校になりました。家では一切話さず、毎日自室に閉じこもり、携帯ゲームばかりしていました。親が作った食事を拒否し、自分の好きな食べ物だけを食べていました。彼の親は学校に相談しましたが、状況は一向に改善せず、リョウタ君の母親は何をすれば良いのかわからず、私たちに相談しました。訪問アウトリーチ支援を開始し、その後彼は私たちの通信制高校に転校しました。2023年9月には航空自衛隊への入隊を予定しています。「不登校ひきこもり急増」の登場人物不登校保護者会で生活改善合宿成果発表する(リョウタ)君
ptaだより不登校保護者会で学生寮成果発表する、(リョウタ)君 ptaだより

5 タツマ君の事例
中学受験で私立の中高一貫校に入学した中1の5月から不登校に陥りました。母親は有名な不登校専門家に相談し、「不登校は放っておけばよい」と言われたため、何の対策もせずに中学を不登校のまま卒業しました。その後、不登校児を受け入れる全寮制高校に進学しましたが、高1の冬休みにバリケードを作って引きこもりました。当会の支援で父親が本気を出して向き合ったことで引きこもりから脱し、創業したフリースクールに通うようになり、通信制高校を卒業しました。一浪して有名難関大学を卒業し、現在は公務員として活躍中。
引きこもり、高校生、男子のW君の公務員になるまでの軌跡については、以下のリンクを参照してください。- YouTube動画:- Twitter動画
PTAだより

6 佐藤渉太君の事例
スポーツ推薦で私立高校に進学しましたが、練習場まで家から1時間30分以上かかる場所にあり、野球部の練習は早朝から夜まで続くハードな練習で、挫折してしまいました。部活に出られないと高校にもいられない雰囲気となり、都立高校への転学を希望して当会に相談に来ました。当会は支援をすることになりましたが、その後は当会にも来ず、1年半引きこもってしまいました。継続的な支援をした結果、やっと自力で外に出ることができるようになり、当会の提携する通信制高校に通い、入学当初は友達を作らなくていいと思っていましたが、様々なイベントに参加して体験をすることでクラスメートと仲良くなり、自信をつけて卒業しました。現在は北海道の大学で農業を勉強しています。朝日新聞の「耕論」に、「ゲーム1時間」条例について佐藤渉太さんが記事を寄稿しました
また、ショータ君のコミュニケーション能力を鍛えるため、Youtubeのダラダラトークも行いました。

7 シュン君の事例
高校1年生のシュン君は、6月末から学校を休み、昼夜逆転の生活でゲームばかりしています。学校に行かなくなった原因は友達とのトラブルだと話しています。ステージ判定3であり、完全な引きこもりであることが特徴として挙げられます。親と話さない、昼夜逆転、ゲーム漬け、外出が少なく、お風呂に入らないなどが含まれます。アウトリーチ訪問支援を行いました。シュン君は部屋で寝ていました。話し始めると、朝から晩までiPadでゲームをしているとのことで、学校の友達とゲームの時間を合わせて4か月過ごしていました。勉強を始める時期だと感じているようですが、復学の意思はないと話しています。スタッフの勧めで当会の通信制高校に転校しましたが、生活習慣の乱れを治すために生活改善合宿や学生寮などを実施しました。一定の効果はありましたが、高校卒業を迎え、「働きたくないから予備校に行かせてくれ」と発言しました。私も呆れ、スタッフに「自衛隊または住み込みでどこかに働かせて、本当に大学に行きたいなら、自分でお金を貯めて」とアドバイスしました。ご両親も納得して、箱根のホテルに住み込みで働きに行きました。その年の12月、お母さんから「あれからシュンも頑張って働いたので、予備校通いを認め、看護系の大学に受かった」と連絡がありましたシュン君と一緒に海釣りに行った時の様子を動画にあげました。

8 W君の事例
W君は通信制高校のネットコースに在籍しており、昼夜逆転や引きこもりが加速したため、8ヶ月間引きこもっていました。このような学校に通うことで、自宅で勉強できるため人気がありますが、一部の生徒にとっては引きこもりを加速させてしまう可能性があることが、彼の例から明らかになりました。私と面談した彼は、自身の生い立ちや全日制高校でうまくいかなかった理由、そして通信制高校に入った後の経験について素直に話しました。それにより、彼は自分自身の状況をより深く理解し、解決策を探すための第一歩を踏み出しました。その後、彼は私が創業した通信制高校サポート校に入学し、学生寮に入って毎日学校に通える環境を提供されました。その結果、彼は早稲田大学進学を目指すなど、自身の将来に向けた積極的な姿勢を取り戻しました。防衛大学の一次試験には合格しましたが、面接試験では残念ながら落ちてしまいました。それでも高校を卒業し、現在は自衛隊で活躍しています。W君自身が8ヶ月間引きこもった理由と原因について語った動画インタビューや、不登校保護者会で発表されたPTAだよりがあります。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
動画インタビュー:
PTAだより

9 エイタ君の事例
エイタ君は、中学受験で私立の中高一貫校に進学しましたが、中1の3学期から徐々に不登校に陥り、中2の4月から完全な不登校となりました。中2の11月には引きこもりステージ判定3の状態に陥りました。ご両親が私の講演会に参加し、訪問アウトリーチ支援を受け始めました。中3の6月にはインターンのカイト君を信頼するようになり、家から出ることができるようになりました。その後、フリースクールを創業し、生徒会会長に就任し、動画編集会社を運営するまで元気になりました。しかし、責任が重くなり、フリースクールに来なくなり、引きこもりに再び陥りました。スタッフの訪問によって再び立ち直り、高3に進級し、2023年6月に1ヶ月間のカナダ留学を経験しました。7月には成果報告を保護者会で発表しました

不登校保護者会で本人発表 pta 動画含む だより
エイタ君の親御さんが書いたPTAだより

10 G君の事例
不登校が悪化し、8ヶ月間引きこもっていた高校生のG君が美大に合格しました。中学までは問題なく登校していた彼ですが、受験を機にネガティブになり、入学3日で不登校し、留年確定となり退学してしまいました。G君は長時間ゲームをしており、外出もせず、家族との会話も気分次第でした。特に弟に対して優しくなかったこともあり、彼も不安定になっていました。このような状況が約8ヶ月間続き、G君のおばあさんが私の著作を読んで、ご両親に紹介してくれました。それがきっかけで、私たちスタッフと出会いました。

G君は家業の手伝いをするようになり、保護者からの依頼でアウトリーチ訪問支援を受けました。スタッフと相談した結果、高校卒業資格を取るため、創業したフリースクールに通うことになりました。G君はフリースクールで同じ境遇の子たちと打ち解け、方向性が決まりました。翌年の4月までは、中学時代の学び直しと月2回以上のイベントに参加しました。

その年の4月、G君は一年遅れで通信制高校に1年生として入学しました。G君はまだ進路を決めていませんでしたが、不登校や引きこもりから脱け出すため、毎日コースに入学しました。彼のイラストが評価され、パンフレットやHPの画像を制作することになりました。しかし、eスポーツに熱中して生活が乱れたため、フリースクールを辞め、オンラインコースに切り替え、通学回数を減らし、美大の塾と自宅で勉強しました。美大合格に向けて、彼は集中しました。1以前はサポート校に通学していたため、通学しないで、人との会話がなくなることが心配でしたが、スタッフに相談し、本人のペースで通学しつつ、美大向けの塾に通い、見事合格を果たしました。2023年4月以降、フリースクールで学生インターンで後輩に美術を教えています。

11 N君の事例
N君は2019年、中学3年生の息子が突然不登校を宣言し、その後引きこもるようになりました。両親は様々な対策を試みましたが、改善されず、見守ることになりました。2020年に入り、新型コロナウイルスの発生により、息子の状況はさらに悪化しました。中学校を卒業した後、高校への進学を拒否し、アルバイト探しもうまくいかず、2年間ほど好きなゲームに没頭していました。親御さんが私の本を見つけ、私たちの訪問アウトリーチ支援に興味を持ってくれました。すぐに当団体に連絡し、家庭訪問が始まりました。そこで、息子は徐々にスタッフの話に耳を傾けるようになりました。私からは通信制高校への入学を提案しましたが、親としては懐疑的でした。しかし、息子自身は通信制高校への進学を決断し、2023年8月現在、週5日、毎日通学しています。先日、1ヶ月のカナダ留学を経験し、その成果を保護者会で発表しました

PTAだより N君のお父さんが詳細は書いてます
不登校保護者会で本人発表 PTA動画含む だより

【2年間引きこもった子の保護者出演】不登校引きこもりの解決・予防がわかる

これらの事例は成功例の1部です。不登校や引きこもりの状態からでも、適切な支援によって立ち直り、社会に戻ることが可能であることを示しています。さらに詳しい事例や詳細な情報は、私の著書「高校中退・不登校引きこもりでもやり直せる」「不登校ひきこもりの9割は治せる」「不登校ひきこもり急増」にて紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください

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