目次
私たちの組織では、これまで1万人以上の不登校や引きこもりの問題に取り組んできました。私たちのアプローチは、「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する」ことを目標に掲げています。
この取り組みは3つのステップで進めています
規則正しい生活をする:不登校合宿、学生寮、海外留学などを通じて生活環境を改善。
自律して自信をつける:学び直し等で勉強に対する自信を育成。
社会貢献をする:長期的な視野でキャリアを構築し、アルバイトやインターンシップを経験。
これらの取り組みは、NHKおはよう日本でも紹介され、成功率は9割以上に達しています。また、私たちの活動や知見は「不登校ひきこもりの9割は治せる」「不登校ひきこもり急増」「高校中退 不登校引きこもりでもやり直せる」という著書にまとめられており、光文社と宝島社から出版されています。
11月の相談集計では、特に中学生の引きこもり問題や、お風呂に入らないなどの具体的な課題についての相談が多く寄せられました。これらの問題に対する「中学生引きこもり問題 お風呂に入らない5つの原因と解決策」や「88%の引きこもり高校生も変われる! 将来の成功11事例」などのブログ記事、そして、豊富な情報が詰まったリンク集も参考にしていただきたいと思います。
このブログを通じて、お子さんが直面する現在の困難を乗り越え、彼らの未来に希望を持って進むための具体的なアドバイスをご提供します。不登校からの高校選びは、ただ学校を選ぶだけではなく、お子さんの将来に大きな影響を与える重要な決断です。希望は必ずあります。さあ、一緒に未来を見据えた進路選択について考えてみましょう。
未来を見据えて不登校からの高校選び長期視野のススメ 11月不登校統計
9月 | 10月 | 11月 | |
---|---|---|---|
相談件数 | 34 | 35 | 26 |
総合入会件数 | 2 | 5 | 4 |
総合面談件数 | 16 | 21 | 13 |
新書からの相談 | 3 | 2 | 1 |
内容 | 再相談 | 不登校 | 通信制高校 |
不登校 | 引きこもり | フリースクール | |
引きこもり ステージ判定3以上 | 引きこもり ステージ判定3以上 | 高校転学 | |
引きこもり訪問支援成功数 | 0 | 0 | 1 |
主な地域 | |||
東京 | 34 | 28 | 19 |
神奈川 | 0 | 2 | 1 |
埼玉 | 2 | 0 | 2 |
千葉 | 2 | 0 | 1 |
その他地域 | 5 | 5 | 3 |
不明 | |||
合計 | 34 | 35 | 26 |
10年連続不登校過去最多下の高校進学 選択の難しさについて
不登校は10年連続で過去最多を更新し、引きこもりは146万人以上が引きこもりの状態にあると報告されています。この急増は、コロナウイルスの影響によるものが大きいと考えられています。
特に注目すべきは、全国的に通信制高校の人気が高まっていることです。地域によっては、定時制高校を上回る学生数を誇っており、一方で、特徴のない全日制高校は定員割れに直面しています。これは、若者たちが自分に合った学びのスタイルを模索している現れであり、教育システムへの新たな需要が生まれていることを示しています。
しかし、このような状況は、同時に進路選択の難しさを増大させています。どの教育形態が最も自分に適しているのか、将来にどのような影響を与えるのかという問題は、若者たちにとって大きな挑戦です。このブログでは、そうした進路選択の難しさに光を当て、若者たちが直面する現実と、それに対する私たちの提案を深掘りしていきます。
未来を見据えて:不登校からの高校選び、長期 視野のススメ
年間450件の相談中、13件は 「高校を卒業したが、昼夜逆転の生活を送りながらゲームに没頭している状態が続いている」というケースです。 これらの若者たちは、予備校にも行かず、アルバイトもせず、将来に対する希望を見いだせず、
親に
人生終わった。
死にたい と言うそうです
別のケースでは、県立高校で不登校になり、ギリギリで卒業したものの、予備校にほとんど通えず、大学入試センター試験を受験しないと言い出した19歳の若者がいます。彼は無気力と絶望感を抱え、将来に対して何もせずに生きたいと言ってます
また、中学時代に不登校を経験し、高校は何とか卒業したが、大学受験を目指すものの、予備校に通うことができずにいる18歳の息子のケースもあります。彼の親御さんは日々悩んでおり、ご相談を希望されています
さらに、高校2年生の時に1年間不登校になり、その後転校して卒業した若者が、役者になりたいと口では言うものの、実際には部屋に篭ってばかりいるというケースもあります。
これらはほんの一部の例に過ぎませんが、私たちが20歳くらいまでの支援を行っている中で、相談をお断りせざるを得ないケースもあります。
こうした若者たちのケースを見ると、高校進学の決定が長期的な人生に与える影響は非常に大きいことがわかります。 皆さんは、お子さんがこのような状態に陥った場合、どのように対応しますか?ぜひ、コメントでご意見をお聞かせください。みんなでこの問題について考え、解決策を見つける手助けをしていきましょう。
「どうせ学校に行けないから」という考え方による通信制高校の選択
どうせ学校に行けないから」という理由で通信制高校を選択するケースについて考えてみましょう。3年前にネット系の通信制高校に進学したある生徒の例をご紹介します。
この生徒は、不登校の状態から「どうせ学校に行けない」と保護者が判断し、ネット系の通信制高校への進学を選択しました。
しかし、この決断が彼の生活にどのような影響を与えたかというと、現在も昼夜逆転の生活を送り、ゲームに没頭しているというのが実情です。当会としては保護者に支援を申し出ましたが、
「様子を見ます」と。既に 3年経っています。
この事例は、私たちが行っている引きこもり支援の集計データにも現れています。高校2年生のこの生徒は、通信制高校を選択したものの、その後の生活が改善されることはありませんでした。これは、通信制高校が不登校の生徒にとって常に最適な選択とは限らないことを示しています。
「どうせ学校に行けない」というネガティブな考え方に基づく選択は、必ずしも若者たちの長期的な利益に繋がるわけではありません。このような事例から、進路選択においてはより深く、長期的な視野を持つことの重要性が浮き彫りになります。
「お金がないから」という理由での公立高校選択の限界
お金がないから」という理由で公立高校を選択するケースの限界について触れてみましょう。特に、東京都の都立チャレンジャースクールの例を見てみると、この問題が鮮明になります。
かつて、都立桐ヶ丘高校のように、東京都内で唯一の学校として開校した際には倍率が10倍以上にも上りましたが、現在は1倍程度にまで低下しています。これは、都立チャレンジャースクールが不登校の生徒を受け入れ、内申書や調査書が不要であるにもかかわらず、定時制であるため通学が必要であり、多くの生徒にとってはハードルが高いという現実を反映しています。
一方で、東京都をはじめとする多くの地域では、私立の通信制高校が人気を集めています。これは、不登校の生徒にとって、柔軟な学習スタイルを提供する通信制高校がより魅力的であることを示しています。
こうした状況から、公立高校での不登校対策には限界があることが明らかになります。競争倍率の低下は、公立高校が提供する教育スタイルが、多くの不登校の生徒やその家族にとって適切ではないことを物語っています。このような状況を踏まえると、進路選択においては、単に経済的な理由だけでなく、生徒のニーズに合った学校を選ぶことが重要だということが分かります。
卒業できるから通信制高校でいいのでしょうか?
例えば、通信制高校に進学した生徒の場合、一見すると自由な学習スタイルが魅力的に見えますが、実際には生徒が社会との接点を持つ機会が減少し、自律的な学習習慣や社会性の育成が難しくなります。この結果、卒業後の進路が不透明になり、ゲームやインターネットに依存する生活に陥る可能性が高まります。
また、「お金がないから」という理由で公立高校を選んだ場合、経済的な負担は軽減されるかもしれませんが、生徒の個性やニーズに合わない教育環境に置かれることで、学習意欲の低下や不登校の再発を引き起こすリスクがあります。さらに、公立高校で提供される教育が多様な学習スタイルや個々の事情に対応できない場合、生徒は自己実現の機会を逃し、将来のキャリア形成にも影響を与える可能性があります。
これらの事例から、進路選択は単に現在の都合や状況だけでなく、長期的な視野に立って慎重に行う必要があることが理解できます。若者たちが自己実現を果たし、充実した社会生活を送るためには、適切な学習環境の選択が不可欠です。そのためには、家族や教育関係者が一丸となって、若者たち一人ひとりのニーズに合った進路選択を支援することが重要です。
卒業後、社会に貢献できる人材を目指しましょう
将来の自己実現や社会参加の可能性を考慮した進路選択の重要性についても触れておきたいと思います。特に、小学校や中学校で不登校に陥った場合、高校進学を機に不登校を克服し、引きこもりを予防することが非常に重要です。
不登校の経験を持つ生徒にとって、高校進学は新たなスタートとなり得ます。高校での経験は、その後の大学進学や職業選択に大きな影響を及ぼします。だからこそ、単に学校に行けるかどうか、経済的な事情だけでなく、その生徒にとって最も適した教育環境を選ぶことが重要です。
例えば、不登校、引きこもりを克服できる、体制がある学校なのかどうか? その上で、個性や興味に合わせたカリキュラムを提供する学校を選ぶことで、生徒の学習意欲を高め、社会参加への自信を構築することができます。 また、小規模な学習環境や個別指導が強みの学校を選ぶことで、個々の生徒に寄り添った支援を受けることが可能です。
このように、進路選択は生徒一人ひとりの未来を形作る重要なプロセスです。
将来の自己実現や社会参加を見据え、適切な教育環境を選ぶことが、不登校を経験した生徒にとって長期的にプラスに働くことは間違いありません。
この大切な選択を、私たちはサポートしていきたいと考えています。
高校卒業までに 引きこもり状態を解決しましょう
最後に、現在直面している困難を超えて、長期的な視点から最適な進学先を選ぶことの大切さについて強調したいと思います。
不登校や引きこもりといった困難は、一時的なものであっても、若者の将来に大きな影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、目の前の問題にとらわれるだけでなく、長期的な将来を見据えた進路選択が必要です。これは、単に学業の成功を目指すだけではなく、生徒一人ひとりが社会の中で自己実現を果たし、充実した人生を送るために不可欠です。
不登校、引きこもりの子が進学先を選ぶ際には、先ずは高校卒業までに 引きこもり状態を解決できる、対策を取ってもらえる、学校を選択すべきです。
私たちは、不登校や引きこもりを経験する若者たちが、現在の困難を乗り越え、明るい未来へと進むために、全力でサポートします。一人ひとりの可能性を信じ、彼らの未来に寄り添うことが私たちの使命です。みなさんも、この大切な選択について、ぜひご家族や関係者と一緒に考えてみてください。
コメント、感想募集
皆さん、最後にもう一つお願いがあります。このブログを読んでいただいた後、ぜひコメントや意見を共有してください。皆さんの貴重な声が、より良い進路選択に向けた議論を生み出し、他の読者にとっても大きなインスピレーションとなります。
皆さんの経験や知見、考え方は、同じような悩みを持つ他の家族や若者たちにとって、大きな助けとなる可能性があります。私たちは、一人ひとりの意見を尊重し、それを基に互いに学び合い、成長していくことが重要だと考えています。
このブログを通じて、若者たちの進路選択に関する理解を深め、具体的なサポートの方法を考えるきっかけになれば幸いです。皆さんの声をお聞かせください。読者一人ひとりの声が集まることで、私たちの社会がより良い方向へ進んでいくことを信じています。一緒に、若者たちの輝かしい未来をサポートしましょう。