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お子様が学校でのいじめに苦しみ、不登校になってしまうことは、親御さんにとって非常に心配な状況です。
しかし、困難な状況でも、解決の道は必ずあります。当協会では、1万人以上の子供たちの不登校や引きこもり問題を解決してきた実績があります。
規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます
これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。こうした活動はNHK「おはよう日本」でも紹介され、多くの親御さんに希望を届けました。
さらに、この経験をまとめた4冊の著書
『高校中退 不登校引きこもりでもやり直せる』が光文社と宝島社から出版されています。
最新刊『もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる (高濱正伸・杉浦孝宣 著、実務教育出版) 』では、
高濱正伸先生が幼児期の非認知能力を育てるための具体的なアドバイスを提供し、私、杉浦が長年の経験をもとに、実例に基づいた具体的な解決策を紹介しています
「中学生の引きこもりに悩む親必見!成功事例から学ぶ対処法12選」のブログ記事、
そして成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。
また、このテーマについてさらに深く知りたい方は、5月18日に愛媛県今治明徳短期大学で行われた講演会動画を是非、御試聴下さい
私立高校でのいじめと不登校問題に対する対応の不十分
いじめや不登校は、私立校に限らず多くの学校で見られる問題ですが、
特に私立校では、公立校に比べて批判にさらされる機会が少なく、危機感が薄い傾向があります。
その結果、問題への対応が後手に回り、生徒たちの苦しみが深まるケースが少なくありません。
公立校は、教育行政や地域社会からの監視が厳しく、いじめや不登校への対応に迅速に動くことが期待されます。
これに対し、私立校では、しばしば形式的な対応に留まり、根本的な問題解決に至らないことが多いのです。
この状況は、保護者や生徒にとって大きな問題となっています。
私立高校におけるいじめ問題への対応には、いくつかの顕著な問題点
とある私立校では、いじめの事実を認識しながらも、しばしば形式的な対応に終始し、
実質的な解決策を提供することが少ないのです。
たとえば、いじめの加害者に対しては注意や警告に留め、根本的な行動改善を促すための具体的なプログラムやカウンセリングが不足していることが多いです。
また、いじめの被害者に対するサポートも不十分であり、学校側が事態の深刻さを軽視し、被害者の感情や立場を十分に考慮していないケースが目立ちます。
さらに、いじめの事例が発生した際には、学校の評判を守るために問題を隠蔽しようとする傾向も見られます。
その結果、いじめが長期化し、被害者の心理的・学業的な苦痛が増大することになります。
教育者としての責任の放棄
例えば、数年前の埼玉県の私立高校では、いじめの加害者に対して「無期停学」という処分を下しました。
しかし、この処分は、実質的には留年が確定するまで生徒を休学させ、最終的には自主退学に追い込むという手法でした。
加害者は、反省文を何枚も書き、自宅で謹慎していたにも関わらず、学校側は結局、彼を退学に追い込んだのです。
このような対応は、教育者としての責任を果たしているとは言えません。いじめの加害者に対しても、反省の機会を与え、更生の道を開くべきです。
この例では、学校は問題を解決するための適切な指導や支援を行わず、単に問題生徒を排除することで対応したに過ぎません。
このような対応は、加害者の将来にも悪影響を及ぼす可能性があり、教育機関としての役割を果たしていません
こうした状況では転学しか、解決はありません
高校転編入学の現実 - 東京と大阪の事例を中心に
日本の高校における転編入学制度は、地域によって大きく異なります。
特に東京と大阪は、他の地域と比べて独自の制度を持っています。
東京と大阪では、いじめや不登校など特別な事情を持つ生徒のために、高校転編入学試験が定期的に実施されています。
これにより、生徒は新たな学校への転校が可能になりますが、試験に合格する必要があります。
これは、特に東京都と大阪府に住む生徒にとっては、いじめなどの問題から脱出し、新しい環境で学び直すチャンスを提供します。
しかし、実際のところ、この転編入学試験は非常に競争が激しく、合格率は低いのが現実です。
さらに、転編入学が認められるためには、単位の互換性が必要です。
つまり、在籍している学校と転校先の学校とで、取得済みの単位やカリキュラムが一致している必要があります。
これが一致しない場合、転編入学は認められません。
また、他の自治体では、転編入学制度がないか、もしくは一家転住などの特別な条件が必要となることが多いです。
これは、いじめなどで学校環境を変えたいと考えている生徒や保護者にとっては大きな障壁となります。
転学の困難さと解決策
高校生がいじめや不登校などの問題を理由に転学を考える場合、多くの困難が伴います。特に、東京や大阪以外の地域では、転学のための制度が十分に整備されていないことが多いです。
そのため、学校の環境を変えることが難しく、生徒や保護者は限られた選択肢の中で決断を迫られます。
しかし、解決策はあります。一つの選択肢として、通信制高校への転学が考えられます。
通信制高校では、全日制のように毎日登校する必要はありませんが、一定のカリキュラムをこなし、卒業資格を得ることができます。
また、近年では日中も登校できる通信制高校が増えており、個別にカリキュラムを設定することも可能です。
さらに、東京や大阪の転編入学制度については、転学を考えている生徒と保護者に対して、過去問や面接対策などの具体的なアドバイスを提供します。
これにより、試験の合格率を高め、新しい学校への転学の可能性を広げます。
いじめで環境を変える方法
いじめにより不登校になった生徒が新たな環境で再スタートを切るためには、いくつかの具体的な方法が考えられます。
通信制高校への転学
通信制高校は柔軟なカリキュラムが特徴で、全日制高校のように毎日の登校が必須ではありません。これにより、いじめの影響から距離を置きながら、学業を続けることが可能
転編入学制度の活用
東京都や大阪府など一部地域では、高校転編入学制度が設けられています。いじめなど特別な事情がある場合、この制度を利用して別の高校への転学できます
自宅学習やオンライン学習の活用
環境を変えるためには必ずしも学校を変える必要はありません。自宅やオンラインでの学習を通じて、一時的に学校から離れることも一つの選択肢です。
カウンセリングやサポートプログラムの利用
いじめの影響を受けた生徒には、精神的なサポートやカウンセリングが重要です。学校外の専門機関やカウンセラーからの支援を受けることで、心理的な回復を図ることができます。
家族との協力
家族との協力は、生徒が新しい環境へ適応するために非常に重要です。家族が一丸となって生徒をサポートし、新たな学習環境への移行を助けることが大切です。
上記の方法は、いじめによる不登校生徒が新しい環境で再出発するための具体的な手段を提供します。それぞれの生徒の状況に合わせて最適な方法を選択し、新たな学びの機会を探求することが重要です。
不登校やいじめに直面している生徒、そしてその保護者の皆様へ、
私たちは、学校でのいじめや不登校による苦痛を深く理解しています。しかし、どんなに困難な状況でも、解決の道は存在します。重要なのは、一人で悩まず、適切な支援を求めることです。
環境の変化を恐れずに
時には環境を変えることが、新しいスタートにつながります。通信制高校や転編入学、オンライン学習など、さまざまな選択肢があります。
専門的なサポートを活用する
カウンセリングやサポートプログラムを利用することで、心理的な負担を軽減し、前向きな気持ちを取り戻すことができます
家族と共に歩む
家族のサポートは、生徒が困難を乗り越えるための大きな力となります。家族として一緒に問題に向き合い、解決策を模索しましょう。
新たな可能性を信じる
現在の状況は、将来を左右するものではありません。新たな道を歩むことで、まだ見ぬ可能性が開けることを信じてください。
私たち一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、皆様の悩みに寄り添い、解決への道を共に歩みます。
どうぞ、一歩を踏み出す勇気を持ち、私たちにご相談ください。一緒に、明るい未来への扉を開きましょう。
不登校〜引きこもりステージ判定表
不登校や引きこもりの問題に直面する家族は、その状況を理解し、対処するために、子どもの状態を「ステージ」として捉えることが有効です。
この分類に基づき、各ステージに応じた具体的なサポートの提供方法をご紹介します
家族の皆さんが一丸となって、この課題に取り組むことの重要性を強調します。
ステージ1 不登校の初期段階
不登校期間 1日~60日
対応 親子間のコミュニケーションを重視し、子どもの話をじっくりと聞きます。
生活リズムの乱れが見られない限り、まずは家庭内での安定を図ります。食事は3食しっかりと取るようにし、規則正しい生活習慣を支援します。
ステージ2 不登校が続く場合
不登校期間 61日~180日
対応 親子間のコミュニケーションは保ちつつ、生活リズムの乱れに注意を払います。
この段階で学校や専門家との相談を始めることをお勧めします。
食事に関しても、バランスの取れたものを心掛けましょう。
ステージ3 長期不登校から引きこもりに
不登校期間 181日~
対応 この段階では、第三者の介入が必要になる場合が多いです。
生活リズムの乱れを正し、食事の管理も含めて外部の専門家の助けを借りることが有効です。
ステージ4 引きこもりが顕著に
特徴 自室に閉じこもりがちで、親子間のコミュニケーションが極めて困難に。
対応 専門のカウンセリングやカウンセラーの支援を積極的に求めます。
家族内での対応だけでなく、外部の支援を活用して、子どもが社会に復帰できるようなプランを立てます。
ステージ5 長期化した引きこもり
特徴 20歳を超えて引きこもりが続いており、社会復帰が困難。
対応 この段階での支援はより専門的なものが求められます。社会復帰支援プログラムや、成人向けの支援施設の活用を検討します。
家族もサポートを受けることが重要です。
不登校や引きこもりを経験する子ども達とその家族にとって、一人で抱え込む必要はありません。
各ステージに応じた適切な支援と、家族や周囲の理解があれば、困難な状況を乗り越えることが可能です。
大切なのは、子どもと向き合い、一歩ずつ前に進むことです。
不登校期間 |
親子間のコミュニケーション |
生活リズム |
食事 |
|
ステージ 1 |
1日~60日 |
△ |
△ |
〇 |
ステージ 2 |
61日~180日 |
△ |
× |
△ |
ステージ 3 |
181日~ |
× |
× |
△ |
ステージ 4 |
年単位 |
× |
× |
× |
ステージ 5 |
年齢20歳以上 |
× |
× |
× |
「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外 での交遊など)を回避し,
原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状 態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」と定義」厚生労働省サイトより
解決策の探求と適切な支援の重要性
不登校やいじめに直面する際、最も重要なのは適切な解決策を探求し、専門的な支援を受けることです。これらの問題は一人で解決するのが難しいため、以下の点を考慮してください
専門家の助けを借りる
カウンセラーや心理療法士などの専門家は、個々の状況に合わせたアドバイスやサポートを提供します。
多角的なアプローチ
問題は一つの側面だけではなく、教育、心理、社会的な側面から多角的にアプローチすることが重要です。
家族での協力
家族全員が問題解決に協力することで、子どもはより強いサポートを感じることができます。
長期的な視野を持つ
一時的な解決ではなく、長期的な視野で子どもの成長と発達を支援することが必要
社会資源の活用
地域や学校、オンラインリソースなど、さまざまな社会資源を活用することも有効です。
一緒に問題を解決するために、私たち一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、皆様と共に歩み、必要な支援を提供します。どんな小さな一歩でも、一緒に進めることで大きな変化を生むことができます