目次
休み明けの不登校をどう防ぐか、その具体的な対策をこのブログで詳しく解説していきます。
子どもが安心して学校生活に戻れるようにするためのヒントを提供し、親子でこの時期を乗り越えるための支援をします。
私は一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の杉浦孝宣です。不登校や引きこもりという問題に向き合い、
「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現します」というミッションのもと、1万人以上の子どもたちの問題を以下の3つのステップで変革してきました
規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます
これらの取り組みは、成功率9割以上という結果に結びつき、NHKおはよう日本で紹介されるなど、多くのメディアでも取り上げられています。
また、これらの経験と知見は、
「高校中退 不登校引きこもりでもやり直せるという3冊の著書にまとめられ、光文社と宝島社から出版されています。
お悩みの皆さん、不登校や引きこもりに直面しているすべての方々へ、これらの著書や「中学生の引きこもりに悩む親必見!成功事例から学ぶ対処法12選」のブログ記事、
そして成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。私たちと一緒に、お子様が抱える問題を解決し、希望に満ちた未来へと一歩を踏み出しましょう。希望は、必ずあります。
5/18日 今治明徳短期大学にて、講演会を行います 愛媛県今治市近郊の方、お悩みの方 ご参加お待ちしています
GW明けに不登校になる理由
GW明けの不登校は、多くの家庭で突然に感じられる問題ですが、実はその背景にはいくつかの共通する理由があります。ここで、それらの主な原因を詳しく見ていきましょう。
1. 新しい環境への適応の不安
新学期が始まって間もなく、子どもたちは新しいクラスメートや教師、時には学校に慣れる必要があります。この大きな変化は、不安を感じる原因となり得ます。
特に、人間関係を築くのが苦手な子どもにとっては、非常にストレスの多い時期です。
2. 学校生活へのストレスや疲労の蓄積
新学期のスタートは、勉強や部活動など、様々な活動が一気に始まるため、物理的・精神的な疲労が溜まりやすい時期です。
子どもたちがこれらのプレッシャーに耐えられず、学校へ行くこと自体が難しくなることがあります。
3. 4月に張り切りすぎ
張り切りすぎも、不登校につながる一因です。4月に新しい学年が始まり、新たな環境で頑張ろうとするあまり、自分自身を追い込んでしまうケースがあります。
その結果、心身ともに疲れ果ててしまい、GW明けには学校へのモチベーションが急降下してしまうのです。
4. 生活リズムの乱れ
長期休暇中は、普段とは異なる生活リズムになりがちです。特に、寝起きの時間が不規則になると、学校が再開したときに生活リズムを元に戻すことが困難になります。
このリズムの乱れが、登校拒否の引き金となることも少なくありません。
5. ゲームや動画に没頭して外出を嫌がる
休み期間中にゲームやインターネット動画に多くの時間を費やすことが、学校へ行く意欲を低下させる要因となることがあります。
これらの活動に夢中になると、外の世界への関心が薄れ、実際の対人関係や学校生活への適応が難しくなることがあります。
]GW明けに不登校が増えるこれらの理由を理解することは、適切な対策を講じる第一歩です。
家庭でできるサポートや学校、地域社会との協力によって、子どもたちが学校生活にスムーズに適応できるよう支援していくことが重要です。
GW明け、子どもの不登校を防ぐために親ができること
接し方① 「学校に行きたくない理由をじっくりと聞き出す」
子どもが学校に行きたくないと言った時、その背後にはさまざまな理由が隠れていることがあります。親として最も大切なのは、怒ることやすぐに解決策を提示するのではなく、
まずは子どもの話をじっくりと聞くことです。子どもが心を開いて本音を話せるよう、安心感を与える環境作りが重要です。
話を聞く際のポイント
1. 非難しない
子どもが話しやすい雰囲気を作るためには、非難や批判を避けることが必須です。子どもの感じている感情や考えに
「それは間違っている」という反応を見せるのではなく、「どうしてそう感じたの?」と理解を深める質問をすると良いでしょう。
2. 共感を示す
子どもが抱える不安や悩みに共感を示すことで、信頼関係を築くことができます。
「大変だったね」「それは辛かったね」といった言葉をかけて、感情を大切に扱ってあげましょう。
3. 解決を急がない
子どもが抱える問題に対して、すぐに解決策を見つけようとせず、まずは話をじっくり聞くことが重要です。
問題の根本的な理由を理解し、子ども自身が解決策に向かうためのサポートをする態度が求められます。
子どもが本当に感じていることを理解することが、不登校の問題に向き合う第一歩です。
親が安全で支持的な環境を提供することで、子どもは困難に立ち向かう勇気を持つことができるでしょう。
接し方② 「子ども自身の学校への復帰願望を確認する」
不登校になった子どもに対して、学校への復帰を急ぐのではなく、まずは子ども自身が学校に戻ることにどの程度の意欲を持っているかを確認することが重要です。
この過程では、子どもの気持ちに寄り添いながら、彼らの現在の感情や考えを理解することが求められます。
復帰願望を確認する際のポイント
1. 圧力をかけない
学校に戻ることについて話す際は、圧力をかけずに、子どものペースで話を進めることが大切です。
子どもが学校に戻ることに対して否定的な感情を持っている場合でも、その感情を受け入れ、理解しようとする姿勢を見せてください。
2. 選択肢を提示する
学校に戻ること以外にも、さまざまな学習の選択肢が存在します。
例えば、フリースクールや通信制高校、オンライン学習など、他の教育形態についても情報を提供し、子どもが自分に合った方法を選べるよう支援します。
3. 子どもの意見を尊重する
最終的な決定は、子ども自身の意見を尊重することが非常に重要です。
子どもが自らの意志で選んだ道であれば、その後の取り組みに対するモチベーションも自然と高まります。
4. 目標設定を助ける 学校に戻る意志がある場合は、具体的な目標を一緒に設定することが役立ちます。
小さなステップから始めることで、子ども自身が達成感を感じやすくなり、徐々に学校生活に再適応していくことができます。
子どもが学校への復帰を望むかどうかを確認することで、その後のサポートの方向性が明確になります。親としては、子どもの現在の立場を理解し、最善のサポートを提供することが求められます。
接し方③ 「フリースクールや専門の塾など、学校以外の選択肢を提案する」
学校に戻ることが困難である場合、フリースクールや専門の塾、通信制の学校など、従来の学校以外の教育の選択肢を提案することは、子どもが自身の学びを続ける上で非常に有効です。
これにより、子どもが自分に合った学習環境を見つけ、教育の継続を図ることができます。
学校以外の選択肢を提案する際のポイント
1. 情報を提供する フリースクールや専門の塾、通信制の学校など、さまざまな選択肢についての詳細な情報を提供します。
それぞれの教育機関がどのような特色を持っているか、どのようなサポート体系があるかを説明し、子どもが理解しやすいように伝えます。
2. 興味やニーズに合わせる 子どもの興味や学習のニーズに合わせて、最適な教育形態を一緒に考えましょう。
たとえば、特定の分野に特化した教育を求める場合は、その分野を深く学べる専門の塾を選ぶことが適切かもしれません。
3. 見学や体験学習を提案する 実際にその教育機関を訪れて、見学や体験学習を行うことで、子ども自身がその環境に馴染めるかどうかを確かめる機会を持つことが大切です。
実際の雰囲気を体感することで、子どもがより具体的にイメージを持ちやすくなります。
4. 柔軟に考える 学校という一つの形だけが教育ではありません。
子どもにとって最適な学びの場がどこであるかを一緒に模索し、柔軟に考える姿勢を持つことが、子どもの可能性を広げることにつながります。
フリースクールや専門の塾、通信制の学校など、従来の学校以外の選択肢を提案することで、子ども自身が自分に合った学びのスタイルを見つける手助けができます。
親としては、これらの選択肢を積極的に調査し、子どもが自信を持って学び続けることができる環境を整えるサポートをすることが重要です。
GW明け、不登校になった子どもへの親のサポート方法
サポート① 「新しい担任の先生との協力を強化する」
不登校になった子どもを支援する上で、学校の担任の先生との連携は非常に重要です。
新しい学年が始まると新しい担任の先生も変わることが多いため、早めに良好な関係を築き、協力体制を整えることが必要です。
この関係が子どもの学校生活における安定感を支え、復帰をスムーズにする手助けとなります。
新しい担任の先生との協力を強化するためのポイント
1. 積極的なコミュニケーションを取る 学校との連絡は定期的に行い、子どもの現在の状況や必要な支援について話し合います。また、子どもの学校での様子や進歩、困っている点について具体的なフィードバックを求めましょう。
2. 具体的な支援プランの策定 子どもが学校へ復帰するための具体的なステップを担任の先生と一緒に計画します。例えば、部分的に登校する、特定の時間だけ学校にいる、といったフレキシブルな対応が可能かどうかを相談し、子どもが無理なく学校生活に慣れるよう工夫します。
3. 定期的なミーティングの設定 子どもの状態に応じて、定期的に教師やカウンセラーとのミーティングを設けることで、継続的なフォローアップを保証します。これにより、問題が生じた時にすぐに対応できるようになります。
4. 教師への感謝の表現 教師も多忙でストレスが多い職業です。担任の先生の努力を認め、感謝の気持ちを伝えることで、より良い関係を築くことができます。これは協力的な関係を維持する上で非常に効果的です。
新しい担任の先生と協力を強化することは、不登校の子どもが学校生活に再び適応するための大きな支えとなります。親としても、教育の現場でのパートナーとして教師と協力することが、子どもへの最良のサポートを行う鍵となります。
サポート② 「定期テストのスケジュールと成績の変動を把握する」
不登校の子どもが抱える学業のプレッシャーを理解し、適切にサポートするためには、学校の試験スケジュールや成績の変動について把握することが重要です。
これにより、子どもが直面している学業的な課題を具体的に理解し、必要な助けを提供することができます。
定期テストのスケジュールと成績を把握するためのポイント
1. 学校との連携を保つ
定期テストのスケジュールや成績については、学校の先生と連絡を取り合うことが重要です。
定期的に学校を訪れるか、電話やメールで情報を更新してもらうことにより、子どもの学業状況についての正確な情報を得ることができます。
2. 子どもとのコミュニケーションを深める
成績について話し合う際は、批判的でなく、支援的な態度で接することが重要です。
子どもが感じているプレッシャーや不安を理解し、一緒に解決策を考えることで、子どもの自信を支えることができます。
3. 学習計画を助ける
子どもがテストに向けて効果的に学習できるように、一緒に学習計画を立てましょう。計画には、学習時間の確保だけでなく、休憩やリラクゼーションの時間も含めることが大切です。
4. 成績の変動を見守る
成績が上がった場合は積極的にほめてやることが、子どものモチベーションを高めるのに役立ちます。
一方で、成績が下がった場合は、それが何によるものかを冷静に分析し、必要なサポートを提供します。
定期テストのスケジュールと成績の変動を適切に把握することは、不登校の子どもが学業において直面している困難を理解し、その解決に向けて積極的に関与するための重要なステップです。
親として、この情報を基に子どもを支えることで、学業の成功へと導くことができます。
サポート③ 「自宅で快適に勉強できる環境を作る」
不登校の子どもにとって、学校以外の場所で学ぶことが重要になる場合があります。
特に自宅での学習環境を整えることは、子どもが安心して勉強に取り組むことができるようにするために不可欠です。
快適で集中できる学習空間を提供することで、子どもの学習効率とモチベーションを高めることができます。
快適な学習環境を作るためのポイント
1. 適切な学習スペースの確保 子どもが勉強をするための専用のスペースを家の中に設けることが大切です。このスペースは静かで、学習に必要な資料や文房具が整理されていることが理想的です。また、自然光が入る場所を選ぶと、より良い学習環境になります。
2. 快適な家具の配置 勉強する際に長時間同じ姿勢でいるため、適切なデスクと椅子を用意することが重要です。子どもの体に合った家具を選び、姿勢を正しく保てるようにすることで、集中力を維持しやすくなります。
3. 必要な機材の提供 コンピュータやタブレットなどのデジタル機器が学習に必要な場合、これらを適切に配置し、使用できるようにすることが重要です。また、インターネットの接続状況を確認し、オンラインでの学習に支障がないようにしてください。
4. 学習を促す環境作り 学習スペースにモチベーションを高める要素を取り入れることも有効です。例えば、励みになる名言を壁に掛けたり、学習成果を記録するボードを設置することで、日々の進捗を視覚的に確認できるようにします。
自宅で快適に勉強できる環境を整えることは、不登校の子どもが学び続けるための大きな支援となります。親として、子どもが家で効果的に学習できるように、適切な環境を提供することが求められます。
サポート④ 「地域の教育支援センターや学びの場を探す」
不登校の子どもが学校以外で学び続けるための支援を受けられる場所を探すことは、彼らの教育的ニーズを満たす重要なステップです。地域に根ざした教育支援センターや様々な学びの場を探究することで、子どもが興味を持てる教育の機会を提供し、社会とのつながりを強化することができます。
地域の教育支援センターや学びの場を探すためのポイント
1. 地域の教育資源の調査 地域にどのような教育支援センターやプログラムが存在しているかを調べます。地元の図書館、市役所、または教育委員会のウェブサイトをチェックすることで、利用可能なリソースを把握することができます。
2. フリースクールの活用 不登校の子どもにとってフリースクールは、非形式的な学習環境を提供する貴重な場所です。フリースクールでは、個々のニーズに合わせた教育プログラムを提供しており、子どもが興味を持ちやすいカリキュラムが整っています。
3. 専門の塾や家庭教師の検討 学校の授業に代わる形で、専門の塾や家庭教師を利用するのも一つの方法です。これにより、子どもが特定の教科に集中して学べる環境を提供し、学習の遅れを取り戻すことが可能になります。
4. 地域コミュニティとの連携 地域のコミュニティセンターや青少年団体と連携することで、子どもが社会的スキルを培う機会を得ることができます。また、同じような状況にある他の家族と情報交換を行うことも、支援を受ける上で非常に有効です。
地域の教育支援センターや学びの場を積極的に探すことで、不登校の子どもが多様な学習機会に触れることができ、自信を持って学びを続けるための環境を整えることができます。親としては、これらのリソースを最大限に活用し、子どもが学び続けることをサポートする責任があります。
親自身も休息が必要
不登校の子どもをサポートする過程は、親にとっても精神的、感情的に大きな負担となることがあります。子どもへの適切なサポートを継続的に提供するためには、親自身が心身の健康を保つことが非常に重要です。自分自身を労わり、適切な休息を取ることで、より良い親子関係を築き、困難に対処する力を保つことができます。
親が休息を取るためのポイント
1. 自分の時間を大切にする 日々の生活の中で、自分だけの時間を持つことが重要です。趣味やリラクゼーション、友人との時間を設けることで、気分転換を図り、ストレスを軽減します。
2. 体力と健康を維持する 定期的な運動やバランスの取れた食事は、心身の健康を支える基盤となります。自身の体調を整えることで、長期的なストレス管理が可能になります。
3. サポートネットワークを活用する 家族や友人、地域のサポートグループに積極的に関わることで、心の負担を共有し、感情的な支えを得ることができます。また、専門家からのカウンセリングを受けることも、精神的な健康を保つ上で助けとなります。
4. 休息を罪悪感なく受け入れる 自分自身のケアをする時間を持つことに罪悪感を感じることなく、それが最終的には子どものためにもなると理解することが大切です。自分が元気であればあるほど、子どもへのサポートも充実します。
親自身が休息を取り、心身の健康を保つことは、不登校の子どもを支えるために不可欠です。自分自身を大切にすることで、子どもへの愛情とサポートを継続的に提供できる状態を維持することができます。
不登校〜引きこもりステージ判定表
不登校や引きこもりの問題に直面する家族は、その状況を理解し、対処するために、子どもの状態を「ステージ」として捉えることが有効です。
この分類に基づき、各ステージに応じた具体的なサポートの提供方法をご紹介します
家族の皆さんが一丸となって、この課題に取り組むことの重要性を強調します。
ステージ1 不登校の初期段階
不登校期間 1日~60日
対応 親子間のコミュニケーションを重視し、子どもの話をじっくりと聞きます。
生活リズムの乱れが見られない限り、まずは家庭内での安定を図ります。食事は3食しっかりと取るようにし、規則正しい生活習慣を支援します。
ステージ2 不登校が続く場合
不登校期間 61日~180日
対応 親子間のコミュニケーションは保ちつつ、生活リズムの乱れに注意を払います。
この段階で学校や専門家との相談を始めることをお勧めします。
食事に関しても、バランスの取れたものを心掛けましょう。
ステージ3 長期不登校から引きこもりに
不登校期間 181日~
対応 この段階では、第三者の介入が必要になる場合が多いです。
生活リズムの乱れを正し、食事の管理も含めて外部の専門家の助けを借りることが有効です。
ステージ4 引きこもりが顕著に
特徴 自室に閉じこもりがちで、親子間のコミュニケーションが極めて困難に。
対応 専門のカウンセリングやカウンセラーの支援を積極的に求めます。
家族内での対応だけでなく、外部の支援を活用して、子どもが社会に復帰できるようなプランを立てます。
ステージ5 長期化した引きこもり
特徴 20歳を超えて引きこもりが続いており、社会復帰が困難。
対応 この段階での支援はより専門的なものが求められます。社会復帰支援プログラムや、成人向けの支援施設の活用を検討します。
家族もサポートを受けることが重要です。
不登校や引きこもりを経験する子ども達とその家族にとって、一人で抱え込む必要はありません。
各ステージに応じた適切な支援と、家族や周囲の理解があれば、困難な状況を乗り越えることが可能です。
大切なのは、子どもと向き合い、一歩ずつ前に進むことです。
不登校期間 |
親子間のコミュニケーション |
生活リズム |
食事 |
|
ステージ 1 |
1日~60日 |
△ |
△ |
〇 |
ステージ 2 |
61日~180日 |
△ |
× |
△ |
ステージ 3 |
181日~ |
× |
× |
△ |
ステージ 4 |
年単位 |
× |
× |
× |
ステージ 5 |
年齢20歳以上 |
× |
× |
× |
「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外 での交遊など)を回避し,
原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状 態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」と定義」厚生労働省サイトより
昨年、GW明けの相談例
以下に各ケースに合わせた対応策を提案しました。 それぞれの状況に応じて、子どもたちが直面している困難を乗り越え、 学校生活に戻るためのサポートを整えることが重要です。
中1 男子 不登校、訪問支援希望
対応策
訪問支援の活用 訪問支援教育を利用して、家庭で学べる環境を整えます。専門の支援員が定期的に訪問し、学習のサポートと心理的なケアを提供します。
学校との連携 学校のカウンセラーや担任と連絡を取り合い、徐々に学校への適応を図るためのプランを立てます。最初は部分的な登校やイベント参加から始めることを検討します。
高1 女子 人間関係の問題、転学希望
対応策
転学の検討 転学を検討する際には、新しい学校の環境や教育方針を詳細に調査し、学生の進学に影響がないよう配慮します。
心理的サポート 学校のカウンセラーや外部の専門家と連携し、人間関係の問題に対処するためのカウンセリングを受けることを奨励します。
中学2 女子 保健室登校、友達が欲しい
対応策
クラブ活動や学校行事への参加 趣味や興味が合う生徒たちとの交流を促進するために、クラブ活動や学校行事への参加を奨励します。
友達作りのサポート 小グループでの活動を通じて、友達作りを支援します。また、保健室以外の場所での活動を徐々に増やしていくことが有効です。
私立中高一貫校 留年後の不登校
対応策
キャリアカウンセリング 学校のキャリアカウンセラーと連携し、子どもの進路について具体的な計画を立てます。留年の影響を最小限に抑えつつ、進路選択に役立つ情報を提供します。
学習支援プログラムの導入 学習に対するモチベーションを高めるために、個別指導や補習クラスを利用することを検討します。
高2 男子 ステージ判定3、寮のサポート希望
対応策
寮生活のサポート 寮のスタッフと連携し、日常生活のサポートを強化します。また、寮での生活が子どもの自立にどのように貢献できるかを検討します。
個別のメンタルヘルスケア 寮生活における心理的な負担を軽減するため、定期的なカウンセリングを導入します。
中3 4ヶ月不登校、親子関係の問題
対応策
親子カウンセリング 専門のカウンセラーを通じて、親子間のコミュニケーションを改善するためのセッションを設けます。相互理解と信頼の構築を目指します。
共同での活動 親子で一緒に参加できるアクティビティやワークショップを利用して、関係の修復を図ります。
各ケースにおいて、子どものニーズに応じた個別の対策を講じることで、学校生活へのスムーズな復帰を支援することが可能です。親や教育関係者との協力が鍵となります。
まとめ ステージ判定に基づく不登校の対応
ステージ判定1から2までは、主にご家庭内での対応が可能です。
この初期段階での適切なアプローチは、子どもが不登校の状態を長引かせることなく、早期に学校生活へ復帰するための鍵となります。
親子間のコミュニケーションを保ち、生活リズムを整えることが、この段階での対応の中心です。
問題は、この状態を「ダラダラ」と見守り続けることで、子どもの状態がステージ判定3以上に進行してしまうことです。
長期不登校や引きこもりになると、家庭だけでの対応が難しくなり、専門家の介入が必要となるケースが増えます。
そのため、ステージ2の段階で改善の兆しが見られない場合は、早めに専門家への相談を検討することが重要です。
家庭でできることと、専門家の助けを必要とする境界を見極めることが、不登校対応の成功には不可欠です。
このように段階に応じた対応を行うことで、子どもたちが再び学校生活へとスムーズに復帰できるようサポートしていくことが、家族に求められる役割です。