YouTubeばかりの日々から抜け出した不登校生のリアルストーリー

不登校という深刻な問題と、それに伴うメディア依存から抜け出すために彼らがどのような道を歩んだのか、具体的な経験談を通じて探ります。
私は一般社団法人不登校･引きこもり予防協会の杉浦孝宣です。私たちは不登校や引きこもりという問題に向き合い、
「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」というミッションの下、多くの子供たちの問題解決を図ってきました。
その解決方法は、以下の3つのステップに集約されます。

これらの取り組みは、成功率9割以上という結果に結びつき、NHKおはよう日本で紹介されるなど、多くのメディアでも取り上げられています。
また、これらの経験と知見は、

「不登校ひきこもりの9割は治せる」,

「不登校ひきこもり急増」,

「高校中退　不登校引きこもりでもやり直せるという3冊の著書にまとめられ、光文社と宝島社から出版されています。

お悩みの皆さん、不登校や引きこもりに直面しているすべての方々へ、これらの著書や「中学生の引きこもりに悩む親必見！成功事例から学ぶ対処法12選」のブログ記事、
そして成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。私たちと一緒に、お子様が抱える問題を解決し、希望に満ちた未来へと一歩を踏み出しましょう。希望は、必ずあります。

また、このテーマについてさらに深く知りたい方は、5月18日に愛媛県今治明徳短期大学で行われた講演会動画を是非、御試聴下さい

GWや夏休み明けから、休みが多くなり..

中学生のお子さんが、学校に行かないと決断されるのは、家族にとって大きな心配事でしょう。
GWや夏休み明けからの欠席が多くなり、志望校に対する不安からか学校を休むようになったということですが、
ここで重要なのは、お子さんが何に対して不安を感じ、何を諦めたと感じているのかを理解することです。

テストの点数が上がった時の喜びは、お子さんがまだ学びに対して前向きな気持ちを持っている証拠です。
しかし、その後に学校へ行かなくなった理由が明確でないということは、もしかするとその喜び以外の何か大きなプレッシャーや問題があるのかもしれません。
このような場合、お子さんが言葉に出していない内面の声に耳を傾けることが大切です。

また、タブレット依存は睡眠パターンの乱れを引き起こし、それがさらに学校へ行く意欲の低下に繋がる悪循環を生んでいます。
昼夜逆転が進むと、体内時計が狂い、心身の健康にも影響を及ぼします。
学校を休んだらWi-Fiを切るという約束は、ルールとしては一つの方法ですが、それがお子さんにとってストレスの原因になっている場合もあります。
ルールを設けることは大切ですが、それ以上に大切なのは、お子さんの心の声に耳を傾け、一緒に解決策を見つけることです。

お子さんとの約束事については、罰としてではなく、お互いの信頼関係を築く一環として設けることをお勧めします。
タブレットを使う時間を決めること、学習時間や休息時間をしっかりと取ることを、お子さん自身が管理できるように導くことが重要です。
その上で、タブレットの使用が「適度」であること、そして「学び」と「休息」がバランスよく取れている生活が、
お子さん自身の将来にとっても有益であることを理解してもらうことが重要です。

お子さんが自らの現状を打破したいと思うようになるまで、保護者の方が寄り添い、支え続けること。それが最も確かな一歩となります。
不安や心配事があれば、専門の相談機関に連絡するのも一つの方法です。お子さんの未来は、まだまだ開かれています。一緒に乗り越えましょう。

現実逃避、本当はそんなに好きではない

不登校の子どもたちがYouTubeやゲーム、スマホに傾倒する背景には、「現実逃避」という心理が大きく影響しています。彼らにとって、デジタル世界は現実世界のプレッシャーやストレスから逃れるための一時的な避難所のようなものです。多くの生徒が「暇つぶし」と表現するその行動は、単なる時間の消費以上の意味を持っています。
確かに、大人であっても電車の中やちょっとした空き時間にスマホをいじる光景は珍しくありません。これは、情報を得るため、人とつながるため、そしてはっきりとしない不安感や焦燥感から目を背けるために行われます。子どもたちも同様に、学校という日常から逃れ、自分を取り巻く環境から一時的にでも離れたいという願望を持っています。

しかし、子どもたちの場合、学校という社会において直面する困難から逃れることは、長期的に見て彼らの成長にとってマイナスとなり得ます。彼らがオンラインの世界に没入することで一時的に安心感を得るのは事実ですが、それは根本的な問題解決にはなっていないのです。

子どもたちがデジタルデバイスに依存する背景には、学校のプレッシャー、対人関係の問題、自己肯定感の低さなど、様々な要因が絡み合っています。それを理解し、適切に対応することで、子どもたちが現実世界においても充実した時間を過ごせるようサポートすることが、私たち大人の役割と言えるでしょう。

子どもたちが真の満足と充足感を得られるように、現実の世界での経験の価値を高めることが重要です。学校が苦手な子どもたちに対しても、彼らが興味を持てる活動や、自己実現を感じられる経験を提供することで、デジタルデバイスへの依存から脱却し、現実世界における充実した生活を送る助けとなるはずです。

YouTubeばかりの日々から抜け出した不登校生のリアルストーリー

昼夜逆転は、不登校をはじめとするさまざまな問題を引き起こす原因となり得ます。
心理的、生理的な影響は非常に大きく、日常生活におけるリズムの乱れは、身体だけでなく精神状態にも悪影響を及ぼします。

動画出演のM君は、昼夜逆転を経験し、それを克服した一人として、自らの体験を語っています。
彼の場合、夏前から始まった昼夜逆転は、朝起きることができず、学校に行っても疲れが取れないという悪循環を生んでいました。
しかし、彼は自分のメンタル面を改善することで、この問題を解決しました。

具体的には、平日は夜1時までには布団に入るようにし、友達とのゲームを控えることで生活リズムを整えたのです。
これは、単に睡眠時間を確保するだけではなく、日中の活動や夜間の休息が適切なバランスを取ることで、心身の健康を取り戻すという意味でも重要なステップです。

M君の体験からわかるように、昼夜逆転の根本的な解決策は、ライフスタイルの改善にあります。
自分自身の生活習慣を見直し、適切な睡眠時間を確保するための環境を整えることが、昼夜逆転の解消への第一歩となります。

昼夜逆転は、心身にさまざまな不調をもたらす可能性がありますが、M君のように自らの意識と行動で改善することは十分可能です。
生活リズムを整えることで、不登校を含む多くの問題が緩和される可能性がありますので、生徒や保護者の方々は積極的にこの問題に取り組むことをお勧めします。

不登校の子に聞く 昼夜逆転の8つの治し方

不登校〜引きこもりステージ判定表

不登校や引きこもりの問題に直面する家族は、その状況を理解し、対処するために、子どもの状態を「ステージ」として捉えることが有効です。
この分類に基づき、各ステージに応じた具体的なサポートの提供方法をご紹介します。M君は　ステージ判定2でした。生活リズムが戻るまで、
6ヶ月以上はかかりました。

家族の皆さんが一丸となって、この課題に取り組むことの重要性を強調します。

ステージ1　不登校の初期段階
不登校期間　1日～60日
対応　親子間のコミュニケーションを重視し、子どもの話をじっくりと聞きます。
生活リズムの乱れが見られない限り、まずは家庭内での安定を図ります。食事は3食しっかりと取るようにし、規則正しい生活習慣を支援します。

ステージ2　不登校が続く場合
不登校期間　61日～180日
対応　親子間のコミュニケーションは保ちつつ、生活リズムの乱れに注意を払います。
この段階で学校や専門家との相談を始めることをお勧めします。
食事に関しても、バランスの取れたものを心掛けましょう。

ステージ3　長期不登校から引きこもりに
不登校期間　181日～
対応　この段階では、第三者の介入が必要になる場合が多いです。
生活リズムの乱れを正し、食事の管理も含めて外部の専門家の助けを借りることが有効です。

ステージ4　引きこもりが顕著に
特徴　自室に閉じこもりがちで、親子間のコミュニケーションが極めて困難に。
対応　専門のカウンセリングやカウンセラーの支援を積極的に求めます。
家族内での対応だけでなく、外部の支援を活用して、子どもが社会に復帰できるようなプランを立てます。

ステージ5　長期化した引きこもり
特徴　20歳を超えて引きこもりが続いており、社会復帰が困難。
対応　この段階での支援はより専門的なものが求められます。社会復帰支援プログラムや、成人向けの支援施設の活用を検討します。
家族もサポートを受けることが重要です。

不登校や引きこもりを経験する子ども達とその家族にとって、一人で抱え込む必要はありません。
各ステージに応じた適切な支援と、家族や周囲の理解があれば、困難な状況を乗り越えることが可能です。
大切なのは、子どもと向き合い、一歩ずつ前に進むことです。

「様々な要因の結果として社会的参加（義務教育を含む就学，非常勤職を含む就労，家庭外 での交遊など）を回避し，
原則的には６ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状 態（他者と交わらない形での外出をしていてもよい）を指す現象概念」と定義」厚生労働省サイトより

ゲーム依存症とは、WHOから

依存症とは、特定の行為や物質に対して正常な自己制御を失い、それが日常生活に重大な支障を及ぼす状態を指します。
世界保健機関（WHO）は、ゲーム障害を国際疾病として認定し、精神疾患の一つと位置付けています。
これにより、ゲーム障害の治療研究や患者数の正確な把握が進むことが期待されています。

WHOの定義によれば、ゲームに関して次の3つの条件を満たす場合、ゲーム障害の可能性があります。

* ゲームをする時間や頻度を自ら制御できない。
* 他の活動よりもゲームを最優先する。
* 問題が起きているにも関わらずゲームを続ける。

これらの状態が12カ月以上続き、社会生活や健康に重大な支障が出る場合、ゲーム障害と診断されることがあります。
症状としては、朝起きられない、物や人にあたるなどの問題が現れることもあります。

ゲーム障害が病気として認定されたことで、治療に専念できる環境が整えられる可能性があります。
また、保険会社による治療費の支払い対象となるかは、各国政府の判断によりますが、治療体制の整備が課題となっています。

日本では、病的なネット依存が疑われる中高生が増加しており、厚生労働省は実態把握に向けた対策を急いでいます。
世界的にもゲーム市場は拡大を続けており、オンラインゲームの普及による課金繰り返しによる長時間プレイが問題となっています。

WHOの認定は、ゲーム依存への認識を深め、予防と対策の必要性を国際社会に訴えかけるものです。
私たちは、ゲームを楽しむことと健康な生活を両立させるための正しい知識と理解を共有し、適切な対応をとることが重要です。
ゲーム障害に対する理解を深め、早期発見、早期対応に努めることで、健全な社会生活を支えていくための一歩となります。

ゲームやYouTube依存に陥った際の保護者の対応

ゲームやYouTube依存に陥った際の保護者の対応には、理解とサポートが不可欠です。
経験者の声を聞きながら、その対処法について解説しましょう。

保護者の皆さん、お子さんがゲームやYouTubeに依存してしまい、昼夜逆転の生活に陥っている場合、どのようにサポートすれば良いのかという問題に直面しているかもしれません。
私が創業したフリースクール・通信制高校サポート校での経験に基づき、その解決策をお伝えします。

1. 適切な居場所の提供
高校3年のW君や2年のM君、そして1年のK君のように、学校に行けなくなった若者たちが、私たちのサポート校に来ることで生活リズムが正常化しました。
これは、適切な居場所があれば、依存症が改善する可能性を示しています。お子さんにとって居心地の良い環境を見つけることが、依存からの回復には必要です。

2. 日常生活のリズムを整える
昼夜逆転の是正は、依存症からの回復において重要なステップです。規則正しい生活リズムをサポートし、適度な運動や趣味を持つことで、ゲームやYouTube以外にも意識を向けられるよう助けましょう。

3. コミュニケーションの強化
お子さんが何に悩んでいるのか、どのように感じているのかを共有する時間を持つことが大切です。対話を通じて、お子さんの心の内を理解し、一緒に問題を解決していくことが重要です。

4. 監督と限定
ゲームやYouTubeの利用時間を一緒に決め、それを守るようにサポートします。しかし、過度な制限は反発を招く可能性があるため、お子さんが自分で自己管理できるように導くことが肝心です。

5. 専門家の支援を求める
場合によっては、カウンセリングや専門家による支援を求めることも有効です。心理的なサポートを通じて、お子さんが自信を取り戻し、健全な生活を取り戻す手助けをしてくれます。

保護者の皆さんには、お子さんの変化に対する忍耐と理解が求められます。
一歩ずつ、お子さんが健全な生活を取り戻すことを信じ、サポートを続けていきましょう。
私たちのサポート校での経験が、その一助となれば幸いです。詳しくは、私たちのインタビュー動画をご覧ください。【リンク先：https://youtu.be/ygrTKcg3JVI】

不登校の子どもたちがYouTube 見る　メリット＆デメリット

不登校の子どもたちがYouTubeを見ることには、メリットとデメリットの両面が存在します。それぞれを考察していきましょう。

不登校の子どもたちにとって、YouTubeは有益なツールとなり得ますが、その利用方法と時間には注意を払う必要があります。
親御さんが適切なガイダンスを行い、子どもたちが健康的にコンテンツを消費できるようサポートすることが重要です。バランスの取れた使用が、子どもたちの健全な成長に繋がるでしょう。

8つのメディアを健全に利用する　ポイント

メディアを健全に利用するためには、保護者の皆さんが知っておくべきポイントがいくつかあります。以下にその要点をまとめてみました。

メディアは、子どもたちにとって学びや成長の場となり得ますが、その利用を適切に管理し指導することが、保護者の大切な役割です。
上記のポイントを実践することで、子どもたちの健全なメディア利用をサポートしましょう。

8割が昼夜逆転、ゲーム依存で集約される、不登校相談

ゲームが不登校の原因とされることがしばしばありますが、それは必ずしも事実ではありません。
当会における年間450件の相談の中で、8割が昼夜逆転やゲーム三昧の問題で集約されていますが、これらは不登校の表面的な症状に過ぎません。
不登校の根本的な原因を掘り下げてみると、ゲームやYouTubeは単なる逃避行として利用されているにすぎないことが多いです。

例えば、

学校の環境が合わなかったり、成績が伸び悩んでいたり、友人関係に問題があるなど、生徒たちが直面している実際の課題は、
もっと深刻で根深いものです。生徒たち自身も「やることがないからやっている」と感じていることからも、ゲームやYouTubeはただの時間つぶしとして利用されていることがうかがえます。

したがって、ゲームを単純に悪者扱いするのではなく、その背後にある環境や心理的な問題に目を向けることが重要です。
生徒たちが学校に行きたくないと感じる真の理由を理解し、それに対応することで、不登校の問題に真に向き合うことができるのです。
保護者の皆さんには、ゲームやYouTubeの利用を制限するだけでなく、お子さんが抱える本質的な問題に寄り添い、支援する姿勢が求められます。
お子さんとの対話を大切にし、一緒に問題解決の道を探ることが、不登校克服への第一歩となるでしょう。

不登校の子がゲームとうまく向き合う7つのポイント

不登校の子どもたちがゲームとうまく付き合うための方法は、バランスの良い生活とゲームへの健康的なアプローチを促すことにあります。以下に具体的な提案をします。

ゲームは、適切に利用すれば子どもたちの成長に役立つ娯楽です。
保護者が適切な指導とサポートを行うことで、子どもたちはゲームと健康的に付き合いながら、充実した日常を送ることができるようになります。

不登校解決に向けて

保護者の皆さんにとって最も重要なのは、お子さんとの理解と対話を通じて、共に問題解決を図ることです。
子どもたちが直面している問題を解決するためには、まず彼らの気持ちを理解し、その立場に立って考えることが必要です。
子どもたちが何に悩んでいるのか、どう感じているのかを深く理解することが、問題解決の第一歩となります。

また、子どもたちとのオープンな対話は非常に重要です。対話を通じて、お子さんの考えや感情を共有し、一緒に問題の解決策を考えることが、信頼関係の構築につながります。
対話の中で、お子さんの意見を尊重し、彼らが自らの考えを表現できる環境を整えることが大切です。

問題解決の過程で、お子さん自身に解決策を考えさせることも重要です。
自己決定の機会を持たせることで、自立心や解決能力を育てることができます。また、失敗してもそれを学びの機会と捉え、次に活かすことが大切です。
保護者の皆さんが、子どもたちの最大の味方であり、サポーターであることを忘れずに、一緒に問題に向き合い、解決への道を歩むことが、
子どもたちの成長にとって何よりも価値あることです。理解と対話を大切にし、お子さんと共に成長していきましょう。

一人で抱え込まず、専門家を活用しましょう

この記事を通じて、お子様の不登校問題に直面している保護者の皆さんに少しでも参考になれば幸いです。
不登校は、子どもたちにとっても、保護者にとっても大きな挑戦です。
しかし、理解と対話を基に共に取り組むことで、問題解決の糸口が見つかることもあります。

この記事が、お子様の状況を理解し、より良いサポートを提供するための一助となればと思います。
保護者の皆さんがお子様と共に歩む道のりは決して簡単ではありませんが、愛情と理解を持って寄り添い続けることが、お子様の健やかな成長に繋がります。
不安や困難に直面しても、一人で抱え込まずに、専門家や支援団体など外部のリソースを活用することも大切です。

お子様一人ひとりが抱える状況は異なるため、それぞれに合ったアプローチを見つけ出すことが重要です。
最後に、お子様が直面している問題を一緒に乗り越える過程で、お子様だけでなく、保護者の皆さん自身も成長し、学びがあると信じています。
この記事がその一助となれば幸いです。

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