目次
- 1 不登校・引きこもりの子供の将来は?
- 2 9割の引きこもり高校生も変われる! 将来の成功12事例
- 3 不登校の末路とは?
- 4 不登校の人の「その後」〜内閣府のデータと当会の相談例から
- 5 中学卒業後の進路について
- 6 私の体験談 - 小3不登校を克服した全寮制特別支援学級
- 7 高校生で引きこもりのお子さんへの対応
- 8 高校生で引きこもりになる8つの要因
- 9 引きこもりの期間とその後の未来
- 10 引きこもりはいつまで続くのでしょうか?
- 11 引きこもりや不登校の生徒に対して、親や教育関係者が取るべき対応
- 12 高校生の引きこもり対応
- 13 不登校〜引きこもりステージ判定表
- 14 不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ
- 15 未来を切り開くための対策
- 16 杉浦孝宣からのメッセージ
私、杉浦孝宣は、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表として、不登校や引きこもりという深刻な問題に立ち向かい、
「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち自律し、社会に貢献する未来を実現する」を教育ミッションとして掲げています。
この使命を達成するため、私たちは3つのステップに基づいたアプローチを採用しています。
規則正しい生活をする:不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
自律して自信をつける:学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
社会貢献をする:職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます
この実践的な取り組みにより、1万人以上の子どもたちの人生を変え、成功率9割以上を誇る成果を上げてきました。
これらの成果はNHKの「おはよう日本」で取り上げられるなど、広く認知されています。
私の39年以上にわたる支援活動の経験と知見は、
これらの経験と知見は、
「高校中退 不登校引きこもりでもやり直せるという3冊の著書にまとめられ、光文社と宝島社から出版されています。
これらの著書や「中学生の引きこもりに悩む親必見!成功事例から学ぶ対処法12選」のブログ記事、
そして成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。
私たちと一緒に、お子様が抱える問題を解決し、希望に満ちた未来へと一歩を踏み出しましょう。希望は、必ずあります。
また、このテーマについてさらに深く知りたい方は、FC今治高等学校里山校 岡田武史学園長(元サッカー日本代表監督)からの要請で行われた講演会動画を是非、御試聴下さい
不登校・引きこもりの子供の将来は?
不登校や引きこもりの問題は、多くの保護者や関係者にとって大きな悩みとなっています。一般的な認識では、これらの問題を抱える子供たちの将来に不安が持たれがちです。
しかし、私たちの団体の経験やデータを基にすると、その未来は決して暗くありません。
当会では、不登校や引きこもりの問題を持つ子供たちを9割以上の成功率で支援しています。この実績は、多くの家庭や関係者から信頼を寄せられる理由の一つとなっています。
では、この9割の子供たちは、どのような未来を手に入れているのでしょうか
1. 再学習の機会
私たちのサポートを受けた多くの子供たちは、通信制高校やフリースクールなど、再び学び直す場を見つけています。そして、その環境で再び学びの楽しさを取り戻し、大学や専門学校への進学を果たしています。
2. 社会への復帰
アルバイト体験を得ることで、社会との繋がりを再確立している子供たちも少なくありません。私たちの団体が提供する学生インターン、アルバイト体験支援が、彼らの社会復帰の一助となっています。
3. 人間関係の再構築
不登校や引きこもりが原因で疎遠になっていた友人やクラスメートとの関係を修復し、新たな友情や人間関係を築いています。
4. 自分らしさの発見
困難な状況を乗り越えた経験は、自分自身の強さや価値を再認識する契機となることが多いです。私たちの支援プログラムを通じて、自分の興味や夢を再発見し、それを追求する力をつけています。
結論として、不登校や引きこもりの問題を抱える子供たちの未来は、適切なサポートと取り組みを通じて、非常に明るいものとなり得ることを実感しています。当会はこれからも、これらの子供たちの明るい未来のためのサポートを続けて参ります。
9割の引きこもり高校生も変われる! 将来の成功12事例
Y子さんは中学2年から不登校になり、そのまま中学校を卒業しました。その後、10年間引きこもりの状態が続きました。親知らずが痛み出したことで外に出るきっかけができ、24歳で私たちの団体に相談に来ました。私たちはY子さんに学び直すことを勧め、アルバイトを始めることを支援しました。27歳で私たちの通信制高校を卒業し、短大に進学し、保育士の資格を取得し、現在は公務員として活躍しています
「高校中退 不登校引きこもりでもやり直せる」登場人物
2.カイト君の事例
カイト君は、中高一貫校の中学1年からゴールデンウィーク明けに学校に行かなくなり、自宅に引きこもるようになりました。彼の両親は私たちのアドバイスに従い、一致した教育方針を持つことを試みました。私たちの引きこもり予防士が訪問し、サポートを提供した結果、7ヶ月間の支援の後、カイト君は私たちのフリースクールに通うことを選びました。中学生の期間は毎日フリースクールに通い、高校に進学した後は、私たちが提携している通信制高校に進学しました。2023年3月に卒業し、
現在は公務員として働いています。「不登校ひきこもりの9割は治せる」の登場人物として紹介されています。
参考文献:「不登校保護者会で発表する、S(カイト)君」PTAだより
3.カズキ君の事例
カズキ君は中学受験に合格し、中高一貫の私立校に入学しましたが、中学1年から成績不振が続き、高校1年の6月に自主退学を余儀なくされました。家庭内で暴力や暴言を使うようになりましたが、私たちは彼に適切な居場所を提供し、状況を改善することができました。彼は私たちの通信制高校に転校し、卒業後、都内の区役所で公務員として活躍しています。彼は「不登校ひきこもりの9割は治せる」の登場人物であり、Twitter動画ではカズキ君=Y君として紹介されています。また、不登校保護者会での発表でも、彼の事例が紹介されています。
[twitter 動画 リンク1][PTAだより]
4.リョウタ君の事例
リョウタ君は昨年の夏休み明けから学校を休みがちになり、10月には完全に不登校になりました。家では一切話さず、毎日自室に閉じこもり、携帯ゲームばかりしていました。親が作った食事を拒否し、自分の好きな食べ物だけを食べていました。彼の親は学校に相談しましたが、状況は一向に改善せず、リョウタ君の母親は何をすれば良いのかわからず、私たちに相談しました。訪問アウトリーチ支援を開始し、その後彼は私たちの通信制高校に転校しました。2023年9月には航空自衛隊への入隊を予定しています。「不登校ひきこもり急増」の登場人物不登校保護者会で生活改善合宿成果発表する、A(リョウタ)君
ptaだより不登校保護者会で学生寮成果発表する、A(リョウタ)君 ptaだより
中学受験で私立の中高一貫校に入学した中1の5月から不登校に陥りました。母親は有名な不登校専門家に相談し、「不登校は放っておけばよい」と言われたため、何の対策もせずに中学を不登校のまま卒業しました。その後、不登校児を受け入れる全寮制高校に進学しましたが、高1の冬休みにバリケードを作って引きこもりました。当会の支援で父親が本気を出して向き合ったことで引きこもりから脱し、創業したフリースクールに通うようになり、通信制高校を卒業しました。一浪して有名難関大学を卒業し、現在は公務員として活躍中。
引きこもり、高校生、男子のW君の公務員になるまでの軌跡については、以下のリンクを参照してください。- YouTube動画:- Twitter動画:- PTAだより
6 佐藤渉太君の事例
スポーツ推薦で私立高校に進学しましたが、練習場まで家から1時間30分以上かかる場所にあり、野球部の練習は早朝から夜まで続くハードな練習で、挫折してしまいました。部活に出られないと高校にもいられない雰囲気となり、都立高校への転学を希望して当会に相談に来ました。当会は支援をすることになりましたが、その後は当会にも来ず、1年半引きこもってしまいました。継続的な支援をした結果、やっと自力で外に出ることができるようになり、当会の提携する通信制高校に通い、入学当初は友達を作らなくていいと思っていましたが、様々なイベントに参加して体験をすることでクラスメートと仲良くなり、自信をつけて卒業しました。現在は北海道の大学で農業を勉強しています。朝日新聞の「耕論」に、「ゲーム1時間」条例について佐藤渉太さんが記事を寄稿しました。
また、ショータ君のコミュニケーション能力を鍛えるため、Youtubeのダラダラトークも行いました。7 シュン君の事例
高校1年生のシュン君は、6月末から学校を休み、昼夜逆転の生活でゲームばかりしています。学校に行かなくなった原因は友達とのトラブルだと話しています。ステージ判定3であり、完全な引きこもりであることが特徴として挙げられます。親と話さない、昼夜逆転、ゲーム漬け、外出が少なく、お風呂に入らないなどが含まれます。アウトリーチ訪問支援を行いました。シュン君は部屋で寝ていました。話し始めると、朝から晩までiPadでゲームをしているとのことで、学校の友達とゲームの時間を合わせて4か月過ごしていました。勉強を始める時期だと感じているようですが、復学の意思はないと話しています。スタッフの勧めで当会の通信制高校に転校しましたが、生活習慣の乱れを治すために生活改善合宿や学生寮などを実施しました。一定の効果はありましたが、高校卒業を迎え、「働きたくないから予備校に行かせてくれ」と発言しました。私も呆れ、スタッフに「自衛隊または住み込みでどこかに働かせて、本当に大学に行きたいなら、自分でお金を貯めて」とアドバイスしました。ご両親も納得して、箱根のホテルに住み込みで働きに行きました。その年の12月、お母さんから「あれからシュンも頑張って働いたので、予備校通いを認め、看護系の大学に受かった」と連絡がありました
シュン君と一緒に海釣りに行った時の様子を動画にあげました。
8 W君の事例
W君は通信制高校のネットコースに在籍しており、昼夜逆転や引きこもりが加速したため、8ヶ月間引きこもっていました。このような学校に通うことで、自宅で勉強できるため人気がありますが、一部の生徒にとっては引きこもりを加速させてしまう可能性があることが、彼の例から明らかになりました。私と面談した彼は、自身の生い立ちや全日制高校でうまくいかなかった理由、そして通信制高校に入った後の経験について素直に話しました。それにより、彼は自分自身の状況をより深く理解し、解決策を探すための第一歩を踏み出しました。その後、彼は私が創業した通信制高校サポート校に入学し、学生寮に入って毎日学校に通える環境を提供されました。その結果、彼は早稲田大学進学を目指すなど、自身の将来に向けた積極的な姿勢を取り戻しました。防衛大学の一次試験には合格しましたが、面接試験では残念ながら落ちてしまいました。それでも高校を卒業し、現在は自衛隊で活躍しています。W君自身が8ヶ月間引きこもった理由と原因について語った動画インタビューや、不登校保護者会で発表されたPTAだよりがあります。詳しくは以下のリンクをご覧ください。
動画インタビュー:
PTAだより
9 エイタ君の事例
エイタ君は、中学受験で私立の中高一貫校に進学しましたが、中1の3学期から徐々に不登校に陥り、中2の4月から完全な不登校となりました。中2の11月には引きこもりステージ判定3の状態に陥りました。ご両親が私の講演会に参加し、訪問アウトリーチ支援を受け始めました。中3の6月にはインターンのカイト君を信頼するようになり、家から出ることができるようになりました。その後、フリースクールを創業し、生徒会会長に就任し、動画編集会社を運営するまで元気になりました。しかし、責任が重くなり、フリースクールに来なくなり、引きこもりに再び陥りました。スタッフの訪問によって再び立ち直り、高3に進級し、2023年6月に1ヶ月間のカナダ留学を経験しました。7月には成果報告を保護者会で発表しました
不登校保護者会で本人発表 pta 動画含む だより
エイタ君の親御さんが書いたPTAだより
10 G君の事例
不登校が悪化し、8ヶ月間引きこもっていた高校生のG君が美大に合格しました。中学までは問題なく登校していた彼ですが、受験を機にネガティブになり、入学3日で不登校し、留年確定となり退学してしまいました。G君は長時間ゲームをしており、外出もせず、家族との会話も気分次第でした。特に弟に対して優しくなかったこともあり、彼も不安定になっていました。このような状況が約8ヶ月間続き、G君のおばあさんが私の著作を読んで、ご両親に紹介してくれました。それがきっかけで、私たちスタッフと出会いました。
G君は家業の手伝いをするようになり、保護者からの依頼でアウトリーチ訪問支援を受けました。スタッフと相談した結果、高校卒業資格を取るため、創業したフリースクールに通うことになりました。G君はフリースクールで同じ境遇の子たちと打ち解け、方向性が決まりました。翌年の4月までは、中学時代の学び直しと月2回以上のイベントに参加しました。
その年の4月、G君は一年遅れで通信制高校に1年生として入学しました。G君はまだ進路を決めていませんでしたが、不登校や引きこもりから脱け出すため、毎日コースに入学しました。彼のイラストが評価され、パンフレットやHPの画像を制作することになりました。しかし、eスポーツに熱中して生活が乱れたため、フリースクールを辞め、オンラインコースに切り替え、通学回数を減らし、美大の塾と自宅で勉強しました。美大合格に向けて、彼は集中しました。1以前はサポート校に通学していたため、通学しないで、人との会話がなくなることが心配でしたが、スタッフに相談し、本人のペースで通学しつつ、美大向けの塾に通い、見事合格を果たしました。2023年4月以降、フリースクールで学生インターンで後輩に美術を教えています。
11 ヨッシーの事例
中学時代の不登校、高校でのいじめを経て、海外留学を試みるも失敗。しかし、帰国後、フリースクールで学び直し、自信を取り戻し、新たな自立への道を歩み始めます。彼は、学生寮での生活改善、学業への再挑戦を通じて、自らを変え、青山学院大学へ進学。大学でのプレゼンテーション能力向上やコンペ参加を経て、大手IT企業への就職に成功
ブログリンク
動画リンク
12 N君の事例
N君は2019年、中学3年生の息子が突然不登校を宣言し、その後引きこもるようになりました。両親は様々な対策を試みましたが、改善されず、見守ることになりました。2020年に入り、新型コロナウイルスの発生により、息子の状況はさらに悪化しました。中学校を卒業した後、高校への進学を拒否し、アルバイト探しもうまくいかず、2年間ほど好きなゲームに没頭していました。親御さんが私の本を見つけ、私たちの訪問アウトリーチ支援に興味を持ってくれました。すぐに当団体に連絡し、家庭訪問が始まりました。そこで、息子は徐々にスタッフの話に耳を傾けるようになりました。私からは通信制高校への入学を提案しましたが、親としては懐疑的でした。しかし、息子自身は通信制高校への進学を決断し、2023年8月現在、週5日、毎日通学しています。先日、1ヶ月のカナダ留学を経験し、その成果を保護者会で発表しました
これらの事例は成功例の1部です。不登校や引きこもりの状態からでも、適切な支援によって立ち直り、社会に戻ることが可能であることを示しています。さらに詳しい事例や詳細な情報は、私の著書「高校中退・不登校引きこもりでもやり直せる」「不登校ひきこもりの9割は治せる」「不登校ひきこもり急増」にて紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください
不登校の末路とは?
不登校という言葉を聞くと、多くの人々は様々なイメージや印象を持つかもしれません。
そして、多くの場合、そこには深刻な懸念や将来に対する不安が含まれています。実際に、不登校や引きこもりの問題は、個人だけでなく、家族や社会全体にも多大な影響を与えることがあるのです。
元農水事務次官の事件
この事件は、高齢の父親が自らの引きこもりの息子に殺害されるという衝撃的なニュースとして報道されました。
この事件を通じて、長期にわたる引きこもりが、家族関係にどれほどの負担をもたらし、最終的には悲劇を生む可能性があることが浮き彫りになりました。
9060問題
これは、90歳の親と60歳の子が同居している状態を指す言葉です。
高齢者が更に高齢の親を介護するというこの状態は、長期にわたる引きこもりが進行して家族の中で自立しきれない状態が続くことの一つの結果として考えられます。
こうした状況は、家族の介護負担や経済的な困難をもたらすだけでなく、社会保障制度への負担増や高齢化社会における新たな問題としても注目されています。
これらの問題や事件は、不登校や引きこもりが放置され、適切な支援や介入が行われない場合の末路として、私たちに多くの教訓を与えています
一人一人がこれらの問題を深く理解し、早期の対応や社会全体でのサポート体制の構築が求められているのです。
不登校の人の「その後」〜内閣府のデータと当会の相談例から
不登校の子供たちが成長した後、どのような人生を歩んでいるのか。多くの人々がその「その後」に興味を持っています。内閣府が行った調査データに基づき、不登校経験者のその後の生活状況や進路について考察します。さらに、当会の相談例からの実際の声も参考にしましょう。
社会進出の実情
内閣府のデータによると、不登校の経験者は一般の人々と比較しても、社会にしっかりと進出していることが多いです。多くの不登校経験者は、大学や専門学校への進学、就職といった社会進出を果たしています。
職業における分布
一般的に、不登校経験者は様々な職種に就いています。サラリーマン、公務員、専門職、自営業といった幅広い分野で活躍している例が多く、特定の職種に偏りがあるわけではありません。
引きこもりとの関連
内閣府のデータによれば、不登校経験者の中には、大人になっても長期的な引きこもり状態にある人は一定数存在しています。
しかし、その数は全体の一部に過ぎません。一方、当会の相談例では、不登校状態のまま、中学、高校を卒業して、そのまま、ニート・引きこもり生活を送っている方も少なくありません。この実情を踏まえると、早期のサポートやケアがいかに重要かがわかります。さらに、引きこもりに関する別のデータによると、引きこもり146万人のうち、5%は30年以上も引きこもっているというデータもあります。
メンタルヘルスの問題
不登校にも、適切なサポートを受けることで、多くの子供たちが克服し、明るい未来を手に入れることもあります。
ただし、長期間不登校や引きこもりが続く場合は、家から出ることができないため、適切なサポートやカウンセリングが受けられず、効果がほとんどないという傾向があります。
再教育・再就学の動き
稀な例ですが、不登校引きこもり期間中に学びの機会を失っていた人々の中には、大人になってから再教育や再就学の道を選ぶ人もいます。
このような動きは、生涯学習の重要性や再チャレンジの文化が広がっている現代日本の特徴とも言えます。生涯学習や再チャレンジがもっと広がることで、不登校や引きこもりの問題に直面した人々が、明るい未来を手に入れることができるようになることを願っています。
結論として、不登校経験者がその後どのような人生を歩むかは、その人の選択や環境、サポート体制によると言えます。
不登校経験者全体を一様に見るのではなく、一人一人の個別の背景や状況を理解し、適切なサポートや指導を行うことが重要です
中学卒業後の進路について
中学を卒業すると、多くの生徒たちが次のステージ、すなわち高等学校への進学を迎えます。しかし、高等学校への進学だけが中学卒業後の進路ではありません。以下に、中学卒業後の主な進路とそれに伴う当会のアドバイスを詳しく紹介します。
全日制の高等学校への進学
多くの生徒が選ぶ進路で、普通科、商業科、工業科、家庭科、農業科など、多様な学科が存在します。生徒は自分の興味や将来の夢に応じて学科を選択します。ただし、
当会の判定でステージ判定3以上と判定される生徒は、完全な引きこもりとみなされるため、全日制高校への進学は難しいと言われています。
通信制の高等学校への進学
学校に毎日通うのが難しい、あるいは特定の事情がある生徒のための制度。自分のペースで学びながら、単位を取得して卒業を目指します。
専修学校や職業学校への進学
特定の技術や職業を目指す生徒のための学校。調理師、美容師、パティシエなど、特定の分野での専門的な教育を受けることができます。
就労
一部の生徒は中学卒業後すぐに就職を選ぶこともあります。家計を助けるためや、自分の興味・趣味を仕事にしたいという思いから、この進路を選ぶ生徒もいます。
フリーター・ニート
進学も就職もせず、一時的に働いたり、しばらく働かない選択をする生徒もいます。自分の進路についてじっくり考える時間を持ちたい、という理由からこの選択をすることもあります。
留学
中学卒業後、直ちに海外へ留学する生徒も増えています。新しい環境での学びや文化交流を求め、留学を選択する生徒も少なくありません。
休学・引きこもり
学校や社会に適応するのが難しく、一時的に学校や仕事から離れることを選ぶ生徒もいます。このような場合、早期に家から出られるように、プロや専門家の支援が必要です。上記のN君がまさにこれに該当します。
当会を信用していただけるのであれば、この点においてはお任せください。
中学卒業後の進路は多様であり、それぞれの生徒が自分の状況や希望、夢に合わせて選択します。どの進路を選ぶにしても、その選択が生徒自身の将来にとって最善であるようサポートすることが大切です。
私の体験談 - 小3不登校を克服した全寮制特別支援学級
私が小学3年生の時、不登校になりました。それは今で言う「登校拒否」の状態でしたが、その当時はそのような言葉は一般的ではなく、「虚弱体質」や「根性がない」といった言葉で片付けられていました。
その当時、私が通っていた池袋の小学校は、千葉県の竹岡市に全寮制の特別支援学級を設けていました。
そこでは、規則正しい生活習慣を身につけ、学びを再スタートするというプログラムが展開されていました。私を含む約20名の4年生は、その特別支援学級で厳しく鍛えられ、全員が不登校を克服しました。
その経験から、私は38年にわたり、「子どもたちが規則正しい生活を送り、自信を持ち、自律して社会に貢献する未来を実現する」というミッションを持つ当協会の活動に携わってきました。
私自身の体験が、不登校や高校中退、引きこもりの子どもたちを支援するための指針となっています
高校生で引きこもりのお子さんへの対応
引きこもりの高校生を抱えるご家庭の中には、何をすればよいのかわからない、どう接すれば良いのか悩む親御さんが多いでしょう。特に、当会の引きこもりステージ判定3以上の典型例ですと、「親と話さない」「昼夜逆転」「お風呂に入らない」「髪の毛、爪を伸ばし放題」「カーテンを締め切り」「ゲームやスマホに没頭する」などの症状が現れています。このような状態は、親や学校、一般のカウンセラーが対応し難い状態であることが多く、実績ある引きこもり支援のプロの助けが必要となります。
以下は、そのようなお子さんへの対応の一例として、参考になるかと思います。
プロの助けを求める
一人で解決しようとせず、カウンセラーや専門機関の助けを積極的に求めることも一つの方法です。特に、当会のような実績ある引きこもり支援専門の機関に相談することをおすすめします。当会では、これまでの経験と知識をもとに、お子さんの状態改善を目指しサポートを行っております。
コミュニケーションを持ち続ける
日常的な会話を途絶えさせないことが大切です。食事の時間や就寝前など、短い時間でも良いので、話す機会を作ることを心がけましょう。
生活リズムを整える
引きこもりがちなお子さんも、生活リズムを整えることで心身の健康を保つことができます。特に、睡眠時間や食事のリズムを意識的に整えることが大切です。
引きこもりのお子さんを持つ親御さんは、非常に大変な思いをされていることと思います。しかし、焦らず、お子さんのペースに合わせてサポートすることで、少しずつでも前進することが可能です。家族全員で協力し合い、一緒に乗り越えていくことを心がけましょう。当会でのサポートが必要な場合は、お気軽にご連絡ください。
高校生で引きこもりになる8つの要因
昼夜逆転・ゲーム漬け: インターネットやSNSの普及とともに情報過多となり、それに伴い昼夜逆転やゲームに没頭する時間が増えることが引きこもりの要因となる。特に当会の相談事例の90%が昼夜逆転、ゲーム漬けです。
学校の問題
学校生活における人間関係のトラブルや、学業のプレッシャー、いじめの存在などが引きこもりの要因となることがあります。
自己評価の低さ
自分に自信が持てない、劣等感を抱えることで外に出ることが怖くなり、引きこもりがちになることがある。
精神的な問題:
抑うつや不安障害などの精神的な健康問題が原因で、外出することが困難になる場合があります。
家族の問題
家庭内の対人関係や家族構成の問題、親の過保護や過干渉、家庭内の暴力やトラウマなどが背景にあることも。
社会との接触の恐怖
人とのコミュニケーションが苦手で、社会との接触を避ける傾向が強まることがある。
趣味や特定の興味
オンラインゲーム以外の特定の趣味や興味に没頭し、外の世界との接触が減少することも要因の一つとなりえます。
将来への不安
進学や就職、自分の将来に対する明確なビジョンが持てず、不安や焦燥感から家に閉じこもる傾向がある。
高校生は成人への移行期にあり、多くのプレッシャーや悩みを抱える時期です。これらの要因は単独ではなく、複数の要因が組み合わさることで引きこもりにつながることも多いです。
引きこもりの予防や早期発見のためには、家族や学校、社会全体でのサポートや理解が必要です。
引きこもりの期間とその後の未来
引きこもりの期間
引きこもりの期間は個人によって大きく異なります。短期間である数日から数週間の場合もあれば、数年、あるいはY子さんのように 10年以上にわたる長期の引きこもりのケースも存在します。
その期間は、その背後にある要因や個人の心理状態、家族や周囲の環境などによって大きく影響を受けます。
その後の未来
引きこもりの状態からの回復や再社会化の過程は、その期間や原因、個人の性格や環境によって異なります。
以下に、その後の様々な未来のシナリオをいくつか挙げます。
再社会化に成功: 適切なサポートや治療を受け、徐々に外の世界へと足を踏み出し、学業や仕事に復帰するケース。
この場合、過去の引きこもりの経験が人生の貴重な教訓となり、他者への理解やサポート活動に携わることも。
部分的な再社会化: 完全に元の生活に戻ることは難しいものの、限定的な活動や趣味、ボランティア活動などを通じて社会との繋がりを持つ形になる場合。
長期的な引きこもり状態の継続: 長期にわたる引きこもりが続く中で、家族や支援者の援助を受けながら生活を続けるケース。
自己探求と変容: 引きこもりの期間を自己の探求やスキルの習得の時間として利用し、新しい道を見つけるケース。例えば、オンラインでのビジネスやクリエイティブな活動に従事するなど。
持続的な精神的課題: 引きこもりの原因となる精神的な課題が持続し、長期的な治療やサポートが必要となる場合。
引きこもりの経験は、その後の未来に大きな影響を及ぼす可能性がありますが、それは必ずしもネガティブなものだけではありません。
適切なサポートや理解、そして本人の意識や努力によって、多様な未来が開かれることも確かです。
引きこもりはいつまで続くのでしょうか?
この問いへの答えは一概には言えませんが、当会の支援を通じての経験からの考察を以下に示します。
引きこもりの状態が長く続いてしまう背後には、多様な要因が絡み合っています。当会の支援事例を見ても、引きこもった期間よりも立ち直るための期間の方が長いことが少なくありません。
これは、引きこもりの状態が日常となり、再び社会に適応するプロセスが容易ではないためです。
また、ある調査によれば、若者が一度引きこもると、その状態が平均で8.9年続くとのデータも存在します。
しかし、この数値は参考事例が限られているため、全てのケースに当てはまるわけではありません。
専門的なサポートを受けることなく、引きこもりからの自力脱出は困難です。早期の適切な介入と、持続的なサポートが、その期間を短縮する鍵となるでしょう。
当会も、多くの引きこもりの若者たちとその家族を支援してきた経験をもとに、最適なアプローチを提供しています。
引きこもりや不登校の生徒に対して、親や教育関係者が取るべき対応
高校生の引きこもり対応
状態の確認: まず、高校生の現在の状態や背景を理解することが必要です。なぜ引きこもってしまったのか、その原因や背景を知ることで、適切なサポートを行う手がかりとなります。
信頼関係の構築: 引きこもっている高校生との信頼関係を築くために、無理に外に出すように促すのではなく、まずは彼らの気持ちや考えを尊重し、寄り添う姿勢を見せることが大切です。
生活リズムの正常化: 昼夜逆転してしまうことが多い引きこもりの高校生には、生活リズムを正常に戻すことも重要です。食事や睡眠のリズムを整えることで、精神的な安定を図ります。
専門家との協力: 心の専門家やカウンセラー、引きこもりの支援を行っている団体と連携し、プロフェッショナルのアドバイスやサポートを受け入れることを検討しましょう。
引きこもり支援団体7つの選び方
学校との協力: 高校の担任や学年主任、学校のカウンセリング担当者とも連携し、学校復帰のサポートや学習のフォローなど、学校側でのサポート体制を確立します。
ただし、本人が引きこもっている場合、このアプローチの効果は限定的となることが考えられます。
趣味や特技の発見: 引きこもりの高校生が興味や関心を持っていること、得意なことを見つけ、それを活かす活動を提案することで、外部との接触のきっかけを作ることができます。
家族の理解とサポート: 家族が一丸となって高校生をサポートすることが大切です。家族の理解やサポートの背景には、引きこもりに対する知識や理解が必要です。適切な情報や支援を求めることで、家族全体での対応がスムーズに行えます。
高校生の引きこもりは、多くの原因や背景が絡み合っていることが多いため、一つの解決策だけでは対応が難しい場合があります。
しかし、多方面からのアプローチと持続的なサポートで、引きこもりの高校生も社会に戻る道を見つけることができます。
不登校〜引きこもりステージ判定表
不登校や引きこもりの問題に直面する家族は、その状況を理解し、対処するために、子どもの状態を「ステージ」として捉えることが有効です。
この分類に基づき、各ステージに応じた具体的なサポートの提供方法をご紹介します
家族の皆さんが一丸となって、この課題に取り組むことの重要性を強調します。
ステージ1 不登校の初期段階
不登校期間 1日~60日
対応 親子間のコミュニケーションを重視し、子どもの話をじっくりと聞きます。
生活リズムの乱れが見られない限り、まずは家庭内での安定を図ります。食事は3食しっかりと取るようにし、規則正しい生活習慣を支援します。
ステージ2 不登校が続く場合
不登校期間 61日~180日
対応 親子間のコミュニケーションは保ちつつ、生活リズムの乱れに注意を払います。
この段階で学校や専門家との相談を始めることをお勧めします。
食事に関しても、バランスの取れたものを心掛けましょう。
ステージ3 長期不登校から引きこもりに
不登校期間 181日~
対応 この段階では、第三者の介入が必要になる場合が多いです。
生活リズムの乱れを正し、食事の管理も含めて外部の専門家の助けを借りることが有効です。
ステージ4 引きこもりが顕著に
特徴 自室に閉じこもりがちで、親子間のコミュニケーションが極めて困難に。
対応 専門のカウンセリングやカウンセラーの支援を積極的に求めます。
家族内での対応だけでなく、外部の支援を活用して、子どもが社会に復帰できるようなプランを立てます。
ステージ5 長期化した引きこもり
特徴 20歳を超えて引きこもりが続いており、社会復帰が困難。
対応 この段階での支援はより専門的なものが求められます。社会復帰支援プログラムや、成人向けの支援施設の活用を検討します。
家族もサポートを受けることが重要です。
不登校や引きこもりを経験する子ども達とその家族にとって、一人で抱え込む必要はありません。
各ステージに応じた適切な支援と、家族や周囲の理解があれば、困難な状況を乗り越えることが可能です。
大切なのは、子どもと向き合い、一歩ずつ前に進むことです。
不登校期間 |
親子間のコミュニケーション |
生活リズム |
食事 |
|
ステージ 1 |
1日~60日 |
△ |
△ |
〇 |
ステージ 2 |
61日~180日 |
△ |
× |
△ |
ステージ 3 |
181日~ |
× |
× |
△ |
ステージ 4 |
年単位 |
× |
× |
× |
ステージ 5 |
年齢20歳以上 |
× |
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「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学,非常勤職を含む就労,家庭外 での交遊など)を回避し,
原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状 態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念」と定義」厚生労働省サイトより
不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つ
過干渉: 子供の日常の行動やスケジュールに手を出すことは、逆に子供の自立の妨げになり得ます。子供自身が問題を解決する力を育てるためにも、適度な距離を保つことが必要です。
過保護: 不登校や引きこもりの状態を過度に心配して、すぐに介入しようとする行動は、子供の自立を阻害し、問題を悪化させる可能性があります。
甘やかし: 子供の要求をその都度満たしてしまうことは、子供が社会の常識やルールを理解する機会を奪う結果となり得ます。
小遣いのやり過ぎ: 特にゲームなどの課金に対して、30万円もの大金を支払うような行動は、子供のお金に対する価値観を歪める恐れがあります。
一方的な説教や暴言、暴力: 子供に対しての一方的な説教、さらに暴言や暴力は、子供の心を深く傷つけ、信頼関係を破壊します。これは、子供が社会に出る際の大きな障壁となり、引きこもりや不登校の原因をさらに深刻化させる可能性があります。
比較: 他の子供と比較してしまう行動は、子供の自尊心を低下させ、不登校や引きこもりの原因を深刻化させる恐れがあります。
親としては、子供のことを心配し、最善を尽くしたい気持ちが強いかと思いますが、上記のような行動は避け、子供の立場に立って考え、サポートしていく姿勢が重要です。
未来を切り開くための対策
自己認識の強化:自分自身の強み、弱み、興味や夢を明確にすることは、目的意識を持ち、前向きな行動が取れるようになるために非常に重要です。
当会では、不登校や引きこもりの子供たちに、人生の目標を達成するための7つの習慣を学ぶ支援を行っています。この支援により、子供たちは自己認識の強化や目的意識の確立を図り、前向きな行動を取ることができます。私たちと一緒に、子供たちの未来を明るくするために、ぜひ当会の支援をご利用ください。
継続的な学び:技術や知識が日々進化している中、自らをアップデートする意識が必要です。
当会では、登校や引きこもりの支援を通じて、子どもたちの未来を明るくする手助けを行っています。特に、高校生の場合、中学校を卒業しているため、高校卒業資格を取得することが重要です。そのため、フリースクールや通信制高校を紹介し、最低限、高校卒業資格を取得できるように促しています。
健康管理:健康管理は非常に重要です。規則正しい生活習慣を送り、適切な休息をとり、適度な運動を行い、バランスの良い食事を心がけましょう。これらは未来を切り開くための基盤となります。
当会では、昼夜逆転などの引きこもりに関する問題を解決するために、不登校合宿や学生寮などのプログラムを提供しています。これらのプログラムは、引きこもりの立ち直りに効果的であることが多く、多くの参加者が成果を出しています。
人間関係の構築:良好な人間関係は未来を切り開く大きなサポートとなります。コミュニケーション能力を磨き、信頼関係を築くことを意識しましょう。
当会では、高校生にはアルバイト体験を推奨しています。アルバイト体験は、社会とのつながりを再確立することができ、自己肯定感を高める上でも良い経験となります。当会が提供する学生インターンやアルバイト体験支援が、高校生の社会復帰の一助となっています。これらの対策を取り入れ、未来に向けた準備と行動を進めていくことで、より良い未来を自らの手で切り開いていくことができるでしょう。もちろん、当会を信用していただければ、是非、お任せください。私たちは全力でサポートいたします。
杉浦孝宣からのメッセージ