保護者の相談

不登校 引きこもり 相談 引きこもり高校生

親ができること 高校生の引きこもりを克服するための実践的アドバイス

引きこもり高校生の問題に向き合う皆さんへ、私、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の杉浦孝宣から重要なお知らせです。昨日、元サッカー日本代表監督の岡田さんが私たちの学校に来校されました。今治の不登校対策について、協力を要請される光栄を賜りました。この出会いは、当協会が地域の課題に対して、さらに積極的に取り組む機会を与えてくれます。岡田さんとの連携により、より効果的で幅広い支援を展開できることに期待しています。

私たちは、「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」ことを目指しています。1万人以上の子供たちの不登校や引きこもり問題を解決してきた経験を持ち、
その成果は「NHKおはよう日本で紹介され、3冊の著書にまとめられています。

不登校や引きこもりに悩む皆さん、ぜひこれらの著書や「88%の引きこもり高校生も変われる! 将来の成功11事例」のブログ記事、そして当協会のリンク集を参考にしてください。私たちと一緒に、不登校や引きこもりの問題に新たな視点から取り組み、解決策を見つけましょう。希望は必ずあります。

高校生の引きこもり問題の現状

高校生の引きこもり問題の現状と、その対策について深く掘り下げる私たちのブログですが、この重要なテーマは最近「フライデー」でも取り上げられました。タイトルは「危険なのはGW明け…!『引きこもりの専門家』が明かす」というものです。

この数年間、コロナウイルスの影響が続いており、私たちの生活に多大な変化をもたらしています。特に、高校生の間では、不登校から引きこもりに陥るケースが後を絶ちません。
例えば、数日間の不登校が長期化し、親が様子を見ている間に、子供が部屋にバリケードを作り、家族の侵入を防ぐようになるケースが増えています。これは、孤立を深め、社会からの切り離れを促進する非常に深刻な問題です。

現在、私たちの相談件数450件の中で、約10%がこのような引きこもりの相談に該当します。
この数字は、問題の深刻さを物語っています。親や保護者の方々は、子供が不登校になった際、ただ様子を見るだけではなく、適切な対応が必要です。引きこもりには多くの原因があり、一人ひとりの状況に合わせた対策が求められます。

このブログでは、引きこもり問題にどのように対処し、子供たちを正しい道へと導くかについて、実際の事例を基に解説していきます。親として知っておくべき情報、対応策、そして何よりも、子供たちが再び社会に出て行くための支援方法を共有します。引きこもり問題は決して軽視できるものではなく、早期の対応が重要です。

親の一致団結:引きこもり問題への取り組み

引きこもり問題への対処において、家族の一致団結は非常に重要な要素です。特に、母親だけでなく、父親も積極的に関わることが、解決への鍵となります。多くの場合、不登校や引きこもり問題は、家庭内のコミュニケーションの問題や、親子間の理解の欠如から生じます。そのため、両親が共に子供の問題に向き合い、一緒に解決策を探ることが求められます。

例えば、以前は母親任せだった家庭でも、父親が子供の状況に気づき、共に対応を始めたとき、子供の改善が見られるケースが多々あります。
これは、子供が家庭内での自分の位置づけや、親のサポートを感じ取ることができるからです。また、父親の積極的な関与は、母親の負担を軽減し、家族全体の結束を強めます。

当会への相談でも、父親が子供の状況に真剣に取り組む姿勢を見せた場合、その家庭は解決に向けて大きく前進することが多いです。
子供たちは親の関心やサポートを必要としています。そのため、親の一致団結は、子供たちに安心感と信頼を与え、引きこもり問題の解決へと導く強力な力となるのです。

行動力がある親の特徴

引きこもり問題を解決へと導くためには、親の行動力が不可欠です。では、行動力がある親にはどのような特徴があるのでしょうか。
まず、行動力がある親は、問題を直視し、早期に対応を始める傾向があります。
子供が不登校になったり、引きこもりがちになると、すぐにその状況を深刻に受け止め、必要な情報を集め、専門家に相談することをいといません。
このような親は、問題に対して前向きで、解決策を探るために積極的に行動します。

また、行動力がある親は、子供の変化に敏感で、子供のニーズや感情を理解しようと努力します。彼らは子供の行動や言葉から、その背後にある感情や問題を読み取る能力を持っています。
このことから、子供に適切なサポートを提供するための方策を考えることができます。

さらに、行動力がある親は、柔軟性も持ち合わせています。子供の問題に対して一つの方法だけに固執せず、さまざまなアプローチを試みることができるのです。
例えば、伝統的な教育方法だけでなく、カウンセリングやフリースクールなど、新しい教育の形も積極的に取り入れる姿勢を見せます。

オンライン支援とピアサポート

近年、オンライン支援とピアサポートは、引きこもり問題の解決において重要な役割を果たしています。特に、直接の対面が難しい状況で、これらの手段は非常に効果的です。

オンライン支援では、ZOOMなどのツールを使用して面談を行います。
この方法は、子供が外部の人と直接対面することに抵抗がある場合や、地理的な制約がある場合に特に有効です。親子ともに、自宅の安心できる環境から参加できるため、

リラックスして話すことができます。私たちは、オンラインでの面談を通じて、子供の状況を詳細に把握し、それに基づいた個別の支援計画を提案します。
一方、ピアサポートは、同じような経験を持つ仲間との交流を通じて、子供たちに自信や希望を与えます。
仲間からの励ましやアドバイスは、専門家からの支援とは異なる形で子供たちに刺激を与え、新たな視点を開くことがあります。

特に、過去に同様の問題を乗り越えた人たちからの言葉は、子供たちにとって大きな励みになります。
このブログでは、オンライン支援とピアサポートの具体的な方法と効果について詳しく解説します。
親子がどのようにこれらのサポートを受けることができるのか、実際の事例を基にして紹介します。引きこもり問題を抱える家族が、
これらの支援方法を活用し、子供たちが社会とのつながりを取り戻すための一助となることを目指しています。

優しさと厳しさのバランス:成功事例と学び

引きこもり問題の解決において、親が取るべきスタンスは非常に重要です。優しさだけでなく、必要な時には厳しさも必要とされます。
このバランスがうまく取れた場合、子供は自らの問題に向き合い、前進することが可能になります。
たとえば、ある家庭では、親が「ダラダラした生活をしているなら、出ていけ」と厳しく言い放ちました。
この言葉がきっかけで、8ヶ月間引きこもっていた高校生が、自分の行動を見直し始め、最終的には防衛大学に合格しました。
当初は口論になったり、取っ組み合いになったりしたものの、この厳しい愛が子供の自律心を刺激したのです。
この事例から学べることは、親が子供に対して適切な厳しさを持つことで、子供が自分自身と向き合い、
成長する契機を提供できるということです。ただし、厳しさは適切なタイミングと方法で表現されるべきで、子供の心理状態を理解し、その上で行う必要があります。

8ヶ月、引きこもりから解決

当会への全面委託:母親の役割

引きこもり問題に直面した際、多くの母親は深い悩みと不安を抱えます。このような状況の中で、当会への全面委託という選択は、母親にとって重要な一歩となり得ます。
当会に来る引きこもり中高生の多くは、小さい頃から塾やお稽古事に通わされ、中学受験を経験しているケースが少なくありません。このような背景から、母親は子供に高い学歴を求める傾向が強いことがあります。しかし、学歴成果主義は、子供にとって大きなプレッシャーとなり、場合によっては不登校や引きこもりの一因となることもあります。

当会への委託は、母親が子供の自律を促すための決断です。例えば、大学受験を強要していた母親が、子供の希望に耳を傾け、高卒公務員の道を認めたケースでは、子供は社会で活躍し、親子関係も改善されました。また、過干渉や過保護の傾向がある母親が、当会のアドバイスに従い、子供を学生寮に預けることで、子供が自律し、引きこもりから立ち直る事例もあります。

男子、不登校高校生を新宿山吹高校に転学させる事に成功

失敗した親の事例と教訓

引きこもり問題に対処する際、すべての試みが成功するわけではありません。失敗した親の事例から学べる教訓は多く、これらを理解することは他の家庭にとっても大変重要です。

例えば、2017年から2023年11月までの期間における当会の引きこもり中高生アウトリーチでは、79件中570件が成功し、その成功の鍵は当会と保護者様の信頼関係にありました。成功した事例では、親が積極的に当会のサポートを受け入れ、子供との関係改善に努めたことが共通しています。

一方、失敗した6件のうち4件は、家庭の問題(例えば離婚や児童相談所の介入)によるもので、残りの2件は保護者が当会の支援方法を十分に理解し、受け入れることができなかった例です。特に、親が「不登校は見守るべき」という考えを変えることができなかった事例は、子供の状況が改善しなかった典型的な例です。

このブログでは、これらの失敗した事例を詳しく分析し、どのような点が問題だったのかを明らかにします。保護者が取るべき適切な姿勢、子供との関わり方、そして専門機関への委託の仕方についても考察します。失敗から学ぶことは多く、それを次に生かすことが重要です。

まとめ:親ができること 5つ

引きこもり問題への対処において、親が果たすべき役割は非常に大きく、多岐にわたります。このブログを通じて紹介した事例や教訓から、親ができることをまとめます。

* 早期対応と積極的な関与: 子供の不登校や引きこもりの初期段階で気づき、迅速に対応を開始することが重要です。また、母親だけでなく父親も積極的に関わることが、問題解決に効果的です。

* 適切なサポートと情報収集: 子供の状態に合わせたサポートを提供し、必要な情報を収集することで、最適な対処法を見つけ出します。これには、専門家やサポートグループへの相談も含まれます。

* 優しさと厳しさのバランス: 子供に対して必要な時には厳しさを、しかし常に愛情と理解を持って接し、子供が自らの問題に向き合うよう促します。

* 自律への促進: 子供が自律するための環境を整え、過保護や過干渉からの脱却を図ります。これには、学生寮への送り出しや、子供の意見を尊重する姿勢が含まれます。

* 失敗からの学び: 他の家庭の失敗事例から学び、同じ過ちを繰り返さないようにします。子供との信頼関係の構築と、専門機関との協力が重要です。

親としてできることは多岐にわたりますが、最も重要なのは、子供の状態を真摯に受け止め、適切なサポートと愛情を持って接することです。このブログが、引きこもり問題に直面している家庭にとって、有用な情報源となり、問題解決への一助となることを願っています。親の役割は大変ですが、愛情と理解、そして適切な対応があれば、問題は必ず解決に向かいます。

【2年間引きこもった子の保護者出演】不登校引きこもりの解決・予防がわかる

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