
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
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「この状態は、いったいいつ終わるのだろう…」
「このまま何年も続いてしまうのではないか…」
不登校や引きこもりの相談で、保護者の方が口にされる言葉の多くは、「いつ終わるのか分からない不安」です。
はじめまして。一般社団法人 不登校引きこもり予防協会 代表理事の杉浦孝宣です。
私は40年以上、不登校・高校中退・引きこもりの支援に関わり、これまで1万人以上のご家庭と伴走してきました。
最初に、結論をお伝えします。
不登校・引きこもりは「いつ終わるか」より先に、「今どの段階で、何をするか」で終わり方が決まります。
原因探しに疲れてしまった方ほど、この記事は役に立ちます。
当協会が使っている不登校・引きこもりステージ判定1〜5で状態を可視化し、家庭でできる行動ステップと、支援が必要になる判断の目安を、できるだけ分かりやすく整理します。
読み終えたとき、あなたの中に「次に何をすればいいか」が残るように書きました。焦らなくて大丈夫です。ひとつずつ確認していきましょう。
「いつ終わるのか」と聞かれたとき、私は期間の断言はしません。理由は簡単で、期間を決めるのは“気合い”ではなく、段階に合った対応ができているかだからです。
ただ、現場で見ていてはっきりしているのは、回復するご家庭には共通点があります。
つまり、「いつ終わるのか」は運ではありません。
段階を見て、段階に合った手を打てば、終わりに向かう――これが現場の結論です。
当協会では、不登校・引きこもりを「一括り」にしません。
理由は簡単で、段階が違えば、声かけも、目標も、支援の強さも変わるからです。
まずは、全体像を表で見てください。
「うちの子はどこに当てはまるか」を、ざっくりでいいので掴みましょう。
| ステージ | 主な状態(目安) | 家庭での優先課題 | 支援の必要度 |
|---|---|---|---|
| ステージ1 | 行き渋り/欠席が増え始めた/朝がつらい | 安心の確保・原因追及を止める・小さな成功体験 | まずは家庭対応で十分(迷うなら早め相談) |
| ステージ2 | 欠席が続く/登校刺激で悪化しやすい/家では会話あり | 生活リズムの立て直し・家庭方針の統一・孤立防止 | 親のコーチングが入ると回復が早い |
| ステージ3 | 不登校が長期化(数か月〜)/昼夜逆転/ゲーム・動画中心 | 第三者介入の検討・外出のきっかけ・家庭の空気の修復 | 支援推奨(家庭だけだと停滞しやすい) |
| ステージ4 | 引きこもり傾向が強い/部屋中心/親子関係が硬直 | 家庭訪問など“動く支援”・生活改善・小さな社会接点 | 支援必須レベル(早いほど選択肢が広い) |
| ステージ5 | 半年以上の強い引きこもり/会話なし・外出なし/二次障害リスク | 専門的な伴走・安全設計・段階的な再起動(訪問/合宿/寮等) | 支援が必要(家族だけで抱えない) |
ここで大事なポイントはひとつです。
ステージが上がるほど、「家庭の頑張り」だけで突破するのが難しくなるという現実です。
だからこそ、ステージ3以降で「いつ終わるのか」と悩み始めたら、私はこう言います。
“悩みの時間”を“行動の時間”に変えましょう。
この章は、読むだけで終わらせないために書きます。
大きなことは不要です。家庭でできる「次の一手」だけ持ち帰ってください。
ポイント:ここは“勝負どころ”です。早期に土台を整えると、長期化を避けられるケースが多い。
この段階で「いつ終わるのか」と不安が出るのは自然です。
ただし、ここで原因探しに深く入りすぎると、家庭が疲弊して次の段階へ進みやすくなります。
ポイント:親の対応がズレると、一気にステージ3へ移行します。逆に、家庭の方針が揃うと回復が加速します。
ステージ2で「いつ終わるのか」が強くなるご家庭は、たいてい親の中に迷いがあります。
迷いを放置しない。ここが重要です。
ポイント:家庭だけで“膠着”しやすい段階です。親は頑張っているのに動かない。ここで自責が強まります。
この段階で「いつ終わるのか」と悩むなら、私ははっきり言います。
“家庭の努力不足”ではなく、“段階が変わったサイン”です。
支援を検討していいタイミングに入っています。
ポイント:「声かけすればするほど悪化する」「何を言っても無反応」になりやすい。ここで家庭が消耗しきります。
ステージ4以降は、「親の愛情」だけで突破するのが難しくなります。
だからこそ、家族だけで抱えない。ここが回復の条件です。
ポイント:二次障害(抑うつ、不安、対人恐怖、自己否定など)のリスクが上がりやすく、家庭内の緊張も高まりがちです。
「いつ終わるのか」という問いは、この段階では特に切実です。
ただ、終わらせるために必要なのは、奇跡ではありません。
段階に合った支援設計です。
ここは、保護者の方が一番知りたいところだと思います。
当協会の現場感覚で、できるだけ具体的に「目安」をまとめます。
これらに当てはまるほど、ステージは3〜5に近づきます。
そして、ステージ3以降は「親の頑張りだけ」では停滞しやすい。これが現実です。
逆に言えば、ここで相談できれば選択肢が広い。
「もう少し様子を見てから…」が半年、1年と伸びてしまう前に、区切りを作ってください。
不登校・引きこもりの情報はたくさんあります。学校の紹介、制度の説明、原因の解説…どれも役に立つ面はあります。
ただ、保護者の現実はこうです。
「で、うちは今日、何をすればいいの?」
当協会が大切にしているのは、まさにここです。
ステージ判定1〜5で“現在地”を明確にし、家庭でできる行動を設計する。
そして必要に応じて、オンラインだけでなく現場で動く支援までつなげる。
「見守る」だけで時間が過ぎてしまったご家庭ほど、ここが効きます。
親の学び(コーチング)+子の行動(訪問・合宿・寮)を両輪で回すから、停滞が崩れます。
保護者の方が苦しくなるのは、「学校に戻せなかったら終わり」と感じてしまうときです。
でも、現実は違います。
不登校のゴールは“登校”ではなく、“社会復帰”です。
そして社会復帰には、いくつものルートがあります。
「いつ終わるのか」という問いは、ゴールが一つに見えているほど強くなります。
ゴールを「社会復帰」に置き直し、ルートを複数持つだけで、家庭の空気が変わります。
当協会では、長期の引きこもりから再出発した事例を多数公開しています。
「うちだけが特別に難しいのでは…」と感じる方ほど、ぜひ目を通してください。
中高生の引きこもりに悩む親必見!成功事例から学ぶ対処法16選
https://yoboukyoukai.com/seikou14/
たとえば、長期の引きこもりから公務員として再出発したケース、家庭訪問をきっかけに動き出したケース、生活改善合宿や寮を経て自立したケースなど、“段階に合わせた支援設計”が共通しています。
最後に、この記事の要点を短くまとめます。
もし今あなたが、「もう限界かも」「このまま何年も続いたら…」と感じているなら、責めないでください。
その感覚は、あなたが真剣に向き合ってきた証拠です。
そして、ここが大事です。
動けなくなってからではなく、迷いが出た“今”が、いちばん選択肢が多い。
「うちはステージいくつですか?」
「家庭でまず何を整えればいいですか?」
そんな確認だけでも構いません。状況を整理するだけで、次の一手が見えることがあります。
30分無料個別相談(全国対応)
https://yoboukyoukai.com/soudan/
一般社団法人 不登校引きこもり予防協会
代表理事 杉浦孝宣
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