家庭でできる不登校支援|親子を同時に変える“両輪モデル”とは

X(旧Twitter)を見ていると、不登校に悩む親御さんの叫びが、胸に刺さるほど流れてきます。

「朝になると胸がざわざわする。今日も行けないのかと思うと涙が出る」
「担任に相談しても、“来てくれれば何とでもします”の一点張り。もう何度聞いたかわからない」
「スクールカウンセラーは“様子を見ましょう”。半年経っても同じ言葉…誰が助けてくれるの?」
「昼夜逆転がひどくなり、話しかけると拒否される。親なのに何もできない無力さがつらい」
「このまま引きこもりになってしまうのではという恐怖が24時間頭から離れない」
「怒鳴りたくないのに、つい怒ってしまう。あとで自分がいちばん傷つく」
「夫婦で意見が合わず、家の中がギスギスしていく…家庭が壊れていく気がする」
「学校も行政も当てにならない。どこに助けを求めればいいの…?」

これらの言葉は、全国の親御さんが“本当は誰かに言いたかった本音”です。

私、一般社団法人不登校引きこもり予防協会の杉浦孝宣は40年以上、不登校と引きこもりの現場に立ち続けてきましたが、
保護者のこうした苦しさが、どれほど心を削るものなのか知っています。

そして、その苦しさの向こう側には、
「どうか我が子に幸せになってほしい」
という揺るがない愛情が必ずあります。

だからこそ、私は伝えたいのです。

──あなたの家庭は、何度でもやり直せます。
──お子さんは、まだ動ける力を必ず持っています。
──そして、親が変われば、子どもは必ず応えます。

一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会では、
親へのコーチングと、子どもへの家庭訪問、この“両輪”で支援を行い、
直近では9割以上のご家庭が再出発を果たしています。

迷っていい。
泣いていい。
弱音を吐いてもいい。
完璧な親であろうと頑張らなくていいんです。

ただ一つだけ──
「正しい順番」で支援を受ければ、家庭は必ず変わる。

その道筋を、今からあなたにお渡しします。

目次

不登校支援の新常識──“親×子”両輪モデルとは

不登校支援というと、「子どもを学校へ戻す方法」ばかりが語られがちです。しかし、40年以上の現場で1万人以上のご家庭を支援してきた中で見えてきたのは、学校だけに任せても状況が改善するケースはごくわずかだという事実でした。家庭の関わり方、親の受け止め方、子どもの状態への理解──これらが整わなければ、どれだけ学校と話をしても前には進みません。

当協会が大切にしているのは、「親へのコーチング」と「子どもへの家庭訪問支援」を同時に行う“両輪モデル”です。片方だけでは動かない家庭が、両輪を回し始めたとたん、驚くほど状況が変わり始めます。最近3年間の相談2000件でも、親だけがスクールカウンセラーに相談してきたご家庭の94%が「何も変わらないまま悪化した」と訴えていました。この数字こそ、“家庭が変わらなければ子どもは動けない”という現場のリアルを示しています。

両輪支援が広がれば、不登校はもっと早い段階で改善できます。「見守る」だけに頼らず、家庭全体が変わる仕組みさえ整えば、子どもは必ず動き出す力を持っています。その第一歩を、親と子が一緒に踏み出せるかどうか。それこそが再出発の鍵になるのです。

なぜ家庭で不登校が深刻化するのか

不登校は、最初から引きこもりになるわけではありません。多くの家庭では、最初は「少し疲れているだけ」「また行けるようになるはず」と考え、様子を見る期間が続きます。しかし、この“様子見期間”が長くなるほど、子どもの生活リズムは崩れ、家族との会話は減り、部屋にこもる時間が増えていきます。こうして気づけば数ヶ月、半年、一年…と時間だけが過ぎてしまうのです。

さらに問題なのは、学校側の対応が家庭を迷わせることです。担任に相談しても「来てさえくれれば、何とでもします」、校長に相談すると「スクールカウンセラーを紹介します」、そしてカウンセラーは「様子を見ましょう」──このループが全国共通で繰り返されています。新宿区、大阪府、横浜市、名古屋市、札幌市、埼玉県、港区、大田区、品川区…。地域が違っても、対応は驚くほど同じです。

この数ヶ月の“停滞”こそ、家庭をもっとも苦しめる要因です。本来なら最初の2〜3週間で支援を始めるべきところを、何もせずに半年放置されてしまう。親は不安を抱え、子どもは孤立し、自信を失っていく…。問題は子ども本人ではなく、“支援が届いていない”ことなのです。

ステージ判定1〜5で家庭の状況を可視化する

当協会が支援で最初に行うのが「不登校・引きこもりステージ判定」です。これは子どもの状態を1〜5段階で整理するもので、今どこまで進行しているのか、どんな支援が必要なのかを明確にするための“地図”のようなものです。

ステージ1〜2は“不登校の初期”。生活リズムは崩れつつあるものの、家庭での関わり方を整えることで改善できる段階です。しかしステージ3以上になると、部屋にこもる、昼夜逆転、親への拒否・沈黙、外出拒否など、明確な“引きこもり症状”が出てきます。この段階になると、家庭だけで対応するのは非常に難しくなり、専門チームの介入が必要です。

ステージを可視化することで、親は「今すべきこと」と「やってはいけないこと」がはっきり分かります。そして子ども自身も、無理のないステップで外へ向かう準備ができるようになります。支援の成功例のほとんどが、この“ステージに合わせた介入”を行っています。最短で改善する家庭ほど、最初に状況を明確にし、正しい順番で行動しているのです。

STEP1 親の現状整理と気づき(親コーチング)

不登校支援の出発点は、子どもの行動よりも、まず「親の気づき」です。親が焦りや不安でいっぱいだと、どうしても言葉が強くなったり、逆に気を遣いすぎて見守りに偏ってしまったりします。どちらも悪気があるわけではありません。しかし、このちょっとしたズレが子どもに大きなストレスとして伝わり、家庭の空気を重くしてしまうのです。

親コーチングでは、まず「今、家庭で何が起きているのか」を一緒に整理します。言いすぎてしまう癖、期待を押し付けてしまう瞬間、逆に過保護になってしまう場面…。これらを丁寧に整えていくことで、親の言葉が子どもに自然に届くようになり、家庭の空気が穏やかに変わっていきます。

実際に中学生N君の家庭でも、お母さまが「見守り」をやめ、短い声かけ・温かい関係づくりに切り替えただけで、表情や生活リズムが落ち着き始めました。子どもが動き出す前に、家庭が落ち着きを取り戻すこと。それが再スタートの第一歩になります。

STEP2 親の行動改善が子どもを変える

親が落ち着きを取り戻し、家庭の空気が整い始めたら、次は日々の関わり方を改善していきます。子どもは親の感情に敏感なため、ちょっとした言葉づかいや雰囲気の違いで心を閉ざしてしまうことがあります。しかし逆に、親が落ち着いて対話を続けると、驚くほど素直に心を開くこともあるのです。

大切なのは、禁止や説教ではなく、シンプルで優しいルール作りです。「起きる・食べる・寝る」の3つの基本を軸にしながら、家族が子どもの状態に合わせて柔軟に寄り添います。特に父母の温度差が大きい場合は、チームとして同じ方向を向くことが必要です。

タツマ君のご家庭でも、親の関わり方が整ったことで、彼は部屋から少しずつ出るようになり、自信を取り戻しました。その後、通信制高校→大学→公務員という未来へつながっていったのです。親の行動が変われば、子どもは必ず応えます。それが不登校支援の核心です。

STEP3 家庭訪問支援(アウトリーチ)の開始

親子だけでは改善が難しいステージに入った場合、家庭訪問支援が必要になります。第三者が家庭に入り、子どもと「安心できる距離」をつくることで、親には言えない不安や本音が少しずつ言葉になります。最初の訪問では話せなくても構いません。存在を認め合うところから、関係は静かに始まります。

学生インターンや専門スタッフが関わることで、子どもに近い目線で信頼関係を築けるのも大きな特徴です。訪問支援を受けたご家庭からは、「はじめて笑顔が戻った」「外に出る練習ができた」などの声が多く寄せられています。

リョウタ君は家庭訪問をきっかけに外出できるようになり、最終的には航空自衛隊へ進みました。シュン君も生活改善合宿を経て、看護系大学に進学しています。家庭訪問は、再出発の“最初の外の世界”であり、子どもが未来へ進むための大切な土台となります。

STEP4 生活改善合宿・学生寮でリズムを立て直す

生活リズムが大きく崩れ、家庭では整わない状態になった場合は、生活改善合宿や学生寮が力を発揮します。毎日決まった時間に起き、食事をし、適度な運動を取り入れ、体を整えることで、心も安定していきます。これは医学的にも心理学的にも非常に効果が高いアプローチです。

特に、家では“変われない”という思い込みが強くなっている子どもにとって、環境を変えることは大きなきっかけになります。「できた」「やれた」という小さな積み重ねが自信につながり、その後の学び直しや進学に直結していきます。

合宿を経験したW君は、その後スムーズに自衛隊へ進み、社会で活躍するまでに成長しました。佐藤渉太君も合宿後、農業大学に進学し、現在はJAで内定を得ています。生活リズムは、再出発のエンジンです。ここが整えば、子どもは驚くほど変わります。

STEP5 学び直し(通信制高校・サポート校)

生活リズムが整い、外に出られるようになったら、次は学び直しの段階に進みます。通信制高校やサポート校は“不登校だから仕方なく行く場所”ではなく、一人ひとりのペースで学び直せる大切なステップです。大切なのは、進学そのものより、「自信を取り戻し、未来を再設計すること」です。

しかし、通信制高校は数が多く、選び方を間違えると再び不登校になるケースもあります。学校選びは、支援スタッフが家庭の状況やステージに合わせて提案することで“失敗しない進学”が可能になります。実際に当協会では、多くの生徒が通信制から大学や専門学校、公務員へと進んでいます。

G君は高校中退後に学び直し、美大へ合格。ヨッシー君は中学不登校から海外留学失敗を経て、青山学院大学→IT企業へと進みました。「やり直せる」という実感こそ、子どもの未来を大きく変える力になります。

STEP6〜7 社会接点の再獲得と自立(アルバイト・就労・進学)

学び直しを経て、子どもたちは社会とのつながりを取り戻していきます。アルバイト、地域活動、インターン…。どれも小さな一歩ですが、自分の力で動き、対価を得たり、人との関わりを経験することが、大きな成長につながります。

社会接点を取り戻した子どもほど、自立に向けて安定した歩みを進めていきます。公務員、自衛隊、企業就職、大学進学など、多様な進路が開けます。リョウタ君、タツマ君、カイト君、ヨッシー君…どの生徒も例外なく「小さな社会経験」から未来が開いていきました。

子どもたちの未来は、一度つまずいても必ず立て直せます。重要なのは、家庭・専門家・子ども本人が同じ方向を向いて歩むこと。その積み重ねが、確かな自立につながっていきます。

再出発は“家庭から”始まる──親子が変わる未来へ

不登校や引きこもりの渦中にいると、家庭の空気が重くなり、時間だけが過ぎていくように感じてしまうご家庭が少なくありません。親として何かしてあげたいのに、どう関わればいいのか分からない。声をかければ反発される。生活リズムは乱れ、昼夜逆転が当たり前になっていく──これは、40年以上の支援現場で全国のご家庭から何度も聞いてきた“共通の悩み”です。

しかし、どれほど状態が悪化しているように見えても、家庭の中に小さな変化が生まれた瞬間から、お子さんは確実に前へ動き出します。その変化の多くは、親御さんが一度立ち止まり、家庭全体を見直してみようと決意した時に訪れます。親の関わり方が少し整うだけで、子どもの心の扉がゆっくり開き始めるのです。

例えば、10年の引きこもり状態から保育士・公務員へと進んだY子さんのご家庭では、最初に変わったのは「親の姿勢」でした。お母さまが“見守る”だけでなく、家庭のルールをシンプルに整え、毎日の対話を穏やかに積み重ねるようになったことで、Y子さんは徐々に人との関わりを受け入れるようになりました。その後、家庭訪問支援、短大進学、就労へと進み、人生は大きく動き出しました。

また、中1で不登校になり、強い不安から外出ができなくなっていたカイト君のご家庭では、親御さんが“言いすぎない・諦めすぎない”スタンスを学び、家庭訪問の導入を決めたことが転機になりました。学生インターンとの関わりから小さな外出が生まれ、その積み重ねが自信となり、最終的には自衛隊への入隊を果たしました。家庭が少し変われば、子どもの未来は大きく変わる──これが現場で見てきた揺るぎない事実です。

不登校支援の本質は、子どもだけを変えることではありません。親の理解と行動、家庭の雰囲気、そして子どもの挑戦。この三つが同時に動く時、家庭は再び前向きな流れを取り戻します。当協会が「親コーチング × 家庭訪問」という両輪モデルを軸にしている理由もそこにあります。親と子、どちらか一方ではなく、両方の変化が噛み合った時に、最も大きな成長が生まれるのです。

現在、不登校や引きこもりで苦しむご家庭の多くが、「学校からの具体的な支援がなく、何をしたら良いか分からない」という状況に置かれています。担任やスクールカウンセラーに相談しても、“様子を見ましょう”と言われ続けるだけで数ヶ月、半年、1年が経ってしまう。これは決して珍しい話ではなく、新宿区・大阪府・横浜市・札幌市・名古屋市など、全国に共通する声です。

だからこそ、家庭から変わる支援が必要です。家庭こそ、お子さんの再出発の「最初の土台」です。生活リズムも、気持ちの安定も、挑戦の一歩も、すべては家庭という安心の場所から生まれます。親御さんが学び、家庭が整い、そこに第三者の家庭訪問支援が加われば、お子さんは無理なく一歩を踏み出すことができます。これは理論ではなく、40年間・1万人以上の支援で見てきた現場の真実です。

初めての方には、30分の個別無料相談をご用意しています。「相性が合うか不安」「うまく話せるかわからない」という声もよくいただきますが、多くのご家庭が最初の相談で“迷いが整理された”“気持ちが軽くなった”とおっしゃいます。どんな些細なことでも構いません。今日の様子、気になった一言、生活リズムのこと…そのままの言葉でお話しください。

専門家につながるだけで、家庭の悩みは必ず動き始めます。不登校も引きこもりも、家庭だけで抱える必要はありません。ご家族の再出発は、小さな一歩から静かに始まります。その一歩を、私たちがしっかりと受け止めます。いつでもご相談ください。

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