
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
9割を立ち直らせた解決力
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「見守っていれば、いつか動き出すはず」
そう信じてきたのに、気づけば何ヶ月、何年も経ってしまった——。
私 一般社団法人不登校引きこもり予防協会の杉浦孝宣 はこれまで40年以上にわたり、
1万人以上の不登校・引きこもりの子どもたち、
そしてその親御さんと向き合ってきました。
最も多い相談が、この「見守るしかない」と悩むお母さんたちの声です。
実はその“優しさ”こそが、時にお子さんの回復を遠ざけてしまうことがあります。
しかし、責める必要はありません。
多くの方が同じように迷い、同じ壁にぶつかってきました。
本記事では、
「見守り」と「放置」の違いを整理し、
お母さんが今日からできる“伴走型の関わり方”を具体的にお伝えします。
さらに、家庭訪問・生活改善合宿・寮生活など、
私たちの支援で実際に変化したご家庭の実例も紹介します。
お子さんが動き出すのは、いつも「家庭が変わったとき」です。
“見守るだけではなく、一緒に歩く”。
その勇気が、必ず未来を変えます。
どうかこのブログを通して、
「もう一度、希望を信じてみよう」と思っていただけたら幸いです。
「見守るしかない」——そう話すお母さんを、私は何千人も見てきました。
最初は「学校の先生やスクールカウンセラーが言うなら」と信じて、
「無理に行かせないほうがいい」「いずれ自分から動き出す」と、待つことを選んだ方ばかりです。
けれども、現実はどうでしょう。
数週間で元気を取り戻すどころか、むしろ悪化してしまうケースが少なくありません。
朝、声をかけても「うるさい」「放っておいて」と拒まれ、
気づけば、昼夜が逆転し、ゲームやスマホばかりの生活に。
親としてどうしていいかわからず、ただ見守るしかない——そんな日々が続きます。
この「見守り」が長期化するほど、子どもは“安全で変化のない状態”に慣れてしまいます。
人間の脳は、刺激よりも安定を好むからです。
家の中がぬるま湯のように心地よくなると、外へ出る理由を失い、
その結果、引きこもりへと進行してしまうのです。
実際、私のもとに相談に来る多くの家庭が、まさにその状態でした。
あるお母さんは、先生の「今は見守ってあげてください」という言葉を信じ、
半年間、声をかけるのを控えてきたそうです。
しかし、半年後には息子さんが部屋にこもり、食事も自室でとるようになっていました。
そのお母さんは、私のYouTubeやブログを見てこう感じたと言います。
「見守るだけじゃ、もうヤバイかもしれない」
勇気を出してオンライン相談を受け、親のコーチングを学びながら少しずつ関わり方を変えました。
そして、家庭訪問支援をきっかけに息子さんと再び会話が生まれ、
半年後には外出が再開。今では通信制高校に通い、アルバイトも始めています。
「見守る」ことが悪いわけではありません。
ただ、正しい見守り方とタイミングを知らなければ、子どもはますます動けなくなってしまうのです。
子どもを変える第一歩は、親が“関わり方”を学び、家庭の空気を整えること。
それが、本当の意味での“見守る”なのです。
「見守る」だけでは届かない——。
これは、40年以上支援の現場で感じてきた、厳しくも確かな現実です。
多くのお母さんが、子どもを思うあまり“そっとしておく”ことを選びます。
「無理に動かしたら壊れてしまうかもしれない」
「嫌がるのに声をかけるのはかわいそう」
その気持ちは痛いほどわかります。
親として当然の優しさです。
しかし、ここに落とし穴があります。
「そっとしておく=安心させる」ではなく、「変わらなくてもいい環境」をつくってしまうことがあるのです。
子どもにとって家は、安心できる場所であるべきです。
けれども、それが“何もしなくても許される空間”になった瞬間、
外の世界はますます遠く、怖く感じるようになります。
これが、不登校が「長期化」し、「引きこもり」に進む最大の要因です。
たとえば、以前支援した高校1年生の男の子。
最初は「朝起きられない」「だるい」と言って休んでいましたが、
お母さんは「疲れてるんだろう」と深く追及せず、半年が過ぎました。
すると、昼夜逆転が始まり、食事は部屋で、話しかけても反応しなくなった。
いわゆる“ステージ3(閉じこもり期)”の典型的な状態です。
この段階になると、子どもは「学校に戻る」ことよりも、
「今のままでいい理由」を探すようになります。
そして親は「このままでいいの?」と不安を抱えながらも、何もできない日々に追い込まれます。
でも、ここで必要なのは“叱ること”でも“待つこと”でもありません。
必要なのは、環境を変える一歩です。
部屋にこもっているなら、リビングで過ごす時間を少し増やしてみる。
朝声をかけるときに、「起きなさい」ではなく「おはよう、一緒に朝ごはん食べよう」と言ってみる。
ほんの小さなことでも、「見守る」から「関わる」に変わる瞬間が、回復の第一歩になるのです。
不登校の解決は、「学校に戻す」ことではありません。
まずは「生活」と「関係性」を取り戻すこと。
この2つが整えば、子どもは自然と動き出します。
「見守る」だけでは届かない理由——
それは、子どもが“安全”の中で止まってしまうから。
親が“安全の中に小さな刺激”を加える勇気を持てたとき、
その家庭には確実に変化が起きます。
親の「ひと言」が、子どもの心を閉ざすこともあれば、開くきっかけにもなります。
不登校の家庭でよく見られるのは、親の“正しさ”が、子どもにとって“圧”になってしまうケースです。
たとえば——
「いつまで休んでるの?」
「他の子はちゃんと行ってるのに」
「そんなことじゃ将来困るよ」
これらはどれも親として当然の言葉です。
ですが、心が疲れている子どもにとっては、“責められた”“理解されていない”と感じてしまうのです。
言葉は届かず、扉をさらに閉ざしてしまう。
逆に、ほんの一言で空気が変わることもあります。
「無理しなくていいよ。でも、あなたのことは信じてるからね」
「今日はお母さん、あなたの好きなカレーにしたよ」
「ごはん、一緒に食べようか」
このような言葉には、「あなたを見放していない」「大切に思っている」というメッセージが込められています。
子どもは“指示”よりも“安心”を求めています。
それを言葉で感じたとき、少しずつ心の扉が開いていくのです。
また、沈黙にも意味があります。
何を言っても反発されるとき、黙ってそばにいるだけでも十分な“支援”になることがあります。
ただし、これは「無関心」ではありません。
信頼をもって“待つ”姿勢です。
以前、支援した中学生の男の子がいました。
母親が毎朝「起きなさい」「学校行かなきゃ」と言い続け、口論が絶えませんでした。
ある日、お母さんがコーチングを通して「言葉を減らし、笑顔で“おはよう”だけ言ってみましょう」と実践。
最初の一週間は変化なし。
しかし、十日目の朝、その子が小さな声で「おはよう」と返してくれたのです。
お母さんは涙を流しながら話してくれました。
「あの一言で、初めて“信じて待つ”という意味がわかりました」
子どもを動かすのは、叱咤でも説得でもありません。
心が動くのは、“安心”と“信頼”の上にしか育たないのです。
親が「伝えたいこと」を一歩引いて、「伝わる形」に変える。
それが、家庭を立て直す最初の鍵です。
不登校の支援で何より大切なのは、「今どの段階にいるのか」を正しく見極めることです。
多くの保護者が焦ってしまうのは、子どもの状態を“感覚”で捉えているからです。
「元気そうに見える日もあるし」「でもやっぱり朝は起きない」——その揺れに、親の心が振り回されてしまうのです。
私たち「不登校・引きこもり予防協会」では、支援の第一歩として必ず「ステージ判定(1〜5)」を行います。
これは、子どもの心と行動の状態を客観的に見える化するものです。
この“見える化”ができると、対応の優先順位がはっきりし、無駄な心配や誤解が減ります。
🔹不登校ステージ判定表(簡易版)
ステージ | 子どもの状態 | 家庭での主なサイン | 親の対応ポイント |
1 | 登校しぶり期 | 朝の不機嫌・腹痛など | 否定せず話を聴く、安心感を優先 |
2 | 欠席増加期 | 欠席が増え始める | 学校・担任との連携、生活リズム確認 |
3 | 閉じこもり期 | 部屋にこもる、昼夜逆転 | 声かけの減少、訪問支援を検討 |
4 | 引きこもり定着期 | 無言・無反応・孤立 | 専門支援や合宿など実動的介入が必要 |
5 | 社会復帰期 | 外出・学び直し開始 | 自信を支える、過干渉を控える |
このステージ表を見ると、「うちの子は3か4あたりかも」と感じる方が多いでしょう。
特に“閉じこもり期”に入ると、親がいくら声をかけても反応が薄くなり、
「もうどうにもならないのでは」と感じやすくなります。
しかし、ここが“悪化”ではなく、“立て直しの入口”です。
ステージ3〜4の段階では、親の声よりも「第三者の関わり」が効果的になります。
家庭訪問やピアサポートなど、外からの“優しい刺激”が、閉じた心に小さな風を通します。
逆に、まだステージ1〜2の段階では、家庭内での関わり方を変えるだけで改善できることが多いです。
朝の声かけを変えたり、話す時間を決めずに“雑談のきっかけ”を増やすだけでも、
子どもの表情が少しずつ柔らかくなります。
多くのご家庭で誤解されやすいのが、「登校できれば回復」と思ってしまうこと。
実は、学校に一時的に戻れても、心のステージが上がっていないと、再び休むことがあります。
表面だけの“登校再開”ではなく、生活・人間関係・自己肯定感の3つが揃ってこそ、本当の回復です。
ステージ判定を行うことは、子どもの“今”を責めるためではなく、
「どこから支援を始めるか」を知るための羅針盤です。
あるお母さんは、初回の面談で「うちの子はステージ4だと言われてショックでした」と涙ぐまれました。
しかし、3か月後、家庭訪問と親のコーチングを並行して進めるうちに、
息子さんは自分からリビングに出てきて「一緒にテレビ見てもいい?」と話しかけてきたそうです。
お母さんは笑顔でこう言いました。
「あのとき“見守るだけ”をやめてよかった。今は“一緒に生きてる”って感じがします。」
「今どのステージにいるのか」を知ることは、
「どうすればいいのか」を見つける最初の一歩です。
焦る必要はありません。
見極めることができれば、次の一手は必ず見えてきます。
不登校や引きこもりの支援をしていて、いつも感じることがあります。
それは、「子どもを変えよう」とするより、「親が学び、関わり方を変える」ほうが早いということです。
子どもが学校に行かないのは、怠けているからではありません。
心が疲れて、外の世界に出るエネルギーを失っているだけです。
その心を少しずつ回復させるには、「安心」と「信頼」を与えてくれる大人の存在が必要です。
そして、その最初の存在こそ、お母さんなのです。
私たち「不登校・引きこもり予防協会」では、支援の柱として「親のコーチング」を行っています。
これは単なるカウンセリングではありません。
「聞いてもらう」だけではなく、親が“どう関わるか”を具体的に学ぶための実践型プログラムです。
多くのご家庭では、子どもの様子に一喜一憂し、どう反応すべきかわからずに悩んでいます。
「今日は機嫌がいいから話しかけよう」
「また無視された…もう疲れた」
こうした“感情の波”に振り回されてしまうのは、方法を知らないからです。
コーチングでは、まず親御さんが“冷静な観察者”になることから始めます。
これを一緒に整理し、「やってはいけない関わり方」「効果のある関わり方」を明確にしていきます。
私たちはそのプロセスを、「家庭のリハビリ」と呼んでいます。
実際に、コーチングを受けたあるお母さんはこう話してくれました。
「最初は“子どもを動かす方法”を学ぶつもりだったんです。
でも、実際に学んだのは“自分の心の整え方”でした。」
この方は、息子さんが完全に引きこもって半年。
何を言っても無視され、食事も別々。
しかし、親のコーチングを受けて「声をかけすぎない」「感情をぶつけない」を意識し始めたところ、
1か月後には「お母さん、ジュースちょうだい」と息子さんから声をかけてきたそうです。
その瞬間、お母さんは涙が止まらなかったといいます。
「たったそれだけのこと」が、家族にとっての大きな一歩だからです。
コーチングでは、感情を抑えるのではなく、感情を理解して使う練習もします。
怒りや不安を無理に消そうとせず、「なぜ自分はこう感じるのか」を一緒に整理します。
その上で、「伝えたいこと」をどうすれば“届く言葉”に変えられるかを学んでいきます。
こうした積み重ねによって、
・親が焦らなくなる
・子どもに安心感が生まれる
・家庭の空気が穏やかになる
という“連鎖的な変化”が起こります。
不登校を立て直すには、親と子の両輪が必要です。
しかし、最初に動けるのは、たいていの場合「親」なのです。
お母さんが変わると、家庭の温度が変わります。
家庭の温度が変わると、子どもは自分のペースで動き始めます。
どんなに長いトンネルでも、
親が自分を責めるのをやめ、希望をもって関われるようになったとき——
そこからが本当の回復の始まりです。
どんなに支援を重ねても、最初はまったく動かない子がいます。
声をかけても返事をせず、家から一歩も出ようとしない。
親が泣いても怒っても、まるで届かない。
まさに「どうしたらいいのか分からない」状態です。
しかし、私は40年以上支援を続けてきて、ひとつだけ確信しています。
どんな子でも、必ず動き出す瞬間がある。
それは、奇跡ではなく、関わり方と環境の積み重ねの結果です。
ある日、私のもとに一本の電話がありました。
「息子が半年間、部屋から出てこないんです。」
電話口のお母さんの声は震えていました。
お子さんは中学2年生。
学校での人間関係のトラブルがきっかけで登校できなくなり、
「見守るしかない」と言われて半年。
その間に、昼夜逆転、スマホ依存、家庭内での会話もゼロになっていました。
初回の家庭訪問で、私は部屋の前でこう声をかけました。
「こんにちは、突然ごめんね。お母さんが心配してるから、挨拶だけでもさせてもらえるかな。」
返事はありません。
ドアの向こうは静まり返っていました。
けれども、2回目の訪問のとき、ドアの隙間から「……こんにちは」と小さな声が返ってきたのです。
その瞬間、お母さんは泣き崩れました。
「声を出してくれたの、半年ぶりなんです。」
それから数週間、短い会話が少しずつ増え、
ある日、彼がこう言いました。
「コンビニ、一緒に行ってみようかな。」
外に出たのは、実に7か月ぶり。
ただ歩いて、飲み物を買って帰るだけの10分間でしたが、
お母さんにとっては「人生でいちばんうれしい日」になりました。
このように、“動かない”時期にも、心の中では少しずつ変化が起きているのです。
子どもは、外の世界に出るきっかけを探しています。
しかし、それが「叱られる」「比べられる」「焦らされる」環境だと、動けなくなってしまう。
反対に、「信じて待ってくれる」「一緒に小さく動いてくれる」環境が整うと、
小さな行動が自然に生まれるのです。
もうひとつ紹介しましょう。
高校1年生のリョウタ君は、完全な引きこもり状態でした。
カーテンを閉め切り、誰とも話さない。
お母さんが泣きながら食事を置いても反応がありませんでした。
私たちは、家庭訪問支援を週1回からスタートしました。
最初は部屋の外で話しかけるだけ。
それでも、「来てくれる人がいる」という安心感が、少しずつ彼を変えていきました。
3回目の訪問で、ドアが少し開きました。
「その服、どこで買ったんですか?」
それが、彼の最初の一言でした。
半年後には通信制高校に進学し、
今では航空自衛隊員として立派に働いています。
お母さんはこう話してくれました。
「先生たちに出会うまで、“見守る”しかないと思っていました。
でも、“一緒に見守ってくれる人”がいるだけで、全然違うんですね。」
この「一緒に見守る」ことこそ、
私たちが大切にしている “伴走支援” の原点です。
親がひとりで抱え込むのではなく、
支援者とチームになって、家庭の中に“風”を通していく。
子どもは、安心と信頼の中で必ず動き出します。
たとえ時間がかかっても、その一歩には意味があります。
動かないように見える時期こそ、
実は“変化の芽”が育っている時期です。
焦らず、比べず、信じる。
そして、必要なときには専門家の力を借りる。
その積み重ねが、
「うちの子はもう無理かもしれない」と思っていた家庭を、
「うちの子も変われた」に変えていくのです。
不登校や引きこもりの支援において、
本当の意味で子どもが変わり始めるのは——
“行動の環境”が変わったときです。
人の心は、言葉だけでは動きません。
行動が変わるとき、初めて心もついてくるのです。
だからこそ、私たちは「家庭訪問」「生活改善合宿」「学生寮」という
“体験による支援”を重視しています。
家庭訪問——信頼を取り戻す第一歩
家庭訪問は、いきなり子どもを変えようとするためのものではありません。
目的は、「家庭の空気を変えること」です。
支援員が家を訪ね、廊下で声をかける。
たったそれだけのことでも、子どもにとっては大きな刺激になります。
“外の世界とつながっている”という感覚を取り戻すことで、
少しずつ心が外に向き始めるのです。
最初は話さなくてもいい。
顔を出さなくてもいい。
ドアの向こうから声を聞くだけでいい。
その繰り返しの中で、「次は少し話してみようかな」という気持ちが芽生えます。
家庭訪問は、信頼を積み上げるプロセスです。
家族だけでは作り出せない“第三者との安心感”が、
やがて子どもの行動を変えていきます。
生活改善合宿——リズムを取り戻す実践の場
次に大きな効果を生むのが、生活改善合宿です。
昼夜逆転、朝起きられない、食事リズムの乱れ——
この状態を家庭の中だけで整えるのは、正直難しい。
だからこそ、環境をまるごと変える。
合宿では、同じような悩みを持つ仲間たちと生活を共にし、
朝起きて食事をし、身体を動かし、夜はしっかり眠る。
この「当たり前のリズム」を体験として取り戻していきます。
最初の2日間は戸惑いもあります。
しかし3日目になると、多くの子が笑顔を見せ始めます。
「みんなも最初は不安だったんだね」
「ここなら自分もやれるかもしれない」
——そんな気づきが、再スタートの原動力になります。
さらに合宿では、当協会おなじみの“7つの習慣”を取り入れ、
支援員と一緒に「自分のミッションステートメント(人生の目標)」を作ります。
「なぜ生きるのか」「自分は何をしたいのか」を言葉にすることで、
自分の中に“生きる軸”が生まれていきます。
学生寮——自立と安心の両立
合宿で生活リズムが整ったあとは、学生寮での生活が大きなステップになります。
寮といっても、軍隊のように厳しいものではありません。
「自分で考え、決め、行動する練習をする場所」です。
寮生活では、食事・洗濯・掃除を自分で行いながら、
仲間と支え合い、支援員と日々を共有します。
“ひとりじゃない安心”があるからこそ、自立が育ちます。
寮で過ごすうちに、
「親に頼らなくても、自分でできた」
「人に助けてもらってもいいんだ」
という実感が、自己肯定感を育てていきます。
あるお母さんはこう言いました。
「息子が“今日の夕飯、自分で作ったよ”と電話してきたとき、
涙が止まりませんでした。
家では何もできなかった子が、自分で動けるようになっていたんです。」
家庭訪問・合宿・寮生活——
これらは単なる“支援プログラム”ではありません。
子どもが「外に出たい」と思えるようになるための“橋渡し”です。
家庭の中で動けなかった子も、環境を変えることで行動が変わります。
行動が変わると、心が変わります。
そして、心が変わると、生き方が変わっていくのです。
「行かせる」ではなく、「行けるように整える」。
親が“環境を用意する勇気”を持てたとき、
子どもは確実に一歩を踏み出します。
お母さんが笑顔を取り戻した瞬間、子どもも動き出します。
これは40年以上、何千人というご家庭を見てきて、
私が確信を持って言えることです。
多くの母親は、子どもが学校に行けなくなると、
「どうすればいいのか」「私のせいでは」と自分を責めてしまいます。
その優しさゆえに、心のエネルギーをすり減らし、
笑顔を失っていくのです。
でも、子どもはお母さんの表情を誰よりも見ています。
母親の表情は、家庭の天気です。
お母さんが笑えば、家の空気が少しあたたかくなる。
お母さんが沈めば、子どもの心も曇ってしまう。
以前、あるお母さんが面談でこう話してくれました。
「息子が笑わなくなって、家の中が真っ暗でした。
でも私自身もずっと泣いていて、気づいたら笑うことを忘れていました。」
彼女は親のコーチングを受けながら、
「私まで暗くなっていたら、息子が戻る場所がなくなる」と気づき、
毎朝、自分のために好きな音楽を流すようにしました。
最初の数日は空しく感じたそうです。
しかし、1週間ほど経った朝、
リビングから音楽が聞こえる中で、
息子さんがふと顔を出してこう言いました。
「それ、俺も好きな曲。」
その日から、少しずつ会話が戻り、
1か月後には一緒に食卓を囲むようになりました。
不登校の家庭で、最初に立ち直るのはいつも「母親」からです。
お母さんの笑顔は、子どもにとっての安心であり希望です。
その笑顔が、「もう一度信じてみよう」と思える力を与えるのです。
支援を続けてきて感じるのは、
“笑顔”は作り笑いではなく、「自分を許したとき」に自然と戻るものだということ。
「頑張ってるのに、報われない」と思う日もある。
でも、そんな自分を責めずに、「よくやってるよ」と自分に声をかけてほしいのです。
あるお母さんが、息子さんの再登校が決まった日に
私にこう言いました。
「私が変わるなんて思ってもいませんでした。
でも、自分が笑えるようになったら、息子も外に出るようになったんです。
先生、子どもを救うのは“親の笑顔”なんですね。」
私はその言葉を忘れられません。
笑顔は、状況を一瞬で変える魔法ではありません。
でも、家庭の空気を確実に変えます。
そして、空気が変われば、子どもの心も変わる。
お母さんが「もう一度、笑ってみよう」と思えたとき、
そこから家族の再出発が始まります。
「うちの子はまだ動かない」と感じていても、
まずはお母さんが元気になることから始めてください。
お母さんが安心して笑える環境を整えることが、
支援の第一歩なのです。
不登校や引きこもりの支援で最も大切なのは、
「見守る」ことから「伴走する」へと、親の立ち位置を変えることです。
「見守る」とは、距離をとって見ている状態。
「伴走する」とは、子どもの隣に立って、
そのスピードに合わせながら一緒に歩くことです。
親が子どもを変えるのではなく、
“一緒に歩く姿勢”が、子どもの変化を引き出すのです。
多くのご家庭では、子どもが学校に行かなくなると、
最初は「見守ろう」「焦らずに待とう」と考えます。
しかし、時間が経つにつれて、
「本当にこのままでいいのか」「一生この状態が続くのでは」と不安が膨らんでいきます。
その不安を解消するために大事なのが、
“伴走”という新しい関わり方です。
伴走とは、
・子どもの変化を焦らず見届けること
・困ったときには一緒に考えること
・行動するための環境を整えてあげること
この3つを指します。
たとえば、「学校へ行きなさい」と言う代わりに、
「一緒に見学してみようか」と提案する。
「もう放っておく」と諦める代わりに、
「専門家と一緒に動いてみよう」と一歩踏み出す。
これが“伴走する親”の姿です。
実際に、伴走に切り替えたことで劇的に変化した家庭があります。
中学3年生の男の子。
母親は2年間、「無理に言っても逆効果だから」と見守りを続けていました。
しかし、状況は変わらず、部屋に閉じこもる日々。
ある日、オンライン相談で私はこう伝えました。
「見守ることは大切ですが、“動く見守り”に変えていきましょう。」
お母さんはその言葉をきっかけに、家庭訪問を依頼。
週に一度、支援員が訪れるようになりました。
最初のうちは部屋のドア越しでしたが、
一か月後、息子さんが自分からリビングに出てきて言いました。
「お母さん、今日もあの人来るの?」
それは、外の世界への小さな関心の表れでした。
その半年後、彼は通信制高校に進学。
卒業後にはアルバイトを始め、今は社会人として働いています。
お母さんは言いました。
「待つだけじゃダメだった。
“一緒に歩く”って、こういうことなんですね。」
伴走は、決して「親が頑張りすぎること」ではありません。
むしろ、“ひとりで抱え込まない”ための関わり方です。
親のコーチングと、支援者の実動サポートがあれば、
親も子も安心して歩ける道ができます。
家庭訪問、生活改善合宿、学生寮——
どれも“子どもを助けるため”ではなく、“親を孤立させないため”の仕組みでもあります。
家庭の孤立を防ぎ、親子で一緒に回復していく。
それが、私たちの支援の本質です。
「伴走」とは、親がすべてを背負うことではありません。
支援者や仲間とつながりながら、「チームで見守る」こと。
親子の間に“新しい風”を通すこと。
一歩ずつ、子どもの歩幅に合わせながら、
時には立ち止まり、時には背中を押す。
その姿こそが、子どもにとっての“生きる手本”になるのです。
見守るだけでは、家庭は変わりません。
伴走することで、家庭が動き出します。
そして、家庭が動き出すとき——
子どもは、もう一度外の世界に歩き出せるのです。
お母さん、ここまで読み進めてくださりありがとうございます。
この文章を最後まで読んでいるということは、
あなたがすでに“何とかしたい”という強い気持ちを持っている証拠です。
どうか忘れないでください。
「行動したい」と思えた瞬間が、もう回復の始まりです。
私のもとに届く相談の多くは、
「もう限界です」「うちの子は一生このままかもしれない」
という悲痛な声から始まります。
けれども、その家庭の多くが、半年後には笑顔を取り戻しています。
それは奇跡でも偶然でもありません。
“一歩、動いた”からです。
行動とは、大きなことをすることではありません。
「誰かに相談してみる」「動画を見てみる」「本を読んでみる」
そのどれもが大切な一歩です。
親が変わることを恐れないでください。
最初は勇気がいります。
でも、あなたが“孤立”から抜け出すことで、
お子さんも「外の世界は怖くない」と感じ始めます。
家庭の中の空気は、親の一言・一動作で変わります。
焦らずに、できることから始めましょう。
私たち「不登校・引きこもり予防協会」は、
これまでに 1万人以上 のお子さんと家庭を支援してきました。
支援成功率は 9割以上。
そのほとんどが、「もう手遅れかもしれない」と言われていたご家庭です。
変化のきっかけは、いつもお母さんの“決断”でした。
「一人で悩むのをやめよう」
「専門家に頼ってみよう」
「子どもの未来を、一緒に考えよう」
そのたった一歩が、家庭を、そして人生を変えていきました。
もし今、「何をしたらいいかわからない」と感じているなら、
まずは30分の無料個別相談をご利用ください。
お子さんの状態をステージ判定で可視化し、
家庭に合った最適な支援プランをご提案します。
「うちの子も変われるだろうか」——その問いに、
私たちはいつもこう答えます。
「変われます。必ず、変われます。」
お母さんの笑顔が戻れば、家庭が変わります。
家庭が変われば、子どもが動き出します。
その瞬間を、私たちは何度も見てきました。
どうか、一人で抱えないでください。
あなたとお子さんが、もう一度笑い合える未来を取り戻すために——
私たちは、全国どこへでも駆けつけます。
🌿 「見守る」から「伴走する」へ。
その一歩が、あなたの家庭の希望の始まりです。