高1で不登校…勉強・進路が心配な家庭が“絶対にやってはいけないこと”

一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会 代表理事 杉浦孝宣です。
高校1年生の不登校では「勉強」「進路」が心配になり、焦って行動してしまうご家庭が非常に多いです。
しかし、間違った対応をすると逆に“進路の幅が狭まる”こともあります。

この記事では、40年以上・1万人の支援実績から見えてきた
「高1不登校で絶対にやってはいけないこと」と、
「安全に進路を立て直す方法」をお伝えします。

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

目次

不登校、引きこもりの未来を変える3つのステップ|

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン Youtube pivotでは前編後編 30万超再生回数 多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

1. 高1不登校で“絶対にやってはいけない”3つの行動

保護者が不安になるあまり、次の3つをやってしまうケースが多いですが、これは逆効果です。

① 勉強を急にやらせようとする

② 将来の話・転校の話を急に詰める

③ “全日制への転校”を安易に考える

不登校初期(ステージ1〜2)は、心身が不安定のため、勉強や進路の話を詰めると悪化します。

2. 高1不登校からの安全な“3つの進路選択肢”

結論、選択肢はシンプルに3つだけです。

① 今の学校に残って再スタートする

② 通信制高校 + サポート校(推奨)

③ 都立・私立高校への転編入(条件が厳しい)

3. ネット高校(N高など)は相性に注意

ネット高校は人気ですが、実際の相談から見ると、

  • ネットのみで完結 → 人とのコミュニケーションが育ちづらい
  • 「話す・関わる」練習ができないまま高校卒業を迎える

人間関係のつまづきが不登校につながったケースでは、
サポート校の週5通学コースの方が圧倒的に相性が良いです。

4. 都立・私立への転編入は“慎重に”

進路としては可能ですが、現実的にはハードルが多く、優先度は高くありません。

① 募集枠が非常に少ない

特に都立は年度途中の募集がほとんどありません。
募集があっても数名レベルで、表面的な倍率がゼロでも合格できるとは限りません。

理由は明確で、

  • 3教科(国・数・英)の点数が低い
  • 面接態度が整っていない

上記だけで“倍率ゼロでも落ちる”のが都立転学の実態です。

したがって、都立を第一希望にする場合は
「都立転学試験対策」は必須です。

② 私立高校の転編入は「不合格=高校中退」のリスク

多くの私立高校は、転学照会の依頼と同時に
「自主退学届」提出を求められます。

つまり、

受験に落ちた → 元の学校へ戻れない → 高校中退

という重大リスクがあります。

③ 「入りたい学校」ではなく「入れる学校」になりやすい

高1冬〜春の募集は特に少なく、希望どおりの学校を選べないことが多くなります。

5. 【完全版】都立転学チェックリスト(保護者用)

都立転学は“空きがある=入りやすい”ではありません。
挑戦する前に、次のチェック項目を必ず確認してください。

✔ 第1章|募集・手続き関連

  • □ 募集枠(空き)を確認した
  • □ 在籍校に「転学照会」を依頼できる
  • □ 単位の引き継ぎが可能

✔ 第2章|学力・試験対策

  • □ 国語・数学・英語の基礎がある
  • □ 模擬試験で平均点レベルは取れる
  • □ 志望理由・面接が準備できている

✔ 第3章|本人の状態

  • □ 起床7〜9時・就寝22〜24時
  • □ 食事3回・週2〜3回外出
  • □ 新しい人間関係に前向き

✔ 第4章|重大リスク理解

  • □ 倍率ゼロでも落ちる仕組みを理解している
  • □ 私立は「不合格=高校中退」のリスクを理解している
  • □ 転校後のフォロー体制を準備している

6. まとめ|高1不登校は“焦らず安全に”が鉄則

高1の不登校は、焦って勉強や進路を詰めるほど悪化するケースが多いです。

まずは生活リズムと外出を整え、
通信制+サポート校を軸に、確実な再スタートを準備することが最も安全です。

都立転学は“挑戦する価値”はありますが、
条件がそろっているかどうかがすべてです。

進路に関する追加質問はメールで無償対応しています。
面談をご希望の場合は、単発・サブスクいずれもご相談ください。

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