【岡田武史 学園長の要請で実現!】9割の不登校を解決へ導く講演会

目次

岡田武史氏の想いと「チャレンジコース」の趣旨

きっかけは一本の連絡でした。

チャレンジコースのことで、不登校について相談したい。どこでも会いに行きますから
――そう語ったのは、元サッカー日本代表監督であり、現在はFC今治のオーナー、そしてFC今治高等学校 里山校 学園長でもある岡田武史氏。

その連絡は、私の知人を通じて届きました。
一見、教育とは縁遠く思える“サッカー界のレジェンド”からの依頼。しかし実際に話してみると、岡田氏の教育に対する想いは非常に強く、また「今の教育現場では救えない子どもたちをなんとかしたい」という危機感が伝わってきました。


◆「チャレンジコース」誕生の背景

岡田氏は、単にスポーツで結果を出すことよりも、**「人間力を育てる教育」**を大切にしています。
その理念を実践するために設立されたのが、FC今治高等学校 里山校です。

その中でも、既存の学校の枠に収まりきれない生徒――つまり「不登校経験者」や「発達特性のある子」、「自信をなくしてしまった子」に対応するために立ち上げられたのが、**『チャレンジコース』**です。


◆岡田氏の覚悟と現場主義

岡田氏は決して“肩書きだけの教育者”ではありません。
今回の講演会も、「子どもたちの現実を知る必要がある。だから実績のある人の話を、ぜひ直接、聞いてもらいたい」という本人の要望で実現しました。

多忙な中でも現場に足を運び、支援者や当事者の声に耳を傾ける。
その姿勢はまさに「リーダーのあるべき姿」そのもので、私自身も大きな刺激を受けました。


このようにして実現したのが、今回の「9割不登校解決への実践的対応講演会」です。
単なる講義ではなく、岡田氏の想いと私たちの支援実績が交差し、参加者の心に火をつける、実践の場となりました。

不登校はなぜ増えているのか?

――“やってるフリ”の対策では、子どもは救えない

我が国では、不登校の子どもたちが11年連続で過去最多を更新し続けています。
文部科学省の統計によると、小中学生の不登校はついに約30万人を超え、高校生も含めるとさらにその数は膨れ上がります。

では、なぜここまで不登校が増え続けているのか?

答えは明白です。
「国が、本気で不登校対策に取り組んでいないから」です。


◆見守れば解決?――それ、本当ですか?

多くの保護者に届くアドバイスの一つに、
「見守りましょう」
という言葉があります。

一見、優しく思えるこの言葉。しかし現場で1万人以上の子どもたちを支援してきた私から言わせてもらえば、これは“何もしない”ことを正当化する、極めて危険な言葉です。

なぜなら、**「見守る」=「放置」**になってしまう家庭があまりにも多いからです。

「そのうち学校に行くだろう」
「無理に動かしてはダメ」
そうやって1年、2年と経過し、子どもは昼夜逆転・無気力・社会不安という、まさに引きこもりの状態に陥っていく。

これが現場の“リアル”です。


◆教育支援センター(適応指導教室)の実態

国が掲げる不登校対策の柱の一つに、「教育支援センター」という機関があります。
これは、公的フリースクールとも呼ばれ、「学校とは別の学びの場」として設置されています。

しかし、その利用率はたったの12%
つまり、88%の不登校児童・生徒には、届いていないということです。

加えて、1か所あたり年間3000万円もの予算がかかっているにもかかわらず、
その多くが「退職校長の天下り先」と化し、実際には指導力・実効性に欠けるケースが後を絶ちません。

相談に来た保護者からは、
「相談したけど“学校に戻れるように頑張りましょう”しか言われなかった」
「子どもに合った対応をしてくれなかった」
という声も多く寄せられています。


◆“支援をしない”ことがリスクになる時代

不登校は、誰にでも起こりうる問題です。
しかし、早期に適切な支援を行えば、9割以上は回復可能というのが私たちの支援実績からわかっています。

問題は、その支援に国が本腰を入れていないこと。

そしてもう一つ大きな問題は、保護者自身が
「このままでいいのかな…」
と迷いながら、何もできずに時間だけが過ぎてしまうことです。


次の章では、私たちが現場で実践してきた「不登校からの脱出、3ステップ支援法」を具体的に紹介していきます。

子どもが変わるためには、まず大人が“行動すること”
そこにしか、回復の第一歩はありません。

講演会の要点|9割が変わる!不登校・引きこもりから脱出する「3ステップ支援法」

講演会では、私・杉浦孝宣が40年以上の支援現場から得た「不登校・引きこもり支援の核心部分」として、3つのステップによる回復プログラムを紹介しました。

この支援法は、当協会や認定NPO法人高卒支援会で1万人以上の子どもたちが変わった方法であり、現在も日々実践されています。


STEP1. 規則正しい生活をする【生活習慣の再構築】

不登校や引きこもりの子どもたちの多くは、昼夜逆転・孤食・スマホやゲームへの依存という生活パターンに陥っています。

まず最初に必要なのは、生活の立て直し=リズムの回復です。

主な手法:

  • 不登校合宿(短期集中型の生活改善合宿)
  • 寮生活(通信制高校サポート寮)
  • 海外留学(自立心を養う新たな環境)

朝起きて、朝食を食べて、人と関わる。
――これができない限り、学びも社会復帰も始まりません。

例えば、親元を離れて初めて「人と暮らすこと」「自分で洗濯をすること」に挑戦し、それが自信の種になるケースも多く見られます。


STEP2. 自律して自信をつける【学び直しと成功体験】

生活リズムが整ってきたら、次は「勉強や活動を通じて、自分に自信を持つこと」が大切になります。

不登校経験者の多くは、「勉強についていけなかった」「評価されなかった」というトラウマを抱えています。
その傷を癒し、もう一度「できるかもしれない」と思わせる環境が必要です。

具体的支援:

  • 通信制高校サポート校での学び直し
  • 小さな目標を積み重ねて成功体験を得る
  • 資格取得支援(高卒認定、英検、MOSなど)

中卒で引きこもっていた子が、数年後に保育士資格を取得して区役所で働いている
そんな例がいくつも生まれています。


STEP3. 社会貢献をする【働く・役割を担う】

最後のステップは、「社会の一員としての役割を実感する」ことです。

働くことや、人の役に立つことを通して、初めて自分の存在価値を見出せるようになります。
ここでは、就労支援職場体験などを通じて、“社会に出る前の助走”を行います。

実例:

  • コンビニ・飲食店でのアルバイト
  • 卒業後、農協や市役所、自衛隊、上場企業に就職
  • インターンから正社員登用されたケースも

「人にありがとうと言われた」
「給料をもらった」
――こうした経験が、引きこもり状態だった子どもたちに、大きな自信と生きる希望を与えてくれます。


この**「生活 → 自律 → 社会貢献」**という3段階の支援プロセスは、どの段階でも“専門的な伴走”が必要です。
そして、それを支えるのが、私たち不登校・引きこもり予防協会の役割です。

次の章では、この3ステップ支援によって変化した実際の子どもたちの感動的なエピソードをご紹介します。

支援で変わった子どもたちのリアルストーリー

――「どんな子どもにも、変わる力がある」

支援の現場で私たちは、毎年のように奇跡としか言えないような子どもたちの成長を目の当たりにしています。
不登校や引きこもりだった過去は、決して“人生の終わり”ではありません。
「そこからどう立ち直るか」が、その子の未来を形づくるのです。

ここでは、講演会でも取り上げた代表的な6つのストーリーをご紹介します。

◆「6年後 不登校・引きこもりの9割は治せる!」

動画では、支援を受けた子どもたちが、どのように高校を卒業し、社会へ飛び立っていったのかを紹介しています。

登場したのは、公務員、大学生、農協職員、ファッション業界、上場企業、そして自衛官として活躍している元・不登校・引きこもりの若者たち。
この映像は、ただの成功例ではなく、**「支援の力があれば人は変われる」**という真実を映し出すドキュメンタリーです。

現在私は、学生インターンから成長した竹村に、認定NPO法人高卒支援会の理事長職を引き継ぎ、
新たに一般社団法人不登校・引きこもり予防協会を設立。
長期不登校・引きこもりの相談窓口として、全国から届く声に応えています。

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