
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
9割を立ち直らせた解決力
まずは30分無料相談へ
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「見守っているのに、全然変わらない…」
そう悩む親御さんが今、全国に増えています。
不登校支援の“新常識”は、親のコーチングと家庭訪問を組み合わせること。
家の中で止まっている時間を動かすには、“対話”だけでなく“実際の関わり”が必要です。
本記事では、40年以上にわたって1万人以上の子どもたちを支援してきた現場から、
「家庭訪問×コーチング」で動き出した実例と具体的なアプローチを紹介します。
一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。
このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。
これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。
こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン Youtube pivotでは前編+後編 30万超再生回数 多くの親御さんに希望を届けました。
加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!
「見守る」だけでは、不登校や引きこもりの状態は改善しません。
むしろ、何も起きない時間が続くことで、家庭全体が静かに固まってしまいます。
今の時代に必要なのは、「待つ支援」ではなく、「動きを促す支援」です。
かつては「本人の意思を尊重し、見守ることが大切」と言われてきました。
確かに、心を閉ざした子に無理をさせることは逆効果です。
しかし実際の支援現場では、「見守り」のつもりが放置になっているケースが非常に多く見られます。
親御さんは毎日、「無理に言っても反発するから」「そのうち動くだろう」と葛藤しながらも、声をかけることをやめてしまいます。
その結果、昼夜逆転やスマホ依存、会話の断絶が進み、子どもは“動かない生活”を当たり前にしてしまう。
この“慣れ”こそが、最も危険なサインです。
当協会の「ステージ判定表」で見れば、最初は【ステージ2(不登校初期)】でも、半年以上“見守りだけ”で過ごすと、あっという間に【ステージ3(閉じこもり・昼夜逆転)】に悪化します。
放置のつもりが、「このままでいい」という誤った安心感を子どもに与えてしまうのです。
たとえば中学2年の男の子A君。
最初の相談内容は「学校に行きたくないと言って、朝起きなくなった」というものでした。
学校の先生やスクールカウンセラーからも「しばらく見守りましょう」と言われ、親御さんはその言葉を信じて半年間、何もせずに過ごしていました。
最初は昼まで寝ていても、「そのうち行くだろう」と待っていましたが、次第に昼夜逆転し、夜中にゲームや動画を見る生活に変わりました。
親子の会話はなくなり、食事もバラバラ。
1年後にはA君は部屋から一歩も出ない、完全な引きこもり状態に。
お母さんが涙ながらに話してくれた言葉が印象的でした。
「“見守る”って、何もしないことだと思っていました。でも、それが一番、あの子を孤立させていたんですね。」
その後、家庭訪問支援を開始。スタッフが週1回、部屋の外で短い声かけや一緒に簡単な作業を続けました。
最初の3週間は無言でしたが、1ヶ月を過ぎた頃、A君の方から「ちょっと外、行く?」と声がありました。
それが再スタートの第一歩となり、少しずつ外出が増え、通信制高校への進学にもつながっていきました。
「見守る」ことは大切ですが、それだけでは子どもは動けません。
家庭が“安全地帯”であると同時に、“現実とつながる場”であることが重要です。
親が学び、家庭訪問で関わり、支援者と連携することで、止まっていた時間は確実に動き出します。
次章では、その“動きを生む支援”──家庭訪問の具体的な実践と、信頼関係を築く最初の15分の重要性についてお話しします。
「家庭訪問」と聞くと、支援者がただ子どもの様子を見に行くもの、というイメージを持たれる方も多いでしょう。
しかし、当協会の訪問支援は「会いに行く」だけではなく、「信頼関係を築き、行動のきっかけを作る」ことを目的としています。
支援者が玄関を開けた瞬間から、実は支援は始まっています。
初回訪問では、子どもと話すことを目標にしません。
むしろ、無理に会おうとせず、家の空気を感じ取りながら「安全な存在」だと伝えることに集中します。
廊下やリビングで親御さんと話しているときに、子どもがドア越しに耳を傾けている——そんな“見えない瞬間”も支援の一部なのです。
私たちはよく、「最初の15分が勝負」と言います。
この時間に、家庭の雰囲気を観察しながら「何を話すか」ではなく「どんな空気をつくるか」を大切にします。
いきなり「学校に行こう」「話そう」と言っても、子どもの心は閉じてしまいます。
代わりに、靴をそろえる、部屋の前で声をかける、親と一緒にお茶を飲む──そうした日常的な行為の中に、子どもが「この人は自分を責めに来たわけじゃない」と感じる瞬間があります。
あるご家庭では、スタッフが訪問した初日、息子さんは部屋のドアを少しだけ開けて様子をうかがっていました。
スタッフはあえて話しかけず、リビングで母親と支援の方向性について静かに打ち合わせを続けました。
3回目の訪問のとき、少年は「この人、また来てるんだ」とつぶやきながら、ペットの犬を抱えてリビングに出てきました。
その後、ゲームの話で少し笑顔が見られ、次の訪問では一緒に近くのコンビニへ。
このように、信頼関係は少しずつ積み重ねていくものです。
家庭訪問は、子どもに“外の世界”を思い出させる最初のチャンスです。
支援者は、家族と学校のあいだを橋渡しする存在。
訪問を重ねることで、「人と関わっても大丈夫」「話をしても否定されない」という感覚を取り戻していきます。
そして何より大切なのは、支援が一方通行ではなく、親御さんと支援者がチームとして動くことです。
訪問の後、私たちは必ず保護者と振り返りを行い、「今日の様子をどう受け止めるか」「次回は何を目指すか」を共有します。
この過程で、親御さんの関わり方にも少しずつ変化が生まれます。
“見守るだけ”から、“一緒に支える”へ。
家庭全体が動き始めるとき、子どもも必ず何かを感じ取っています。
次章では、その“親の変化”を生むもう一つの柱——「コーチングによる家庭の変化」について解説します。
親が変わることで、家庭の空気が変わり、やがて子どもも自ら動き出すようになります。
不登校の支援において、最初に取り組むべきは「子ども」ではなく「親の関わり方」です。
多くの家庭で、「うちの子をどうしたら動いてくれますか?」というご相談を受けますが、実際に子どもが変わるきっかけは、親の言葉や姿勢が変わった瞬間に訪れます。
コーチングとは、子どもに指示や助言を与えることではありません。
相手を責めず、問いかけを通じて「本人の中にある答えを引き出す」関わり方です。
私たちは、親御さんにまず“聞く力”と“待つ力”を取り戻していただくことから始めます。
「言っても無駄」「聞く耳を持たない」と感じている親御さんほど、実は“伝え方”に小さなズレがあることが多いのです。
典型的なNGパターンは、「なぜ行かないの?」「頑張りなさい」「そんなことしてたら将来どうするの?」といった言葉です。
これは親の心配から出る言葉ですが、子どもには「責められている」「理解されていない」と伝わってしまいます。
親が焦るほど、子どもはますます心を閉ざしてしまう。
その悪循環を断ち切るのが、コーチングの役割です。
一方で、親が「どうしたいと思ってる?」「今、何が一番つらい?」と聞くようになると、家庭の空気は少しずつ変わります。
言葉のトーンが柔らかくなり、沈黙の時間も“怖くない”ものに変わっていくのです。
たとえば、中学1年で不登校になったカイト君の家庭。
お母さんは最初、「なんで行けないの?」「他の子は頑張ってるのに」と繰り返していました。
本人はうつむき、会話を避けるようになり、次第に家族全員が重たい空気に包まれていきました。
支援が始まり、親コーチングの初回セッションでお母さんが気づいたのは、
「私は“励ましていたつもり”だったけど、あの子にとっては“追い詰める言葉”だったかもしれない」ということでした。
そこから、「どうして行けないの?」を「どうしたら行けそうかな?」に変えたところ、初めてカイト君が「朝、体が動かない」と打ち明けてくれました。
それが、次の支援——生活改善のきっかけになったのです。
親が変わると、家庭が変わります。
そして、家庭の空気が変わると、子どもは動き出します。
それが40年の支援現場で何度も見てきた共通点です。
親のコーチングは、単なる会話術ではありません。
親自身が自分の心を整え、子どもの“今”を受け止める力を育てる実践です。
家庭が安心の場になったとき、子どもは初めて「また外に出てみよう」と思えるようになります。
次章では、こうした“親の変化”と“子どもの変化”が同時に起こる瞬間、
つまり「家庭訪問×コーチング」の相乗効果について詳しくお伝えします。
不登校支援で最も成果が出やすいのは、「親へのコーチング」と「子どもへの訪問支援」を同時に行うケースです。
この二つの支援がかみ合ったとき、家庭は動き出し、子どもにも確かな変化が現れます。
家庭訪問は“外からの風”を運び、コーチングは“内側の空気”を整える。
この二つが合わさることで、親と子どもの間にできていた“見えない壁”が少しずつ崩れていくのです。
たとえば、支援を始めた当初、子どもが訪問スタッフと一切会わなかったとしても、親がコーチングを受けて関わり方を変えるだけで、家庭の空気が明らかに変化します。
その変化を、子どもは敏感に感じ取ります。
「お母さん、最近怒らなくなったね」「前より話しやすい」といった言葉が聞かれるようになるのは、そのサインです。
ある高校1年の男子生徒B君の家庭では、母親がコーチングを受け始めた翌週から、訪問スタッフへの対応が柔らかくなりました。
最初はドア越しに短い返事しかなかったのが、次第に「この人、悪い人じゃないよね」とつぶやくようになり、1か月後には一緒にコンビニまで歩くようになりました。
母親自身も、「子どもに話しかけるより、まず自分が焦らないことが大切だとわかりました」と話してくれました。
こうした“相乗効果”が生まれる理由はシンプルです。
親が安心して構えられると、家庭の雰囲気が安定します。
その中で訪問スタッフが動くと、子どもは「この家に来る大人は怖くない」と感じ、外の世界とのつながりを再び意識し始めるのです。
つまり、親が変化を起こすことで、子どもが“外とつながる準備”を整えられるというわけです。
なお、遠方にお住まいの方や訪問が難しい地域のご家庭では、コーチングだけでうまくいったケースも多数あります。
オンラインでの面談を通して、親御さんの対応が変わるだけでお子さんが自然と動き出すことも少なくありません。
ただし、より迅速な解決を目指す場合は、やはり「家庭訪問×コーチング」の両輪支援が最も効果的です。
直接の関わりが生まれることで、支援のスピードも信頼関係の深まりも格段に早まります。
この両輪の支援を続けている家庭では、改善のスピードも安定度も明らかに違います。
当協会の支援実績でも、コーチングと訪問を並行して行ったご家庭の約9割が、半年以内に明確な行動変化を示しています。
中には「部屋から出られなかった子が、訪問スタッフの勧めでアルバイトを始めた」「親子で散歩を再開した」といった変化も見られます。
訪問支援だけでも、コーチングだけでも限界があります。
しかし、この二つを組み合わせることで、家庭そのものが“チーム”に変わり、子どもを中心にした新しい関係性が生まれます。
支援とは、誰かが何かを「してあげる」ことではなく、親と支援者と子どもが“同じ方向を向く”ことなのです。
家庭訪問×コーチング——この二つを両輪で進めることで、子どもが再び動き出すための「場」と「心の安全」が整います。
これが、私たちが「不登校支援の新常識」と呼ぶ理由です。
次章では、こうして家庭が動き始めたあと、子どもたちが再び生活リズムを取り戻すための重要なステップ、「生活改善合宿」についてご紹介します。
家の中ではできない“自律の芽”を、どう合宿の中で育てていくのかを具体的にお話しします。
家庭訪問やコーチングで心の準備が整っても、生活リズムの乱れが続いていると、再登校や社会復帰はなかなか進みません。
そこで大きな役割を果たすのが「生活改善合宿」です。
これは、ただの宿泊プログラムではなく、“心と体の再スタート”を目的にした実践的な支援です。
家庭内ではどうしても、子どもが自分のペースを崩せないことがあります。
親も「早く寝なさい」「スマホをやめなさい」と注意はできても、強制することは難しい。
しかし合宿では、支援スタッフと同年代の仲間が一緒に生活し、自然な形で“規則正しい生活”を取り戻していきます。
朝は6時半起床。
布団をたたみ、外に出て朝の散歩をし、朝食を共にします。
午前中は勉強や作業、午後は調理や掃除、体を動かす活動を行います。
夜はスマホを手放し、日中の振り返りをしながら早めに就寝。
最初の2日は眠れなかったり、無言だった子も、3日目あたりから表情が和らぎ、会話が増えていくのです。
ある高校1年のシュン君は、半年以上昼夜逆転の生活を続け、部屋から出られない状態でした。
母親のコーチングと並行して、思い切って生活改善合宿に参加。
最初は無表情で、ほとんど話すこともありませんでしたが、毎日の食事や共同作業の中で少しずつ変化が見られました。
5日目の朝、「朝ごはんうまいね」とぽつりとつぶやいたその瞬間、スタッフも母親も思わず涙をこぼしました。
帰宅後は、家でも同じ時間に起き、朝食を一緒に取るようになり、その後、通信制高校への復学にもつながりました。
このように、合宿の目的は“叱って直す”ことではなく、“体験を通じて思い出す”ことにあります。
規則正しい生活を送り、人とのつながりを実感することで、自己肯定感が戻ってくる。
家庭では難しかった「生活のリズム」と「社会との接点」を、合宿という環境が再び結び直してくれるのです。
また、合宿中はスタッフが24時間サポートし、生活習慣の見直しだけでなく、自己管理の練習も行います。
たとえば「自分で起きる」「人と食卓を囲む」「時間を守る」といった小さな行動が積み重なることで、子どもは“自分にもできる”という感覚を取り戻します。
ここでの達成感は、次のステップである学び直しや社会参加への大きな原動力となります。
遠方の方や合宿に参加できない家庭でも、オンラインで生活記録を共有しながら「自宅版・生活改善プログラム」を実施することが可能です。
ただし、実際に場を変えて体験する合宿は、変化のスピードが格段に早いのが特徴です。
“行動のリハビリ”とも言えるこの数日間が、人生を動かす大きな転機になることも少なくありません。
家庭訪問で心の扉を開き、コーチングで関係を整え、生活改善合宿で行動を変える。
この流れこそが、当協会の「動けない子が動けるようになる」支援の核です。
次章では、合宿後に子どもたちがどのように社会とのつながりを広げていくのか——
仲間との関わりを通じて変化が続いていく「ピアサポート」の実践についてお話しします。
子どもが再び動き出すきっかけの多くは、「同じ経験をした仲間」との出会いです。
家庭訪問やコーチング、合宿で少しずつ心が開き始めたあとに、次のステップとして大きな力を発揮するのが“ピアサポート(仲間支援)”です。
大人の支援者がいくら真剣に話しても、子どもにとっては「結局、大人はわかってくれない」と感じてしまうことがあります。
しかし、かつて同じように不登校や引きこもりを経験した少し年上の先輩が、「俺も昔そうだったよ」「最初は怖かったけど、少しずつ外に出られた」と話すと、子どもたちは驚くほど素直に耳を傾けます。
それは“説得”ではなく、“共感”から始まるからです。
当協会では、支援を受けて社会復帰した若者たちが「ピアサポーター」として活動しています。
彼らは学生インターンとして合宿や家庭訪問に同行し、年齢が近いからこそできる自然な関わりを通して、子どもたちに安心感を与えます。
中学2年で不登校になり、半年間家から出られなかったC君も、最初に心を開いたのは支援員ではなく、ピアサポーターの大学生でした。
二人はアニメとゲームの話で盛り上がり、最初の訪問から1か月後には一緒に外へ散歩に出かけました。
その帰り道、C君が「また会いたい」と口にした言葉が、その後の支援を大きく前進させたのです。
ピアサポートの力は、「自分も同じだった人が、今こうして元気に生きている」という現実を見せてくれることにあります。
子どもたちは、“理屈ではなく体験”を通して希望を感じるのです。
同時に、親御さんにとっても「うちの子もいつかは…」という未来のイメージを持てる貴重な機会になります。
また、ピアサポートは“支える側”にも変化をもたらします。
かつて支援を受けた若者が、今度は誰かを支える立場になる。
その経験は自己肯定感を高め、「自分にも役割がある」という実感を育てます。
実際、ピアサポートを経験した元当事者の多くが、社会で活躍し続けています。
高校中退後に引きこもり状態だったG君は、合宿やピア活動を経て美大に進学しました。
在学中には後輩のサポートにも参加し、「人の役に立てる自分」に出会ったことで大きく成長しました。
G君は今、企業のデザイン部門で働きながら、「いつか支援員として戻りたい」と語っています。
人は、人とのつながりの中でしか本当の変化を起こせません。
ピアサポートは、子どもたちが“社会と再びつながる第一歩”を踏み出すための大切な架け橋です。
次章では、こうした支援を「いつ始めればよいのか」、そして「どのタイミングで訪問や合宿に進むべきか」について、ステージ判定をもとに具体的にお伝えします。
「動くタイミングを見極める力」が、家庭支援の成功を左右します。
「家庭訪問をお願いするのはまだ早いのでは?」
「うちの子が嫌がるのに、無理に人を呼んでもいいの?」
——そんな相談を多くの保護者からいただきます。
たしかに、支援のタイミングを間違えると、逆効果になることもあります。
しかし、長年の現場経験から言えるのは、“動けなくなってから半年以上経過している場合、家庭訪問は早すぎることはない”ということです。
子どもの気持ちに配慮しながらも、家庭の中で閉じた時間を少しずつ動かしていく必要があります。
当協会では、お子さんの状態を5段階の「ステージ判定」で可視化しています。
訪問支援を始めるのに最も効果的なのは、ステージ3〜4の段階です。
まだかすかな反応が残っている時期に、専門家が入り“家庭の空気”を変えることで、再び社会とつながるきっかけをつくることができます。
「訪問が早すぎる」と心配される保護者もいますが、実際には“無理に会わなくてもいい”訪問から始まります。
最初はリビングで親御さんと話すだけでも十分です。
ドアの向こうでその声を聞いているだけで、子どもは安心し、「この人なら大丈夫かも」と感じることが少なくありません。
逆に、「まだ大丈夫」と様子を見続けてしまうと、1年、2年と時間が経つうちに、外との接点が完全に途絶えてしまうケースもあります。
その頃には、本人だけでなく、親御さんの心身も疲れ果ててしまいます。
その意味でも、家庭訪問は“最後の手段”ではなく、“最初の一歩”と考えてほしいのです。
支援を始める前に、私たちは必ず親御さんと面談を行い、
「お子さんが何を怖がっているのか」「家庭の中で何が止まっているのか」を丁寧に整理します。
そのうえで、訪問の頻度や距離感を調整しながら、無理なく支援を進めます。
最初の訪問がきっかけで、一気に前進するご家庭も少なくありません。
たとえば、1年以上自室にこもっていた高校2年のK君。
母親の勇気ある一歩で訪問を開始しました。
最初の1ヶ月は顔を見せませんでしたが、スタッフがリビングで親と雑談しているとき、ドアがわずかに開き、「今度はいつ来るの?」という一言が。
その後、半年で通信制高校に編入し、アルバイトを始めるまでに回復しました。
家庭訪問のタイミングに“遅すぎる”ことはありますが、“早すぎる”ことはほとんどありません。
お子さんの状態がステージ3以上であれば、まずは一度専門家の目で見てもらうことが、回復への近道になります。
親御さんが一人で抱え込むよりも、支援者と一緒に現実を整理することで、状況は確実に動き出します。
その第一歩を踏み出す勇気が、未来の変化を呼び込むのです。
次章では、こうして家庭訪問を始めたご家庭で、時間の経過とともにどのような“家庭の変化”が起きていくのかを、実際の支援経過をもとに紹介します。
最初の一言、最初の笑顔——小さな変化が大きな希望につながる過程を、具体的にお伝えします。
家庭訪問やコーチングの効果は、決して一夜で現れるものではありません。
けれども、根気強く支援を続けることで、家庭の中に確実な変化が訪れます。
最初は無言だった子どもが少しずつ反応し、親の表情も柔らかくなっていく。
この“静かな変化”こそが、再出発へのサインです。
訪問を始めて1ヶ月ほどは、ドアの向こうから気配を感じるだけということもあります。
それでも、スタッフが毎週欠かさず訪問し、親御さんと小さな会話を重ねていくうちに、家庭の空気が少しずつ変わっていきます。
最初の変化は、実は子どもよりも「親の表情」に現れることが多いのです。
「今日は少し笑えました」「最近、私も怒らなくなった気がします」——そんな言葉が聞けるようになると、家の中に柔らかい空気が戻ってきます。
その空気の変化を、子どもは敏感に感じ取ります。
人は“安全”だと感じた環境でしか変われません。
親が落ち着きを取り戻すことで、子どもは初めて安心して外の世界を意識できるようになるのです。
中学3年のリョウタ君の家庭では、最初の3ヶ月、訪問スタッフが来ても部屋から出てこない日が続きました。
それでも、スタッフは母親との雑談を欠かさず、リビングで小さな「日常」を積み重ねました。
ある日、訪問時にスタッフが「外の風が気持ちいいですよ」と声をかけたとき、ドアが少しだけ開き、「…ちょっとだけ」とリョウタ君が顔を出しました。
その日を境に、玄関先での短い会話が始まり、1ヶ月後には一緒に近くの公園まで歩けるようになりました。
半年後、彼は通信制高校に入学し、現在は航空自衛隊で元気に働いています。
このような変化の積み重ねを経て、家庭全体の雰囲気が明るくなっていくのが特徴です。
訪問を通じて信頼関係が深まり、親が安心し、子どもが反応し、再び会話が生まれる。
「子どもが変わる」のではなく、「家庭全体が変わる」のです。
また、支援を続けていると、家庭の中に“変化のサイン”がいくつも現れます。
たとえば、
多くの保護者が言います。
「支援を受ける前は、家の中が真っ暗だった。でも今は、光が差してきたようです」と。
この“光”とは、子どもの変化だけでなく、親が「一人じゃない」と感じられる安心感そのものです。
家庭訪問やコーチングは、子どもを“変える”ための手段ではありません。
家庭全体を整え、安心できる関係を取り戻すための“土台づくり”です。
その土台ができたとき、子どもは自然と次のステップ——学び直しや社会参加——へと歩み出していきます。
次章では、支援を経て子どもたちがどのように進学・就職などの社会参加へとつながっていくのか。
「再登校はゴールではなく通過点」である理由を、実際の事例を交えて解説します。
不登校の支援において、再登校は“目的”ではなく“通過点”です。
真のゴールは、子どもが自分の意思で動き、自分らしい生き方を見つけていくこと。
そのためには、学校に戻ることだけに焦点を当てず、「どう社会とつながるか」という視点が欠かせません。
家庭訪問やコーチングで心が開き、生活改善合宿でリズムが整うと、子どもたちは少しずつ「次の一歩」を考え始めます。
多くの場合、その第一歩が“学び直し”です。
通信制高校やサポート校、フリースクールなど、今の自分のペースに合った学びの場を選び直すことができます。
一度不登校になった経験を持つ子どもたちは、以前よりも自分の特性や限界を理解しているため、適した環境を選ぶことで再スタートが成功しやすくなります。
たとえば、G君(高校中退→美大進学→デザイナー)もそのひとりです。
最初は自分を責め、部屋から出られない時期がありましたが、家庭訪問を通して少しずつ外出の練習を重ねました。
その後、通信制高校に通いながら絵を描く時間を増やし、自分の世界を表現する喜びを思い出したのです。
「やっぱり俺、描いてる時が一番落ち着くんだ」と話したG君の笑顔は、初めて出会った頃とはまるで別人のようでした。
美大に合格した後は、学生インターンとして後輩のピアサポートにも参加し、「あの時の自分みたいな子を助けたい」と語っています。
また、進学ではなく“働く道”を選ぶケースもあります。
高校2年で不登校になったW君は、訪問支援と合宿を経て、まずアルバイトから社会との接点を持ちました。
最初は緊張の連続でしたが、「できた」という小さな成功体験の積み重ねが、自信につながっていきました。
その後、自衛隊への入隊を希望し、今では規律ある生活の中で元気に過ごしています。
進学・就職のどちらを選ぶにしても、共通しているのは「自分の意思で決めた」という点です。
それこそが、支援の最終目的である“自律”の証です。
親や支援者に言われたから動くのではなく、「自分で選んで、自分で歩く」。
この感覚を取り戻したとき、子どもは本当の意味で社会復帰を果たします。
また、支援を通して家庭の関係性も変わります。
かつて「何を言っても無駄」と諦めていた親御さんが、「信じて待てる自分」になっていく。
この親の変化こそが、家庭を根本から支える大きな力になります。
不登校からの再出発には、“時間”と“人のつながり”が必要です。
焦らず、しかし止まらず。
家庭訪問・コーチング・合宿・ピアサポートという流れの中で、確実に子どもたちは前に進みます。
そして私たちは、その歩みを最後まで伴走します。
次章では、これまでの全体を振り返りながら、「家庭を動かすための支援の本質」についてまとめます。
「訪問×コーチング」がなぜ“新常識”と言えるのか——その理由を改めて整理していきましょう。
不登校・引きこもり支援の本質は、「子どもを変える」ことではなく、「家庭を動かす」ことにあります。
子どもが動けなくなっているとき、家の中の時間は止まり、親子の会話は減り、希望が見えなくなります。
そんなとき、家庭の外から第三者が関わることで、空気が動き、流れが生まれる——それが“訪問支援”の役割です。
一方で、訪問だけでは家庭の変化は長続きしません。
なぜなら、家庭内のコミュニケーションの癖や、親の関わり方が根本的に変わらなければ、また同じ問題が繰り返されてしまうからです。
そこで必要になるのが、親への“コーチング”です。
「どう声をかけるか」「どこまで見守るか」「何を手放すか」——そのバランスを学び、実践することで、親もまた成長していきます。
支援の現場で感じるのは、“親の変化こそが、子どもの変化の引き金になる”ということです。
家庭訪問によって子どもが安心できる環境を整え、コーチングによって親が冷静な対応を身につける。
この両輪が噛み合ったとき、家庭全体が動き出します。
当協会では、こうした流れを「7つの支援ステップ」として体系化しています。
1️⃣ ステージ判定で現状を可視化
2️⃣ 親のコーチングで関係を修復
3️⃣ 家庭訪問で信頼関係を再構築
4️⃣ 生活改善合宿・寮で生活リズムを整える
5️⃣ 学び直し(通信制高校・サポート校)
6️⃣ アルバイト・インターンで社会接点を再獲得
7️⃣ 社会貢献・就労支援で自立へ
この流れを辿ることで、どんなに長い引きこもりでも、再出発の道が見えてきます。
実際、10年引きこもっていたY子さんが保育士・公務員になった例や、家庭訪問から航空自衛隊に進んだリョウタ君など、多くの成功例が生まれています。
(▶ 成功事例16選はこちら:https://yoboukyoukai.com/seikou14/)
また、遠方で訪問が難しいご家庭でも、オンラインコーチングのみで変化したケースは多数あります。
しかし、より迅速に現状を動かしたい場合は、「家庭訪問 × コーチング」の併用が最も効果的です。
現場に入って空気を変えながら、家庭全体を整える。
これこそが、私たちが40年以上現場で培ってきた“動く支援”の核心です。
親御さんに伝えたいのは、「うちの子はもう無理だ」と決めつけないでほしいということです。
どんな子にも、変わる力は残っています。
それを引き出すのは、あなたの一歩と、支援者の伴走です。
支援のゴールは、子どもが社会に出ることだけではありません。
親もまた、自信を取り戻し、家庭の中に笑顔が戻ること——それが本当の意味での“回復”です。
どうか、一人で抱え込まずにご相談ください。
今この瞬間からでも、家庭を動かすことはできます。
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