家まで来てくれる支援がある!不登校の子どもが外に出る第一歩とは

家まで来てくれる支援がある!不登校の子どもが外に出る第一歩とは

記名:一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会 代表理事 杉浦 孝宣(すぎうら・たかのぶ)

「うちの子のところまで、来てくれる先生はいますか?」──この質問を、私は40年以上の支援現場で何度も受けてきました。私たちは家庭訪問=アウトリーチ支援を10年以上にわたり継続し、教員免許を持つ支援員かつ不登校・引きこもり予防士(当協会認定)が担当します。これまでに400回以上の訪問を重ね、外出・通学・就労などへとつながる変化を積み上げてきました。本稿では、家まで来てくれる支援の内容、実施手順、効果、そして親御さんができる準備まで、エビデンスと実例でお伝えします。


目次

なぜ「来てくれる支援(アウトリーチ)」が必要なのか

ステージ3〜5(家から出られない、家族以外と話せない、生活が昼夜逆転)にあるお子さんに、外部機関への来所や通学を求めても前に進まないことが多々あります。支援の側が家庭へ出向くことで、初めて信頼関係の入口が開きます。私たちは、親のコーチング(関わり方の学び)と子どもの実動支援(訪問・寮・合宿)を両輪で進める体制を取り、オンラインだけでなく現場で動く支援を全国で提供しています。

月次データ(8〜10月):アウトリーチの現状

相談件数総合入会件数総合面談件数書籍からの相談主な内容引きこもり訪問支援成功数
8月164290アウトリーチ支援 / 転学相談 / 通信制高校1
9月244180アウトリーチ支援 / フリースクール / 通信制高校1
10月312291アウトリーチ支援 / フリースクール / 通信制高校1
地域8月9月10月
東京292019
神奈川212
埼玉422
千葉003
その他205
不明010

データが示すとおり、アウトリーチの需要は首都圏を中心に高く、地方からの出張依頼も増えています。玄関先の3分が、子どもの未来を動かすことがあります。

私たちの訪問支援(アウトリーチ)の特徴

  • 教員免許保持かつ10年来の実務経験を持つ「不登校・引きこもり予防士」が担当
  • 訪問実績400回以上(家族の合意形成&安全配慮のプロトコルを徹底)
  • ステージ判定(1〜5)で現在地を可視化し、7つの支援ステップに沿って伴走
  • 「話せなくてもOK」「会わなくてもOK」から開始──強要しない・責めない・比較しない
  • オンライン面談+家庭訪問+合宿/寮/フリースクール/通信制高校まで一気通貫

実施フロー:はじめてのアウトリーチ

  1. 親面談(Zoom):現状ヒアリング、ステージ判定、親のコーチング(関わり方の調整)
  2. 担当選定:静かなタイプ/話すのが得意など、相性を優先して支援員を決定
  3. 初回訪問:挨拶のみ/玄関先のみでも可。安全・信頼の確立を最優先
  4. 継続訪問:趣味・ゲーム・プラモなどの対話から外出のミニゴールへ
  5. 次の一歩:寮・合宿、フリースクール、通信制高校、アルバイト体験へ接続

※親のコーチングと子どもの訪問を同時並行で進めると、変化が早まります。

ケース1:K君(中3)

夏休み明けから完全引きこもり。初回は玄関越しの3分会話。2回目で5分、3回目で近所のコンビニ外出へ。1か月後に生活改善合宿へ参加し、通信制高校へ進学。

ケース2:リョウタ君(高1)

父子の対立が強く停滞。訪問支援で父の関わり方を調整し、信頼が回復。外出→学び直し→航空自衛隊という進路に到達。

ステージ別:親が今すぐできる準備

  1. ステージ1〜2(行き渋り/不定期欠席)
    朝の声かけを事実確認に限定。「行ける?行けない?」より「起きられたね」「顔洗えたね」。
  2. ステージ3(家庭内こもり)
    訪問前に予告はするが強制しない。「今日は来てくれる人がいるよ。会わなくても大丈夫」。
  3. ステージ4〜5(強い拒絶・断絶)
    玄関/居間までの導線を確保。物理的安全・プライバシーの両立を準備。兄弟姉妹の安心も配慮。

ポイント:訪問後は根掘り葉掘り聞かず、「来てくれて良かったね」と短く肯定。これは次回の受け入れ率を上げます。

7つの支援ステップ(全体像)

  • STEP1|ステージ判定(1〜5)
  • STEP2|親のコーチング(関係修復・対応法)
  • STEP3|家庭訪問支援(信頼関係の再構築)
  • STEP4|生活改善合宿・学生寮(生活リズム回復)
  • STEP5|学び直し(通信制高校・フリースクール)
  • STEP6|アルバイト・インターン(社会接点の再獲得)
  • STEP7|社会貢献・自律支援(公務員・企業就職・地域活動)

「見守る」だけでは変わらない。小さな行動の積み重ねが、子どもを外へ連れ出す。代表理事・杉浦孝宣

よくある質問(FAQ)

先生は本当の先生(教員免許)ですか?

はい。教員免許保持者で、かつ当協会認定の「不登校・引きこもり予防士」が担当します。経験年数10年以上のスタッフが中心です。

玄関先で顔を合わせるだけでも大丈夫?

大丈夫です。会えない場合は保護者面談のみから始め、回を重ねて徐々に距離を縮めます。地方在住でも来てもらえますか?

オンライン面談から開始し、必要に応じて出張対応や合宿・寮への接続を行います(スケジュール・費用は個別相談)。


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