英語+国民性が最大の魅力!不登校生にセブ島留学が合う理由を徹底解説

一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会 代表理事 杉浦孝宣

不登校や引きこもりが長期化すると、どうしても家庭内の世界だけで完結し、挑戦の機会も失われがちです。
40年以上、1万人以上のご家庭を支援してきた中で、私が強く感じていること──それは「環境を変えること」が子どもの行動と心を大きく動かすという事実です。

先週、私はフィリピン・セブ島の英会話学校の招待を受け、現地の学校や生活圏を視察してきました。
台風後の冠水した道路や貧困地域も目にしました。しかし、その中で出会ったのは、驚くほど明るく、前向きで、人懐っこい人々でした。

そして心から感じたのです。「不登校生にこそ、この“国民性”が必要だ」と。

この記事では、セブ島留学が不登校生に向いている理由を、現地で得た生の気づきと当協会の支援理論(ステージ判定・7つの支援ステップ)を踏まえて、丁寧に解説していきます。


目次

第1章|不登校の行き詰まりを変えるのは“環境”だった

不登校が続くと、生活圏が家庭内に限定され、行動量が急激に減ります。これは、当協会の「ステージ判定」で言えば、ステージ3(自室にこもりがち)以降に該当します。

この段階では、以下の状態が典型的です:

  • 物事を「やる前に諦める」
  • 外への行動に強い不安を感じる
  • 自己肯定感が低下し、失敗を過剰に恐れる

つまり、“挑戦そのものが怖い状態”になってしまうのです。

この状態を家庭内の声掛けだけで変えるのは正直難しい。だからこそ、「環境ごと変える」というアプローチが有効になります。特に海外は、日本とは価値観・気質・生活スタイルが大きく異なるため、子どもの凝り固まった思考を柔らかくする効果が大きいのです。


第2章|はじめてのセブ島視察で感じた“圧倒的な明るさ”

私は今回、初めてフィリピンを訪れました。台風と地震の影響で道路が寸断され、少し雨が降ると冠水する地域もありました。また、庶民の中には掘っ立て小屋のような住まいの方も少なくありません。

しかし──。

その環境とは裏腹に、人々は驚くほど明るいのです。

貧しくても笑顔が絶えず、楽天的で、「なんとかなる!」という空気が街中に漂っていました。

日本では、ちょっとした危険やリスクに敏感になります。「失敗してはいけない」「やめておこう」と行動を制止する文化があります。しかし、セブの人々は「まずやってみる」「問題が起きたら考える」という姿勢を自然に持っています。

この“前向きさの空気”こそ、不登校生が触れる価値があると感じました。


第3章|ラテン系の明るさが不登校生に効く理由

●「失敗」を恐れない文化

セブ島で出会った多くの人は、失敗に寛容でした。これは、不登校生に欠けがちな「挑戦する心」を呼び戻す上で大きな力になります。

不登校の子どもが抱える感情の多くは、

  • 失敗したくない
  • 恥をかきたくない
  • 自分はできない

という“自己否定型”です。

しかし、明るく前向きな人々と生活する環境に身を置くと、心が自然とほぐれ、自己評価が上がっていきます。これは、国内の家庭環境を変えるより、はるかに速いスピードで変化が起きることも多いのです。


第4章|不登校が長期化する背景:“親の慎重さ”と“日本社会の空気”

セブ島の英会話学校責任者・清水さん(京都出身の30代)はこう話してくれました。

「日本の親は“危ないからやめなさい”と止めてしまう。でもそれでは子どもは成長できない。フィリピンは“やってみてから考える”文化。だから挑戦が生活の一部になるんです」

不登校を抱える家庭では

「子どもを守ろうとして、逆に挑戦の芽を摘んでしまう」

ということがよくあります。

海外は“チャレンジ歓迎文化”。 この空気に触れるだけで、行動量が目に見えて変わっていく子が多いのです。


第5章|セブ島留学の教育的メリット:英語が生活の一部になる

●英語が公用語=「学ぶ」ではなく「使う」環境

アメリカやカナダは英語圏ですが、フィリピンは「公用語が英語」。 つまり、生活・買い物・人との関わりすべてが英語学習になります。

  • マンツーマン授業が多い
  • 費用が安い
  • 寮完備で安心
  • 日常会話の量が圧倒的に多い

語学力が伸びやすいのはもちろん、意思表示の訓練になるので、不登校で失われた「言葉で伝える力」が回復しやすいのです。


第6章|責任者・清水さんの“挑戦の人生”が子どもたちのロールモデルになる

清水さんは日本で飲食業を修行し、その後ボクシングを志してフィリピンへ。
その中で英語を学び、学校スタッフとなり、仲間と独立して代表にまで上り詰めた人物です。

この生き方は、不登校生にとって非常に大きな示唆を与えます。

「挑戦すれば人生は動く」 「行動さえすれば、道は開ける」

これは日本の学校ではなかなか学べない価値観です。


第7章|注意点:食事・冷房・安全性

もちろん注意点もあります。

  • 食事は脂っこく、野菜が少ない
  • 平均寿命が低い理由の1つ
  • 室内は冷房が強いので体調管理が必要
  • 安全面は学校選びで大きく差が出る

ここを理解し、正しくサポートできる機関と連携することが大切です。


第8章|アメリカ・カナダ留学との比較

海外留学といえばアメリカやカナダを思い浮かべる保護者も多いでしょう。 しかし「最初の一歩」としては、フィリピンの方が不登校生に向いているケースが多いのです。

項目フィリピン(セブ)アメリカ・カナダ
費用安い高い
英語環境濃い(日常会話が全て英語)ネイティブ英語は高度
国民性明るくフレンドリー個人主義で距離がある
不登校生との相性◎非常に良い△難易度が高い

「海外に慣れる場所」として非常に優れています。


第9章|どんな不登校生にセブ島留学は向いている?

当協会の「ステージ判定」でいうと、ステージ3〜4に該当する子が最も適しています。

  • 生活リズムはある程度あるが、外出に不安がある
  • 人との接触にやや抵抗がある
  • 自己肯定感が低い
  • 成功体験が少ない

一方で、ステージ5(完全引きこもり)の場合は、家庭訪問支援や合宿で生活リズムを整えてから留学を視野に入れると成功率が高くなります。


第10章|7つの支援ステップから見た「留学の位置づけ」

  • STEP1|ステージ判定:まず状態を見える化
  • STEP2|親のコーチング:親の不安と制止を整える
  • STEP3|家庭訪問支援:生活リズムの立て直し
  • STEP4|寮・合宿:行動量のリセット
  • STEP5|学び直し:通信制高校・サポ校
  • STEP6|留学:英語+国民性で行動力を育てる
  • STEP7|就労・進学:社会接点の再獲得

留学は「いきなり行く場所」ではなく、7ステップの中で“行動変容を最大化する段階”として位置づけられます。


第11章|成功事例:海外での気づきが人生の転機になった子たち

当協会で支援した16名以上の成功事例の中には、「環境の変化」が大きな転機になった子が多くいます。たとえば──

●Y子さん(10年引きこもり→短大→公務員)

外に出られなかった10年間。しかし、環境が変わった瞬間に行動が加速。

●カイト君(中1不登校→通信制→自衛隊)

家庭訪問→合宿→外の環境に触れる中で、行動力が爆発的に伸びた典型例。

●G君(高校中退→美大合格)

居場所の変化が、自己肯定感と創造力を引き出した好例。

海外(セブ島)の「明るい空気」は、これらの子どもの“行動スイッチ”と同じ効果を持ちます。


第12章|留学前に必ず確認すべきチェックリスト

  • 安全な学校か(実績・管理体制)
  • 寮の環境・衛生面
  • 食事内容・水の管理
  • 保険・医療体制
  • 現地スタッフとの連携が取れるか
  • 親の心構え:「手放す勇気」

特に最後の“親の心構え”は極めて重要です。

留学は「親が手放す練習」でもあります。


第13章|当協会ができるサポート

  • ステージ判定で適性を判断
  • 親のコーチングで不安を整える
  • 家庭訪問・合宿で生活改善
  • 留学先学校の紹介(現地との提携)
  • 留学準備の生活リズムづくり
  • 帰国後の進路支援(就職・大学進学)

一貫支援だからこそ、「留学が失敗に終わらない」仕組みを持っています。


第14章|まとめ:セブ島は“英語+国民性”という最高の学びの場

セブ島留学の魅力は、英語力だけではありません。

  • 明るくポジティブな国民性
  • 失敗を恐れない文化
  • 挑戦が日常化している空気
  • 不登校生の行動スイッチを押す環境

これらが揃っている場所は、実は多くありません。

不登校・引きこもりは「未来が閉じた」わけではありません。 環境を変えれば、子どもは必ず動き出せます。

セブ島は、その「最初の一歩」として最適な選択肢です。

挑戦には勇気が伴います。しかしその一歩が、子どもの未来を拓きます。 そして私たちは、その一歩をいつでも全力で支えます。

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