不登校の相談で失敗しない|94件に共通する“動く支援”の要点

「どこに相談しても“様子を見ましょう”と言われて、半年が過ぎました…」
「オンラインでは優しく話を聞いてくれたけど、子どもは一歩も動きません」
「相談に行くたびに“本人の気持ちを大事に”と言われ、結局ほったらかしに…」

SNSを見ていると、こんな声が本当に増えています。
不登校の相談は、保護者にとって“最後の頼みの綱”のはずなのに、
多くの家庭が 相談したのに変わらない“失敗体験” を抱えてしまうのは、なぜなのでしょうか。

私は、一般社団法人不登校引きこもり予防協会の代表として、
40年以上にわたり不登校・引きこもりのお子さんと向き合ってきました。
2024年9月〜11月の3か月間だけでも、 相談94件・面談78件 のご家庭とお会いしています。

このデータを詳細に見ていくと、
「相談しただけでは動かないケース」には明確な共通点 があります。

それは――
本人に“働きかけが届く支援”がないまま、親御さんだけが悩み続けていること。

不登校が長期化しやすいのは、
オンライン相談・メール相談だけで完結し、
肝心の 本人が動き出すきっかけが作られていない ことが大きな理由です。

当協会には、
・家庭訪問(アウトリーチ)
・生活改善合宿
・寮生活支援
・通信制高校・学び直し
・社会復帰までの伴走
という “動く支援” の体制があります。

だからこそ、
94件の相談からも、改善に向かった家庭の多くは
「訪問・合宿・寮」という“現場介入”を早い段階で取り入れていた のです。

不登校の相談で“失敗しない”ためには、
親御さんが話を聞いてもらうだけではなく、
本人が一歩踏み出せる環境が整っているかどうか が決定的な分岐点になります。

本記事では、3か月94件の相談から見えた
共通点・改善の法則・支援の選び方 を、成功事例を交えながらお伝えします。

お子さんの未来は、今日の一歩から必ず変えられます。

一般社団法人 不登校引きこもり予防協会
代表理事 杉浦 孝宣

目次

第1章】なぜ「不登校の相談」は失敗してしまうのか

不登校の親御さんがまず直面するのは、
「相談したのに、結局なにも変わらない」という失望感 です。

SNSには、こうした声があふれています。

「学校に相談しても“見守りましょう”の一点張り」
「相談窓口に連絡したけど、アドバイスだけで終わった」
「オンライン面談は優しいけれど、子どもは動かないまま」

これらは、どの家庭でも起こり得る“相談の落とし穴”です。

●落とし穴①:相談が「情報提供」で終わってしまう

相談窓口の多くは、
・今後の方針
・学校との連携
・心理的理解
を丁寧に教えてくれます。

しかし、これはあくまで 親側の理解が深まるだけ
本人の変化にはつながらないことが多いのです。

●落とし穴②:オンライン支援だけでは限界がある

不登校が長期化しているケースでは、
・昼夜逆転
・家庭内緊張
・ゲーム・スマホ依存
・会話の拒否
といった状況が重なります。

この状態で「オンラインで話しましょう」と言っても、
本人はそもそも画面の前に来ません。

●落とし穴③:本人に支援が届いていない

多くの失敗はここに集約します。

親御さんは頑張って相談しているのに、
肝心の本人は、支援の存在すら知らないまま なのです。

【第2章】相談データ94件が示す「動く支援」の必要性

2024年9〜11月に寄せられた相談は 合計94件
そのうち面談まで進んだのは 78件

内容を分析すると、
明らかに“相談だけでは動かないケース”が浮かび上がります。


91011
相談件数243137
総合入会件数421




総合面談件数182931
書籍からの相談001
内容アウトリーチ支援アウトリーチ支援通信制高校

フリースクールフリースクールフリースクール

通信制高校通信制高校引きこもり
引きこもり訪問支援成功数111
主な地域


東京201923
神奈川122
埼玉221
千葉001
その他地域054
不明100
合計242931


●相談内容の上位

  • アウトリーチ支援(家庭訪問)
  • 引きこもり傾向
  • 通信制高校の相談
  • フリースクール
  • 生活リズムの崩壊
  • 昼夜逆転

これらは、
「本人に直接アプローチしなければ改善が進みにくい領域」 です。

●毎月の訪問支援成功数

  • 9月:1件
  • 10月:1件
  • 11月:1件

数字としては小さく見えるかもしれませんが、
訪問支援が成功すると
家庭が確実に動き始める ことが、この3件から見えています。

●地域別に見る傾向

東京:62件
神奈川:5件
埼玉:5件
千葉:1件
その他:9件
(不明:1件)

相談は全国から広がっており、
特に東京圏では 支援の入り口が見えず迷っている家庭が多い のが現状です。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

【第3章】不登校は“ステージ判定”で対応が変わる

相談が失敗してしまう家庭の多くは、
子どもの状態に合っていない相談先を選んでしまう 傾向があります。

当協会では、不登校を次の5ステージで整理しています。

🟢 ステージ1|初期不登校(数日〜数週間)

・学校は嫌がるが家庭では会話できる
・生活リズムは保たれている

👉 学校と家庭の連携が鍵。

🟡 ステージ2|継続不登校(1〜2か月)

・昼夜逆転が始まる
・学習の遅れが気になる
・親の声かけに反応しないときも

👉 相談・学習支援の併用が必要。

🔵 ステージ3|中期不登校+引きこもり傾向(3〜6か月)

・オンライン面談に出ない
・親との会話が減る
・完全な昼夜逆転

👉 家庭訪問の導入が現実的なライン。

🟣 ステージ4|長期不登校(半年〜1年)

・親の声かけに強い拒否
・ゲーム依存
・外出拒否

👉 生活改善合宿・寮の活用が極めて効果的。

🔴 ステージ5|強い引きこもり(1年以上)

・社会的孤立
・昼夜逆転の固定
・部屋に閉じこもる

👉 訪問+寮生活+学び直しの複合支援が必須。

多くの家庭が相談で失敗する理由は、
ステージ3以上に入っているのに、オンライン相談だけで改善を期待してしまうこと にあります。

【第4章】“動く支援”とは何か──オンラインでは届かない領域

「動く支援」とは、
本人の生活圏に直接介入し、
行動のきっかけを作る支援です。

●① 家庭訪問(アウトリーチ)

  • 部屋から出てこられない子
  • 親と話せない子
  • オンラインに出ない子

👉 最初の一歩をつくる支援。

訪問すると8割以上の子が
「大人と話せた」という成功体験を得られます。

●② 生活改善合宿

  • 昼夜逆転
  • 食生活の乱れ
  • 外出拒否

👉 環境を変え、生活を立て直す“加速装置”。

●③ 寮生活

  • 家庭内が限界
  • 親子関係が悪化
  • ゲーム依存のリセット

👉 中期〜長期で生活リズムを固める。

●④ 通信制高校+学び直し

相談の半数以上はここに関係します。

ただし、
生活の土台が整っていないと通信制高校さえ続かない
という現実があります。

【第5章】94件の相談に共通した“相談のつまずき”

相談内容を月別に見ていくと、
家庭の悩みには明確な共通点が見えました。

●① 親の疲労が限界

「どう声をかけたらいいのかわからない」
「もう怒る気力がない」

という声が圧倒的。

●② 学校との連携が進まない

  • 保健室登校の勧め
  • スクールカウンセラーの助言
  • 教員の善意ある提案

どれも“情報”としては正しいのですが、
ステージ3以上の子には届きません。

●③ 親子関係の緊張

ゲーム・スマホの話になると、
家庭内が爆発寸前になるケースも少なくありません。

【第6章】成功事例が示す「相談の正解パターン」

当協会には、16名以上の再出発実例があります。リンクはこちら
ここでは代表的なパターンを紹介します

●Y子さん(10年引きこもり→公務員)

訪問支援→通信制高校→短大→保育士→公務員。

●カイト君(中1不登校→自衛隊)

家庭訪問→生活改善→学び直し→自衛隊入隊。

●タツマ君(不登校→大学→公務員)

合宿→寮→大学進学→公務員。

●カズキ君(中高一貫校→区役所勤務)

家庭内暴力→訪問支援→通信制→就職。

共通点

  1. 相談だけで終わらせず、
  2. “動く支援”を早期に入れており、
  3. 生活リズムの立て直しから再スタートしている。

【第7章】保護者がやってはいけない3つのこと

相談が失敗しやすい家庭には、
次の3つの傾向があります。

① 「様子を見る」を続けてしまう

放置ではなく、悪化の温床になります。

② 子どもに“正論”をぶつける

「このままじゃ進学できないよ」
「ゲームばかりじゃダメ」
→ 全く効果がありません。

③ 親だけが相談して、本人支援が入らない

これが最も危険です。

【第8章】相談を“成功”に導く3ステップ

94件のデータから導かれた結論です。

ステップ① ステージ判定で現状を可視化

親が思うより深刻なことが多い。

ステップ② 親のコーチングで関係改善

親の声かけが整うと、子どもは必ず反応します。

ステップ③ 本人支援(訪問・合宿・寮)を組み合わせる

ここが相談成功の“決め手”。

【第9章】今日から家庭でできること

不登校改善には“家庭の小さな積み重ね”が最も効きます。

●① 朝昼夜の声かけを固定

「おはよう」
「ご飯できたよ」
「おやすみ」
→ 会話拒否でも続ける。

●② 親のイライラ対策

深呼吸・メモ書き・第三者相談が効果的。

●③ スマホ・ゲームは短期戦にしない

話し合いより「生活改善支援」で動く子が多い。

【第10章】不登校の相談は“動く支援”があるかで決まる

最後に、94件の相談データが示しているのは、
たった1つのシンプルな事実です。

相談だけでは子どもは動かない。

本人が動ける環境をつくる支援が必要。

「訪問支援」
「生活改善合宿」
「寮」
「通信制高校との連携」

これらが揃って初めて、
ステージ3〜5の子は動き始めます。

あなたのお子さんも、まだ間に合います。
今日の相談が、これからの未来を確実に変えていきます。

30分無料相談

👉 初回30分の無料個別相談はこちら
https://yoboukyoukai.com/soudan/

  • URLをコピーしました!
目次