親の見守りが悪化の原因に?不登校支援40年の現場が語る“動く支援”

「様子を見ましょう」と言われて数か月、
気づけば昼夜逆転、部屋から出ない、会話も途絶えた——。

そんな相談が、近年急増しています。
学校やカウンセラーが「見守りましょう」と助言することは多いですが、
見守ることがいつしか“放置”になっているご家庭も少なくありません。

私は40年以上、不登校や引きこもりの子どもたち1万人以上を支援してきました。
そこで見えてきたのは、「見守る」だけでは変化が起きない現実です。
不登校は“心の問題”だけではなく、“行動の停止”が進行する「生活の病」。
だからこそ必要なのは、「動く支援」への切り替えです。

この記事では、親の“見守り”がなぜ悪化を招くのか、そして実際に子どもが変わった
“動く支援”の方法と事例を私、一般社団法人不登校引きこもり予防協会の杉浦孝宣がお伝えします。

この経験をまとめた4冊の著書

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加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

目次

なぜ「見守るだけ」では危険なのか

多くの親御さんが「子どもの気持ちを尊重したい」「焦らせたくない」と願い、
学校や周囲の助言どおり「様子を見ましょう」を続けます。

ところが、時間が経つほど、
・昼夜逆転
・スマホ・ゲーム依存
・人との関わりの喪失
という“生活の崩れ”が進行します。

見守りが長引くことで、子どもの安心感が「停滞」へと変わるのです。
親の優しさが「行かなくてもいい」という暗黙のメッセージになってしまうこともあります。

支援現場では、この“静的見守り”が半年を超えると、
不登校が「引きこもり化」する傾向が顕著に表れます。

「見守る」は悪ではありません。
しかし、「行動が止まったままの見守り」は、支援の遅延=悪化のサインなのです。

「様子を見ましょう」が通用するのはいつまでか?

「しばらく様子を見ましょう」——
学校やカウンセラーから、そう言われた経験のある保護者は多いでしょう。
しかし、その言葉を3か月以上信じ続けてしまうと、
お子さんの状態は“回復待ち”から“悪化進行”へと静かに移っていきます。

最初の1〜2か月、つまりステージ1〜2(初期段階)では、
確かに「見守る」ことが有効です。
学校のストレスや人間関係の疲れが原因であれば、
家庭で安心を取り戻す時間が必要だからです。

ですが、3か月を過ぎても、
・朝起きられない
・昼夜逆転が続く
・会話や外出がほとんどない
・ゲームやスマホだけに没頭している

このような状態であれば、すでにステージ3(中期化)に達しています。
この段階では、完全な引きこもり状態と言っても過言ではありません。

ここで「もう少し様子を見ましょう」と言ってしまうと、
次のステージ4・5へと進行し、
家庭の中での孤立、無気力、社会的断絶が固定化していきます。

不登校は“心の不調”だけではなく、“生活の崩れ”から始まる行動停止のサイクルです。
朝起きない、昼夜逆転、会話が減る——
こうした行動が3か月以上続く場合、
それは「一時的な不登校」ではなく、慢性化のサインです。

当協会では、不登校・引きこもりの状態を5段階に分けて分析します。

ステージ状態必要な支援
1登校渋り・遅刻が増える生活習慣の見直し・学校連携
2欠席が続く・朝起きられない親のコーチング・声かけ調整
3不登校が固定化・昼夜逆転家庭訪問・ピアサポート導入
4家から出ない・会話が途絶える生活改善合宿・寮型支援
5無気力・孤立・社会恐怖社会復帰プログラム・就労支援

もし今、あなたのお子さんが「家からほとんど出ない」「朝が起きられない」状態であれば、
それはすでにステージ3以上です。
この段階では、親の見守りや学校からの声かけでは変化が起きにくく、
専門家による“動く支援”への切り替えが不可欠です。

「様子を見る」は優しさに聞こえますが、
実際には「時間を失う」リスクを伴います。
不登校は“静止”しているように見えて、
放っておけば確実に“後退”していくのです。

一日でも早く、外の専門家とつながる——
それが、子どもの未来を守るための最初の行動です。

親の「優しさ」が子どもの変化を止めるメカニズム

「無理に学校へ行かせたくない」
「叱ったら余計に心を閉ざしてしまうかもしれない」
——こうした親御さんの“優しさ”が、結果としてお子さんの変化を止めてしまうことがあります。

不登校が始まった当初は、親も子も心身ともに疲れています。
だからこそ、「休ませる」「待つ」ことは間違いではありません。
しかし、3か月、半年と経つうちに、
その優しさが「現状維持の許可」へと変わってしまうのです。

■ 優しさが「安心」から「停滞」に変わる瞬間

多くの親御さんが、「怒らない」「待つ」ことを“良い関わり”だと信じています。
ですが、子どもの側から見ると、
「何も言われない」=「このままでいい」というサインに変わります。

最初は“安心”だったはずの空気が、
次第に“停滞”へと変化していくのです。

やがて、
・朝起きなくても誰も声をかけない
・食事も一緒にせず、部屋にこもる
・家庭内で会話が減る
——こうして、親子の間に「見えない壁」ができていきます。

■ 「見守り」が「放置」にすり替わる

親の優しさは尊いものです。
しかし、不登校が長期化するほど、
「見守り」という言葉が、実は“放置”になっているケースが増えています。

たとえば、
「本人の気持ちを尊重したい」という名目で、
家庭内での声かけや生活ルールがなくなると、
子どもは行動を起こすきっかけを完全に失ってしまいます。

親が「何も言わない」ことで、
子どもは「動かなくていい理由」を手にしてしまうのです。

■ 「怒らない」より「関わる」ことが必要

不登校支援の現場で、
私が最も多く見てきた誤解が「怒らない=良い支援」だという考えです。

叱ることではなく、関わることが大切なのです。
「なぜ起きないの?」ではなく、
「一緒に朝ごはんを食べようか」と声をかける。
「どうして学校行かないの?」ではなく、
「今日は外の空気だけ吸ってこようか」と寄り添う。

親が“対話を諦めない”姿勢を見せることで、
子どもは「見放されていない」と感じ、少しずつ心を開きます。

■ 優しさを「行動的支援」に変えることが回復の鍵

不登校が半年以上続いている場合、
「気持ちが落ち着くのを待つ」という方法では限界があります。

親の優しさを、行動につなげる支援に変える時期です。
・生活リズムを整える声かけ
・家庭訪問による対話の再開
・短期の生活改善合宿での体験的支援

これらの“動く支援”によって、
初めて子どもに「変わるきっかけ」が生まれます。

優しさは、子どもを守るために必要です。
しかし、“優しさの形”を間違えれば、
それは子どもの未来を奪ってしまうことにもなります。

不登校が長期化しているときほど、
「見守る」ではなく、「動く支援」へ。
——それが、親の本当の優しさなのです。

親の見守りが悪化の原因に?不登校支援40年の現場が語る“動く支援”

不登校や引きこもりの相談を受けていると、
多くの保護者がこう言われています。
「焦らず、様子を見ましょう」
「そのうち自分から動きますよ

しかし現場では、その言葉を信じて半年〜1年が過ぎても、何も変わらないご家庭が少なくありません。
むしろ、会話が減り、昼夜逆転が進み、
「完全な引きこもり」へと悪化していくケースが多いのです。

不登校は“時間が解決する”問題ではありません。
むしろ、“時間が経つほど深刻化する”のが現実です。

■ 「見守る支援」は“静止支援”、時間が敵になる

見守る支援は、一見すると優しく、安心感を与える方法に見えます。
しかし、その本質は「何もしない支援」です。

見守る支援動く支援
気持ちの回復を待つ行動を促して回復をつくる
カウンセリング・面談中心家庭訪問・同行・体験支援
親のみを支援親と子の両輪支援
「再登校」をゴールにする「自律と社会参加」をゴールにする

「見守る支援」は、子どもが“動く準備が整っている”前提で成り立ちます。
しかし実際は、長期不登校や引きこもりの多くが、
“動けない”状態にあります。
そのため、待てば待つほど、
生活リズムは崩れ、社会との接点は薄れていく。

“静止支援”を続けることは、
結果的に「悪化を待つこと」と同義なのです。

■ 「動く支援」は“行動回復”を生み出す

これに対して、私たちが提唱する「動く支援」は、
子どもが動けない状況を前提に、
“行動を引き出す”支援です。

親へのコーチングで家庭の空気を整え、
引きこもり予防士が家庭を訪問し、
小さな成功体験を積み重ねていきます。

さらに必要に応じて、
生活改善合宿や学生寮での共同生活へと発展し、
「朝起きる」「人と食事をする」「会話を交わす」など、
人としての基本行動を再構築します

このように、行動の再起動から回復をつくるのが「動く支援」です。

■ 「見守る」と「動く」の分岐点を見誤らないでほしい

「見守る支援」が有効なのは、最初の1〜2か月、ステージ1〜2まで。
しかし、3か月を過ぎて生活リズムが崩れ始めたら、
そこはもう「待ってはいけない領域」です。

ステージ3(中期化)に入ると、
不登校は“習慣”になり、本人の意識だけでは戻れません。
ここで必要なのは、専門家が家庭に入る“動的支援”です。

親だけで抱え込むことは限界があります。
「見守り」で失った時間を取り戻すには、
外部の手を借りる勇気が必要です。

■ 両輪で支える「親×子支援」こそが変化を起こす

一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会では、
親御さんへのコーチング支援と、
引きこもり予防士による家庭訪問・生活改善支援を組み合わせた
“親と子の両輪支援”を行っています。

親だけの努力でも、子どもだけの頑張りでも変化は起きません。
「家庭の空気を変える支援」と「行動を起こす支援」を同時に進めることで、
停滞していた時間が動き出すのです。

「見守る」ことは優しさです。
しかし、動く支援こそが“本当の優しさ”です。
待って変わらなかった時間を、
これからの“行動”で取り戻しましょう。

第5章|動く支援の現場①:家庭訪問支援の力

「うちの子の部屋には、もう何ヶ月も入っていません」
「呼びかけても返事がない」
「食事も一緒にできない」

そんなご家庭が今、全国に数十万人あります。
親がどれほど願っても、子どもは部屋の扉を開けようとしない。
——それが、ステージ3(中期化)〜ステージ4(重度化)の典型的な状態です。

ここまで進むと、家庭だけの力では立て直しが難しいのが現実です。
親が声をかければかけるほど関係がこじれ、
「うるさい」「放っておいて」と拒絶される。
そうして、会話のない日々が何週間、何ヶ月も続いていきます。

しかし、ここで“外部の支援者”が入ると、
空気は一気に変わります。

■ 「家庭訪問」は、信頼を取り戻す“再出発の扉”

家庭訪問とは、ただ家に行って話すだけの支援ではありません。
それは、閉ざされた扉を再び開く“最初の一歩”です。

親子関係が限界を迎えたとき、
第三者が入ることで、家庭の空気は中立に戻ります。
子どもにとって「怒られない相手」「評価しない大人」が現れることは、
安心感と好奇心を同時に生み出します。

引きこもり予防士は、
無理に会話を迫ることはしません。
最初は「玄関先で挨拶を交わす」だけでも構いません。
それが、次第に「ドア越しの会話」「顔を合わせて5分の雑談」へと進んでいくのです。

この“5分の変化”が、
何ヶ月も動かなかった家庭を動かすきっかけになります。

■ 「会話ゼロの家庭」に風を通す

家庭訪問の現場では、
最初に子どもと話せる確率は3割以下です。
しかし、2回目・3回目で会話が生まれる確率は7割を超えます。

たとえば——
・廊下に置かれたゲームや本の話題から会話が始まる
・缶コーヒーを差し入れしたら「ありがとう」と返ってくる
・支援員の存在をきっかけに、親が笑顔を取り戻す

そんな小さな変化が積み重なり、
やがて「一緒に外へ出る」「通信制高校の見学に行く」という行動へとつながっていきます。

家庭訪問は、言葉を交わすためではなく、
“動き出すための空気”を家庭に取り戻す支援なのです。

■ 「見守る家庭」と「動く家庭」の分かれ道

家庭訪問を導入した家庭と、
“見守り”を続けた家庭では、半年後の結果がまったく違います。

・訪問支援を導入した家庭 → 約9割が外出・通学・進学・就労へと進展
・導入しなかった家庭 → 半年以上経過しても変化なし、または悪化

特にステージ3以降では、
「動かない=悪化」という明確な因果関係が見られます。

“待つ支援”が時間を奪い、
“動く支援”が未来をつくる。
この差が、半年後に人生レベルの分岐点を生むのです。

■ 家庭訪問は「最後の手段」ではない

多くの親御さんが、
「家庭訪問は重症化した子のための支援」と思い込んでいます。
しかし実際はその逆。
早期に導入するほど回復が早いのです。

訪問は決して“恥ずかしい支援”ではありません。
それは「我が子の未来を取り戻すための勇気ある選択」です。

もし今、
「部屋から出てこない」「話してくれない」状態が続いているなら、
それは“待つ”段階ではなく、“動く”段階です。

家庭に風を通し、
もう一度“会話と笑顔のある日常”を取り戻すために——
どうか、今すぐ行動してください。

私たちは、
全国どこへでも伺います。
お子さんの未来の扉を、共に開きましょう。

動く支援の現場:生活改善合宿の効果

——「家では変われない」子どもたちが、なぜ合宿で変わるのか?

家庭訪問で外とのつながりを取り戻しても、
次の壁が待っています。
それは——「生活リズムの回復」です。

昼夜逆転、ゲーム漬け、会話ゼロ。
頭では「このままじゃいけない」と分かっていても、
環境が変わらなければ、人は変われません。

家庭という“安全圏”が、
いつの間にか“停滞の場”になっている。
だからこそ、「環境を変える支援」=生活改善合宿が必要なのです。

■ 「家では変わらない」——これは支援現場の共通認識

支援歴40年以上の私が断言します。
ステージ4(重度化)に入ったお子さんを、家庭内だけで立て直すことはほぼ不可能です。

親がいくら声をかけても、
「今は無理」「うるさい」「ほっといて」と拒否され、
生活リズムはどんどん崩壊していく。

この悪循環を断ち切る唯一の方法が、
“環境のリセット”です。

環境を変えると、人間関係・時間の流れ・刺激の種類がすべて変わります。
つまり、生活改善合宿は「意志の力」ではなく「環境の力」で変化を生み出す支援です。

■ 生活改善合宿とは何か?

当協会と認定NPO法人高卒支援会が実施するでは、
全国から集まった子どもたちが4泊5日の共同生活を送り、
「朝起きる」「食事をする」「会話をする」——そんな基本行動を取り戻していきます。

スマホやゲームの制限、睡眠リズムの矯正、
掃除・調理・運動・体験学習などを通して、
“生活の再起動”を図ります。

驚くことに、わずか5日間でも、
顔つき・姿勢・発言が目に見えて変わるのです。

■ 「変化のきっかけ」は、“人との再接触”にある

合宿の力は、プログラムだけではありません。
最も大きいのは、「同じ悩みを持つ仲間」と出会えることです。

孤立の中にいた子どもが、
「自分だけじゃなかったんだ」と気づく瞬間、
初めて心が動き始めます。

それまで拒絶していた大人の声も、
支援員やピアサポート(元・不登校経験者)の関わりによって、
自然と受け入れられるようになります。

この“人との再接触”こそが、
引きこもり回復の核心です。

■ 家庭に戻っても続く「変化の連鎖」

合宿の効果は、終わった瞬間がスタートです。
自宅に戻ってからも、訪問支援やオンライン面談を続けることで、
学び直し・通信制高校への通学・アルバイト体験など、次のステップへ進めます。

実際に、
・4泊5日後に笑顔で登校を再開した中学生
・半年の引きこもりから寮生活へ移行した高校生
・合宿後に通信制高校へ進学し、公務員になったタツマ君
——こうした事例が数多く生まれています。

一度「動けた」経験は、
その後の人生で何度でも立ち上がる力になります。

■ 合宿は“逃げ場”ではなく、“再出発の拠点”

親御さんの中には、「合宿なんて、逃げのように見える」と心配される方もいます。
しかし、実際には逆です。

合宿は“逃げる場所”ではなく、
“戻るための準備をする場所”です。

家庭という安全圏から一度離れることで、
子どもは初めて「家族のありがたさ」「自分の可能性」に気づきます。

もし今、
お子さんが昼夜逆転・無気力・孤立の中にいるなら、
それは合宿の対象段階(ステージ4)です。

このまま家にいても、状況は好転しません。
外の空気、自然の中での共同生活が、
再び「人として生きる感覚」を取り戻させます。

私たちは、
家庭訪問から合宿まで一貫して支援しています。
親御さんの“覚悟ある一歩”があれば、
お子さんは必ず変わります。

どうか、
「うちの子も動けるだろうか?」と悩む前に——
“動ける環境”を整えてあげてください。

その一歩が、未来を変える始まりです。

支援の最終段階=自律へのステップ

——「生活の回復」から「未来の再構築」へ

合宿を終えた子どもたちは、ようやく“止まっていた時間”を取り戻し始めます。
けれども、ここで終わりではありません。

むしろ本当の支援は、ここからがスタートです。

合宿で立ち直りのきっかけをつかんでも、
再び家庭に戻れば、同じ生活リズム・同じ環境が待っています。
だからこそ、次の一歩=「学び直し」と「社会への再接続」が不可欠なのです。

■ 合宿で「生活」を取り戻し、次は「学び」を取り戻す

人は「生活」が整わなければ、思考も希望も動きません。
だからこそ、生活改善合宿でまず生活リズムの再構築を行いました。
次に必要なのは、「学ぶ力」を取り戻すことです。

不登校や引きこもりの期間が長い子ほど、
「勉強=自分の敗北を思い出すもの」と感じています。
その心のブレーキを外すには、
少人数制・対話型のフリースクール通信制高校サポート校が最適です。

当協会では、認定NPO法人高卒支援会と連携し、
一人ひとりのペースに合わせた学び直しプログラムを提供しています。

“学校に戻す”のではなく、
“学ぶ意味を取り戻す”こと。
これが、再出発の核心です。

■ 自信の回復は、「できた」という体験から

学び直しの段階で重要なのは、
テストの点数ではなく、「できた」「やれた」という実感です。

たとえば、
・朝、自分で起きて登校できた
・授業を最後まで受けられた
・仲間と一緒に昼食をとれた

こうした小さな成功が、
“自己否定の鎖”をひとつずつ断ち切っていきます。

失われた自信は、
「誰かに認められること」よりも、
「自分を肯定できること」でしか回復しません。

支援者が寄り添いながら、
子ども自身が「できた」と思える瞬間を積み重ねることで、
再び“自分の人生を生きる力”が芽生えます。

■ 社会との再接続──アルバイト・進学・就労へ

学び直しの先には、
社会との再接続という最終段階が待っています。

アルバイト体験・インターン・ボランティア活動などを通して、
「人の役に立つ喜び」「お金を稼ぐ責任」「社会の一員である感覚」を取り戻していきます。

この段階で、
「自分の将来を考えたい」
「大学や専門学校に進みたい」
と話す子が増えます。

かつて、引きこもりだったカズキ君やタツマ君も、
このステップを経て、公務員として社会に貢献するまでに成長しました。

合宿で“動けるようになった”だけでは終わらせない。
その後の進路・就労まで支援することが、
私たちの「支援の完結形」です。

■ 「親が変わる」ことが、子の自律を支える

多くの家庭では、
子どもが動き出すと同時に、親の不安も再燃します。
「また止まってしまうのではないか」
「この先、本当に続けられるのか」

だからこそ、私たちは合宿後も親のコーチングを継続します。
親が「見守る」だけでなく、「信じて任せる」姿勢を身につけることで、
子どもは初めて“自律”へと進みます。

親の変化が、子の変化を後押しする。
これが、40年の支援現場で見えてきた普遍の法則です。

■ 「もう大丈夫」——そう言える日を目指して

不登校・引きこもりからの回復は、奇跡ではありません。
正しいステップを踏めば、誰でも変われます。

  1. 生活を立て直す(合宿・寮・訪問)
  2. 学び直す(通信制・フリースクール)
  3. 社会とつながる(アルバイト・進学・就労)

この3ステップを、
親と支援者が伴走すれば、必ず未来は動きます。

もし今、
「この先、うちの子はどうなるのだろう」と不安を抱えているなら、
それは支援を始める合図です。

お子さんは変われます。
そして、家庭も変わります。

その一歩を、私たちと一緒に踏み出しましょう。

成功事例に共通する“変化のサイン”

——静かな変化を見逃さないで

不登校や引きこもりの支援を続けてきた中で、
私たちは、どの子にも必ず「変化のサイン」が訪れることを知っています。

それは劇的な変化ではありません。
大声で「学校に行く!」と言うわけでもない。
けれども、親や支援者が注意深く見守れば、
確かに“回復の兆し”は見えてくるのです。

この章では、支援を通して見えてきた成功の共通点=変化のサインを紹介します。
あなたのお子さんにも、きっと当てはまる瞬間があるはずです。

■ サイン①|「否定の言葉」が減る

支援を受ける前、多くの子は「ムリ」「意味ない」「うるさい」と反発します。
それが、ある日を境に言い返さなくなる瞬間があります。

この「否定が減る」というのは、
心の中に“余白”が生まれた証拠です。

親に対してではなく、
“自分自身を許す準備”が始まっているのです。
そのサインを、どうか見逃さないでください。

■ サイン②|「会話」が一言でも戻る

家庭訪問や合宿後、
最初に変わるのは“会話”です。

たとえば——
「コーヒー飲む?」に「うん」と答える。
「ご飯食べる?」に「あとで」と返す。

たった一言。
けれども、この一言が出るまでに、
子どもは何ヶ月も、何年も心を閉ざしてきたのです。

私たちは、この一言を「希望の種」と呼びます。
それをどう育てるかが、親と支援者の役割です。

■ サイン③|「興味」を示す対象が戻る

ゲームでも、YouTubeでも構いません。
何かに興味を持てるというのは、心のエネルギーが戻り始めた証です。

支援が進むと、
「またあの動画見たい」
「誰かと話してみようかな」
「外に出てもいいかも」
という言葉が出てきます。

これがステージ3(中期化)からステージ2(回復期)への移行サインです。
行動が変わる前に、心が動いている。
それが、最も確かな回復の兆しです。

■ サイン④|「人との接触」を嫌がらなくなる

家庭訪問で支援員が来ても、
最初は部屋から出てこなかった子が、
二度目、三度目の訪問でドアを少し開けるようになる。

その瞬間こそ、「社会への再接続」が始まっています。

不登校や引きこもりは、“人との断絶”が最大の課題です。
だからこそ、「会う」「話す」「一緒にいる」ことそのものが、
支援の目的であり成果なのです。

■ サイン⑤|「親の表情」が変わる

最後にお伝えしたいのは、
変わるのは子どもだけではない、ということです。

親が焦りや不安から離れ、
「この子にもちゃんと可能性がある」と思えるようになったとき、
家庭の空気が一変します。

親が変わると、
子どもは“安心”という土台の上で初めて立ち上がります。

成功事例に共通しているのは、
親が支援者と一緒に歩む決断をした家庭なのです。

■ 支援の決断が、“変化”を早める

「もう少し様子を見よう」と迷っている間にも、
子どもの時間は過ぎていきます。

1年、2年と経つうちに、
昼夜逆転・孤立・自己否定が深まり、支援の難易度は上がります。
でも、支援を始めた家庭の多くは、たった数ヶ月で笑顔を取り戻しています。

それは、親が“動く決断”をしたからです。

■ 変化は、あなたの行動から始まる

どんなに状態が悪化していても、
どんなに長く引きこもっていても、
「もう遅い」ということはありません。

Y子さんは10年間の引きこもりから公務員に。
カイト君は家庭内暴力から自衛隊に。
タツマ君は中1不登校から大学卒業・公務員へ。

彼らに共通していたのは、
親が「助けを求める勇気」を持ったことでした。

もし今、
「どうすればいいのか分からない」
「うちの子はもう手遅れかもしれない」
と感じているなら、
それは“支援を始めるサイン”です。

あなたの家庭にも、必ず変化の兆しは訪れます。
私たちは、その最初の一歩から伴走します。

📩 今すぐできること

・ステージ判定でお子さんの現状を知る
・親のコーチングで関係を整える
・訪問支援・合宿・学び直しを計画する

この3つを実践するだけで、
“動かない日々”は必ず変わり始めます。

どうか、一人で抱え込まないでください。
あなたとお子さんの未来を、
私たちが一緒に取り戻します。

「動く支援」を始めるために、今できる3つのこと

  1. ステージ判定で現状を知る
     → 状態を客観的に見て、次の支援段階を決める。
  2. 親が学び始める(コーチング)
     → 子どもの変化は、親の変化から始まる。
  3. 専門家とつながる(家庭訪問・合宿)
     → 行動支援を導入し、外部との接点をつくる。

“動く支援”は、決して特別なことではありません。
「今できることから一歩動く」ことが、最大の支援です。

【無料相談のご案内】

——「もう限界かも」と感じたときが、動き出すタイミングです

お子さんが不登校や引きこもりの状態にあるとき、
「このまま見守っていいのだろうか」と悩みながら、
何も変えられないまま時間だけが過ぎていく——
そんなご家庭を、私たちは数え切れないほど見てきました。

けれども、変化は“待つこと”ではなく、“動くこと”から始まります。
状態が長期化する前に、正しい支援と関わり方を知ることで、
家庭は必ず変わります。

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保護者の方と一緒に現状を整理し、
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“変化のきっかけ”は、あなたの勇気ある一歩から始まります。

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