高校1年生は通信制から都立全日制へ行ける! 未来は変えられる

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表 杉浦孝宣として、改めて保護者の皆さまにお伝えしたいことがあります。

それは——

「通信制高校からでも都立全日制高校に転編入することは可能です。そして、それは“今すぐ”の行動が鍵となるのです。」

昨年2024年6月、東京都教育委員会は「令和6年度 第2学期 都立高等学校 転学・編入学募集要項」を発表しました。そこには、通信制課程を含む全日制・定時制あわせて約8,900名の募集枠が記載されていました。

一見すると形式的な発表に思えるかもしれません。しかし、この数字の背景には、「再チャレンジできる教育制度が開かれている」という、希望のメッセージが込められているのです。

通信制高校を選んだけど…という不安の声が増えている

コロナ禍を経て、「とりあえず通える学校」として通信制高校を選んだご家庭も少なくありません。柔軟な学習スタイルは魅力ですが、

  • 通学義務がないことで生活リズムが崩れやすい
  • 友達や先生との関わりが希薄
  • 昼夜逆転、ゲーム漬けになってしまう

といった相談が2024年以降、急増しました。

「これでは進学も就職も難しいのでは…」と、進路変更を考える保護者の方も多いのです。

その中で注目されているのが、都立全日制高校への転編入制度です。

目次

高校1年生は通信制から都立全日制へ行ける! 未来は変えられる

R君は、私たちの支援を受けていた通信制高校1年生。

入学当初から「やっぱり普通の高校に通いたい」と口にしていましたが、起床は昼過ぎ、夜は深夜までスマホとゲーム。生活リズムも崩れ、親子関係も冷え切っていました。

私たちはR君に、

  • 学生インターンによる訪問
  • 睡眠記録と生活リズム改善
  • 通信課題のサポート

を段階的に提供。

3ヶ月で起床は朝8時台に、月1回だった外出も週3日に増え、都立高校の転編入試験に向けた面接練習や作文指導も行いました。

結果、R君は2024年秋、都立K高校に転編入。現在は文化祭の実行委員を務めています。

彼が言った一言が印象的でした。

「もう一回、ちゃんと“高校生”になれた気がします」

制度的にも、通信制→全日制の転編入は可能です

東京都教育委員会が発表した募集一覧によれば、令和6年度(2024年度)第2学期の募集状況は次の通りです。

  • 全日制高校(普通科・専門学科):約200校
  • 募集人員合計:8,932人
  • 高校一年生であれば、通信制課程から全日制に行けます

つまり、制度としては「門は開かれている」のです。

ただし、当然ながら選考はあります。定員・面接・作文・生活状況…すべてにおいて準備が必要です。

では、何から始めればいいのか?

焦らなくて大丈夫。でも、“今すぐ”始めてください。

✅ 第一歩:現状把握

  • 起床時間・就寝時間は?
  • 朝食を取っているか?
  • 通信制のレポートは進んでいるか?

✅ 第二歩:生活リズムの安定

  • 夜0時までに就寝
  • 朝8時までに起床
  • 外出・会話の習慣づくり

✅ 第三歩:支援者の導入

  • 家庭訪問(学生インターン・専門スタッフ)
  • Zoom面談によるプラン作成
  • 勉強支援(プリント・面接練習・作文添削)

支援プランの一例(杉浦式 リカバリーモデル)

  1. Zoom初回相談(30分無料)
  2. 家庭訪問スタート(週1〜2)
  3. 睡眠・食事・外出記録の提出
  4. 通信制高校の出席・課題ペース確認
  5. 都立全日制の編入希望校リストアップ
  6. 面接対策+作文指導(7月〜8月)
  7. 9月受験・10月転入→新しい生活へ!

このモデルで、2024年も20名の子どもたちが転編入に成功しました。

「行ける学校」から「行きたい学校」へ

通信制高校は悪くありません。ですが、

  • 「孤立している」
  • 「誰とも話していない」
  • 「自信が持てない」

という状態で在籍し続けると、進路や将来設計が困難になります。

都立全日制に戻るという選択肢を知ったときこそ、再スタートの扉が開く瞬間です。

最後に:親が“今すぐ”できること

  • お子さんの様子を観察する
  • 声を荒げずに、状態を共有する
  • Zoom相談を予約する
  • 支援の導入を前向きに捉える

私たちが1万人以上の子どもたちを支援してきた経験から言えるのは、

「変われない子はいない。でも、“今”動かなければ変われない」

ということです。

都立全日制への転編入制度は、“今”行動したご家庭だけが使えるチャンスです。

ぜひ、あなたのご家庭でも一歩踏み出してください。無料相談はいつでも受け付けています。

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