不登校からの再スタート!都立転編入試験で人生を変えた成功事例 

高校に進学したばかりなのに、子どもが突然学校へ行けなくなった——
今、そんな状況に胸を痛めている保護者の方も多いのではないでしょうか。
「せっかく入った高校を辞めさせるしかないのか」「もう、やり直しはきかないのでは?」と、未来が見えなくなることもあると思います。

でも、どうか希望を捨てないでください。
たとえ今は不登校でも、転校という選択肢が新しいスタートになるケースが実際にあります。
特に、東京都や大阪府では「転編入学試験」という制度を活用すれば、学年を落とさずに転校し、学校生活を立て直すことが可能です。

目次

高校の転校はなぜ難しいのか?

日本では、高校の転校は決して簡単ではありません。多くの自治体では、「家族全員の引っ越し(役所では 一家転住)」がない限り、原則として転校は認められていないのが現状です。

しかし、例外もあります。東京都大阪府では、公立高校に限り「転編入学試験」という制度が整備されており、特別な事情がなくても転校のチャンスがあります。

私は、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表、杉浦孝宣です。40年以上にわたり、東京都立高校の転編入学試験を受ける生徒のサポートを行ってきました。

東京都立高校では、年に3回(各学期ごと)転編入学試験が実施されており、
試験に合格すれば、学年を落とすことなく転校が可能です。大阪府立高校も同様の制度を採用しています。

この制度は、転校を希望する生徒にとって非常に有効な選択肢となります。しかし、試験の準備や情報収集には注意が必要です。
次のセクションでは、転校に伴う「4つの壁」とその乗り越え方について詳しくご紹介します。

高校転校は本当にできるのか?成功のカギを握る4つの壁と対策

高校の転校には、いくつものハードルが立ちはだかります。ここでは、私たちが40年以上の支援現場で向き合ってきた「転校の4つの壁」と、それぞれにどう立ち向かうべきか、具体的な対策をご紹介します。

① 地域による制度の差:「東京都と大阪府」だけが例外

日本全国で高校の転編入学を積極的に受け入れているのは、東京都と大阪府だけです。
それ以外の地域では、転校が認められるのは「家族全員の引越し」や「学校がいじめを認定した場合」など、
非常に限られたケースに限られています。

対策
可能であれば、東京都や大阪府の制度を活用して転校を検討することをおすすめします。当会では、東京都都立転編入学試験の受験希望者のサポートを長年行っており、制度の使い方や学校選びまで具体的にアドバイスしています。

② 単位の互換性:今までの学びが無駄になる?

転校の際、大きな問題となるのが「単位の互換性」です。
在籍校で取得した単位が、転校先でそのまま認められるとは限りません。
学科の違いや、全日制・通信制などの形態の違いにより、単位が引き継がれないケースも多くあります。

対策
単位制高校、特に新宿山吹高校(都立)などは、柔軟な単位認定を行っており、
19単位以上取得していれば学科不問で試験を受けられます。
在籍校で事前に履修状況を整理し、転校先と相談することが重要です。

③ 学力試験と過去問:公式資料が存在しない?

東京都立高校などの転編入試験では、国語・数学・英語・面接が課されますが、公式の参考書や問題集が一切存在しません。そのため、対策方法が分からず不安になる方も少なくありません。

対策
私たちが創業したフリースクールでは、40年以上にわたって東京都立転編入学試験の対策を専門に実施しており、
過去問の蓄積も豊富です。模擬試験や面接指導も含めた実践的なサポートを提供しており、当会からの紹介で相談料は無料となります。

不登校 or 引きこもりなのか? 生活習慣、精神状態は

不登校や引きこもり状態にある生徒が転校を目指す場合、精神的な不安定さが学習の継続や試験準備に大きく影響します。試験への集中力や新しい学校への適応には、一定の心の安定が必要です。

対策
当会では、たステージ判定表を提供しています。これは、不登校・引きこもりの状態を数値化して把握し、ステージ1〜5の中で3以上が引きこもり状態と判定されます。

ステージ1〜2、または不登校でない状態であれば、転編入試験への挑戦をおすすめします

ステージ 不登校・引きこもり期間 特徴・状態 推奨される対応
ステージ1 1日〜60日 不登校が始まったばかり。生活リズムは比較的安定。 親子の会話を大切にし、生活習慣を整える。無理に登校を促さない。
ステージ2 61日〜180日 生活リズムの乱れが出始め、家庭での対応が難しくなってくる。 学校・専門機関への相談を開始。家庭外の支援を視野に入れる。
ステージ3 181日以上 外出や登校の意欲が低下。第三者の支援が必要になる時期。 訪問支援やカウンセリングなど、第三者の介入を取り入れる。
ステージ4 年単位 部屋から出ず、家族との会話も困難に。社会との接点が断たれる。 専門家と連携し、段階的な社会復帰を見据えた支援を計画。
ステージ5 20歳以上 長期化した引きこもり。就学・就労が難しく、将来の見通しが立たない。 専門機関・支援施設の利用を検討。家族も支援を受けながら対応。

不登校からの再スタート!都立転編入試験で人生を変えた成功事例 

私たちは、数多くの生徒と保護者が困難を乗り越え、新たなスタートを切る姿を見届けてきました。
以下は、実際に当会の支援で合格を果たした方々のリアルな声です。

ケース①:進学校からの転校 → 都立進学重点校へ合格

Y君(高校1年・男子)/保護者の声

進学校でのプレッシャーにより不登校に。都立転編入試験に挑戦し、新宿山吹高校に合格
今では大学進学に向けて意欲的に勉強中。
「中退を覚悟していた息子が、今では毎日学校に通っています。あの時、相談して本当に良かったです。」(保護者)

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