高校生の不登校で「人生終わり」ではない|17歳W君が引きこもりから自衛官になるまで

高校生の子どもが不登校になり、部屋にこもるようになると、保護者からこんな相談を受けることがあります。

「もう人生終わった、と言っています」

「高校へ戻れないなら、将来はないのでしょうか」

「通信制高校へ転校させれば、立ち直れるでしょうか」

結論から言えば、高校生で不登校や引きこもりになったからといって、人生が終わるわけではありません。

しかし、「本人が動くまで待っていれば、いつか自然に元に戻る」とも限りません。

一般社団法人未来自律支援機構(JADA)では、40年以上、不登校・高校中退・引きこもりの支援に携わり、1万人を超える相談・支援に関わってきました。

その現場で何度も耳にしてきたのが、

「もう人生終わった」

という高校生の言葉です。

今回紹介するW君も、17歳のときに不登校から引きこもり状態となり、自分の将来を諦めかけていました。

通信制高校へ転校しても生活は立て直せず、昼夜逆転、ゲーム中心の生活、家庭内での強い言動が続き、両親が本人の機嫌をうかがう状態になっていました。

しかし、そこがW君の人生の結論ではありませんでした。

親へのコーチング、本人への働きかけ、生活環境の変更、寮生活、学び直し、進路選択を重ね、最終的には自衛官として社会へ出ていきました。

この記事では、W君の実話と40年以上の支援現場で見てきた高校生の姿をもとに、

  • なぜ高校生は「人生終わった」と言うのか
  • 不登校と引きこもりをどう見分けるのか
  • 通信制高校へ転校すれば解決するのか
  • 家庭内暴力や自傷がある場合に何を見るのか
  • 親は何を変える必要があるのか
  • 本人への第三者支援はいつ必要なのか
  • そこからどう社会参加へつなげるのか

を解説します。

「うちの子は不登校なのか、すでに引きこもりなのか?」と迷っている方へ

欠席日数だけではなく、生活リズム、会話、外出、入浴、ゲーム、学習、家族以外との接点などから現在地を確認できます。

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目次

40年以上の支援現場で何度も聞いた「人生終わった」という言葉

私は40年以上、この仕事を続けています。

高校生が不登校になり、家にこもるようになると、私は本当に何度も同じ言葉を聞いてきました。

「もう人生終わった」

「何をやっても無理」

「もう学校にも戻れない」

「将来なんてない」

場合によっては、「死にたい」と口にする子もいます。

こうした言葉を父親には言わず、母親にだけ繰り返す高校生も、支援現場では何度も見てきました。

母親が、

「アルバイトでもしてみたら?」

「少し外へ出てみたら?」

「学校が無理なら別の道を考えたら?」

と働きかけても、

「無理」

「もう終わってるから」

と返す。

心配した母親は、さらに本人を励ましたり、世話をしたり、代わりに何かをしてあげようとします。

ところが、本人はますます動かなくなり、母親だけが不安や不満を受け止め続ける状態になることがあります。

ここで大切なのは、母親が悪いという話ではありません。

本人の絶望感を家族だけで受け止め続ける構造を、そのまま固定させないことです。

家族全員が本人の機嫌をうかがう状態になることもある

弱音を吐く一方で、家庭の中では非常に攻撃的になる高校生もいます。

私は支援現場で、家族全員が本人の機嫌をうかがい、本人中心に家庭が回っている状態を、分かりやすく「家庭内ヤクザのような状態」と表現することがあります。

これは本人を決めつけるための言葉ではありません。

たとえば、

  • ゲームがうまくいかないと怒鳴る
  • 壁を殴って穴を開ける
  • 家具や物を壊す
  • 親に強い言葉をぶつける
  • 進路の話をすると激しく怒る
  • 父母が「今日は機嫌が悪いから何も言わないでおこう」と考える

といった状態です。

本来は家族全員の生活の場である家庭が、引きこもっている本人の感情を中心に回り始めます。

そして、将来の話をすると本人自身は、

「俺の人生はもう終わった」

「どうせ無理だ」

と諦めてしまっている。

W君の家庭にも、こうした状態がありました。

男子だけではない|女子高校生にも起こる

今回紹介するW君は男子ですが、「人生終わった」と口にするのは男子だけではありません。

女子高校生でも、不登校から引きこもり状態が深くなると、同じように将来を諦めてしまうことがあります。

「学校へ戻れない」

「もう何をやっても無理」

「人生終わった」

と話す一方で、感情が激しくなると、壁を殴ったり、家具や冷蔵庫などに当たったりするケースも、私は実際の支援現場で見てきました。

反対に、怒りを家族や物ではなく、自分自身へ向ける子もいます。

不登校・引きこもりが深くなる中で、自傷行為に至る高校生もいます。

自傷や「死にたい」という訴えがある場合は、学校復帰や進路の話よりも、まず本人の安全を優先する必要があります。

自傷が続いている、具体的な自殺の意図や計画がある、命の危険がある場合は、医療機関や地域の緊急支援につなぎ、差し迫った危険がある場合は119番など緊急対応を優先してください。

JADAでも、必要に応じて医療、学校、行政などと連携しながら、生活、家庭、社会との接点を立て直していきます。

「人生終わった」と感じている状態から、再び人生を動かしていくこと。

これはJADAが40年以上、繰り返し取り組んできた支援の中心です。

17歳W君|通信制高校へ転校しても生活は立て直らなかった

W君も、高校生で不登校となった一人です。

学校へ行けなくなり、通信制高校へ転校しました。

ところが、学校を変えたからといって、生活そのものが立て直ったわけではありませんでした。

次第に、

  • 昼夜逆転
  • ゲーム・スマートフォン中心の生活
  • 家族との会話の減少
  • 外出の減少
  • 将来への諦め
  • 家庭内での強い言動

が目立つようになりました。

そしてW君自身が、

「俺、もう人生終わったんだと思う」

というところまで追い込まれていきました。

動画で見る|「人生終わった」と言っていた高校生が防衛大学校を目指すまで

W君が引きこもり状態から生活を立て直し、進路を考え、再び社会へ向かっていった過程を紹介しています。

「人生終わった」は、人生の結論ではない

本人が「人生終わった」と言ったとき、親は不安になります。

しかし、その言葉をその子の将来の結論として受け取る必要はありません。

一方で、

「そんなことない」

「頑張れば何とかなる」

「若いんだから大丈夫」

と励ますだけでも、本人はなかなか動きません。

私たちが見るのは、言葉だけではなく、今の生活です。

朝起きられているのか。

食事を取れているのか。

入浴できているのか。

家族と話せるのか。

外へ出ているのか。

友人や家族以外の人との接点があるのか。

学びや仕事とのつながりが残っているのか。

「人生終わった」という言葉の背景にある、現在の状態を見なければなりません。




高校生の不登校か、すでに引きこもりか|5ステージ判定で確認する

高校生が学校へ行っていないからといって、すべて同じ状態ではありません。

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JADAでは、本人の生活全体を「5ステージ判定」で確認します。

主に見るのは、

  • 起床・就寝
  • 昼夜逆転
  • 食事
  • 入浴・歯磨き・身だしなみ
  • 家族との会話
  • 外出
  • 友人との交流
  • ゲーム・スマートフォン
  • 学習
  • 学校以外の居場所
  • 家族以外との接点
  • 暴言・暴力など家庭内の状態

です。

JADAでは、第1〜2段階を主に不登校段階、第3段階以上を引きこもり段階として考えています。

第1〜2段階では、家庭での対応や学校との連携によって改善できる余地があります。

一方、第3段階以上では、昼夜逆転、外出困難、入浴拒否、家族との会話断絶、ゲーム中心の生活、家庭外の接点消失などが複数重なっていることがあります。

この段階になると、本人が自分から「相談へ行きたい」と言うのを待つだけでは、状態が長期化することがあります。

高校生の不登校か、引きこもり段階かを確認したい方へ

→ JADAの5ステージ判定を確認する

通信制高校へ転校すれば解決するのか

高校生が不登校になると、多くの家庭が通信制高校への転校を検討します。

通信制高校は重要な選択肢です。

しかし、学校を変えることと、不登校・引きこもりが解決することは同じではありません。

W君も通信制高校へ転校しました。

それでも、生活リズム、ゲーム、外出、家族との関係、社会との接点が改善しなければ、本人の状態は動きませんでした。

通信制高校へ転校したあとも、

  • 朝起きられない
  • レポートができない
  • スクーリングへ行けない
  • ゲーム中心
  • 外出しない
  • 家族以外と話さない

という状態であれば、「在籍先が変わった」だけで、生活そのものは止まったままです。

動画で見る|通信制高校へ転校すれば、不登校・引きこもりは解決するのか

通信制高校は有効な選択肢ですが、卒業や転校だけをゴールにしてはいけない理由を解説しています。

親が最初に変えるのは「説得」ではなく家庭の支援方針

W君のケースでも、親が本人を説得し続けるだけでは状態は動きませんでした。

JADAでは、まず保護者と、

  • 父母の方針
  • 本人への声のかけ方
  • 生活時間
  • ゲーム・スマートフォン
  • 金銭
  • 親が代わりにやり過ぎていないか
  • 家庭内暴力に対する境界線
  • 本人に何を選ばせるのか

を整理します。

「親が変われば、必ず子どもが変わる」という意味ではありません。

親へのコーチングは、本人への支援を始めるための家庭の土台づくりです。

家庭だけで動かないときは、本人への実動支援を始める

第3段階以上になると、家族が何度話しても本人が動かないことがあります。

そこでJADAでは、必要に応じて本人へ直接関わります。

家庭訪問を行い、第三者として本人との関係を作る。

外へ出る。

人と会う。

生活時間を戻す。

家庭以外の環境で生活してみる。

学び直す。

進路を考える。

アルバイトや社会参加を始める。

こうした具体的な行動へつなげます。

JADAの基本は、

親コーチング × 本人への実動支援

です。

→ JADAの支援方針について詳しく見る

W君を動かしたのは「生活環境」を変えたこと

W君の場合、家庭の中だけで生活を立て直すのは難しい状態になっていました。

そこで、学生寮という環境を使いました。

寮では、

  • 朝起きる
  • 食事を取る
  • 身支度をする
  • 片付ける
  • 他人と話す
  • 決められた時間に動く
  • 学校や学習へ向かう

という、ごく基本的な生活を繰り返しました。

私たちは、これを特別なことだとは考えていません。

規則正しい生活は一丁目一番地です。

ただし、寮へ入れば自動的に解決するわけでもありません。

環境を変えた中で、本人自身が少しずつ「自分でやる」経験を積むことが重要です。

生活が整うと、本人から将来の話が出てきた

生活が動き始めると、W君にも変化が出ました。

それまで「人生終わった」と話していた本人から、大学進学など、自分の将来についての言葉が出てくるようになりました。

その後、進路を考え直し、防衛大学校への挑戦など、自分自身で次の道を選ぶ段階へ進みました。

大切なのは、親や支援者が進路を決めることではありません。

本人が、

「自分は次に何をするか」

を考えられる状態まで生活と社会との接点を戻すことです。

家庭内暴力があっても、そこが人生の結論ではない

W君のように、家庭の中で激しい言動が出る若者はいます。

しかし、家庭内暴力や引きこもりがあったからといって、その人の将来まで決まるわけではありません。

JADAでは、まず家族の安全と家庭内の境界線を整えます。

その上で、本人との関係を作り直し、生活、外出、社会参加へと段階的につなげます。

動画で見る|家庭内暴力・引きこもりから、将来を語れるまで

家庭内暴力や引きこもりの状態から、再び社会との接点を持ち、自分の将来について語るようになった若者の実例です。

JADAが考える「自律に向けた7つのステップ」

  1. 親コーチングと5ステージ判定
    父母の方針をそろえ、本人と家庭の現在地を確認します。
  2. 家庭訪問
    家庭の中で止まっている本人へ、第三者が接点を作ります。
  3. 生活改善・環境調整
    合宿、寮、一人暮らしなども活用し、生活を立て直します。
  4. 学び直し
    本人の状態に合わせて学習を再開します。
  5. 社会との接点づくり
    外出、同行、人との交流を増やしていきます。
  6. 進路・社会参加
    高校、大学、高卒認定、アルバイト、就職、ボランティアなどへつなげます。
  7. 社会的自律
    自分で考え、選び、動き、学びや仕事、社会との関係を続けられる状態を目指します。

「人生終わった」状態から再出発した若者たち

W君だけが特別な例ではありません。

JADAでは、不登校・高校中退・引きこもりから再出発した20人の事例を公開しています。

中学1年生で不登校となり、約7か月立てこもった後、公務員へ進んだ若者。

高校入学直後から引きこもり、美術大学へ進学した若者。

スポーツ推薦でつまずき、高校中退、約1年半の引きこもりを経て北海道大学へ進学し、就職した若者。

通信制高校へ転校しても通えず、約4年間引きこもった後、高卒認定試験へ進んだ若者。

家庭内暴力や引きこもりを経験しながら、一人暮らしやアルバイトへ動き始めた若者もいます。

不登校・引きこもりから再出発した20人の実例

→ JADA成功事例20選を見る

実際に支援するJADAスタッフ

杉浦孝宣|代表理事

40年以上、不登校・高校中退・引きこもり支援に携わり、親コーチング、本人への働きかけ、生活改善、進路支援まで総合的に支援しています。

→ 杉浦孝宣のプロフィールを見る

大倉星耶|若者本人への実動支援

自身の引きこもり経験も生かしながら、家庭訪問、外出、生活改善、社会参加など、本人への直接支援を担当しています。

→ 大倉星耶のプロフィールを見る

杉浦暢恵|家庭・本人支援

小学校教育に10年以上携わった経験を持ち、現在は家庭訪問、生活改善、本人支援、保護者支援を行っています。

→ 杉浦暢恵のプロフィールを見る

迷ったときは、JADAのよくある質問も確認してください

本人が相談を拒否している場合、家庭訪問、通信制高校、ゲーム、親だけの相談など、保護者から多く寄せられる質問をまとめています。

→ JADAのよくある質問を見る




高校生の不登校・引きこもりについてよくある質問10選

Q1.高校生で不登校になったら、本当に人生は終わりなのでしょうか?

いいえ。

高校生で不登校や高校中退を経験しても、その後に通信制高校、高卒認定、大学、専門学校、アルバイト、就職などへ進む道があります。

JADAでも、不登校・引きこもりから大学、公務員、就職などへ進んだ若者を数多く支援してきました。

重要なのは、「高校へ戻れるか」だけではなく、生活と社会との接点を取り戻すことです。

Q2.「人生終わった」と言う高校生に、親は何と声をかければいいですか?

すぐに「そんなことない」「頑張れば何とかなる」と否定したり、励ましたりするだけでは、本人に届かないことがあります。

まず、今どのような状態なのかを確認してください。

そのうえで、生活、外出、人との接点、学校、進路など、具体的にどこから動かせるかを考えます。

「人生終わった」という言葉を、その子の将来の結論にしないことが大切です。

Q3.母親にだけ「死にたい」「人生終わった」と言うのはなぜですか?

家庭によって親子関係は異なりますが、JADAの40年以上の支援現場では、父親には弱音を見せず、母親にだけ不安や絶望を繰り返し訴える高校生を何度も見てきました。

大切なのは、母親だけが本人の不安を抱え続けないことです。

父母の役割や支援方針を整理し、家庭全体で対応を考えます。

Q4.高校生が壁を殴ったり、物を壊したりする場合はどうすればいいですか?

まず家族の安全を優先してください。

暴言や暴力があるからといって、本人の要求をすべて受け入れ、家族全員が機嫌をうかがう状態になると、家庭内の力関係が固定してしまうことがあります。

本人を責めるだけではなく、家庭内の境界線を整え、必要に応じて第三者による本人への働きかけを検討します。

Q5.自傷行為や「死にたい」という言葉がある場合も、不登校支援だけでいいのでしょうか?

いいえ。

自傷や強い希死念慮がある場合は、安全確保を優先し、必要に応じて医療機関などとの連携が必要です。

具体的な自殺の意図や計画がある、命の危険が差し迫っている場合は、緊急の医療対応を優先してください。

その上で、生活リズム、家庭環境、学校・進路、社会との接点など、不登校・引きこもりの背景にも対応していきます。

Q6.通信制高校へ転校すれば、不登校や引きこもりは解決しますか?

通信制高校は大切な選択肢ですが、転校しただけで解決するとは限りません。

昼夜逆転、ゲーム中心、外出困難、家族以外との接点の消失が続けば、通信制高校に在籍していても引きこもりが深くなることがあります。

学校選びと同時に、生活と社会参加を見る必要があります。

Q7.うちの子は「不登校」なのか「引きこもり」なのか、どう判断すればいいですか?

欠席日数だけではなく、起床・就寝、食事、入浴、家族との会話、外出、友人関係、ゲーム・スマートフォン、学習、家庭外の人との接点などを総合して見ます。

JADAでは、これを「5ステージ判定」で整理しています。

第1〜2段階は主に不登校段階、第3段階以上はJADAでは引きこもり段階として考えます。

→ JADAの5ステージ判定で現在地を確認する

Q8.本人が支援を拒否していても、親だけで相談できますか?

はい。

本人が「誰にも会いたくない」「相談したくない」と拒否している段階でも、まず保護者から相談できます。

親の対応、父母の方針、生活基準、ゲーム・スマートフォン、金銭などを整理した上で、本人へのアプローチ方法を考えます。

Q9.JADAでは「人生終わった」と言っている高校生を、どう支援するのですか?

説得だけで学校へ戻すのではありません。

まず親コーチングで家庭の支援方針を整え、必要に応じて家庭訪問などで本人との関係を作ります。

その後、生活改善、外出、合宿、寮、一人暮らし、学び直し、アルバイト、進学、就職などへ段階的につなげます。

親コーチングと本人への実動支援を組み合わせることが、JADAの基本です。

Q10.高校生の不登校・引きこもりは、いつ相談すればいいですか?

完全に部屋から出なくなるまで待つ必要はありません。

昼夜逆転、入浴しない、親との会話が減る、外出しない、ゲーム中心になる、家族以外との接点がなくなる、進路の話をすると「人生終わった」と言うなど、生活と社会との接点が崩れ始めた段階で一度現在地を確認してください。

5ステージ判定で、家庭で対応できる段階なのか、第三者による本人支援を検討する段階なのかを整理します。

さらに詳しい疑問を確認したい方へ

→ JADAのよくある質問ページを見る

JADAのゴールは「高校へ戻すこと」ではなく社会的自律

W君のケースで重要なのは、「学校へ戻れたか」だけではありません。

17歳で「人生終わった」と感じていた本人が、

  • 生活を立て直す
  • 家庭の外で暮らす
  • 人と関わる
  • 学び直す
  • 自分で進路を考える
  • 自分で選択する
  • 社会へ出る

というところまで進んだことです。

JADAが最終的に目指すのは、本人が自分で考え、選び、動き、学びや仕事、社会との関係を継続していく「社会的自律」です。

不登校や引きこもりの解決は、その途中の大切な節目です。

海外・英語でJADAの支援を知りたい方へ

JADAでは、日本国内の支援だけでなく、海外在住の家庭、教育・研究関係者、海外メディア等へ向けた情報発信も進めています。

不登校・引きこもり、5ステージ判定、親コーチング、本人への実動支援、社会的自律について英語でも発信しています。

「人生終わった」と言わせたままにしないために

高校生が「人生終わった」と言っていても、それが将来の結論ではありません。

しかし、本人が自分から動き出すまで何年でも待つ必要もありません。

まず確認してほしいのは、今のお子さんが、

  • 朝起きられているか
  • 食事を取れているか
  • 入浴できているか
  • 家族と話せているか
  • 外へ出られているか
  • 家族以外の人と関われているか
  • 学びや進路との接点が残っているか

です。

第1〜2段階なら、家庭での対応や学校との連携から始められる場合があります。

第3段階以上で、本人が家庭の中に閉じこもり、生活と社会との接点を大きく失っている場合は、第三者による実動支援を検討してください。

まとめ|高校生の不登校で「人生終わり」ではない

W君は17歳で不登校となり、通信制高校へ転校した後も生活を立て直せず、「人生終わった」と感じるところまで追い込まれました。

家庭では本人の機嫌を両親がうかがう状態にもなっていました。

しかし、親へのコーチング、本人への働きかけ、生活環境の変更、寮生活、学び直し、進路選択を重ねることで、人生は再び動き始めました。

高校生が「人生終わった」と言ったとき、その言葉を将来の結論にしないでください。

同時に、励ますだけ、見守るだけでもなく、今どの段階にいるのかを確認し、必要な行動につなげることが重要です。

JADAは、親への助言だけでも、本人だけへの支援でもありません。

親コーチングと本人への実動支援を組み合わせ、止まってしまった生活と社会との接点を再び動かします。

不登校・引きこもりの解決はゴールではありません。

その先にある社会的自律へ進むことが、JADAの最終目標です。

親が諦めない限り、JADAも諦めません。

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杉浦 孝宣
杉浦孝宣(すぎうら・たかのぶ)は、一般社団法人未来自律支援機構(JADA)代表理事、認定NPO法人高卒支援会創業者。自身も小学3年生で不登校を経験し、その体験を原点に40年以上にわたり不登校・高校中退・引きこもり支援に携わってきた。 これまで1万人以上の相談に対応し、家庭訪問、生活改善合宿、学生寮、学び直し支援、就労支援などを通じて、多くの若者のSocial Autonomy(社会的自律)を支援している。 「子どもは必ず変われる」を信念に、学校復帰だけをゴールとせず、一人ひとりが自ら考え、行動し、社会に参加していくSocial Autonomyを目指した支援を実践している。 著書に『不登校・ひきこもりの9割は治せる』『高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる』『もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる』など。近年は一般社団法人未来自律支援機構(JADA)を通じて、Autonomy Stage OSと7 Steps to Autonomyを体系化し、国内外へ発信している。台湾版著書も出版され、教育・福祉・行政・企業・国際社会との連携を通じて、若者のSocial Autonomyを実現する支援モデルの普及に取り組んでいる。
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