
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
9割を立ち直らせた解決力
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「病院に相談したけど、結局“様子を見ましょう”と言われただけ…」
「スクールカウンセラーに相談しても、“無理をさせないように”としか言われない」
──全国から、そんな声が私たちのもとに毎日のように届きます。
子どもが学校に行けなくなった。
親としては、どうにかしたい。でも、どこに相談しても「見守るしかない」と言われる。
そうしているうちに、気づけば昼夜逆転し、会話も減り、部屋に閉じこもるようになっていく。
まさに「見守り」が悪化を招いている家庭が少なくありません。
けれど、親が悪いわけではありません。
多くの保護者が「専門家の意見を信じて」待っているだけなのです。
問題は、その“専門家”が本当に「不登校の専門家」ではないという点にあります。
病院の医師は「診断」と「投薬」を中心とした医療の専門家です。
スクールカウンセラーは「話を聴く」ことの専門家であり、行動支援の専門家ではありません。
つまり、どちらも「生活を立て直し、再登校や社会復帰まで導く」専門家ではないのです。
その結果、支援の方向を間違えたまま、半年、一年と時間だけが過ぎていく──。
その間に、子どもの心と身体はどんどん「動けない状態」に慣れていってしまうのです。
私たち一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会には、
こうした“見守りの果てに悪化したケース”の相談が年間700件超、寄せられます。
しかし、ここで希望を持っていただきたいのは、どんなに悪化したケースでも、
「正しい段階判断」と「適切な支援」を行えば、再び動き出すことは可能だということです。
私たちはこれまでに1万人以上の不登校・引きこもりの子どもたちを支援してきました。
その中で見えてきたのは、不登校にも“段階”があるということ。
どの段階にいるのかを見誤ると、効果的な対応ができないどころか、
善意の声かけや“待つ姿勢”が、逆に子どもの自尊心を奪ってしまうことさえあります。
たとえば、中学1年の夏休み明けに登校しぶりが始まり、
「疲れてるだけだろう」と見守っているうちに完全不登校になったケース。
あるいは、「心の病気かもしれない」と病院を回り、
診断名はついたものの、家庭での過ごし方が変わらず、半年後には昼夜逆転が固定化したケース。
どちらも、最初の数週間〜数か月の対応を間違えたことで、長期化してしまいました。
不登校や引きこもりは、「ある日突然」起こるものではありません。
必ず、ステージ1→ステージ2→ステージ3…と段階を経て悪化していくのです。
つまり、早い段階で兆候をつかみ、適切に手を打てば、深刻化は防げます。
たとえば、あるお母さんが「体調不良で朝起きられない」と訴える息子を半年間見守り続け、
最終的に完全引きこもりになってしまった事例がありました。
しかし、別のご家庭では、同じような状況から「家庭訪問による生活リズム支援」を導入し、
3か月後には再登校できるまでに回復しています。
違いは、子どもの“段階”を正確に見極めたかどうかです。
「見守り」は愛情から生まれる行動ですが、
不登校や引きこもりの段階を踏まえない“盲目的な見守り”は、
時に「放置」と同じ結果を生むことがあります。
では、どうすればその違いを見極められるのか?
──次章では、不登校・引きこもりを“5段階ステージ”で可視化し、
それぞれの段階に応じた対応法を解説します。
病院やカウンセラーに頼っても変わらなかった家庭が、
なぜ“ステージ対応”で変わり始めるのか。
その理由を、実際の支援現場の事例を交えて紹介していきます。
不登校や引きこもりの子どもたちは、実は同じ「不登校」という言葉の中でも、状態の深さや対応の方向性がまったく違います。
それを可視化するために、当協会では長年の支援データをもとに「5段階ステージ判定」を活用しています。
これは医療的な診断ではなく、“家庭で今どんな支援が必要か”を見極める実践ツールです。
朝の支度が遅くなったり、腹痛や頭痛を訴えるようになったりするのがこの段階です。
学校には行ける日もありますが、「なんとなく気が重い」「クラスが合わない」といった曖昧な言葉が増えてきます。
この時期に「怠けてるんじゃないの?」と叱ってしまうと、本人の自尊心を大きく傷つけ、次のステージに進むきっかけになります。
大切なのは、「行けた・行けない」ではなく、「起きられた」「準備をした」という行動を認めること。
声かけ一つで未来は変わります。
たとえば、「今日は準備できたね」「体がつらいのによく頑張った」と伝えるだけで、安心感が生まれます。
学校との連携もこの時期が肝心です。欠席が続く前に担任と情報共有をしておくことで、早期のフォローが可能になります。
「行きたいけど行けない」という心の葛藤が強くなり、週に数日欠席するようになります。
家では笑顔も見せるので、親は「そのうち戻る」と思いがちですが、ここで放置すると急速に悪化します。
この段階では、体調不良の裏に“安心できる居場所の欠如”があります。
親が焦って学校復帰を促すよりも、「家の中に安全基地をつくる」ことが第一歩です。
たとえば、同じ時間に朝食をとる、軽い散歩に誘うなど、「生活リズムの骨格」を保つことがポイント。
医療機関に行っても「ストレス反応でしょう」と言われるだけで終わるケースが多いですが、
本当に必要なのは“動ける時間帯を維持すること”です。
ステージ2で正しい生活支援を始められれば、回復率は非常に高いのです。
昼夜逆転が始まり、外出を拒むようになります。
「ゲームだけが心の支え」「夜の方が落ち着く」といった言葉が出てきたら、要注意。
この段階が、いわゆる“引きこもり予備群”です。
親ができることは「無理に外へ出そうとしない」こと。
外に連れ出すよりも、まず“信頼できる第三者”を入れることが有効です。
当協会の「家庭訪問支援」はまさにこのタイミングで導入します。
親でも友人でもない第三者が訪れることで、子どもは「自分を責めない空気」に触れ、少しずつ心を開き始めます。
このステージでは、親の声かけが非常に難しくなります。
「なんで出てこないの」「他の子は頑張ってるよ」などの比較は逆効果。
代わりに「ごはんできたよ」「外の空気、気持ちいいよ」など、“誘う”ではなく“伝える”形で関わると良いでしょう。
部屋に閉じこもり、家族と顔を合わせることも避けるようになります。
親が話しかけても返事がない、または暴言で返ってくる。
この状態を「反抗期」と誤解する家庭もありますが、実際には“無力感”と“防衛”の表れです。
本人の中では、「このままではいけない」という気持ちがあるのに、動く力が出ない。
親の存在が“プレッシャー”になってしまうのです。
この段階で家庭だけで対応しようとすると、親子関係がさらに悪化します。
だからこそ、「家庭訪問支援」「ピアサポート(経験者支援員)」など、外部の実動支援が不可欠です。
当協会の支援例では、同年代の先輩スタッフが訪問したことで、初めて子どもが「自分のことを話せた」というケースが数多くあります。
同じ経験をした人がそばにいる──それが最大の安心につながるのです。
生活リズムが崩壊し、昼夜逆転が定着。
会話も拒否し、食事も部屋で済ませる。
この段階では、家庭だけでの支援はほぼ不可能です。
親の声かけは全て「攻撃」として受け取られ、衝突が増えることもあります。
しかし、ここで「もう無理だ」と諦める必要はありません。
ステージ5からの回復事例も、実際に数多くあります。
たとえば、10年間引きこもっていたY子さんは、家庭訪問→通信制高校→短大→公務員と社会復帰を果たしました。
カギは、「外に出る前に生活を整えること」。
当協会では、こうしたケースでは生活改善合宿や学生寮支援を活用します。
“強制”ではなく“安心して生活リズムを取り戻せる環境”を整えるのです。
5つのステージを把握すると、
「いま自分の子がどこにいるのか」が見えてきます。
そして、その段階ごとに“やるべきこと”と“やってはいけないこと”が明確になります。
医師やカウンセラーが悪いわけではありません。
ただ、彼らの専門領域は「心」や「診断」であって、「生活や行動の立て直し」ではない。
だからこそ、不登校や引きこもりの改善には“行動支援”が欠かせません。
次章では、それぞれのステージに応じた具体的な対応法を紹介します。
「何をどうすればいいのか」が分かれば、家庭の空気が変わります。
そして、その小さな一歩が、必ず未来を変える力になります。
「病院にも相談したのに、なぜ良くならないのか?」
「カウンセラーに話を聞いてもらっているけど、子どもは一歩も動かない」
——そうした声を、私は40年以上の支援現場で何度も聞いてきました。
しかし、ここで誤解してはいけないのは、医師やカウンセラーが悪いわけではないということです。
問題は、「専門分野の違い」にあります。
医師の専門は「心身の診断」と「投薬による治療」です。
たとえば、うつ症状や睡眠障害が見られれば、薬を使って安定させることはできます。
しかし、子どもが「なぜ学校に行けないのか」「どうやって生活リズムを戻すのか」といった
“日常生活の再構築”までは、医療の守備範囲ではありません。
一方、スクールカウンセラーや心理士の専門は「傾聴」です。
子どもの話を否定せず受け止めることに長けています。
けれど、カウンセリングは“心の整理”を助けるもの。
「動けるようにする」「生活を変える」ことを目的とした支援ではありません。
つまり、医師もカウンセラーも、それぞれの役割を果たしています。
けれど、家庭が本当に求めているのは、
“子どもが再び動き出すための行動支援”なのです。
たとえば、ある母親のケースを紹介します。
中学2年の息子が突然「学校へ行きたくない」と言い出しました。
家庭では会話も減り、昼夜逆転。母親は心配のあまり、病院を3件まわりました。
どの医師も「発達障害の傾向はありますね」「無理に学校へ行かせないように」と説明し、
抗不安薬と睡眠導入剤が処方されました。
しかし半年経っても、息子はほとんど部屋から出ず、生活リズムはさらに乱れたままでした。
母親は「薬を飲んでいるのに、なぜ良くならないのか」と混乱しました。
そこで当協会に相談が入りました。
私たちが行ったのは、薬の調整ではなく、生活のリズムと信頼関係の再構築です。
最初の一か月は「朝9時に声をかける」「一緒に朝食をとる」というシンプルな約束から始め、
二か月目にはスタッフが家庭訪問を実施。
会話のきっかけをつくり、外の空気に触れる時間を増やしました。
三か月後、彼は自分から「通信制高校を探したい」と言い出しました。
医師が診断をつけ、カウンセラーが話を聞き、
そこに行動支援が加わった瞬間に、状況は大きく動いたのです。
病院やカウンセラーに相談しても改善しないと感じるのは、
「支援のゴール」が親の期待とずれているからです。
医師は“症状を軽くする”ことが目的。
カウンセラーは“気持ちを整理する”ことが目的。
しかし、親の願いは“子どもが動き出すこと”です。
ここにミスマッチがある限り、家庭の不安は続きます。
このズレを埋めるために必要なのが、
「生活の立て直し」と「行動の伴走」を同時に行う支援。
つまり、“動く支援”です。
当協会では、医師や学校との連携を保ちながら、
生活改善・学び直し・社会接点の回復までをワンストップで支えます。
その中核となるのが、親のためのコーチングと、
子どもに直接関わる家庭訪問や合宿プログラムです。
医療や心理の専門家が扱えない「日常のリアルな部分」——
つまり、“朝起きる”“人と話す”“外に出る”という行動を支えることこそ、
不登校・引きこもり支援の本質だと私たちは考えています。
これまで支援した1万人の中で、病院を何件も回った後に改善した家庭は少なくありません。
10年の引きこもりから社会復帰したY子さんも、
最初は医療中心の支援を受けていました。
しかし、家庭訪問で少しずつ会話を取り戻し、通信制高校→短大→公務員という道を歩みました。
医療が「安定」をつくり、私たちが「行動」を支えた結果です。
つまり、医療と心理支援は“敵”ではなく、“前段階”です。
ただし、それだけで完結させてしまうと、
“安定したまま動けない”状態に陥るのです。
そこから抜け出すためには、「生活・行動・関係」を再構築する支援が必要です。
不登校や引きこもりの解決は、「心の病」だけではなく、
「生活の病」を治すことでもあります。
どんなに優しい言葉をかけても、
昼夜逆転やスマホ依存が放置されれば、心は回復しません。
だからこそ、ステージを見極め、
生活と行動の両面から支援を組み立てることが重要です。
医療・心理・行動の三本柱をうまく使い分けることで、
子どもたちは再び“社会に向かう力”を取り戻していきます。
次章では、具体的に「ステージ別の対応法」を紹介します。
ステージ1〜2の初期段階でどう支えるか、
そして、家庭が悪化を防ぐために“今日からできること”を、
支援現場の実例とともに詳しく解説していきます。
不登校の始まりは、ある日突然ではありません。
朝の支度が遅くなったり、腹痛や頭痛を訴えたり——。
そんな小さなサインから始まる「登校しぶり期」が、いわゆるステージ1です。
ここで親がどんな対応をするかで、その後の展開は大きく変わります。
最も避けたいのは、“気のせい”と見過ごしてしまうこと。
なぜなら、初期段階での支援こそ、最も効果的だからです。
子どもが「学校に行きたくない」と言い出すと、多くの親は驚き、焦り、そして心配になります。
「どうしたの?」「友達と何かあったの?」と原因を探そうとしますが、
この時期の子どもは、自分でも理由がわからないことがほとんどです。
学校でのストレス、人間関係、学業不振、発達特性、家庭内の緊張感…。
そのどれもが複雑に絡み合い、本人の中で「行きたいけど行けない」という葛藤を生んでいます。
ここで必要なのは、原因探しではなく、安心の確保です。
たとえば、
「今日はちょっと休もうか。でも明日はどうするか一緒に考えよう」
そんな言葉が、子どもの心に“逃げ場”をつくります。
叱責でも放任でもなく、“共に考える姿勢”が、信頼関係の土台になります。
ステージ2になると、欠席が増え、「朝は起きられない」「頭が痛い」「吐き気がする」などの身体症状が目立ってきます。
この時期、病院で検査をしても「異常なし」と言われることがほとんどです。
しかし、これは「気のせい」ではありません。
心身がストレスによってエネルギーを失い、“休息モード”に入っているのです。
だからこそ、無理に登校を促すのではなく、生活リズムを崩さないよう支えることが最優先です。
親ができる具体的な対応としては、次の3つです。
登校できなくても、朝は同じ時間に起きる習慣を守りましょう。
「学校に行かないなら寝ていればいい」と思うと、昼夜逆転があっという間に定着します。
たとえ朝は布団の中でも、「カーテンを開ける」「光を浴びる」だけで、体内時計はリセットされます。
朝の声かけも「早く起きなさい」ではなく、「おはよう、朝だよ」とやわらかく伝えるのがコツです。
“叱らず、促す”——これが初期対応の鉄則です。
食事は「学校に行けたから食べる」「行けないから抜く」と条件付きにしないこと。
三食を家族と共に取ることが、最もシンプルで強力な支援です。
朝食を一緒に食べるだけでも、子どもは「見放されていない」と感じます。
短い会話でも構いません。
「ごはん美味しいね」「今日の天気いいね」——その何気ない言葉が、家庭の安心を作ります。
この段階で学校に任せきりにするのは危険です。
「様子を見ましょう」という言葉に安心してしまうと、支援のタイミングを逃します。
家庭で「欠席の理由」「子どもの変化」を簡単に記録しておくと、担任や養護教諭との共有がスムーズになります。
学校との関係を「報告型」から「協力型」に変える意識が大切です。
実際、当協会に相談があった中学2年のエイタ君も、最初はステージ2の状態でした。
朝になると頭痛を訴え、週の半分を休むようになっていました。
母親は「病院に行くしかない」と考え、複数の専門外来を受診しましたが、
「自律神経の乱れですね」「焦らず様子を見て」と言われるばかり。
半年後には昼夜逆転が定着し、家庭内での会話も減っていきました。
そんな時、当協会の支援を受け、まず生活リズムの立て直しから始めました。
スタッフがオンラインで母親にコーチングを行い、朝の声かけや食事時間の見直しをサポート。
数週間後には、エイタ君が「午後なら少し動ける」と言い出し、
その流れで通信制高校への進学を前向きに検討できるようになりました。
初期段階で“生活”を支えたことが、社会復帰の第一歩となったのです。
初期の不登校は、「心の問題」というより「環境とリズムの問題」です。
そして、家庭こそが最大の回復拠点です。
病院やカウンセリングで解決しないのは、家庭の中の“生活の乱れ”が放置されているからです。
親の焦りは自然なことです。
しかし、「焦って登校を迫ること」よりも、「日常を整えること」のほうが、
結果的に早く回復へとつながります。
この段階で大切なのは、「行動を責めない」こと。
「できたこと」を一緒に見つけ、共有することです。
登校できなかった日も、「朝起きられたね」「顔を見せてくれて嬉しいよ」と伝えるだけで十分です。
それが、子どもの“自己肯定感”を守ります。
ステージ1〜2は、まさに“分岐点”です。
ここで正しい支援をすれば、引きこもり化を防げます。
逆に、「様子を見よう」「もう少し待とう」と対応が遅れると、
次のステージ(ステージ3=閉じこもり準備期)へと移行してしまいます。
次章では、その「ステージ3」における対応法を、実際の支援事例をもとに詳しく解説します。
家庭訪問やピアサポートなど、“動く支援”がどのように子どもを変えていくのか——。
支援の現場から、希望のヒントをお伝えします。
ステージ3は、いわば「引きこもりの入口」です。
この段階では、登校はほとんどできず、昼夜逆転が進み、外出を強く拒むようになります。
親から見れば、「家では元気そうにしているのに、学校の話をすると黙り込む」「注意すると怒る」——そんな状態が続きます。
多くの保護者が「まだ様子を見ていれば動くだろう」と考えがちですが、
このステージこそ、“見守り”ではなく“動く支援”が必要な時期です。
ステージ3の子どもは、一見すると落ち着いて見えるかもしれません。
けれど、その内側では「動けない自分」への強い自己否定と不安を抱えています。
「やりたい気持ちはあるけど、うまくいかない」
「どうせ自分なんて」という諦めが少しずつ心を支配し、
やがて“行動のブレーキ”が常にかかる状態になります。
この時期に親が「頑張れ」「もう中学生なんだから」と声をかけても、
それは“期待”ではなく“圧”として届いてしまいます。
そして、さらに部屋にこもるきっかけをつくってしまうのです。
ここで最も大切なのは、「本人を動かそうとしない」ことです。
では、何をすればよいのか?
それは、「家庭に新しい空気を入れる」ことです。
ステージ3の支援で有効なのが、家庭訪問支援とピアサポート(同年代の支援員)です。
第三者が家庭に入ることで、
・親の焦りやプレッシャーが緩和される
・子どもが「親以外の大人」に安心感を持てる
・生活空間に“変化のきっかけ”が生まれる
という効果があります。
実際に、当協会の支援現場では、訪問支援が転機になるケースが非常に多いです。
たとえば、リョウタ君(当時中3)は、1年以上部屋にこもっていました。
昼夜逆転が完全に定着し、家族とほとんど会話もなし。
母親は何度も病院を回りましたが、「本人のやる気次第」と言われるだけでした。
そこで、当協会の家庭訪問を開始しました。
最初は支援員が玄関先で「お母さん、今日は天気がいいですね」と雑談する程度。
子どもとは直接話さず、数回は顔も見られませんでした。
しかし、4回目の訪問で、ドアの隙間から「こんにちは」と一言返ってきたのです。
その瞬間が、再出発のサインでした。
リョウタ君は、少しずつ支援員と短い会話を重ね、
2か月後には一緒に外を散歩できるまでに。
半年後には通信制高校への進学を決意し、
最終的には航空自衛隊に就職しました。
親がどれだけ頑張っても届かなかった心が、
「第三者の支援」で開かれたのです。
この段階で親ができることは、「環境を整えること」です。
次の3点を意識してみてください。
1️⃣ 焦らず、日常のペースを守る
子どもが昼夜逆転していても、親は生活を崩さない。
朝は決まった時間に起き、普通にご飯を作り、挨拶をする。
その「変わらない日常」が、子どもに安心感を与えます。
2️⃣ “見守る”から“支援を呼ぶ”へ
家庭だけでの対応には限界があります。
専門家を入れることは「親の負け」ではなく、「家族の強化」です。
訪問支援・オンラインコーチング・ピアサポートなど、
“家庭の中でできる支援”を取り入れましょう。
3️⃣ 会話を“質問”ではなく“共有”に変える
「いつになったら学校に行くの?」ではなく、
「この前、近くの公園に猫がいたよ」「夕飯カレーにしたけど食べる?」
といった、何気ない“日常の共有”が大切です。
言葉を交わすこと自体が、支援の第一歩なのです。
親御さんが最も悩むのは、「どこまで踏み込んでいいのか」というラインです。
ステージ3では、“距離感”が何よりも重要です。
近づきすぎると反発し、離れすぎると孤立が進む。
この微妙な距離を保つために、専門家による伴走支援が必要になります。
訪問支援や寮型プログラムを導入すると、
家庭の空気がガラッと変わります。
親が「本人を何とかしなきゃ」という思いを手放し、
第三者に任せることで、家庭全体のストレスが軽減されるのです。
また、ステージ3では親自身の支援も欠かせません。
「子どもが動かないのは自分のせいではないか」
「もう何を言っても無駄だ」といった自己否定が、親の心を追い詰めます。
だからこそ、親のコーチングを通じて「見方」を変えることが大切です。
当協会では、親のコーチングを行いながら、
・言葉のかけ方
・表情や声のトーン
・夫婦の連携の取り方
を具体的にアドバイスしています。
これによって、「家庭全体の空気」が整い、
子どもが安心して変化に向かえる環境が生まれます。
ステージ3は、引きこもりに進むか、回復に向かうかの分岐点。
「もう少し様子を見よう」と先延ばしにすれば、
その分だけ回復に時間がかかります。
逆に、いま行動すれば、半年後には確実に結果が出ます。
家庭訪問や合宿など、行動を伴う支援を取り入れた家庭の多くは、
3か月〜半年で明るい変化が見られています。
次章では、さらに深刻化した「ステージ4〜5」に進んでしまった場合の対応法を解説します。
家庭内孤立・暴言・拒絶といった難しい局面を、
どのように乗り越えていくのか。
そして、合宿や学生寮など“生活を立て直す支援”の実際を紹介します。
ステージ4〜5は、「家庭内孤立」から「完全引きこもり」に移行する段階です。
ここでは、部屋に閉じこもり、親の声かけにも反応しなくなったり、時には暴言や拒絶反応が出ることもあります。
親は「どう接すればいいのかわからない」「もう何を言っても無駄なのでは」と、深い無力感に襲われます。
しかし、ここでもまだ手遅れではありません。
この時期にこそ必要なのは、“安全な環境での生活再建支援”です。
家庭内で起こる変化
ステージ4に入ると、子どもは自室にこもり、家族と顔を合わせることを避けます。
食事も部屋でとり、会話はほぼLINEや置き手紙のみ。
親が話しかけると、「うるさい!」「放っておいて!」と怒鳴ることもあります。
このような反応は、反抗ではなく“防衛”です。
心の中では「このままではいけない」と思いながらも、外の世界が怖くて動けない状態。
それが「閉じこもりの心理的メカニズム」です。
ステージ5に進むと、昼夜逆転が定着し、
朝は寝て、夜になるとゲームや動画で時間を過ごす生活が固定化します。
日光を浴びず、運動もないため、体調不良や抑うつが悪化します。
親が「外に出なさい」と言っても、子どもにとっては“安全圏を奪われる脅威”に感じられるのです。
親がどれだけ愛情をもって声をかけても、子どもは拒否します。
それは、親が悪いからではありません。
家庭という環境が、本人にとって「プレッシャーの象徴」になっているからです。
だからこそ、この時期は“環境を変える支援”が必要になります。
当協会では、ステージ4〜5の子どもに対して「生活改善合宿」や「学生寮支援」を提案しています。
家庭では難しい“生活リズムのリセット”を、専門スタッフの付き添いで行う仕組みです。
起床・食事・運動・会話——この4つを整えることで、
「人と関わっても大丈夫」という感覚を取り戻していきます。
高校1年の春から引きこもりになったシュン君。
親子関係は悪化し、母親が話しかけるたびに暴言が返ってきました。
家庭訪問をしても拒否。
そこで、合宿型の支援プログラムを提案しました。
当初は本人も「行きたくない」と拒否しましたが、
スタッフとの対話を重ね、少しずつ信頼関係を築いていきました。
合宿初日はほとんど言葉を発さず、食事も最低限。
しかし、他の参加者と掃除や調理を通じて関わるうちに、笑顔が戻り始めました。
5日目の夜、シュン君はこう話しました。
「誰かと一緒に食べるご飯って、悪くないですね。」
その後、通信制高校に復学し、看護系大学に進学。
現在は医療現場で働きながら、後輩たちのピアサポーターとして活動しています。
ステージ4〜5では、言葉の支援よりも「体験」が心を動かします。
机の上でカウンセリングをしても、心身が動ける状態でなければ変化は起こりません。
朝起きる、食べる、人と関わる——その一つひとつが再出発のリハビリです。
合宿や寮での支援では、スタッフが一人ひとりの生活に寄り添いながら、
・起床時間の安定
・スマホ・ゲームとの距離の見直し
・運動・自然体験を通じた達成感
・自分の役割を見つける経験
を積み重ねていきます。
これらの「生活リズムの成功体験」が、自己肯定感の回復につながります。
人は、“行動できた”という実感が自信を取り戻す鍵になるのです。
この段階で最も難しいのは、親が「手放す決断」をすることです。
「自分の手でどうにかしたい」という気持ちは当然ですが、
一歩引いて専門家に託すことで、初めて親子関係が再構築されます。
親が“戦う相手”から“応援する存在”に変わるとき、
子どもは安心して外の世界と向き合えるようになります。
多くの保護者が、「合宿なんてうちの子にできるだろうか」と不安を口にします。
しかし、参加者のほとんどが最初は拒否していたのです。
それでも、支援スタッフと共に一歩踏み出した家庭ほど、
数か月後には「笑顔で会話ができるようになった」と報告されています。
当協会の支援は、本人を無理に動かすものではありません。
本人のペースを尊重しながら、生活リズムを整える“伴走型支援”です。
また、親御さんにも同時進行でコーチングを行い、
家庭での言葉の使い方や夫婦間の連携を整えます。
「子ども」と「親」、両方が少しずつ変わることで、
家庭全体が回復していくのです。
ステージ4〜5は、最も厳しい段階ですが、同時に再出発のチャンスが眠る時期でもあります。
完全に閉じこもった子どもが、再び社会に戻ることは決して珍しくありません。
10年間の引きこもりから公務員になったY子さん、
家庭訪問から航空自衛隊に進んだリョウタ君、
看護系大学へ進学したシュン君。
いずれも、ステージ4〜5からの逆転劇でした。
次章では、こうした回復のプロセスを支える「親の変化」に焦点を当てます。
親が変わると家庭が変わり、家庭が変わると子どもが動き出す。
その実例とともに、親のコーチングがどのように“支援の鍵”になるのかを紹介します。
どんなに優れた支援プログラムを導入しても、
家庭の空気が変わらなければ、子どもは本当の意味で動き出せません。
なぜなら、不登校や引きこもりの根底には「家庭での安心感の欠如」があるからです。
つまり、親の対応が変わること——それが、回復の一番の鍵なのです。
「心配」から「信頼」へシフトする
ステージが進むにつれ、多くの親御さんは「何とかしなくては」という思いに駆られます。
それは自然なことです。
けれど、焦りや不安から出る言葉は、
たとえ優しいつもりでも、子どもには“否定”として伝わってしまいます。
たとえば——
「もうそろそろ学校に行けそう?」
「このままだと将来が心配よ」
という言葉。
親の立場では愛情から出た声かけでも、
子どもにとっては「まだできていない自分」を突きつけられる言葉に聞こえるのです。
私たちはよく、保護者の方にこうお伝えします。
「心配するより、信じて見守る時間を増やしましょう。」
“信じて見守る”とは、“何もしないこと”ではありません。
焦らず、子どもを一人の人間として尊重すること。
「あなたのペースで大丈夫」「ちゃんと成長している」と、
存在そのものを肯定するメッセージを届けることです。
親が焦りを手放した瞬間、家庭に“柔らかい空気”が流れ始めます。
それまで張り詰めていた親子の関係が緩み、
子どもがようやく「話してみようかな」と思えるようになるのです。
実際、当協会の支援現場では、親が変わることで家庭が大きく動くケースが数多くあります。
中学2年のK君の家庭では、母親が毎朝「起きなさい」と声を荒げる日々が続いていました。
K君は反発し、やがて完全に部屋にこもるように。
ところが、母親がコーチングを受け、「言葉を減らす」「感情を落ち着ける」練習を始めたところ、
わずか2週間で変化が現れました。
朝、母親が静かに「おはよう」とだけ声をかけるようになった頃、
K君のほうから「今日はちょっと外の空気吸ってくる」と言い出したのです。
“親の変化が、子どもの変化を引き出す”——この原則は、どの家庭にも共通しています。
不登校や引きこもりの支援では、
親がどれだけ“学び直す姿勢”を持てるかが重要です。
私たちはこの過程を「親のコーチング支援」と呼んでいます。
親のコーチングでは、主に以下の3つを実践します。
1️⃣ 言葉の使い方を変える
「頑張って」ではなく「ありがとう」。
「どうしてできないの?」ではなく「一緒に考えよう」。
たった一言で、子どもの反応が180度変わります。
2️⃣ 距離の取り方を学ぶ
すぐに助けるのではなく、「自分で考える時間」を与える。
子どもに“任せる”練習をすることで、自立への土台をつくります。
3️⃣ 親自身の感情を整える
「悲しい」「つらい」「焦る」——その気持ちを一人で抱え込まず、
コーチと共有し、整理することで、冷静な対応ができるようになります。
多くの保護者が「子どもが変わること」を願っていますが、
実際には、親が変わることで子どもが動くのです。
これは理屈ではなく、支援現場で繰り返し確認されている“事実”です。
カイト君(中1不登校→通信制→自衛隊)のお母さんも、
最初は「息子をどう変えればいいか」と相談に来られました。
しかし、コーチングで「自分が息子を見る目を変えること」に集中した結果、
彼女の表情や言葉づかいが穏やかになり、
半年後にはカイト君が自ら「将来のために動きたい」と言い出しました。
行動の変化は、いつも家庭から始まるのです。
支援がうまくいく家庭の共通点は、「夫婦がチームになっている」ことです。
片方が理解していても、もう一方が否定的だと、子どもは混乱します。
「お母さんは優しいけど、お父さんは怒る」
——そんな状態では、家庭が安全基地になりません。
当協会では、可能な限りご夫婦そろってコーチングや面談に参加していただいています。
お互いの立場や気持ちを理解し合うことで、
子どもの前で「味方同士」として立てるようになるのです。
実際、夫婦が協力できるようになった家庭では、
子どもの回復スピードが格段に早くなります。
親が変わることで、家庭が変わる。
そして、家庭が変わることで、子どもは外の世界に出る準備が整います。
この連鎖こそが、“回復の黄金ルート”です。
親が怒らなくなり、焦らなくなり、信じられるようになる。
それだけで、子どもは少しずつ外に興味を持ち始めます。
そして、自分のペースで動き出し、外の社会に再び接点を持てるようになります。
次章では、こうした家庭の変化をさらに具体化する「7つの支援ステップ」を紹介します。
ステージ別の支援と親のコーチングを組み合わせることで、
どんなケースでも確実に再出発へ導く——
それが、私たちが全国で実践している“動く支援モデル”です。
ここまでの章で、「見守るだけでは悪化する」という現実と、
段階(ステージ)に応じた対応法の重要性をお伝えしてきました。
では、実際にどのように行動を起こせば、家庭と子どもが変わるのか?
その答えが、私たち一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会が提唱する
「7つの支援ステップ」です。
最初の一歩は、「今、子どもがどの段階にいるのか」を正しく把握すること。
ステージ1(登校しぶり)からステージ5(完全引きこもり)まで、
状態を可視化することで、対応の優先順位が明確になります。
私たちの無料相談では、まず保護者と一緒に「ステージ判定表」を用いて現状を整理します。
この段階で「焦る必要がないこと」と「すぐ動くべきこと」の線引きができます。
見えない不安を、見える課題に変える——これが最初の支援です。
多くの親御さんが「子どもをどうすればいいか」と悩みますが、
まず必要なのは「親自身がどう関わるか」を学ぶこと。
コーチングでは、言葉づかいや表情、家庭の空気を整える具体的な方法を学びます。
「子どもの変化の前に、親の変化がある」
——これが支援成功の共通点です。
実際、親御さんが感情を整え、焦らず信頼を伝えられるようになると、
子どもが少しずつ会話を再開し、外に関心を持つようになります。
家庭内での関係がこじれている場合、第三者の関わりが不可欠です。
家庭訪問支援では、専門スタッフやピアサポーターがご家庭を訪問し、
無理のない距離感で子どもとの信頼関係を築いていきます。
玄関先での挨拶から始まり、
やがて数分の会話、そして散歩や勉強支援へとつながっていきます。
「親でも学校でもない誰か」が入ることで、
子どもは安心して“変わるきっかけ”をつかむのです。
家庭では難しい「生活リズムの再建」を行うのがこのステップです。
ステージ4〜5の子どもには、環境を変えることが最も有効です。
合宿や寮では、規則正しい生活、運動、共同作業、食事のリズムを整え、
人と関わることへの安心感を取り戻します。
“叱らず、共に過ごす”ことを重視し、
本人の中に「もう一度やってみたい」という小さな芽を育てます。
ここで「朝起きられる」「挨拶ができる」などの成功体験を積むことが、
再登校や社会復帰の基盤になります。
生活が安定してきたら、次は「学びを取り戻す」ステージです。
通信制高校やサポート校への転校・進学を通じて、
自分のペースで学ぶ環境を再構築します。
ここで大切なのは、ただ「学校に戻る」ことではなく、
“学ぶ目的を取り戻す”こと。
「人の役に立ちたい」「将来の夢に近づきたい」——
そうした気持ちを支援員と一緒に言語化し、
本人が「自分の未来を考えられる力」を育てていきます。
学び直しと並行して、「社会との接点」を取り戻す段階です。
アルバイトやインターンシップを通じて、
「ありがとう」と言われる経験を積むことが、自信回復の鍵になります。
初めての仕事は緊張しますが、
スタッフや仲間のサポートを受けながら、
“働くことの楽しさ”と“自分の存在価値”を実感します。
不登校や引きこもりの経験をした子ほど、
人の痛みがわかる優しい大人に育つ——
この段階で多くの子がそう気づいていきます。
最終ステップは、社会での自己実現です。
就職、公務員試験、専門学校、大学進学、ボランティア活動など、
それぞれの目標に合わせて支援を続けます。
ここでは「社会に出ること」よりも、「社会の中で自分を活かすこと」を重視。
支援員とともに“働く意味”“生きる目的”を考えながら、
安定した自立を目指します。
かつて引きこもっていた子どもたちが、
今では公務員・看護師・IT企業社員・自衛隊員として活躍しています。
それぞれが“人の役に立てる喜び”を感じながら生きています。
7つのステップは、どんな家庭にも当てはまります。
「親のコーチング」と「子どもの行動支援」を両輪で行うことで、
家庭は必ず変わります。
オンライン相談だけでは届かない部分を、
家庭訪問・合宿・ピアサポートといった“実動支援”で補う。
これが、当協会が全国で実践する「動く支援」の特徴です。
次章では、こうした「動く支援」を通じて、
どのように家庭が変化し、子どもたちが社会に戻っていったのかを、
実際の成功事例とともに紹介します。
10年引きこもっていたY子さん、暴言から立ち直ったS君、
通信制から美大合格を果たしたG君——
彼らの歩みには、必ず“親の変化”と“行動支援の力”があります。
全国から届くご相談の中で、最も多い言葉があります。
それは、「もう少し様子を見ましょう」と言われたまま、
1年、3年、5年と時間だけが過ぎてしまった——という声です。
多くの親御さんが、最初は「見守ることが大切」と信じて待ちます。
しかし、子どもが変わらない現実を前に、
「見守っているつもりが、放置になっていたのでは」と気づくのです。
“見守る”という言葉は、一見優しく聞こえます。
けれども、子どもにとっては「何も起きない時間」に変わりません。
行動のきっかけがなければ、時間の経過とともに「自信の喪失」が進み、
結果的に引きこもりの長期化を招いてしまうのです。
当協会に寄せられるご相談の約8割は、
「見守ってきたけれど、何も変わらない」という家庭から。
中には「もう手遅れかもしれない」と涙ながらに話す親御さんもいます。
けれど、どんなケースでも、私たちはこう伝えています。
「動けば、必ず変わります。」
行動とは、何も大きなことではありません。
「朝、声をかける言葉を変える」
「相談の一歩を踏み出す」
「家庭訪問を受けてみる」
その小さな変化の積み重ねが、やがて大きな流れを生み出します。
たとえば、中2のリョウタ君は、1年近く自室にこもっていました。
母親は「もう話しかけても無駄だ」とあきらめかけていましたが、
当協会の家庭訪問をきっかけに、少しずつドアの外で会話が生まれました。
2か月後には「散歩だけなら行く」と外に出るようになり、
半年後、通信制高校に編入。
今では航空自衛隊で勤務しています。
お母さんは言いました。
「“動く支援”がなかったら、今も何も変わっていなかったと思います。」
子どもを動かすために、まず親が変わる。
それが“家庭を変える第一歩”です。
焦らず、責めず、見放さない。
子どもを“問題”として見るのではなく、“回復の途中”として受け止める。
この姿勢が家庭に安心感を取り戻します。
コーチングを受けたあるお母さんは、
「子どもにイライラしていたのは、自分の不安からだった」と気づき、
「信じて待つ時間」が“愛情の表現”に変わりました。
その変化を感じ取った息子さんは、
自分から「もう一度、学校に行ってみようかな」と言ったのです。
「うちの子に、合宿なんて無理」
「家庭訪問を頼むなんて、恥ずかしい」
——そう感じる方も多いでしょう。
けれど、私たちが行う「家庭訪問」や「生活改善合宿」は、
強制ではなく“伴走”の支援です。
本人のペースを尊重しながら、
家庭の中では作れない“きっかけ”を提供します。
生活リズムを整える、自然の中で体を動かす、
仲間と関わる——その一つひとつが、
「自分にもできた」という成功体験になります。
それが、心を動かし、未来への一歩につながるのです。
不登校・引きこもりの子どもたちに共通しているのは、
「動けない」のではなく「動くきっかけがない」ということ。
私たちの役目は、その“最初の一歩”を一緒に踏み出すことです。
親のコーチングで家庭が整い、
訪問や合宿で行動の再開を支え、
通信制高校や就労支援で社会への橋渡しを行う——。
その連続した支援で、これまで1万人以上の子どもたちが社会復帰を果たしてきました。
そして、9割以上の家庭が再出発しています。
今、できることから始めよう
もしかすると、あなたも今、
「どうしたらいいかわからない」と立ち止まっているかもしれません。
でも大丈夫です。
これまで何百人もの家庭が、同じように悩み、
そして“動く支援”によって笑顔を取り戻してきました。
今日、あなたができることは——
✅ ステージ判定で、現状を整理する
✅ 親のコーチングを受けてみる
✅ 家庭訪問や合宿など、行動支援の話を聞いてみる
その一歩が、未来を変えるきっかけになります。
📩 30分無料相談はこちらから
▶ 不登校・引きこもり予防協会 無料個別相談
「見守る」から「動く」へ。
その決断が、家庭を、そしてお子さんの未来を変えていきます。
不登校・引きこもりは、決して特別な家庭だけに起こることではありません。
医師の家庭でも、公務員の家庭でも、教師の家庭でも起きています。
それは“誰にでも起こりうる心のSOS”です。
だからこそ、私たちはこう伝えたいのです。
「あなたの家庭にも、必ず希望はあります。」
「時間がかかる」は「もう終わり」ではない
多くの親御さんが「もう何年も経ったから無理では」と言います。
けれど、40年以上の支援の中で、
10年以上、引きこもっていた方が社会復帰した例を、私は何度も見てきました。
たとえば、Y子さん。
中学2年から10年間の引きこもりを経て、通信制高校を卒業。
短大を経て、今では公務員として働き、結婚し、子どもも生まれました。
最初の一歩は、母親が勇気を出して「専門家に相談する」と決めたことでした。
時間がかかることは、失敗ではありません。
焦らず一歩ずつ進むことで、人生は何度でもやり直せるのです。
どんなに関係がこじれていても、変わらなかった家庭は一つもありません。
親が諦めず、専門家とつながった家庭は、必ず動き出します。
それは、特別なことをしているからではありません。
「聞く」「寄り添う」「一緒に歩く」——この3つを徹底するだけ。
子どもたちは、信頼できる大人と出会うことで少しずつ心を開きます。
リョウタ君(家庭訪問→航空自衛隊)、
タツマ君(不登校→大学→公務員)、
G君(高校中退→フリースクール→美大合格)……
彼らは皆、「見守る」から「動く」へと家庭が変わったことで、再出発を果たしました。
多くの保護者は「私の育て方が悪かったのでは」と自分を責めます。
けれど、不登校・引きこもりは、家庭だけの問題ではありません。
社会の中で子どもが抱えたストレスや不安が、
“家庭という安全基地”に引きこもりという形で現れているのです。
だから、親が孤立しないことが何より大切です。
同じ悩みを持つ家庭や支援者とつながることで、心が軽くなります。
「自分だけじゃなかった」
——その気づきが、次の行動への力になります。
支援の現場では、再登校や就職を“ゴール”とは考えていません。
それはあくまで通過点。
本当の目的は、「自分らしく生きる力を取り戻すこと」です。
引きこもりを経験した子どもたちは、人の痛みに敏感で、思いやりがあります。
だからこそ、その経験を“強さ”に変えられるのです。
社会の中で、その優しさを生かす場所を見つけることが、再出発の真の意味です。
私は40年以上、不登校や引きこもりの家庭を見てきました。
1万人以上の子どもたちと出会い、9割が社会復帰しています。
その中で確信したのは、
「どんな子にも、変わる力はある」ということです。
ただし、その力を引き出すには、正しい手順と伴走が必要です。
「見守る」だけではなく、「動く支援」を。
「焦る」よりも、「一緒に歩く姿勢」を。
その積み重ねが、家庭を、そして子どもの人生を変えていきます。
あなたの家庭も、今日から変わることができます。
今この瞬間からできることは3つです。
1️⃣ お子さんを「変えよう」とする前に、「理解しよう」と決めること。
2️⃣ 一人で抱えず、専門家に相談すること。
3️⃣ そして、動く勇気を持つこと。
たったこれだけで、未来の流れは確実に変わります。
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お子さんのステージ判定と、家庭に合った支援ステップを一緒に考えましょう。