不登校対応の迷いをなくす!親が知っておきたい「5段階ステージ判定」

はじめに ― 不登校の対応、なぜ迷うのか?

子どもが学校に行かなくなった――。 それは多くの家庭にとって突然の出来事です。

「いつか行くだろう」「見守っていれば大丈夫」と思っていたら、気づけば3ヶ月、半年と時間が過ぎてしまった。こうした家庭からのご相談が、私たちの元には毎日のように寄せられます。

不登校の対応が難しい理由は、目に見えない「子どもの心の状態」がわからないこと。そして、周囲に相談できる支援者や知識が不足していることです。

そんなときに役立つのが、当協会が独自に開発した『5段階ステージ判定』です。

これは、不登校や引きこもりの状態を客観的に把握し、今どんな対応が必要なのかを判断する指標となるものです。

対応に迷いがあるなら、まずはこのステージ判定を参考にしてください。

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

目次

【不登校・引きこもりからの脱出】支援実績1万人超の専門家が教える3つのステップ

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン でも紹介され、多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!


不登校対応の迷いをなくす!親が知っておきたい「5段階ステージ判定」

当協会では、40年以上の支援実績と1万人以上の支援データをもとに、不登校・引きこもりを以下の5つのステージに分類しています。

ステージ不登校期間親子関係生活リズム食事状況
ステージ11日~60日会話あり朝起きている一日3食食べている
ステージ261日~180日会話はあるが減少昼夜逆転気味食事の回数が減る
ステージ3181日~1年会話がほぼない完全昼夜逆転好きな物しか食べない
ステージ41年以上閉室、無反応長時間寝ている食事の呼びかけも困難
ステージ520歳以上社会的孤立完全自閉栄養不良も見られる

この判定をもとに、それぞれのステージでどんな対応が必要か、親は何をすべきかを明確にしていきます。




ステージ1 1ヶ月を過ぎたら ― 「日常の中での会話」を意識

コミュニケーションを丁寧に保ち、学校に行きたくない理由を一緒に探っていくことが大切です。学校やクラブ活動での先生・友人との人間関係、さらには「そもそもクラスや学校に精神的な居場所がないのでは?」という視点も忘れずに向き合いましょう。対応が適切であれば、早期の復学も十分に可能です。

この段階では、子ども自身も自分の気持ちをうまく整理できていないことが多く、「行きたくない理由」を言語化できていない場合があります。親が感情的にならず、穏やかに寄り添うことで、子どもの心を開くきっかけが生まれます。

「最近、学校で嫌なことあった?」「教室に入るのがつらい?」など、Yes/Noで答えられる質問や、子どもが答えやすいタイミング(例えば夜や食後)にさりげなく聞いてみましょう。また、日記やメモに気持ちを書く方法も効果的です。

初期の対応で大切なのは、“登校させる”ことより“信頼関係の維持”。焦らず、子ども自身の気持ちに耳を傾けてください。

⚠️ ご注意! 子どもの状況を見ずに「見守りましょう」という専門家もいますが、例えば長期休みが続き、昼夜逆転やゲーム漬けの状態になっている場合もあります。そうしたケースでは、「学校に行ってみようか」と背中を押すことも大切です。子どもの状況に応じて、アドバイスや対応は異なります。


ステージ2 2ヶ月を過ぎたら ― 「日常の中での会話」を意識

お子さんとの会話を意識的に増やし、心のドアを閉じきらせないようにしましょう。生活習慣が不規則になりかけてきたら、無理のない範囲で「規則正しい生活を心がけよう」と促すことも重要です。学校に行かないとしても、いつでも朝起きて活動できる状態を維持することが、次のステップへの土台になります。

この時期になると、親も焦りが出てきます。しかし焦りは子どもに伝わり、距離を生む原因に。

「今日は天気がいいね」「このお菓子、美味しいよ」など、内容はなんでも構いません。声をかけ続けることで、信頼関係を維持します。

登校刺激よりも、「親はいつも味方でいる」という安心感が子どもを救います。


ステージ3 半年以上 ― 「外との接点」を作り始める

この時期になると、完全な引きこもり状態になることもあります。親だけでの対応では限界がありますので、当協会のような専門機関に依頼することをぜひ検討してください。フリースクールや家庭訪問、ピアサポートなど、家庭外とのつながりを意識的に作る時期です。

家の中だけでの支援には限界があります。第三者が関わることで、子どもの行動が変わることがあります。

当協会では、元・不登校経験者が訪問し、eスポーツやカードゲームを通じて信頼関係を築く取り組みをしています。

親が支援者と連携することで、少しずつ外の世界とのつながりが回復します。


ステージ4 1年以上 ― 「親以外の第三者」が必要

この段階では、親だけではなく「親以外の第三者」が必要です。家庭だけでの支援は限界を迎えている可能性が高く、訪問支援や合宿など、本格的なアウトリーチ支援を考えましょう。ご両親だけで悩まず、引きこもっているお子さんに対してどのような方針で対応すべきか、専門家を交えて話し合い、引きこもり解決のための具体的な一歩を踏み出すことが大切です。

1年以上になると、子どもは親の言葉にすら耳を傾けないケースが多くなります。信頼できる外部の大人が必要です。

合宿で生活リズムを立て直した子や、家庭訪問で少しずつ笑顔を取り戻したケースなど、多くの成功事例があります。

「他人だからこそ」心を開けることもあります。親は「任せる勇気」を持ちましょう。


ステージ5 20歳以上 ― 「社会との再接続」を焦らず行う

この段階では、家族全員が一致団結して「引きこもりを解決する」という強い意志を持ち、専門家に依頼することが不可欠です。焦らず、まず生活の再構築から。就労支援や居場所支援を検討しましょう。

長期化した引きこもりは、自己肯定感の極端な低下や社会的恐怖を伴います。段階的な支援が必要です。

20代で引きこもっていた男性が、当協会の訪問支援を受けてまずは散歩→居場所参加→アルバイト→専門学校入学と進んだケースもあります。また、当協会では10年間引きこもっていた24歳の女性に対し、訪問支援を通じて自発的な外出を促し、通信制高校サポート校の卒業から短大進学までを支援しました。彼女は現在、保育士資格を取得し、東京都内の区役所で勤務しています。

どんな年齢でも「再スタート」は可能です。重要なのは、適切な支援と諦めない姿勢です。

中高生の引きこもりに悩む親必見!成功事例から学ぶ対処法14選

以下は、当協会が支援した事例の一部です。詳細は著書 4冊に 掲載しています。

1. 10年引きこもりからY子さん 公務員へ

Y子さんは中学2年から不登校になり、そのまま中学校を卒業しました。その後、10年間引きこもりの状態が続きました。
親知らずが痛み出したことで外に出るきっかけができ、24歳で私たちの団体に相談に来ました。
私たちはY子さんに学び直すことを勧め、アルバイトを始めることを支援しました。27歳で私たちの通信制高校を卒業し、
短大に進学。保育士の資格を取得し、現在は公務員として活躍。「高校中退 不登校引きこもりでもやり直せる」登場人物

10年間、引きこもったY子さんの経緯と対応を動画に収めました

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