私立中学の不登校…その原因と対応策、今すぐ始められるサポート法

はじめに|親として、どう向き合えばいいのか?

私立中学に進学させたのに、突然「もう学校に行きたくない」と言い出した我が子。

「せっかく高い授業料を払っているのに…」「あの学校が合わなかったの?」「うちの育て方が悪かったのかも…」——多くの保護者がそう感じ、戸惑いと不安に包まれます。

40年まえから、私立中高一貫校の不登校を支援してきた 私、一般社団法人不登校引きこもり予防協会の杉浦孝宣が
はっきり申し上げます。

あなたの子どもは、壊れてしまったわけではありません。
むしろ、繊細だからこそ、「このままでは自分が壊れる」と感じて、SOSを出してくれたのです。

今回は、私立中学で不登校になった子どもとその保護者に向けて、原因の整理、対応策、そして再出発の道筋を、支援経験と数多くの成功事例をもとに解説します。

目次

最初の一歩は「環境と気持ちの整理」から

私立中学での不登校は、単なる「甘え」や「わがまま」ではありません。

学力・友人関係・進度・教師との相性——こうした環境のプレッシャーが複雑に絡み合い、心の中で「もう無理だ」という状態になってしまうのです。

この状況から抜け出すには、「学校に戻る」ことだけを目標にしないことが重要です。
本人が安心して、自分のペースで動き出せる“新たな環境”づくりから始めましょう。

なぜ私立中学で不登校が起こるのか?

1. 学力格差と成績へのプレッシャー

中学受験で努力して入学したものの、入学後すぐに「自分は下位グループだ」と気づいてしまい、やる気を喪失するケースは非常に多いです。特に中高一貫校では、最初から大学受験を見据えたカリキュラムが組まれており、授業スピードが速く、つまずきやすい。

2. 校風や人間関係とのミスマッチ

「自由な校風」と聞いていたのに実際は内申点重視や体育会系だった——というギャップや、女子校・男子校ならではの閉鎖的な人間関係も、不登校の原因になります。特に思春期は“集団の空気”に敏感で、「いじめ未満」の無視やからかいが長期化し、孤立することもあります。

3. 家庭での「見守りすぎ」による孤立

「好きなだけ休ませれば元気になるだろう」と思っていたら、3か月が過ぎ、半年が過ぎ…やがて部屋にこもるようになった——というご家庭も多く見てきました。

“見守る”と“放置”の境界線を誤ると、回復のチャンスを逃します。

実際にどう支援したか?成功事例に学ぶ

成功事例に共通するキーワード

7名の成功事例に共通しているのは、

「家庭だけで抱え込まず、第三者とつながったこと」です。

  • ご両親へのコーチング
  • フリースクールや通信制高校サポート校の活用
  • ピアサポートやアルバイトといった社会的接点の導入
  • 引きこもり予防士や専門支援者の訪問支援

子ども自身が「もう無理」と感じたタイミングで、外部の関わりが入ったことにより、本人の“再スタート”の意欲が引き出されました。


この7名は「書籍登場人物」として著書で 実在する子どもたちです

この一覧に挙げた7名は、すべて 私、杉浦孝宣の著書
『不登校・ひきこもりの9割は治せる』『不登校・ひきこもり急増』に登場した実在の子どもたちです。

書籍やYouTubeで紹介されているとおり、彼らは中高一貫校での不登校や引きこもりを経験しながらも、適切な支援を通じて社会復帰を果たしました。

書籍登場人物としての一覧

氏名・仮名出身校不登校・引きこもりの経緯支援内容現在の状況関連リンク
カズキ君浅野中高高1 成績不振・暴言暴力あり通信制高校転校、アルバイト(サイゼリヤ2年半)区役所勤務の公務員YouTube
タツマ君巣鴨中中1〜3年間引きこもりご両親へのコーチング、フリースクール 
ステージ判定4
公務員(法政大学卒)YouTube
サコウ君成城中高出席減→高校で完全不登校、留年通信制高校へ転校、大学進学
ステージ判定3
プライム上場企業へ就職記事を見る
岡安さん中高一貫(校名非公開)中3で不登校→高校進学後も1日も登校できず高卒支援会で学び直し→大学進学
ステージ判定2
東洋大学→社会人として就職YouTube
ヒカルさん中高一貫(校名非公開)性自認の葛藤で不登校に通信制高校サポート校→生徒会長
ステージ判定2
大学進学→学校栄養士として内定YouTube
カイト君中高一貫校(校名非公開)中1 GW明けから不登校→引きこもり引きこもり予防士訪問、フリースクール→通信制高校
ステージ判定3
自衛隊に入隊、後輩の卒業式にも参加YouTube
エイタ君中高一貫校(校名非公開)中2で完全不登校→引きこもりステージ3訪問支援、ピアサポート、フリースクール→通信制→留学 ステージ判定3工学院大学建築学部進学、学生インターン活動中エイタ君の保護者 K さんが書いたPTAだより

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

今すぐ始められるサポート法

① 親子の関係を“やり直す”ことから

無理に学校に戻そうとするのではなく、「あなたは悪くない。どうしたら今より楽になるかを一緒に考えよう」と伝えるところから始めましょう。責められると、お子さんはさらに心を閉ざします。


② ステージごとの対応を知る

当協会では、下記のような「5段階ステージ判定」で子どもの状態を見極めています。

ステージ状況適切な対応
ステージ1不登校1~2か月学校・医療との連携、生活リズムの整備
ステージ23~6か月ピアサポート・家庭訪問支援
ステージ3半年以上新しい居場所・学び直しの環境整備
ステージ41年以上の引きこもり専門家の介入と継続的支援が必須
ステージ5成人後就労・福祉との連携支援

不登校の初期対応は“時間との勝負”です。ステージが進行する前に、支援を開始することが最大のポイントです。

③ “学び直し”の環境を整える

学校をやめるか、通い続けるかで悩む方も多いと思いますが、必ずしも「辞める=失敗」ではありません。

むしろ、「場所を変えたことで本人が回復し、自信を取り戻せた」例が圧倒的に多いのです。

  • 通信制高校+サポート校(通学型)
  • フリースクール
  • 海外留学(短期でも効果あり)
  • 寮生活による生活リズムの再構築

どれも「もう一度やり直せる環境」です。

④ 社会と再びつながる

家事の手伝いから始まり、アルバイトやボランティアなど「社会と接点を持つ機会」を少しずつ増やしましょう。

最初は「郵便をポストに入れるだけ」でも十分です。
できたら褒めてあげてください。それが、“自己肯定感の再構築”の第一歩になります。

おわりに|親の勇気が、子どもの未来を変える

子どもが不登校になったとき、「どうしたらいいか分からない」と感じるのは当然のことです。

でも、あなたには“選択肢”があります。

  • 自宅だけで抱え込まず、第三者を巻き込む
  • 今の学校にこだわらず、合った環境を探す
  • 小さな一歩を一緒に喜び、未来を信じる

そして、私たちがその一歩一歩を支えます。

子どもたちは変われます。未来は必ず開けます。

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私・杉浦孝宣が出演した教育系YouTube番組「#pivot」では、
「中高一貫校進学後に不登校になった」というリアルな事例が多く寄せられ、大きな反響を呼びました。

▼【前編】不登校・引きこもりは9割解決できる!
スマホ・ゲーム依存対策/「見守り=放置」の落とし穴/重症度チェック付き
▶️ https://youtu.be/UjT1xHGcLO0?si=b8wo9Bu4CiqgQqh4

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