通信制高校卒業後の現実とは?引きこもりを防ぐ5つの具体策

はじめに

「通信制高校に通っているけれど、この先どうなるのか不安……」 「卒業しても引きこもってしまったらどうしよう……」

こうした不安を抱える保護者の方が、年々増えています。通信制高校の在籍者数は年々増加し、2024年度には過去最多となる29万87人を記録しました。これは、全高校生の約11人に1人が通信制高校を選択しているという計算になります。

私は、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表理事として、40年以上にわたり1万人以上の子どもたちと向き合ってきました。
通信制高校という選択は、適切な支援があれば「再スタート」の大きなチャンスとなります。しかし、支援がなければ、逆に引きこもりを深刻化させてしまう危険性もあるのです。

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

目次

【不登校・引きこもりからの脱出】支援実績1万人超の専門家が教える3つのステップ

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン でも紹介され、多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

この記事では、通信制高校の最新データを踏まえながら、卒業後の現実と引きこもり予防のための5つの具体策を紹介します。

通信制高校の現状と急増する生徒数【2024年最新】

最新データの概要

  • 2024年度の通信制高校在籍者数:29万87人(過去最多)
  • 全高校生の約11人に1人が通信制高校生
  • 学校数:全国で289校(私立224校、公立79校)

このように通信制高校は、今や誰にとっても「特別ではない進路」の一つになっています。柔軟な学習スタイル、ネット学習の普及、多様な背景を持つ生徒への対応などが評価され、年々入学者が増加しています。

しかし、ここには見過ごせない課題もあるのです。

増加の背景

通信制高校の人気は高まっている一方で、実は全日制高校の生徒数は減少傾向にあります。少子化が進む中で、相対的に通信制高校の比率が上がっているとも言えるでしょう。

また、発達特性を持つ生徒や、不登校経験者にとって「通学の負担が少ない」「自由に学べる」通信制高校は、大きな救いになっていることも確かです。

通信制高校の実態:選択が引きこもりリスクになることも

N高等学校の例に見るメリットとデメリット

N高等学校(学校法人角川ドワンゴ学園)は、日本最大の生徒数を誇るネット型通信制高校です。時代に即した学び方として注目されています。

メリット:

  • 柔軟なカリキュラム
  • オンライン完結型の学習スタイル
  • 個別メンタリング制度あり
  • デジタルスキルや教養を習得できる

デメリット:

  • 対面授業や社会経験が不足
  • 自己管理が求められる
  • 学費が高め(私立のため)

通信制高校が抱える根本的な課題

通信制高校は「自由」な反面、サポート体制が十分でない場合、以下のような問題が起こりやすくなります:

  • 昼夜逆転、孤立
  • 社会との接点が極端に少ない
  • 無気力化、進路未定のまま卒業

【実例】通信制高校から引きこもりへ:W君のケース

中学時代に不登校を経験したW君は、ネットで学べる通信制高校に魅力を感じて入学しました。

しかし、自由な環境に適応できず、次第に昼夜逆転、引きこもりが悪化。最終的には8ヶ月間ほぼ外出しない生活が続きました。

当会と面談を重ねた後、学生寮併設のサポート校へ転校。生活習慣の立て直し、人間関係の再構築を経て、W君は自信を取り戻していきます。

その後、防衛大学の一次試験に合格、自衛隊入隊という進路を歩み出しました。彼のような事例は少なくありません。

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