8ヶ月引きこもり高校生克服!“家庭内ヤクザ”から防衛大学合格

「もう、どう接していいのかわからない…」
そんな思いを抱えていませんか?

高校に進学したはずのわが子が、突然学校に行かなくなり、
昼夜逆転、暴言、無気力――
今ではまるで家庭内でヤクザのように振る舞う存在になってしまった。
ご自身の子どもでありながら、恐怖すら感じてしまう……。

それは、決してあなただけの問題ではありません。
そして、絶対に「もう手遅れ」ではありません。

このブログでは、実際に8ヶ月間引きこもり、家庭を荒らしていた高校生W君が、
どのようにして立ち直り、防衛大学校に合格し、自立を果たしたのかをご紹介します。

40年以上の支援経験をもとに、
「家庭でできる対応」と「支援の力」を具体的にお伝えします。
私は一般社団法人不登校引きこもり予防協会の代表理事 杉浦孝宣です。

子どもは変われます。
その第一歩は、「親が一歩を踏み出すこと」。

どうか、あなたにも希望を持ってほしい――
そんな願いを込めて、この記事をお届けします。

目次

はじめに 高校生の引きこもり、「家庭内ヤクザ」に悩むご家庭へ

「うちの子に限って、まさか…」
そう思っていたはずの親御さんが、今では毎日ピリピリとした空気の中で暮らしています。

無言、暴言、無気力。そしていつしか、子どもが家庭内で“ヤクザ”のような存在になってしまった
それは決して特別な家庭だけの話ではありません。

私たちが支援したW君のご家庭も、まさにそのような状況にありました。

ある日、お父様から次のようなメールをいただきました。

「1年目は私立高校に通っていましたが、出席・成績不振により2年目から通信制高校に転校しました。
本人は家で学習する予定でしたが、今や生活も態度もとても荒れてしまっており、親子の信頼関係も崩れ、話が通じない状態です。
このまま放置すれば長期の引きこもりになると確信し、杉浦先生の著書を読み、ぜひご相談させていただきたいと思いました。
本人は通信制高校に在籍しており、物理的な制約はありません。どんな形でもご相談に乗っていただければと願っております。」

このSOSを受けて、私はすぐにZOOM面談を設定。画面越しに映ったW君は、まさにご家族が言う通り、家庭内では“ヤクザ”のような存在になっていました。親をにらみ、怒鳴り、何を言っても反発。部屋にこもり、生活リズムも崩壊していました。

ですが――

このような状況からでも、人は変われるのです
それも、「本人に合った環境」と「第三者の専門的支援」があれば。

8ヶ月の引きこもり、家庭内でヤクザのような態度に

W君のように、「最初はただの不登校だった」というケースは少なくありません。
しかし、何の対応もせず“様子を見るだけ”の状態が続けば、事態は驚くほど悪化していきます。

当会に寄せられる多くの相談では、

  • 親との進路の話し合いを拒否する
  • 昼夜逆転が常態化する
  • ゲーム・スマホに依存する
    といった兆候が現れたあと、急速に“引きこもり状態”へと移行していきます。

そして、W君のように
✔ 家庭内で怒鳴り声を上げる
✔ 親に対して威圧的な態度を取る
✔ 物を壊す、暴力を振るう

という**「家庭内ヤクザ」状態**に発展するケースもあれば、

逆に、
✔ 一切の会話を拒否
✔ 食事も取らず、部屋から一歩も出ない
✔ 生きているのか死んでいるのかすらわからない

という“気配を消すタイプの引きこもり”も存在します。
どちらも、家庭にとっては大きな負担であり、放置すればするほど問題は深刻化します。

「引きこもり」の基準とは?

厚生労働省では、6ヶ月以上社会参加ができず、家庭内に閉じこもっている状態を「引きこもり」と定義しています。
しかし、私たち一般社団法人不登校・引きこもり予防協会では、
たとえ1ヶ月でも、下記のような状態が見られれば“ステージ3=引きこもり”と判定します。

  • 学校や進路の話を一切拒絶
  • 昼夜逆転・ネット漬け
  • 家族との会話が断絶
  • 入浴や着替えをしない

このような状態が1ヶ月以上続くようであれば、早期介入が必要です。
(※当会独自の「不登校〜引きこもりステージ判定表」は、後ほどご紹介します)

W君はまさに、こうした状態をすべて網羅していた典型例でした。
「注意すれば怒鳴り返される」「無視される」「何を言っても通じない」
親御さんは心身ともに疲れ果て、家庭が崩壊寸前の危機に陥っていました。

しかし、だからこそ私たちは伝えたいのです。
「家庭だけで抱え込まないでください」と。

次章では、W君がどのようにして“引きこもりの闇”から抜け出すきっかけを掴んだのかをご紹介します。

支援のきっかけは“環境の切り替え”だった

引きこもり状態の高校生を支援するには、「家庭の中だけで何とかしよう」とする限界を理解することが第一歩です。W君のご両親も、まさにその葛藤の真っ只中にいました。

「本人に気づかれないように」進めた最初の相談

ご両親から最初にいただいた相談メールには、深い苦悩がにじんでいました。
「四六時中、子どもが家にいて、起きている時間帯も読めず、ZOOMで相談する隙もない」――そんな中、W君には“親戚の家に行ってもらう”という工夫をして、ようやくご相談の時間を確保してくださいました。

当時のご家庭では、

  • W君が家中に気を張り巡らせており、親が小声で話すことすら不安になる
  • 少しでも「支援を受けようとしている」と気づかれると、逆上する可能性がある
  • それでも、このままでは未来が閉ざされるという強い危機感をお持ちでした

だからこそ、ご両親は私の著書を全て読まれ、支援の方向性に確信を持ったうえで、ZOOM面談を重ねる選択をされたのです。

「まずは親から変わる」コーチング支援の開始

支援において最も大切なのは、「まず親がブレない軸を持つこと」です。
ご両親が本気でW君の人生を変えたいと望まれていたからこそ、
私は次のステップとして、親御さん向けのコーチングを行いました。

  • 子どもとどう対峙するか
  • 怒鳴らず、諦めず、かといって下手に出過ぎず
  • “外の大人”とつなげるための土台づくり

この時点で本人に何かをさせようとするのは時期尚早。


まずは「この家にはもう以前のような逃げ場はない」と本人が感じる環境づくりを、ご両親と一緒に進めました。

「環境を変えるしかない」東京の学生寮という提案

W君は関西圏に住んでいましたが、近隣には頼れる支援機関がなく、
ご両親からは「出張費用を負担するから家庭訪問してほしい」というお申し出までいただきました。

そこで私は、当会が提携する東京の学生寮での生活を提案しました。
本人を責めたり無理やり動かすのではなく、

  • 距離を置いて「家庭」と「本人」を一度分離すること
  • 生活のリズムを取り戻せる環境に身を置くこと
  • 他者と関わる中で、徐々に自信を取り戻すこと

これが、**W君にとって“初めての再スタートの場”**となるのです。

ZOOM面談は12月から3月まで、継続的に実施

相談は一度きりでは終わりませんでした。
12月から翌年3月まで、ご家庭と継続的にZOOM面談を行い、タイミングやアプローチの微調整を重ねました。

この間にご両親が一貫して「変わる覚悟」を持ち続けてくださったことが、何よりの支援効果を生みました。

引きこもり脱出の3ステップ支援とは

「ここまで来るのに、どれだけの覚悟が要ったことか」
そう感じさせられるのが、W君の東京入りの瞬間でした。

Step1まず“現実”を突きつける勇気 ― 親の覚悟が支援の入口

引きこもり状態が8ヶ月続いていたW君に対し、温厚なお父さんが勇気を持って一線を引いた一言
それは、私のアドバイスに基づいたものでした。

「働かないなら出ていくか、東京に行って不登校・引きこもりの専門の先生のところに行くか。どっちだ?」

最初、W君はこの問いを完全に無視
何度も話を重ねる中で、親子の関係は激しく衝突し、もみ合いになってしまうこともありました
それでも、お父さんは決してあきらめなかった。

こうして迎えたある日、最悪の状態ながらも、W君は東京に来てくれたのです。

Step2“否定されない場”で本音があふれ出す

「君、よく来たなぁ。」

私がW君にそう声をかけた瞬間――
それまで、家庭では見せなかった表情で、彼は私に語り始めました。

「僕は今こうだけど、将来は○○になりたい。」
「早稲田に行って、やりたいことがある。」

驚くほど、W君の想いや夢が次々と言葉になって溢れ出てきました。
それは、“否定されない安心の場”があったからこそです。

その横で、W君のお父さんは呆然としたように、不思議そうにその姿を見つめていました
「こんなに話せる子だったんですね…」
親ですら知らなかったW君の一面が、ようやく現れた瞬間でした。

Step3生活のリズムを取り戻す「環境」と「役割」

その後、W君は当会の提携する学生寮に入りました。
寮では、支援スタッフや他の生徒たちと関わりながら、少しずつ生活リズムを取り戻していきます。

  • 起床時間を一定にする
  • 食事を共にし、会話を交わす
  • 小さな役割を任されることで「自分は必要とされている」と実感する

こうした環境は、家庭とはまったく違う“刺激と安心”のバランスがあります。
スマホ中心の孤立生活から、人とのつながりの中で生きる日常へと、W君は移行していったのです。

支援は“魔法”ではない。しかし「確かな道筋」はある

W君のように、どれだけ荒れていても、引きこもっていても、心の奥には「変わりたい」「前に進みたい」という想いが必ずあります。
大切なのは、それを“引き出せる環境”と“関わり方”を用意すること。

私たちの支援は、「一発で人生が変わる」ような魔法ではありません。
しかし、家族の覚悟と専門的なステップを踏めば、確実に変わっていける道筋です。

8ヶ月引きこもり高校生克服!“家庭内ヤクザ”から防衛大学合格

引きこもりから脱出したとはいえ、それでゴールではありません。
W君の「本当のスタート」は、ここから始まりました。

通信制高校サポート校で、再び「通う」日々へ

4月。W君は、私たちが提携している通信制高校サポート校へ通い始めました。
このサポート校は、私が創業した時から「引きこもり対応」を重視してきた場所。
単なる学習支援ではなく、生活支援と社会性の回復を目的としています。

W君に対しては、スタッフが日々次のような支援を行いました

  • LINEでの毎朝のモーニングコール
  • 起きられない日は実際に迎えに行く
  • 小さな成功を積み重ねることで、「行けた」「やれた」の実感を育てる

その甲斐あって、たった2ヶ月でW君の生活リズムは整いました。
もちろん、たまには寝坊や無断欠席もありました。
けれど、それは“普通の高校生”としての揺らぎ。
「継続して通える」という習慣が、彼の中にしっかり根づき始めていたのです。

「早稲田に行きたい」…でも本当に行けるのか?

生活が整い、気持ちにもゆとりが出てきたW君に、私はこう声をかけました。

「本気で早稲田を目指すなら、模試を受けてみよう。予備校も検討してみたら?」

するとW君は、こう答えました。

「予備校には行かない。自分なりに勉強する。でも、模試は受けてみたい。」

その言葉を聞いた私は、「彼は本気だ」と確信しました。
誰かに管理されて動くのではなく、自分でペースをつくる姿勢が見えたからです。

勉強を再開する、それは“生き直し”の始まりだった

彼が模試を受けた報告を、私はご両親にも伝えました。
すると、遠方で見守るお父様から、こんな返信が届きました。

「高校に入って以来、勉強らしい勉強はしていませんでしたので、正直、学力には期待していません。
でも、規則正しい生活に戻ったこと自体、本当に嬉しく思っています。」

この言葉に、ご両親のリアルな気持ちが詰まっていました。
“結果よりも、まず生活を立て直してくれた”――それだけで、十分だったのです。

目標変更、防衛大学校への挑戦

W君は当初、「早稲田に行きたい」と語っていました。
しかし、模試を通じて自分の得意不得意や興味を見つめ直し、
最終的に**「防衛大学校」への進学を目指すことを決意**します。

  • 寮生活で身につけた規律が武器になる
  • 社会に貢献したいという思いが芽生えた
  • 親から離れ、自立して生きていく覚悟が生まれた

そして――
見事、防衛大学校に合格。
今では、自衛官として社会で活躍しています。

本人のやる気を引き出せたのは、「生活の再構築」があったから

このW君の逆転劇は、特別な才能があったからではありません。

  • 家族の覚悟
  • 環境の切り替え
  • 支援者との信頼関係
  • 着実に整えた生活リズム

この積み重ねが、W君を「引きこもり高校生」から「社会で活躍する青年」へと変えていったのです。

家庭が変われば子どもも変わる

引きこもりや不登校を本当に解決できるのは、学校でも支援団体でもありません。
最も大きな力を持っているのは、あなた――親自身なのです。

解決のカギは「親が一枚岩になること」

W君のケースで象徴的だったのは、ご両親が同じ方向を向いて動けたことです。
特に、お父さんが勇気を持って線を引き、私たちのコーチングを信じて実行してくださいました。

当会では、ご両親が一枚岩になって支援に取り組んだケースの
なんと9割以上が改善・解決に至っています。

これは偶然ではありません。
私たちが40年以上かけて築き上げてきた支援法の中で、
「親の覚悟」が子どもの未来を左右する――この法則は揺るぎない事実です。

私たちが行っているのは「子どもを変える」のではなく「親を支える」こと

子どもを無理に変えようとしてもうまくいきません。
逆に、親が変われば、子どもは自然と外に出るようになる――これが、長年の支援現場での確信です。

私たちは、親御さんにこういったサポートを行っています

  • 不登校・引きこもりに陥った子どもへの具体的な声かけや対応方法
  • どのタイミングで支援を切り出すかという戦略的な計画
  • 子どもが動き出した後のフォローの仕方や見守り方

これらを、一人ひとりのご家庭に合わせてコーチングしていきます。
表面的なテクニックではなく、家庭の土台から立て直していくのです。

「時間はかかる」…でも、「希望はある」

もちろん、劇的に変化するわけではありません。
時間もエネルギーも必要です。
ですが、希望は必ずあります。

事実、W君も最初は「家庭内ヤクザ」とまで呼ばれた存在でした。
それが今では、防衛大学校を卒業し、自衛官として社会で活躍しているのです。

子どもが通える「居場所」もご用意しています

特に中学生・高校生の場合は、

  • 自宅以外の「安心できる学びの場」
  • 同じような境遇の仲間と出会える環境
  • 小さな成功体験を積み重ねられる場所

これらが不可欠です。

私たちは、創業以来支援してきたフリースクールや、通信制高校サポート校を通じて、
「引きこもりからの再スタート」に必要な“もう一つの居場所”を提供しています。

最後に変化のきっかけは、今この瞬間のあなたの行動から

あなたが、

  • 今の家庭の状態に悩み、
  • 子どもの将来を本気で心配しているなら、
  • 今こそ「支援を受ける」という選択をしてみてください。

子どもの未来は、親の行動次第で変えられます。

W君のように、あなたのお子さんもきっと、前を向ける日が来るはずです。

おわりに引きこもりからの脱出は、今ここから始まる

W君のように、8ヶ月間引きこもっていた高校生でも、
適切な支援と家族の協力があれば、人生は大きく好転します。

  • 家庭内で荒れ、親子関係が崩れても
  • 学力に自信がなくても
  • 何度も失敗してきたとしても

それでも、やり直しは必ずできるのです。

一番大切なのは、「見守る」だけでなく、「行動する」こと。
今、このブログを読んでいるあなたの一歩が、
お子さんの未来を変える“第一歩”になるかもしれません。

📣 今すぐできる3つの行動

1. まずは無料でご相談ください
不登校・引きこもり支援のプロが、あなたのご家庭に合わせた対応策をご提案します。
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2. W君のような子たちのリアルな体験を動画で見る
支援の実際と変化の瞬間を、目で見て感じてください。

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