【失敗しない】引きこもり中学生を支援する団体選び|7つのポイント

中学生の引きこもりに悩んでいませんか? 「どこに相談すればいいのか分からない」「支援団体を選ぶ基準がわからない」――そんな不安を抱える親御さんへ。 実は、支援団体選びを間違えると、かえってお子さんの状況を悪化させてしまうこともあります。

親と話さない、昼夜逆転、ゲームに夢中、お風呂に入らない、髪の毛や爪は伸び放題、食事は親が三食お供えのように置くだけ、部屋はゴミだらけで悪臭が漂っている――。 これが、「不登校・引きこもりの末路」の一例です。 

不登校や引きこもりが進行すると、このような深刻な状態に陥ることも珍しくありません。 特に、私たちが支援現場で用いるステージ判定表において、ステージ3以上に該当する場合は、すでに引きこもりが深刻化しているサインです。

しかし、希望を捨てないでください。 実際に、私たちの支援によって7ヶ月以上 引きこもり状態だったカイト君が、規則正しい生活を取り戻し、社会復帰を果たし公務員として活躍している成功ストーリーもあります。
カイト君の軌跡については、ぜひ本記事とあわせてご覧ください。

また、本ブログの解説動画や、引きこもり中学生支援に役立つ関連動画4本もご紹介しています。

  • 【解説動画】本ブログをわかりやすく解説!
  • 【成功事例】カイト君、2年の引きこもりを克服した感動ストーリー
  • 【問題提起】9割解決できる!引きこもり中学生「お風呂に入らない問題」
  • 【支援方法】引きこもり中学生に効果的だった支援例を紹介

この記事では、支援実績40年以上の立場から、引きこもり中学生の支援団体を選ぶ際に絶対に押さえてほしい7つのポイントをわかりやすく 私、一般社団法人不登校引きこもり予防協会の代表理事 杉浦孝宣が解説します。
お子さんが自信を取り戻し、社会に羽ばたく未来のために、ぜひ最後までご覧ください!


目次

【失敗しない】引きこもり中学生を支援する団体選び|7つのポイント

1. 経験年数

支援団体の実績は何より重要です。 引きこもり支援は簡単なものではありません。特に中学生という繊細な年代に対しては、豊富な経験が必須です。 最低でも10年以上の支援経験がある団体を選びましょう。 経験年数は、数多くのケースを乗り越えてきた証拠です。

2. 支援実績と成功率

過去に何人の子どもたちを支援し、どれだけの成功事例を持っているかも重要です。
私たちの支援団体では、1万人以上の子どもたちを社会復帰へ導き、9割以上の成功率を誇っています。
数字は嘘をつきません。 支援実績が豊富な団体を選ぶことで、成功の可能性が格段に高まります。

3. 経営理念

団体の経営理念は、その支援方針の根幹です。 理念に共感できるかどうかを必ず確認しましょう。
私たちは、「規則正しい生活を整える」「自律して自信をつける」「社会貢献を目指す」という3つのステップを理念に掲げています。
強制や放置ではなく、信頼関係を築きながら、自らの力で前に進む支援が大切です。

4. 支援方法

支援方法にも違いがあります。 強引な手法をとる団体もあれば、見守り型、信頼関係型などさまざまです。
例えば、戸塚ヨットスクールのような暴力的な強制支援ではなく、子どもの尊厳を守りながら、自立を促す支援ができる団体を選んでください。 支援方法は見学や問い合わせで必ず確認しましょう。

5. 料金の明示

料金体系が明確でない団体には注意が必要です。 費用が曖昧だったり、支援前に高額な前払いを要求するところは避けましょう。
料金は適正かつ明朗であり、納得できる説明があるかどうかが信頼の分かれ目です。

6. 支払い方法

支払いについても、柔軟なプランがあるかを確認してください。 高額一括前払いのみを求める団体には要注意です。
支援の進捗に応じた分割支払いが可能であれば、安心して支援を受けることができます。

7. 居場所の有無


支援の一環として、子どもが安心して過ごせる居場所が用意されているかも重要なポイントです。
例えば、フリースクール、学生寮、合宿型の支援施設など。 居場所があることで、家族から離れて生活リズムを整える機会が生まれ、自立への第一歩を踏み出すことができます。

不登校〜引きこもりステージ判定表 ステージ判定3以上は引きこもりです

お子さんの現在の状況を客観的に把握するために、私たちは「不登校〜引きこもりステージ判定表」を用いています。
特にステージ3以上に該当する場合、すでに「引きこもり」と呼べる深刻な段階に入っていると考えられます。

ステージ3以上の状態にある場合、放置していても自然回復することは極めて難しいのが現実です。
この段階では、私たちのような専門の支援団体を探し、適切な支援を受けることが必要不可欠です。

学校や教育委員会に相談しても、ほとんどの場合、「様子を見ましょう」としか言われず、実質的な解決にはつながらないことが少なくありません。 大切なお子さんの未来を守るために、ぜひ積極的に支援の一歩を踏み出してください。

ステージ 不登校・引きこもり期間 特徴・状態 推奨される対応
ステージ1 1日〜60日 不登校が始まったばかり。生活リズムは比較的安定。 親子の会話を大切にし、生活習慣を整える。無理に登校を促さない。
ステージ2 61日〜180日 生活リズムの乱れが出始め、家庭での対応が難しくなってくる。 学校・専門機関への相談を開始。家庭外の支援を視野に入れる。
ステージ3 181日以上 外出や登校の意欲が低下。第三者の支援が必要になる時期。 訪問支援やカウンセリングなど、第三者の介入を取り入れる。
ステージ4 年単位 部屋から出ず、家族との会話も困難に。社会との接点が断たれる。 専門家と連携し、段階的な社会復帰を見据えた支援を計画。
ステージ5 20歳以上 長期化した引きこもり。就学・就労が難しく、将来の見通しが立たない。 専門機関・支援施設の利用を検討。家族も支援を受けながら対応。

カイト君の克服ストーリー

カイト君は、中高一貫校に入学して、中1から不登校から引きこもりに陥り、長い間、社会との接点を失っていました。
特に深刻だったのは、エアガン3丁を持って立て籠もるという事件が起きたこと――
彼の心のSOSは、誰もが見逃してはならないものでした。

しかし、高校生になってから、支援と環境を変えたことで、彼の人生は大きく動き出します。 約3年の支援期間を経て、カイト君は引きこもりを克服し、今では自らの体験を「不登校保護者会」で語るまでに成長しました。 彼は自身の経験を通じて、今後の進路についてもしっかりと発表できるようになり、周囲に大きな勇気と希望を与えています。

カイト君の物語は、私たちが出版した『不登校・ひきこもりの9割は治せる』『不登校・ひきこもり急増』にも登場しています。 ただ「待つ」のではなく、正しい支援を受ければ、たとえ深刻な状況であっても必ず未来は変えられる――そのことを、彼の軌跡が力強く証明しています。

今、不登校や引きこもりで苦しんでいる子どもたち、そして悩んでいる親御さんへ。 「希望は必ずある。」 カイト君のストーリーが、その一歩を踏み出す勇気につながれば幸いです。

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