
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
9割を立ち直らせた解決力
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「通信制高校に進学すれば、きっと変わると思っていました…」
最近、そんな声を多くの保護者から聞きます。
中学時代に不登校だったお子さんが、なんとか通信制高校に入学したものの、実際には週に一度通うのもやっと。日中はほとんど自室にこもり、YouTubeやオンラインゲームで一日が過ぎていく。声をかけても「今は行けない」「レポートだけは出すよ」としか返ってこない——。
「このまま卒業しても、何も変わらないのでは…?」
「本来は明るい子だったのに、もう戻ってこないの?」
そんな不安を抱えるご家庭が、今、日本中に増え続けています。
この記事では、40年以上・1万人以上の子どもたちの支援に携わってきた当協会の視点から、“引きこもり状態の高校生に本当に必要な支援”について、事例と具体的ステップをもとに解説します。
「ゲームをしているから元気そう」
「友達とボイスチャットしてるから問題ない」
本当にそうでしょうか?
通信制高校は、毎日通わなくても単位が取得できる柔軟な制度ですが、裏を返せば「家にずっといても卒業できてしまう」仕組みでもあります。
私たちが相談を受ける家庭では、以下のような生活リズムが定番です。
この状態が3ヶ月以上継続している場合、「引きこもりステージ3(中度)」以上に該当することが多いのです。
親が「放っておいても回復する」と願っても、本人はすでに「社会と距離を置く生活」に慣れてしまっている可能性があります。
当協会では、子どもの状態を以下のように7つのステップで整理しています。
🟢【ステージ1】学校に行き渋りはじめた
🟡【ステージ2】不登校が継続する
🔵【ステージ3】生活リズムが乱れ始める(中度)
🟣【ステージ4】外出できなくなる(重度)
🟤【ステージ5】感情の起伏が少なくなる
🔴【ステージ6】将来への興味が希薄になる
🟠【ステージ7】自分はダメだと思い込む
ゲームや動画に依存している子は、一見すると「楽しそう」に見えます。ですが、話してみると「どうせ俺は…」「外に出る意味ない」といった諦めの言葉が出てくることも。
親が見えているのは“表面”だけ。
“内面”には、不安とあきらめが混在しているのです。
「うちの子、昔は友達も多くて明るかったんです」
そう話す保護者は少なくありません。
実際、私たちが支援してきた多くの子どもたちも、本来は外交的で、エネルギーに満ちていました。
ただ、ADHDや学習障害(LD)といった特性を持つ場合、「学校」という環境において苦しさを感じやすい傾向があります。
こうした積み重ねが「自信喪失」につながり、「どうせ頑張ってもダメだ」というあきらめに変わってしまうのです。
通信制高校に通っているご家庭から、よくこんな言葉を聞きます。
「今は通えないけど、レポートだけ出して卒業はしたいそうです」
一見前向きに見えますが、注意すべきなのは、「卒業=ゴール」ではないということです。
こうした状態で18歳を迎えた場合、「何もできない自分」に気づき、さらに引きこもりが深まるケースも少なくありません。
当協会では、「卒業できればいい」ではなく、「社会につながる力を育む」ことを目的に、7つの支援ステップを提唱しています。
当協会で支援してきた子どもたちの中にも、「ゲーム漬けの日々」から立ち直った事例は数多くあります。
✅ Y子さん(10年間引きこもり→保育士→公務員)
中学2年から引きこもり。支援を通じて学び直し、アルバイト、保育士資格取得。現在は公務員として働く。
✅ カイト君(中1不登校→自衛隊)
不登校時代は、支援員にエアガンを向けてしまうほど荒れていた。寮生活とフリースクールを経て、高校卒業後に自衛隊へ。
✅ G君(中退→8ヶ月引きこもり→美大合格)
通信制高校を中退後、引きこもりに。フリースクールとインターン経験を経て、見事に美術大学に合格。
✅ W君(引きこもり→インターン→自衛隊)
通信制高校で引きこもり。当会のサポート校に通い始め、学生インターン→自衛隊へ進路変更。
これらの子どもたちに共通するのは、「家庭以外の人との関わり」があったこと。小さな成功体験が、自信の回復と自律につながったのです。
子どもが暴れなくなった。親に逆らわなくなった。
その一方で、無気力・無関心になっている…
このような変化を「安定」と捉えるのは危険です。
特に、ゲーム・動画に没頭しているケースでは、「現実逃避」が習慣化し、社会と関わる意欲を完全に失ってしまうことがあります。
子ども自身が「悩まなくなった」と語るとき、それは「あきらめ」や「無感情」のサインかもしれません。
「今のままでいいの?」
そう感じたら、今日からできることがあります。
① 時間・空間の“メリハリ”をつける
生活空間に変化を。昼と夜の区別、家の中の役割分担。
② ゲーム以外の選択肢をさりげなく用意
eスポーツやイラスト、動画編集など「得意」に近い分野から。
③ 家庭外の人との関わりをつくる
家庭訪問支援や学生インターンとの接点が突破口になります。
「まだ本人が嫌がるから…」
「今は静かだから、様子を見よう…」
その“静けさ”の裏にある、子どもの“諦め”に気づいてください。
支援は、早いほど効果があります。
心がまだ柔らかいうちに、一歩踏み出す環境を用意することが、将来の自立につながるのです。
ゲームやYouTubeの世界は、安全で、気楽で、逃げ場になる場所。
でも、そこだけに閉じこもっていては、現実の壁は高くなるばかりです。
親が変われば、子も変わります。
外の人とつながれば、また自信を取り戻せます。
今この瞬間が、“変化の第一歩”かもしれません。
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