不登校と引きこもりの違いとは?放置が危険な境界線と親が取るべき行動

不登校と引きこもりの違いとは?放置が危険な境界線と親が取るべき行動

「このまま様子を見ていて、本当に大丈夫なのだろうか…」
不登校や引きこもりで悩む保護者の方から、私は40年以上、この言葉を何度も聞いてきました。

はじめまして。一般社団法人不登校引きこもり予防協会の代表理事、杉浦孝宣です。

実は私自身も、小学校3年生のときに不登校を経験しています。
学校に行けなくなり、悩み、苦しみ、最終的には全寮制の特別支援学級で生活を立て直しました。
「行けなかった側」だったからこそ、親の不安も、子どもの孤独も、痛いほど分かります。

その後、40年前。
「高校進学は難しい」「このまま中卒になるしかない」と言われた子どもを支援し、
“中卒浪人”という状態から翌年の高校進学を実現させたことが、私の原点です。

それ以来、不登校のための学習塾、フリースクール、通信制高校サポート校を運営し、
これまでに1万人以上の不登校・引きこもりの子どもたちと、そのご家庭に向き合ってきました。

その中で、はっきりと分かったことがあります。
それは――「不登校」と「引きこもり」は、似ているようで、まったく違う状態だということ。
そして、この違いを知らないまま対応すると、回復のチャンスを逃してしまうという現実です。

もう限界だと思う前に。親が変われば、子どもは必ず変わります。
この記事では、不登校と引きこもりの違いを分かりやすく整理し、これ以上悪化させないために、
親が今日から踏み出せる「行動支援の第一歩」をお伝えします。


「この状態、うちも当てはまるかも…」と思ったら、ひとりで抱え込まないでください。

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目次

結論:不登校と引きこもりの違いは「学校」ではなく「社会との接点」です

不登校と引きこもりの違いを、一言でまとめるならこうです。

  • 不登校:学校に行けない(行かない)状態。けれど、家庭内の会話や外出、社会との接点が残っていることが多い。
  • 引きこもり:学校かどうかに関係なく、社会との接点が薄れ、家(部屋)に閉じこもる状態が固定化している。

一般に、不登校は「年間30日以上欠席」などの定義が語られ、引きこもりは「半年以上、社会参加が著しく少ない」などの目安が提示されることが多いです。

ただ、私が現場で強く感じるのは、定義の暗記よりも重要なのは、「今、家庭の中で何が起きているか」という現実です。
不登校が長引くと、生活リズムが崩れ、会話が減り、外出が止まり、やがて引きこもりに移行する――この流れは珍しくありません。

「不登校→引きこもり」になりやすい家庭の共通点

不登校と引きこもりの違いを理解する上で、もっとも大切なのはここです。
引きこもりは“突然”ではなく、“日々の小さなズレ”が積み重なって起きることが多いのです。

1)親子の会話が「生活連絡」だけになる

「ごはんだよ」「いつ学校行くの?」「風呂入った?」
会話がこれだけになると、子どもは“自分の存在”ではなく“行動”だけを見られている感覚になります。
結果、反発か沈黙が増え、家庭内の空気が冷えます。

2)「様子見」が長期化し、家のルールが消える

最初は良かれと思って「刺激しないように」と遠慮する。
ところが、いつの間にか起床・食事・スマホ・ゲーム・入浴・外出の基準が消え、生活が崩れていく。
この“生活の崩れ”こそ、引きこもり化の入口です。

3)家庭が「相談の孤島」になる

担任は「まず登校を」、カウンセラーは「様子を見ましょう」、家庭は「どうすれば…」で止まる。
すると、親が孤立し、疲れ切り、判断が鈍り、ズルズルと時間が過ぎてしまう。
私が見てきた多くのケースで、親の孤立は悪化の大きな要因でした。


「うちも当てはまる…」と感じたら
まだ間に合います。今の段階で“手を打つ”ほど、選択肢が広がります。

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競合(学校サイト)との違い:私たちは「受け皿」より先に「家庭を動かす」

不登校・引きこもりの情報を探すと、通信制高校などの学校サイトも多く出てきます。
それらの情報は、定義や原因、進学の選択肢(オンライン学習など)を分かりやすく整理しており、参考になる部分もあります。

ただ、保護者の多くが本当に困っているのは、ここです。

  • 学校の選択肢は分かった。でも子どもが動かない
  • 資料請求はした。でも親子関係が荒れている
  • 通信制に転校した。でも家から出ず、昼夜逆転が悪化した

私たちの強みは、ここからです。
当協会は「学校の受け皿」だけで終わりません。
親のコーチング × 子どもの行動支援(訪問・合宿・寮・学び直し)で、家庭の空気そのものを変えていきます。

不登校〜引きこもりステージ判定(1〜5)|あなたの家庭は今どこ?

「不登校」と「引きこもり」の違いを、現場では“ステージ”で見立てます。
ここを可視化するだけで、親の迷いが減り、次の打ち手が整理できます。

ステージ状態の目安親が今やるべき方向
1行き渋り/欠席が増える生活の土台を守り、会話を増やす
2欠席が続くが、会話・外出は残る親の対応を学び、家の方針を整える
3昼夜逆転/会話が減る/部屋中心“動く支援”を入れて停滞を切る
4長期不登校+引きこもり傾向家庭訪問・合宿・寮など、環境変化が有効
5強い引きこもり(半年以上)専門支援の導入+小さな外の接点から再構築

大切なのは、ステージが上がるほど「見守り」だけでは改善しにくくなるということです。
ステージ3以降は特に、家の中だけで状況を変えるのが難しくなります。

親が変われば子どもは変わる|行動支援の第一歩

「親が変わる」と聞くと、責められているように感じる方もいます。
でも、私が言いたいのは“反省してください”ではありません。
親が「やり方」を変えれば、子どもが動き出す条件が整う――その意味です。

第一歩は「言葉」より「環境(生活)」を整える

引きこもり化の多くは、生活リズムの崩れから始まります。
だから、最初に整えるのは説得や将来の話ではなく、睡眠・食事・入浴・外出の“当たり前”です。

  • 起床時刻は「理想」ではなく「現実」から少しずつ前へ
  • 食事は一緒に食べられなくても、同じ時間帯に用意する
  • 入浴や身だしなみは、責めずに“条件づけ”で習慣化
  • 外出は「いきなり学校」ではなく、コンビニ・散歩・短時間から

第二歩は「親の方針を1本化」する

不登校・引きこもりの家庭で多いのが、夫婦で方針がバラバラな状態です。
父:厳しくしろ/母:かわいそうだから待つ…
この綱引きは、子どもを動けなくします。

私たちは、ステージ判定の結果をもとに、家庭としての方針を一本化します。
その上で、子どもにとって“安心できる境界線”を作ります。

第三歩は「外部の手」を入れて停滞を切る

ステージ3以上は、家族だけの努力が空回りしやすい段階です。
だからこそ、当協会は「動く支援」を持っています。

  • STEP2 親のコーチング:関係修復・声かけ・ルール作り
  • STEP3 家庭訪問支援:信頼関係を外から作り直す
  • STEP4 生活改善合宿・学生寮:生活リズムを回復し自立基盤へ
  • STEP5 学び直し:通信制高校・サポート校など
  • STEP6 アルバイト・インターン:社会接点の再獲得
  • STEP7 社会貢献・自律支援:進学・就職(公務員含む)へ

今のステージを一緒に整理しませんか?
「不登校なのか、引きこもりなのか」ではなく、“今どこで、次に何をするか”が分かるだけで、親の迷いは減ります。

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16の成功事例が示すこと:「見守り」ではなく「行動」が家庭を変えた

不登校と引きこもりの違いを理解しても、最後に残る不安はこうでしょう。

「うちの子も、本当に変われるのか?」

大丈夫です。
実際に、当協会には“長期化してから”相談に来られたご家庭もたくさんあります。
そこで共通していたのは、親が「正しい頑張り方」に切り替えた瞬間から、子どもの反応が変わり始めたことです。

代表的な成功事例は、こちらにまとめています(16名以上)。

▶ 16の成功事例を見る(再出発の軌跡)

たとえば――

  • 長期の引きこもりから、学び直しと生活立て直しを経て社会復帰した例
  • 中学不登校から、家庭訪問をきっかけに外出・通学へ移行した例
  • 高校中退から、学び直しで進学・就職につながった例

これらは“奇跡”ではありません。
やるべき順番で、やるべき支援を入れた結果です。

pivot出演動画(前編・後編)|「見守りだけでは変わらない」現場のリアル

不登校や引きこもりの問題は、優しさだけでは動かない場面があります。
その現実を、YouTube番組「pivot」でもお話ししました。

もし今、家庭の中で「会話が消えそう」「生活が崩れてきた」「親が限界」――そう感じているなら、動画はきっとヒントになります。

よくある質問:不登校と引きこもり、どちらから動くべき?

Q1. 「不登校」なら様子見でいいですか?

A. いいえ。様子見の“期限”を決めない様子見が、引きこもり化を招きます。
ステージ1〜2でも、生活が乱れ始めたら手を打つべきです。

Q2. 通信制高校に転校すれば解決しますか?

A. 学び直しの選択肢として有効ですが、生活リズムと社会接点が戻らないまま転校すると、逆に引きこもりが固定化することがあります。
「学校選び」より前に「生活と関係」を整える――ここが重要です。

Q3. 子どもが部屋から出ません。何から?

A. まずは親の側の“言葉とルール”を整えます。次に、外部の支援者が介入し、子どもが動ける小さな外出から積み上げます。
ステージ3以上なら、家庭だけで抱えないでください。

まとめ:違いを知ることは「責めるため」ではなく「救うため」です

不登校と引きこもりの違いを知ることは、誰かを責めるためではありません。
今の状態を正しく見立て、間違った努力を減らし、回復の選択肢を増やすためです。

もし今、あなたが「もう限界かもしれない」と感じているなら――
それは、家庭が壊れる前に動けるサインです。

不登校・引きこもりの「今のステージ」を整理し、次の一手を決めましょう。

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