引きこもり中学生でも失敗しない高校進学法

引きこもり中学生で悩む、保護者様 こんにちは

私は一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表理事、杉浦孝宣です。

親と話さない、昼夜逆転、ゲーム漬け、お風呂に入らない、髪や爪も伸ばしっぱなし、3食を部屋に届ける日々。部屋からは悪臭が…。

このような状態に、心を痛めているご家庭も多いことでしょう。 しかし、どうかご安心ください。当会ではこれまで1万人以上の子どもたちを支援し、9割以上が再スタートに成功しています。

文部科学省が実施する「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、2024年10月31日に公開された令和5年度の調査結果では、病気や経済的理由を除き、心理・社会的な要因などで小中学校に年30日以上登校しない不登校児童生徒の数は、過去最多の34万6,482人に達しました。前年度から47,434人(15.9%)増加し、初めて30万人を超えたことになります(前年度は29万9,048人)。不登校の増加はこれで11年連続。もはや珍しい問題ではなく、誰の家庭にも起こりうる現実です。によると、全国の中学生の不登校数は約20万人に上り、過去最多を記録しています。不登校はもはや珍しい問題ではなく、誰の家庭にも起こりうる現実です。

特に、引きこもりが長期化すればするほど、進学や社会復帰のハードルが高くなると思われがちですが、適切な支援と環境があれば子どもたちは何度でも立ち直ることができます。

私たち、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

目次

3つのステップで解決!引きこもり中学生を支える方法とは?

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン でも紹介され、多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!


引きこもり中学生でも失敗しない高校進学法

 引きこもり状態でも、高校進学は十分に可能です。

 実は、今の状態のままでも高校受験を突破できる進路や仕組みがあります。適切なタイミングで環境を整えれば、本人の意欲が湧いてくるケースも多いのです。

 当会では、完全に引きこもっていた中学生が、通信制高校に進学し、のちにアルバイトを経て大学進学を果たす事例が数多くあります。特に、中学卒業前の準備と親の対応が成功のカギとなります。

 進学に失敗しないためには、今から動き出すことが重要です。

2. 中学生の不登校の理由トップ3

 中学生が不登校になる背景には、明確な3つの主な要因があります。

 文部科学省の調査や当会の相談現場から見えてくるのは、以下の3つの理由が特に多く見られるという事実です。

  1. 学業不振による自信喪失  
    授業についていけないことが原因で「自分はダメだ」と思い込み、学校に行くこと自体が苦痛になります。
  2. いじめ・人間関係のトラブル  
    クラス内での孤立、いじめ、教師との摩擦など、人間関係の問題は深刻です。心の傷が癒えるまでには時間がかかります。
  3. 感覚過敏や発達特性による学校環境への不適応  
    音や光、におい、人混みに対する過敏性や、集団生活に馴染めない特性が影響して「学校にいるだけで消耗する」状態に。

 当会でも、この3つのいずれか、または複合的な要因によって不登校になった生徒がほとんどです。ですが、一人ひとりの理由に合った支援と環境を整えることで、多くの子どもたちが再び学びへの意欲を取り戻しています。

 不登校の原因は子ども自身の「甘え」とは限りません。それぞれに合った支援と進路の選択が鍵になります。

3. 不登校中学生は高校に行けないの?進路の選択肢

 不登校でも高校進学は可能です。選択肢は一つではありません。

 「不登校だから高校は無理」と思われがちですが、実はそうではありません。今の教育制度では、多様な進路が用意されており、子どもの状況に応じて選べる高校がたくさんあります。

 当会では、全日制高校への再挑戦はもちろん、通信制高校、定時制高校、単位制高校など、それぞれの特性に合った進路選択を支援してきました。引きこもり状態から通信制高校に進学し、大学へ進んだ事例も少なくありません。

 進学に必要なのは、今の状態を否定せず、”子どもに合った環境”を見つけてあげることです。高校の選択肢は決して一つではなく、失敗しない進学の第一歩は”知ること”から始まります。 「子どもに合った環境」を選ぶことこそが、進学成功への第一歩です。

4. 不登校から立ち直る3つのステップで高校受験を

 不登校の状態からでも、高校受験を目指すことは可能です。そのためには、順序を大切にした支援が不可欠です。

 心も体も疲れ切った状態でいきなり勉強を始めようとしても、うまくいかないことが多いのが現実です。焦らず段階を踏むことが、立ち直りと受験成功のカギになります。

 当会では、次の3つのステップを基本に支援を行っています

  1. 規則正しい生活を取り戻す  まずは睡眠・食事・入浴など、生活リズムを整えることからスタートします。
  2. 自律して自信をつける(自信とコミュニケーション力の回復)  人との関わりの中で「自分は受け入れられている」という感覚を取り戻し、自律心と自己肯定感を育てていきます。
  3. 社会貢献をする(学習支援と受験対策)  学習を通じて将来の目標を見つけ、ボランティアやアルバイトなどの体験を通じて「社会とつながる実感」を持たせていきます。

これら「規則正しい生活」「自律して自信をつける」「社会貢献をする」の3つのステップを通じて、多くの子どもたちが再び社会とつながり、輝く未来を切り開いてきました。

5. 調査書に注意が必要

 調査書(内申書)は、高校受験において重要な判断材料のひとつです。不登校でも工夫次第で前向きに評価される内容に整えることができます。

 出席日数が少なくても、調査書には「行動の記録」や「学習意欲」などが記載されます。この部分をどう記述するかは、学校側との連携だけでなく、保護者や支援者のサポートによって大きく変わります。

 当会では、日々の生活改善や学習状況を記録し、学校の担任や進路指導の先生と連携を取りながら、調査書に“努力の証拠”を反映できるよう支援しています。 また、地域によっては「不登校枠受験」という制度があり、一定の条件下で不登校生でも全日制高校への進学が可能となっている場合もあります(もちろん合格が前提ですが)。

 調査書対策は、一人で抱え込まず、支援者と連携して“評価される努力”を見せることが重要です。地域の制度や高校の受け入れ方針を早めに把握しておきましょう。出席日数が少なくても、調査書に記載される「行動の記録」や「学習意欲」などの欄をどう整えるかが重要です。保護者と支援者で連携する必要があります。

6. 高校受験で避けられない4つのハードル

 不登校経験があっても、高校受験には避けて通れないいくつかの重要なハードルがあります。

 特別な支援が受けられる場合もありますが、基本的には全ての受験生と同じように選考が行われます。だからこそ、これらのハードルに向き合い、事前に備えておくことが大切です。

 以下の4つは、不登校経験者が受験で特に意識すべきポイントです:

  1. 内申書・調査書  出席日数や学習態度の記録が評価に大きく影響します。支援者と連携し、生活改善や学習意欲の向上を記録に残す工夫が必要です。
  2. 面接  「なぜ不登校になったのか」「今はどのように過ごしているか」などを問われることがあります。準備をしておくことで、緊張せずに自分の言葉で伝えることができます。
  3. 学力試験  不登校期間中の学習ブランクを取り戻すには、個別のペースで学び直せる支援が欠かせません。基礎から確実に積み上げていくことが合格への近道です。
  4. 保護者の心構え  子どもを焦らせず、可能性を信じて支え続ける姿勢が、最終的な成果に大きな影響を与えます。親が落ち着いていることで、子どもも安心して挑戦できます。

 どれも避けられないハードルですが、準備と支援があれば、確実に乗り越えられます。

7. 出席日数・調査書・高校受験

 出席日数が少なくても、高校受験は十分に可能です。

 多くの保護者が「出席日数が足りないから、受験は無理」と思い込んでしまいがちですが、実際には出席状況に寛容な高校や、調査書より面接や学力を重視する学校もあります。大切なのは、そうした学校を見極め、適切な対策を取ることです。

 当会でも、出席日数が年間10日未満という状態から、通信制高校や単位制高校、さらには全日制高校への合格を果たしたケースが多数あります。学校ごとの方針や選抜方法を理解し、出願先を慎重に選ぶことで、成功の確率は大きく変わります。

 出席日数が少ないからこそ、選び方と戦略が必要です。焦らず、子どもに合った進路を一緒に探していきましょう。出席日数が少なくても受験できる高校はあります。ただし、選び方と戦略が必要です。

8. 不登校 or 引きこもりを見極めて、高校受験に備えましょう

 お子さまの状態を「不登校」と「引きこもり」で正しく見極めることが、高校受験対策の第一歩です。

 「不登校=外には出られるが学校には行けない」「引きこもり=家庭の外に一歩も出られない」といった違いがあります。この区別をつけずに支援を進めてしまうと、子どもの状態に合わない対応を取ってしまい、かえって逆効果になることも。

 例えば、「学校には行けないが塾や習い事には通える」という子は、環境が変われば進学可能な状態です。一方、「昼夜逆転・部屋から一切出ない・家族との会話も拒否」という子には、まず生活リズムの立て直しと信頼関係の回復から始める必要があります。

 見極めを誤らず、状態に応じた支援方針を立てることが、進路成功への第一歩です。「不登校=外に出られる」「引きこもり=外に出られない」 状態を正しく理解し、支援内容を選ぶことが重要です。

9. 不登校〜引きこもりステージ判定表

 お子さまの今の状態を正しく把握することが、支援の第一歩です。

 状態に合わない支援は、子どもにとって逆効果になる場合があります。だからこそ、段階ごとに適切な対応を選ぶ必要があります。

 当会では、不登校や引きこもりの深刻度を5つのステージに分類した独自の「ステージ判定表」を用いて、お子さまの現在地を把握し、それぞれに合った支援を提案しています。

ステージ不登校期間親子間のコミュニケーション生活リズム食事状況
11日~60日会話あり崩れ気味一緒に食べられる
261日~180日会話はあるが不安定夜型傾向時々一緒に
3181日~会話がほとんどない昼夜逆転部屋で1人で食べる
4年単位拒否反応あり外出ゼロ食事も拒否傾向
5年齢20歳以上完全閉鎖自室から出ない栄養不良リスク

 正確な現状把握こそが、回復への近道です。まずはステージを見極め、子どもに合った支援を始めましょう。当会独自のステージ表で、お子さまの現在地を把握できます。 それにより、適切な対応がわかります。

10. 不登校でも高校受験はできる?

  不登校でも、高校受験は可能です。大切なのは、今の状態に合った計画を立てることです。

 「できる」と言われても、今の状態を見て「本当に?」と不安になる親御さんも多いはずです。しかし、事例は確かにあります。重要なのは、どのステージにいるかを把握し、無理のないステップを踏んでいくことです。

 当会では、実際に不登校から高校受験に挑戦し、合格を果たしたケースが多数あります。ただし、ステージ判定が「ステージ3」以上(半年以上の不登校、会話がない、生活リズムが昼夜逆転など)の場合は、いきなり高校受験を目指すのではなく、まずは心身の回復と生活の立て直しが最優先です。

このような段階では、焦らずに「今必要な支援は何か」を専門家と一緒に見極めることが不可欠です。


実際に、東京都では都立新宿山吹高校やチャレンジスクールといった、高校中退者や不登校中学生を対象とした受け入れ校も存在します。これらの学校では、選抜方法に学力試験がなく、作文と面接のみで評価されるため、意欲と準備次第で十分に合格が可能です。

当会でも、これらの高校に合格した生徒のインタビュー動画を公開しています。動画中に「NPO高卒支援会」と紹介されている場面がありますが、現在は当会(一般社団法人不登校・引きこもり予防協会)の指導を受け、連携して運営されています。

▶ インタビュー動画はこちら

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