「不登校支援で迷っている方へ」就職まで見据えた伴走型サポートとは?

はじめまして。一般社団法人不登校引きこもり予防協会の杉浦孝宣です。

私は40年以上にわたり、不登校・高校中退・引きこもりの子どもたちを支援し、1万人以上の再スタートに関わってきました。
そのなかで強く感じるのは――子どもは変われる。けれど、“きっかけ”が必要だということです。

最近では、「どこに相談すればいいかわからない」「支援団体が多すぎて選べない」といった保護者の声を多くいただきます。
また、「もう様子を見すぎたかもしれない」「このままでは引きこもりになるのでは…」という不安を抱えたご家庭も少なくありません。

そこで今回のブログでは、当協会が長年の支援現場で積み上げてきた「7つのステップ支援」について、
そして、成功率9割を支える“伴走型支援”の実際と、16人の実例を交えて、できる限りわかりやすくお伝えします。

さらに、「まず親ができる行動は?」「今の子どもの状態はどの段階なのか?」といった疑問にもお応えしながら、
就職・自律までを見据えた“不登校支援の地図”を一緒に描いていきます。

「うちの子も変われるのだろうか?」
そんな思いをお持ちの方にこそ、読んでいただきたい内容です。

どうか最後までお付き合いください。
そして、次の一歩を私たちと一緒に踏み出していただけたら幸いです。

目次

第1章|不登校支援に迷う親の“共通の悩み”とは?

「このままで本当に大丈夫なんだろうか……」

不登校になったお子さんを前に、ほとんどの保護者の方が、こうした不安を一度は感じています。
最初は「ちょっと疲れてるだけかな」「一時的なものかもしれない」と思っていたのに、気づけば数ヶ月、そして半年、1年…。時間が経つほどに心配は大きくなり、でも、どうすればいいのかは見えないまま。

多くのご家庭が抱える“モヤモヤ”は、主に次のようなものです:

  • 「学校の先生に“もう少し様子を見ましょう”と言われたけど、それでいいの?」
  • 「本人が何も話してくれない。どう関わればいいのか全くわからない」
  • 「支援団体を調べても、どこがいいのか、何が違うのかがわからない」
  • 「本人が学校に戻らない限り、何もできない気がしている」
  • 「もう何をどうすればいいのか、手詰まりです…」

私たち一般社団法人不登校引きこもり予防協会にも、こうした声が毎日のように寄せられています。
特に増えているのは、「すでに1年以上経ってしまった」「本人はほとんど話さないし、部屋から出てこない」という深刻なケース。

「“引きこもり予備軍”の状態だったのに、様子を見ていたら完全な引きこもりになってしまった」

これは、実際に多くの保護者が後悔とともに語る声です。

一方で、支援を求めたくても、「どうせ動かないし…」「何か変化がないと相談しても意味がないのでは?」と、自ら支援への第一歩を踏み出せない方も少なくありません。
支援に関する情報はネット上にあふれていますが、“比較できない支援団体”に迷い、結局は「動かない理由」にしてしまうことも。

だからこそ、私たちはお伝えしたいのです。
「“様子を見るだけ”では、事態は好転しない」ことがあるということを。

もちろん、子どもの回復には時間も、タイミングも必要です。
しかし、今の状況を「見える化」し、具体的なステップを知るだけでも、親としての不安は大きく軽減されるのです。

お子さんのために、今、親としてできることは何か?
その答えを、私たちは「就職まで見据えた伴走型支援」として、多くのご家庭と一緒に探し続けてきました。

第2章|迷っているなら“就職まで見据えた伴走型支援”を

結論から申し上げます。
不登校や引きこもりの状態にあるお子さんに対して、「就職まで見据えた長期的な視点での支援」こそが、最も確実で、親として安心できる方法です。

多くの支援は、「まずは学校に戻すこと」「とにかく登校させること」を目標にしがちです。
確かに、学校に戻ることは大切な一歩かもしれません。でも――本当に目指すべきゴールは「登校」ではなく、
将来自律して社会とつながること」ではないでしょうか。

私たち一般社団法人不登校引きこもり予防協会は、この考えに基づき、就職・進学・自律までを一貫して支援する“伴走型”の支援スタイルを実践しています。

特長は次の3つです:

① 短期的な“登校”にとらわれず、長期的な人生設計を支える

登校再開だけにこだわると、子どもにとってプレッシャーになります。
一度無理やり登校させても、根本の問題(生活リズム、自己肯定感、家庭環境など)が解決していなければ、再び不登校になってしまうことも少なくありません。
だからこそ、私たちは「登校」よりも「社会に出る準備」を重視します。

② 保護者も一緒に成長しながら、子どもを支える体制を構築

「親の関わり方がわからない」「声をかけるのが怖い」と感じている方も大丈夫。
ステップごとに“親の学び直し”を取り入れながら、一緒に支援に取り組めるよう設計されています。
親御さん自身が安心し、自信を取り戻していくことも、お子さんの回復には不可欠です。

③ 最終的に“自律・就職”までを視野に入れているからこそ、子どもが動き出す

支援を受けてきた子どもたちの中には、公務員、自衛隊、大学進学、大手企業への就職など、立派に社会で活躍している例が多数あります。
カイト君(不登校から7ヶ月で支援→自衛隊)、Y子さん(10年の引きこもり→保育士→公務員)など、「長く苦しんでも、やり直せた」実例があるからこそ、私たちも自信を持ってサポートができます。

「今の状態から、ここまで行けるなんて思っていませんでした」
「うちの子が“働きたい”と言い出したのは初めてでした」

これは、実際に支援を受けた保護者の方々から寄せられた言葉です。

何をしても変わらなかった――
そう感じていたご家庭でも、方向性が見えた瞬間から、状況は大きく動き始めます

迷っている方へ、伝えたいことがあります。
支援には、“一気に治す魔法”はありません。けれど、“確実に前進できる地図”はあるのです。

次章では、その「支援の地図=7つのステップ」について、実例と共に詳しくご紹介します。
お子さんの未来を変えるヒントが、きっと見つかります。

第3章|7つのステップで支援が進む理由

私たちの支援が「不登校・引きこもりの9割を解決できる」と自信を持ってお伝えできるのは、これまで実際に効果をあげてきた“7つのステップ”があるからです。

このステップは、一人ひとりの状況に合わせた“再スタートの道しるべ”。
途中でつまずいても、どこで立ち止まっているかが明確にわかるから、次の一歩も見えてきます。

ここでは、その具体的な内容をご紹介します。

🟢STEP1|【ステージ判定】まずは現状を知る

支援の第一歩は、「今、どんな状態なのか?」を正しく理解することです。

たとえば、「不登校」と「引きこもり」では必要な対応がまったく異なります。
同じように見えても、「朝起きられない」「昼夜逆転」「親と口をきかない」などの状態は、ステージ2〜5までのどこにいるかで対策が変わります

あるご家庭では…
「まだ話せるし、引きこもりではないと思っていた」という保護者の方が、ステージ判定を通して、すでに“引きこもりの入り口”に差しかかっていることに気づかれました。

この現状把握こそが、的確な支援を始める土台になります。

🟡STEP2|【親のためのコーチング】家庭の中から立て直す

次に行うのは、「子どもに関わる前に、親御さんの心と行動を整える」ことです。

「声のかけ方がわからない」
「逆効果になってしまいそうで怖い」

そう感じている保護者の方がほとんどです。
だからこそ、私たちは月1回のZoomコーチングや、LINEでのやり取りを通して、“正しい関わり方”を一緒に練習していきます。

あるお母さまは…
「つい正論をぶつけていた」「子どもが余計に心を閉ざしていた」と気づき、関わり方を変えたことで、お子さんが初めて「学校に行ってないの、悪いと思ってる」と本音を話してくれたそうです。

🔵STEP3|【家庭訪問支援】第三者が家に入ることで変化が生まれる

どんなに優しい声かけでも、親子だけでは変化を起こすのが難しいことがあります。
だから、信頼できる支援員やインターンが直接ご家庭に訪問し、「無理のない距離感」でお子さんと関わっていきます。

カイト君の例:
中学1年から不登校だったカイト君は、7ヶ月間の家庭訪問を経て、ようやく支援員とゲームの話をし、そこから心を開き始めました。最終的には自衛隊に入隊し、今も元気に働いています。

「学校に行かないと何もできない」
そんな思い込みを壊すのが、この訪問支援です。

🟣STEP4|【生活改善合宿・学生寮】規則正しい生活リズムを再構築

生活の乱れは、心の乱れと直結しています。
朝起きられない、風呂に入らない、夜中までゲーム…。
これらの課題を、「環境の力」で整えるのが合宿と寮です。

シュン君の例:
高校1年で引きこもり、生活は昼夜逆転。支援後、寮に入り3ヶ月で自然に朝起き、3食をとる生活に戻りました。現在は看護系の大学に進学しています。

「家では変われなかった子が、場所を変えただけで変わる」
これは決して珍しいことではありません。

🟤STEP5|【学び直し】通信制高校・サポート校で進学も視野に

「勉強が遅れてしまった」「もう無理かも」
そんなふうに感じていた子どもたちが、自分のペースで学び直せる環境。それが、私たちが提携する通信制高校・サポート校です。

カズキ君の例:
家庭内暴力まで起きていたカズキ君は、転校後に学び直しを始め、現在は区役所で公務員として勤務しています。

「学びを取り戻す=自信を取り戻す」
学ぶことが楽しいと思える場所を、子どもたちに用意します。



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