“もう悩まない”を叶える1冊『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』

📖「もう悩まない」を叶えるために。
不登校や引きこもりに直面したとき、親は「この先どうすればいいのか」と絶望的な気持ちに襲われます。
しかし、40年以上にわたり1万人以上の子どもを支援し、9割以上を再び社会へと送り出してきた実績から導き出された答えがあります。
本書『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』は、家庭訪問・生活改善合宿・学生インターンなど、行動を変える支援の数々と豊富な成功事例を紹介した“実践的な一冊”です。
「うちの子も変われるだろうか」と不安な保護者の方へ──その答えを本書の中に見つけてください。

著者:杉浦孝宣(一般社団法人 不登校・引きこもり予防協会 代表理事)

目次

🔷“もう悩まない”を叶える1冊『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』

「学校に行けない」「朝起きられない」「ゲームや動画ばかりで、会話もままならない」──
そんな状態が続くと、親は心の中で何度も自問します。
「どうしたらいいのか分からない」「誰に相談すればいいのか」「うちの子はこのままで大丈夫なのか」……

不登校や引きこもりが長引くほど、親は孤立し、悩みを抱え込んでしまいます。
しかし、その状況を変える“きっかけ”になる1冊があるとしたら、あなたは手に取ってみたくありませんか?

私、杉浦孝宣は、これまで40年以上にわたり、1万人以上の不登校・引きこもりの子どもたちと向き合ってきました。
その中で確信していることがあります。
それは――

子どもが変わる前に、家庭の「足並み」がそろっていることが大前提であるということ。

どれだけ専門的な支援やカウンセリングを入れても、ご両親の考えがバラバラなままでは、なかなか支援はうまく進みません。
特に最近目立つのは、父親の理解不足や無関心が支援の妨げになっているケースです。

しかし、その壁を越えるきっかけとなっているのが、本ブログで紹介する拙著――
**『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』**です。

この本は、支援の現場で実際に行われている取り組みをベースに、不登校や引きこもりの子どもと、どう向き合い、どう支援していくのかを、豊富な実例とともに紹介しています。
読むことで「なるほど」と腑に落ちる構成になっており、特にこれまで協力的でなかったお父さんに読んでもらったことで、家の空気が変わったという声を数多くいただいています。

その一例をご紹介します。

「二転三転して申し訳ございません。理解の得られなかった夫から『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』を読んで貰い、奇跡的に理解がえられました。
最初の予定を変えたのですが、土曜日19時、当初の予定通りに面談をお願いできますか?
毎日が絶望の連続でした。でも、この本が“希望の光”になると思えたんです。」

このようなご連絡をいただくたびに、私は本を書いてよかったと心から思います。
「話が通じなかった夫と、初めて子どもの将来について同じ方向を向けた」
「読んだ直後、夫が“このままじゃいけないな”と言ってくれた」
そんな報告が、いまも続々と寄せられています。

不登校や引きこもりの渦中にあるご家庭では、日々の生活そのものが“緊急事態”です。
母親が不安と責任を抱え込み、父親が距離を置いたままでは、状況は変わりません。
ですが、家庭の中に“一枚岩”の土台ができた瞬間、子どももまた、変わる準備を始めます。

だからこそ、まず読んでいただきたい。
この1冊には、支援の「しくみ」も、「実例」も、「親としての立ち位置」も、すべて詰まっています。
悩みの最中にいる今だからこそ、読んでほしいのです。

このブログでは、そんな“もう悩まない”を叶える1冊の魅力と、実際に変化を起こしたご家庭のエピソードを、章を追って丁寧にご紹介していきます。

どうか、読み終えるころには「うちの子も、まだ間に合う」と思っていただけますように。
そして、ご家族全員が“もう一度やり直すチャンス”を手にできますように。

🔷なぜこの本が「本当に効く」のか?支援者の原体験と信頼の実績

不登校・引きこもりに関する書籍は数多く出版されています。
けれど、読んでも「一般論ばかりでピンとこない」「自分の子に合う気がしない」と感じてしまった経験はありませんか?

本書『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』は、そうした保護者の「もどかしさ」に、現場の知恵と実例で応える1冊です。
なぜこの本が“効く”のか──それには、明確な理由があります。

■理由1:支援実績40年・1万人以上の事例に裏打ちされているから

著者である私・杉浦孝宣は、これまで40年以上にわたり、不登校・高校中退・引きこもりで悩む子どもたちとその家庭に向き合ってきました。
その中で支援した人数は、累計1万人を超えます。

ただの理論や一時的な対症療法ではありません。
試行錯誤の中で磨かれてきた「生活リズムの立て直し」「家庭訪問支援」「学生寮支援」「合宿形式の生活改善」など、具体的な支援方法が、この本にはリアルに描かれています。

だからこそ、読んだ保護者の皆さんが口をそろえてこう言います。

「本当に“現場でやっていること”が書かれていた」
「うちの子の状況にぴったり当てはまった」
「支援の“全体像”がようやくつかめた」

■理由2:著者自身が“小3での不登校”を経験しているから

実は私自身、小学3年生の時に学校に行けなくなった経験があります。
周囲の視線が怖くて教室に入れない日々。
そして千葉の竹岡養護学園という全寮制施設で、規則正しい生活や仲間との関係性を取り戻していきました。

この体験こそが、現在の支援活動の原点になっています。

「なぜ、そんなに一生懸命になれるんですか?」と聞かれることがあります。
それは、私が“不登校がどれほど苦しいか”を、当事者として知っているからです。
そして、“立ち直れた喜び”も、身をもって知っているからです。

だからこそ本書では、支援者としての立場からだけでなく、不登校経験者として、子どもたちに必要な支援のタイミング・環境・人との関わり方を具体的に伝えています。

■理由3:親・学校・社会、それぞれの限界を越える“第三者支援”の提案

現役教員の方からも、こんなレビューをいただきました。

「親でも先生でもない、深い信頼関係のある第三者の存在が、解決のカギであると気づかされました」
「学校ではできない取り組みが、本書にはたくさん紹介されています」
「父親が無関心で困っていたが、本を読んでもらったことで一緒に動けるようになった」

家庭でもなく、学校でもない。
でも、本気で向き合う“第3の支援者”がいることの意味──
この本には、それを理解していただくためのヒントが、たくさん詰まっています。

■理由4:「一気に読めた」「涙が止まらなかった」と評される実話の力

本書の特徴のひとつは、実際の支援事例が豊富でリアルに描かれていることです。

  • 不登校歴10年のY子さんが、保育士・公務員として復活するまでの物語
  • エアガンで支援員を撃っていたカイト君が、通信制高校から自衛隊へ進んだ変化
  • 一浪を経て難関大学を卒業し、公務員になったタツマ君の軌跡 など

どの子も、最初は「無理だ」「何もやる気がない」と言われていた存在です。
けれど、適切な支援が入り、家族が変わり、支援者が寄り添う中で、少しずつ未来に向かって歩き出しました。

読者からはこんな感想も寄せられています:

「涙が出ました。うちの子にもこんな未来があるのではと、希望が湧いてきました」
「読みながら何度もうなずきました。“このままでいいわけない”と思えたのは久しぶりです」

この第2章では、本書が「なぜ本当に効くのか」を中心にお伝えしました。
次章では、読者レビューの中でも多く語られている“支援現場のリアル”に踏み込みながら、「家庭訪問」「寮生活」「合宿」など、行動を伴う支援の中身についてご紹介していきます。

🔷読者レビューが語る“感動の支援現場”とは

「ただの読み物ではない」
「まるで、現場に一緒に立っているような感覚だった」
「支援の“リアル”がこんなに伝わる本は初めてだった」──

『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』を読んだ保護者や教員の方から、こうした声を多数いただいています。
この章では、実際の読者レビューに触れながら、本書がなぜ多くの方に“心を揺さぶる”のか、そして支援現場では何が起きているのかをお伝えします。

■高校生インターンが支援の現場に入るという“常識外”の手法

本書の中でも、特に驚かれるのが、高校生インターンによる訪問支援です。

かつて不登校・引きこもりを経験した高校生が、同じように苦しむ子どもの元を訪ね、話し相手となり、外に出るきっかけをつくる。
これが、当会が取り組む“ピアサポート”という支援の形です。

支援といえば、専門家やカウンセラーを思い浮かべる方が多いと思います。
けれど、実は年齢が近い経験者だからこそ、心が開ける瞬間があるのです。

ある読者はこう語ってくれました。

「親でも先生でもない“第三者”が必要だということ、ようやく腑に落ちました」
「本書を読み、娘のもとに来てくれた学生インターンの姿が重なって、涙が止まりませんでした」

不登校や引きこもりの状態にある子どもにとって、外に出ることは決して簡単なことではありません。
最初はドア越しの声かけ、LINEでのやり取り、玄関先での短いやりとりだけで終わる日もあります。

でも私たちは、決してあきらめません

■部屋にこもる子を動かすまで、何度でも訪問する“粘りの支援”

一週間に何度でも訪問し、根気強く対話を重ねる。
ときには一緒にコンビニへ行くところから始まり、やがてフリースクール、寮生活、アルバイトへとステップアップしていく。

「本に書いてあった“何十回も訪問する支援”が、本当にあったんですね」
「LINEのやり取りまで、具体的に紹介されていて、自分の子にも可能性があると思えました」

そんなふうに、読者の多くが「支援の手ごたえ」を感じ取ってくれています。

■“頑張ってるけど限界”な保護者にこそ、届いてほしい現場の声

親は、頑張っています。
どこのご家庭も、我が子のことを思い、試行錯誤を続けています。

でも、どれだけ努力しても改善しない状況に、心が折れそうになることもあるでしょう。

「こんなに努力してるのに、なんで伝わらないんだろう」
「夫は何もしない。学校も動かない。もう私ひとりじゃ限界……」

その声に、私たちは何度も耳を傾けてきました。
そして、本書の中にも、そんな保護者の葛藤と、それをどう乗り越えたかのストーリーを、数多く収録しています。

あるお母さんの声をご紹介します。

「本書を読みながら“ああ、私だけじゃなかったんだ”と涙が出ました。
子どもだけじゃなく、親の苦しみにも寄り添ってくれる一冊でした」

■支援の現場は、きれいごとだけではない。でも「変われる」は本当だった

支援の現場には、正直に言って“楽しいことばかり”ではありません。
家庭内暴力、無言の抵抗、外出拒否、昼夜逆転、突然の拒絶反応……

それでも私たちは「この子にも、必ず変われる力がある」と信じて向き合います。

そして、実際に変わった子どもたちがいる
だからこそ、この本には“リアルな支援の記録”が載っています。
それが、読者の胸を打つのだと思います。

「理屈じゃなくて、現場で何が起きているかが分かる」
「“子どもを変えるのではなく、寄り添いながら動かす”という支援の本質が伝わってきた」

この章でお伝えしたように、本書が“感動の支援現場”として描いているのは、特別な誰かの話ではありません。
どこにでもある家庭、どこにでもいる子どもたち、そしてあなたと同じように悩んでいた親の話です。

次章では、私たちが現場で実践している「7つの支援ステップ」について、
そして「どうすれば“部屋から出られない子ども”が社会復帰できるのか」について、具体的にご紹介していきます。

🔷子どもを“待つ”だけでは変わらない理由

「そっとしておけば、いつか動き出すのではないか」
「本人がその気になるまで待つのが優しさなのではないか」──
多くの保護者が、子どもが不登校や引きこもりになったとき、まず“見守る”という選択をします。
ですが、この“待つだけ”の対応が、かえって状況を悪化させてしまうことが少なくありません。

私たちは40年以上の支援活動の中で、数えきれないご家庭と向き合ってきました。
そこで感じるのは、本人の回復をただ“待っている”だけでは、引きこもり状態が長期化するという現実です。

引きこもりの状態にある子どもたちは、「自分から変わりたい」と心のどこかで思っていても、その一歩を踏み出すためのエネルギーやきっかけが不足しています。
そのまま放っておくと、昼夜逆転、スマホ・ゲーム依存、家庭内暴力といった形で、さらに深刻なステージに進んでしまうこともあります。

一方で、私たちが支援現場で行っているのは「待つ」のではなく、「働きかける」支援です。
たとえ子どもが部屋から出てこなくても、訪問を重ねたり、LINEでやり取りを続けたり、玄関先で声をかけ続けたりする。
本人の反応が薄くても、回数を重ねることで、少しずつ心を開いてくれるようになるのです。

たとえば、中学2年から3年間引きこもっていた子が、訪問してくれた高校生インターンとの会話がきっかけで、数ヶ月後には外出できるようになったケースもありました。
また、生活改善合宿に参加したことで、朝起きてご飯を食べ、夜は眠るという当たり前のリズムを取り戻した子もいます。

Amazonレビューには、こんな声がありました。

「この本を読んで、“待っているだけではダメだ”とハッとさせられました。
子どもが変わるには、まず親が“関わり方”を変える必要があると、ようやく気づけました」

このような感想は一例にすぎません。
「本気で向き合う」ことの意味を、本書を通して実感された保護者の方が、全国にいらっしゃいます。

子どもは、変われます。
でもその前に、まず周囲の大人が“変化のきっかけ”になることが求められているのです。
その第一歩として、どうか「見守る」だけでなく、「関わる」姿勢に一歩踏み出してみてください。
それが、子どもの未来を動かす力になります。

🔷「高校生インターン」という希望の存在

「うちの子には、もう誰の言葉も届かない気がする」
そんなふうに思い詰めている保護者の方は少なくありません。
実際、私たちが家庭訪問を重ねている中でも、最初は大人の支援者に対して心を閉ざしてしまう子どもが大勢います。

けれど、そんな“閉ざされた心”が開かれる瞬間があるのです。
それが、**高校生インターンによる訪問支援(ピアサポート)**です。

当協会では、不登校や引きこもりを乗り越えた経験を持つ高校生たちが「支援する側」として活躍しています。
彼ら・彼女らは、かつて同じように苦しみ、乗り越えたからこそ、いま悩んでいる子どもたちの気持ちが分かる。
同じ目線で、同じ言葉で、同じ痛みに共感できる存在なのです。

年齢が近い彼らの存在は、大人には出せない信頼感を生み出します。
「今の気持ち、分かるよ」「俺も昔、まったく同じだった」──
そのひと言が、子どもたちの表情を変えます。

たとえば、あるケースでは、中学2年から引きこもっていた男の子が、高校生インターンとLINEを通じて少しずつ会話を始め、
最初は玄関で5分、そのうち自宅前の公園を一緒に歩き、ついにはフリースクールへ通うようになったという例がありました。

この支援は、特別な才能があるわけではありません。
“少し先を歩いている先輩”という身近な存在が、「自分にもできるかもしれない」という未来へのイメージを与えてくれるのです。

Amazonレビューの中にも、こうしたピアサポートに対する感動が書かれていました。

「親でも先生でもない“第三者”──それも、同じ経験を持つ高校生が訪問してくれるなんて、正直驚きでした。
けれど、子どもが少しずつ話すようになったのは、その子のおかげです。大人にはできない支援があるのだと知りました。」

この仕組みは、私自身が“高校生に支えられていた時期”があったからこそ、生まれたものです。
私もまた、小3で不登校になり、周囲の大人の声は届きませんでした。
でも、年齢が近い寮の先輩に救われた記憶が、今の支援スタイルに活かされています。

もちろん、高校生インターンは単に「優しい子」ではありません。
きちんと研修を受け、支援員やスタッフと連携しながら、継続的にご家庭を支えています。
保護者とも密に連絡を取り合い、子どもとの距離の詰め方を慎重に進めます。

親が何度声をかけても響かなかったのに、
たった1人の高校生の訪問がきっかけで、部屋のドアが少しだけ開く──
そんな場面を、私たちは数えきれないほど見てきました。

ですから、「うちの子はもう手遅れかもしれない」と感じている方ほど、まずは知っていただきたいのです。
子どもが信頼できる誰かに出会うことで、人生は変わり始めるということを。

次章では、こうした訪問支援や合宿などの具体的なプロセスを体系化した「7つの支援ステップ」について詳しく解説していきます。

🔷7つの支援ステップで自律へ導く仕組み

「このまま引きこもったままだったらどうしよう…」
「親として何から始めればいいか分からない…」

そんな不安の声を、私たちは毎日のように受け取っています。
けれど、どうか知っていただきたいのです。
子どもが今どんな状態にいても、そこから一歩ずつ進める“道筋”はあります。

私たち一般社団法人不登校・引きこもり予防協会では、
40年以上、1万人以上の子どもたちを支援してきた実績から、
不登校・引きこもりの子どもたちが自律を目指して進んでいけるように体系化した「7つの支援ステップ」を提供しています。

これはただの理論ではなく、現場で磨かれてきた“変化のプロセス”そのものです。

◆【STEP1】ステージ判定(🟢

まず必要なのは、子どもが今どの段階にいるのかを正しく見極めることです。
当協会では、状態を5段階で判定しています。

  1. 軽い行き渋り、学校での違和感
  2. 不登校が定着し、自室にこもる時間が増加
  3. 昼夜逆転、スマホ・ゲーム依存、感情の波が不安定
  4. 外出拒否、人との接触を避ける
  5. 反応が乏しく、自分の未来を完全に諦めている状態

このように、現状をステージごとに明確にすることで、「何をすべきか」「どこから始めるべきか」が具体化されていきます。

◆【STEP2】親のためのコーチング(🟡

支援の出発点は、子ども本人ではなく、まず「親の意識の変化」からです。

長引く不登校や引きこもりのなかで、「本人の意思に任せるしかない」と思い詰めているご家庭は少なくありません。
けれど、放任や見守りが長期化すると、かえって状況が悪化してしまうこともあります。

当協会では、親御さんに向けたコーチングを通じて、子どもとの関わり方、声のかけ方、接し方を具体的にお伝えします。

最近では、本書を読んだことで無関心だった父親が支援に前向きになり、家庭の中に“協力体制”が生まれたという事例も多数寄せられています。

◆【STEP3】家庭訪問支援(🔵

親の意識が整い始めたら、次は家庭へのアウトリーチ支援を行います。

支援員や高校生インターンが、玄関先や近所の公園など、子どもが安心できる距離から関わり始めます。
最初は数分の会話でも構いません。
**「あなたのことを気にかけている人がいる」**というメッセージが、心を動かすきっかけになります。

LINEや手紙のやりとりから始まり、少しずつ子どものペースで対話を重ねることがポイントです。

◆【STEP4】生活改善合宿・学生寮支援(🟣

生活のリズムが崩れ、昼夜逆転してしまっている場合には、環境を大きく変える支援が必要です。

当協会では、短期の生活改善合宿や、規則正しい生活を送れる学生寮を用意しています。
「朝起きる」「ご飯を食べる」「会話をする」──そんな基本的な生活習慣を、支援者の伴走のもとで“再体験”することで、心と身体のバランスを整えていきます。

自宅では限界を感じている保護者にとって、大きな突破口となる支援です。

◆【STEP5】学び直し(🟤

生活が整ってきたら、次は**“学び”の再スタート**です。

通信制高校やサポート校など、それぞれの状況に合った学び直しの場を提案します。
「今さら無理」と思っていた子どもたちも、少人数・個別対応の学習環境で再び勉強に意欲を持ち始めることは珍しくありません。

学び直しは、社会復帰への土台となります。

◆【STEP6】アルバイト・インターン経験(🔴

学びと同時に、“社会と接続する機会”を作ることが重要です。
その第一歩が、アルバイトやインターン体験です。

たとえば支援先のフリースクールでの事務手伝いや、地域の飲食店での短時間バイトなど、無理のない範囲から始めます。
「ありがとう」と言われる体験や、自分が誰かの役に立てる実感が、自信の回復と自律への前進につながります。

◆【STEP7】社会貢献・自律支援(🟠

最終ステップは、子どもが“自分で未来を選び、進んでいける状態”になること
進学、就職、資格取得、留学──選択肢はさまざまです。

ここまで来れば、本人は「社会の一員としての自分」を受け入れ、行動できるようになります。
それが、当協会の掲げる「自律の回復」です。

◆どこからでも始められる、オーダーメイド支援

この7つのステップは、順番通りに進めなければならないものではありません。
状況によっては、家庭訪問から、あるいは生活改善合宿からスタートすることもあります。

大切なのは、今の状態を見極め、必要な支援を必要なタイミングで提供すること。
その柔軟性こそが、当協会の支援の強みです。

◆支援成功率「9割以上」──変化は、実際に起きています

創業以来の支援実績では、支援を受けた子どもたちの9割以上が、進学・就職・社会参加を実現しています。

この数字は偶然ではありません。
ステージを見極め、親が学び、現場での支援を重ね、社会との接点を作っていく──
段階を踏むことで、どんな状態からでも「自律」に向かうことができると、私たちは確信しています。

「うちの子は、もう手遅れかもしれない」
そう思っていたご家庭が、何度も希望を取り戻してきました。

その最初の一歩として、どうか『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』を読んでみてください。
支援の“全体像”が見えたとき、未来はきっと動き出します。

“親の本気”が子どもを動かす──父親の変化が家庭を変える

不登校や引きこもりの解決において、もっとも重要なのは「親の本気」です。
その中でも、父親の姿勢や関わり方が家庭全体を変える決定的な要素になります。

母親だけが苦しむ典型パターン

支援現場で最も多く出会うのは、「母親だけが奮闘している」ご家庭です。
母親は必死に子どもの部屋のドアを叩き、学校に相談に行き、支援会に連絡をとります。しかし、父親は「仕事があるから」「自分は関係ない」と無関心を装い、結果として母親が孤立していきます。

この場合、母親は次第に疲弊し、心身に不調を抱えることも少なくありません。子どもからすれば「母だけがうるさい」「父は知らんぷり」と映り、家庭の分断が進むのです。これは、子どもが部屋にこもり続ける大きな要因となります。

父親が支援に関わらないリスク

父親が不登校や引きこもりの問題を「母親任せ」にすると、次のようなリスクが生まれます。

  • 親子関係の分断:母が追い詰め、父が無関心という二重の孤立に陥る
  • 母親の燃え尽き:母だけが抱え込み、うつや体調不良に発展するケースもある
  • 子どもの不信感の固定化:子どもが「自分は父から見放されている」と感じ、より深い引きこもりへ

実際、父親がまったく関わらずに数年が経過した家庭では、解決にかかる時間も長期化する傾向があります。

父親の変化が生み出した成功例

しかし、本書『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』をきっかけに、父親が変化することで家庭が劇的に変わった事例を私は数多く見てきました。

  • 「無関心だった夫が本を読んで、“俺も一緒にやるよ”と言ってくれました。その日から子どもの表情が柔らかくなったんです。」
  • 「ずっと怒鳴ってばかりの父でしたが、“叱るより支えるんだ”と本で知り、態度が変わりました。すると子どもが初めて自分の気持ちを話してくれたんです。」
  • 「父親が朝の散歩に子どもを誘うようになり、生活リズムが整いました。母子だけでは絶対にできなかった変化です。」

このように、父親が“本気で関わる”と、子どもは敏感にその姿を感じ取ります。父親の一言、父親の行動が、子どもにとって「安心」と「信頼」の土台になるのです。

父親が変わることが家庭を変える

母親が抱え込むのではなく、父親も一緒に支援に加わることで、家庭全体が「子どもを支えるチーム」に変わります。夫婦の足並みが揃えば、子どもは「もう自分は一人じゃない」と感じ、外に出る力を少しずつ取り戻していきます。

私は40年以上、1万人以上の子どもたちを支援してきましたが、確信を持って言えます。
父親が変わることこそ、家庭を変え、そして子どもを変える最大の転機になるのです。

そして、そのきっかけとして最も多いのが「夫婦で一緒に本書を読むこと」でした。

父親を巻き込むための実践アプローチ

「父親の変化が子どもを変える」とは言っても、実際にどう巻き込めばいいのか──多くの母親から相談を受けるポイントです。ここでは、支援の現場で成果を上げてきた具体的なアプローチをご紹介します。

1. 本を一緒に読む「入口」を作る

『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』を母親がまず読んで、「この本に出てくる父親の事例、うちに似ていると思うんだ」と、さりげなく夫に渡してみる。
「読んでみて」と押しつけるのではなく、「気になる箇所を一緒に話したい」と共有する姿勢が大切です。

実際に、「夫が読んで理解を示してくれた瞬間から家庭の空気が変わった」という声は多数あります。本は“中立的な第三者の言葉”として、父親の心を動かす大きな力を持っています。

2. 「役割」をお願いする

父親に「何をすればいいか分からない」と言われる場合は多いものです。そこで、まずは小さな役割を依頼してみましょう。

  • 朝の散歩やコンビニへの付き添いを一緒にしてもらう
  • 週末の食事に子どもを誘う
  • 支援会とのZoomや相談会に同席する

「専門的なことは自分にはできない」と思っている父親に対して、「ただ隣に座っているだけでいい」「一緒に顔を出すだけでいい」と伝えることが、関与の第一歩になります。

3. 成功事例を共有する

父親は「そんなことで本当に変わるのか?」と懐疑的になることもあります。その際には、他の家庭の成功例を伝えるのが有効です。

  • 「本を読んでから夫婦で対応が揃い、子どもが初めて外出できた」
  • 「父が叱責をやめ、支援の打ち合わせに同席するようになってから、子どもが進学を決意した」

こうした実例は、父親の「自分にもできる」という自信につながります。

4. 父親自身の思いを引き出す

支援の現場では「父親が実は一番悩んでいた」というケースも珍しくありません。
「俺は仕事で疲れているから」と言いながらも、心の奥では「息子とどう接したらいいか分からない」と苦しんでいるのです。

母親が父親に対して「あなたもきっと悩んでるよね」と歩み寄るだけで、父親の表情が変わることがあります。ここから父親が主体的に関わり始めることも少なくありません。

5. 専門家と一緒に関わる

どうしても父親が動かない場合、第三者の力を借りることが効果的です。

  • 面談に父親を同席させる
  • 家庭訪問の場で専門家が直接父親に語る
  • 保護者会に夫婦で参加して、他の家庭の声を聞いてもらう

「自分の家庭だけの問題ではない」と知ることが、父親の心を解きほぐします。

まとめ

父親を巻き込むことは簡単ではありません。しかし、

  • 本を一緒に読む
  • 小さな役割から始める
  • 成功例を共有する
  • 父親の思いを引き出す
  • 専門家と関わる

この5つのステップを踏むことで、父親の意識は少しずつ変わっていきます。

そして、夫婦の考えが一致したとき、子どもは「自分は守られている」と実感し、動き出す力を取り戻すのです。

家庭が“チーム”になるとき──夫婦と支援者の連携

不登校や引きこもりの支援において、最も強力な力になるのは「家庭がチームとして機能すること」です。母親と父親がバラバラに動いていると、子どもは迷い、不安を強めてしまいます。しかし、夫婦が同じ方向を向き、さらに支援者と三位一体で動くとき、子どもは安心して一歩を踏み出せるようになります。

1. 夫婦の不一致が子どもを混乱させる

「母は優しいけど、父は厳しい」──このギャップがあると、子どもはどうしても心を閉ざします。
支援の現場でも、母親は「寄り添い型」、父親は「突き放し型」で意見が対立する場面がしばしばあります。その結果、子どもは「どちらを信じればいいのか」と悩み、部屋にこもることを選んでしまうのです。

実際に、父親が「叱れば動くだろう」、母親が「待てばいい」と対立していた家庭では、子どもは1年以上も引きこもり状態が続いていました。しかし夫婦が本書を読み、支援者と共に「行動を変える支援」に取り組むと決めた瞬間から、子どもの態度に小さな変化が現れました。

2. 支援者は“仲裁役”ではなく“伴走者”

私たちが大切にしているのは、夫婦のどちらかを責めたり裁いたりすることではありません。
「お母さんの考えも、お父さんの考えも分かります。そのうえで、子どもにとって最適な一歩は何でしょうか?」と問いかけ、夫婦と一緒に考える立場です。

支援者は、第三者として冷静に状況を整理し、方向性を示します。夫婦が対立から協力へと歩みを変えるとき、そこには安心感と一体感が生まれます。

3. 家庭がチームになると起こる変化

夫婦と支援者が同じ目標を共有したとき、家庭の空気は大きく変わります。

  • 母親が孤独感から解放され、笑顔が戻る
  • 父親が子どもに寄り添う存在となり、威圧感が薄れる
  • 子どもが「自分は見放されていない」と実感し、安心して支援を受け入れる

ある家庭では、夫婦が週1回支援者を交えて話し合いを行うことを習慣にしました。その結果、母親の焦りも父親の苛立ちも減り、子どもは「家の中が落ち着いた」と感じるようになりました。そして数か月後、子どもは自ら通信制高校への進学を決意しました。

4. 夫婦と支援者の“三角形の安定”

家庭がチームとして機能するために、私たちは「三角形の安定モデル」を意識しています。

  • 頂点には「子どもの成長」という目標がある。
  • 左の支点には母親、右の支点には父親。
  • そしてその底辺を支援者が補強する。

この三角形がバランスを保ったとき、家庭は最も強い安定感を持ち、子どもが安心して挑戦できる土台が整うのです。

まとめ

不登校・引きこもりの解決は、誰かひとりの努力だけでは実現できません。
母親、父親、そして支援者が同じ方向を見て「子どもの未来」という一点に力を注ぐとき、家庭は真のチームになります。

家庭がチームになったとき、子どもは「一人じゃない」と気づき、自ら未来へ歩き出していくのです。

希望の光──“もう悩まない”を叶えるために

不登校や引きこもりに直面したとき、保護者の胸に最初に湧き上がるのは「このままでいいのだろうか」という深い不安です。学校に行けない子どもを前に、母親も父親も戸惑い、どう接すればよいのか分からなくなる。それは決して珍しいことではありません。むしろ、誰もが同じ壁にぶつかります。

しかし、本書『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』が伝えているのは、「必ず希望はある」という事実です。

1. 解決の道はすでに拓かれている

40年以上の支援の現場で、私たちは1万人以上の子どもたちを支えてきました。その結果、創業以来の支援実績では、9割以上の子どもが進学・就職・社会参加を実現しています。
これは偶然ではなく、明確な支援ステップと、一人ひとりの子どもに合わせたアプローチがあるからこそ得られた成果です。

本書には、子どもが再び自分の人生に向き合い始めた実例が豊富に紹介されています。Y子さん(10年の引きこもりから公務員へ)、カイト君(不登校から自衛隊へ)、カズキ君(家庭内暴力から公務員へ)──彼らの歩みは、いま悩むご家庭にとっての道しるべになるでしょう。

2. 「悩み」を「行動」に変えることが第一歩

多くの保護者が「もう少し様子を見よう」と考えます。しかし、時間が経つほど子どもの生活リズムは乱れ、引きこもりは深刻化していきます。
だからこそ大切なのは、「悩む」から「動く」への転換です。

小さな一歩でも構いません。

  • 本を一緒に読む
  • 支援者に相談してみる
  • 家庭訪問や体験合宿を検討する

こうした行動が、子どもの未来を大きく変えていきます。

3. 保護者自身が変わることが希望につながる

子どもにとって、親の存在は絶対的です。母親が孤独に抱え込まず、父親が無関心をやめ、夫婦が同じ方向を向いたとき、家庭は「希望の場所」に変わります。
そしてその変化をきっかけに、子どもは「自分も変われるかもしれない」と信じられるようになるのです。

結びに

“不登校・ひきこもり”は、決して「終わり」ではありません。
本書『不登校・ひきこもりの9割は解決できる』は、その悩みを「もう悩まない」に変えるための道しるべです。

あなたのご家庭にも、必ず希望の光があります。
どうか一人で抱え込まず、この一冊とともに、そして私たちとともに、一歩を踏み出してください。

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

不登校、引きこもりの未来を変える3つのステップ|

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン Youtube pivotでは前編後編 30万超再生回数 多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

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