引きこもり解決事例15から学ぶ 不登校と引きこもりの違い

不登校や引きこもり問題は、近年ますます深刻になっており、多くの家庭で悩まれています。しかし、この2つの問題はしばしば混同されがちです。実際には、不登校と引きこもりは異なる概念であり、それぞれに適切な対応策があります。
ここでは、実際に解決した15の成功事例を通じて、不登校と引きこもりの違いを明確にし、各事例から学べる解決策を共有します。

また、具体的な支援方法として、不登校〜引きこもり判定表を活用し、子どもたちに必要な支援を的確に判断し、行動する重要性を私、一般社団法人不登校引きこもり予防協会 代表理事 杉浦孝宣がお伝えします。

一般社団法人不登校・引きこもり予防協会は、40年前より 「子どもたちが規則正しい生活をし、自信を持ち、自律し、社会に貢献する未来を実現する」という教育ミッションを掲げ、不登校やひきこもりという問題に積極的に取り組み、
1万人以上の子供たちをサポートしてきました。

このミッションを達成するため、私たちは以下の3つのステップに基づいたプログラムを展開しています。

目次

引きこもり高校生の未来を変える3つのステップ|杉浦孝宣が解説

  • 規則正しい生活をする 不登校合宿、学生寮、海外留学を通して生活習慣を整えます。
  • 自律して自信をつける 学び直しを通じて学習に対する自信を育みます。
  • 社会貢献をする 職に就くことを最終目標に、アルバイトやインターンを体験させます

これらのステップを実践し、1万人以上の子どもたちが変わり、成功率は9割以上を誇ります。

こうした活動はNHK「おはよう日本」 プレジデントオンライン Youtube pivotでは前編後編 30万超再生回数 多くの親御さんに希望を届けました。

この経験をまとめた4冊の著書

不登校・ひきこもり急増 コロナショックの
支援の現場から
(光文社新書) 

不登校・ひきこもりの9割は治せる 1万人を立ち直らせてきた3つのステップ(光文社新書) 

もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる(実務教育出版)

高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる!(宝島社新書) 

加えて成功事例が満載のリンク集を参考にしていただきたいと思います。当会のミッションに共感し、真剣にお子さんの不登校や引きこもりを解決したい方、ぜひ私たちと一緒に取り組みましょう。一緒にお子さんの未来を輝ける人生に切り開いていきましょう!時間は待ってくれません。不安を感じたその時が、解決への第一歩を踏み出すチャンスです。私たちと一緒にお子さんの未来を守りましょう!

不登校〜引きこもり判定表の活用

不登校と引きこもりは、子どもの状態に応じた支援が求められます。不登校〜引きこもり判定表を使うことで、子どもの状態に最も適切な対応策を判断し、段階的に支援を進めることができます。

不登校〜引きこもり判定表

ステージ不登校期間親子間のコミュニケーション生活リズム食事対応策
ステージ11日~60日少し不安定な状況が続いている少し不規則食事は一応取れている親子間でのコミュニケーション強化、生活リズムの改善
ステージ261日~180日親子間の会話が少なくなる不規則な生活食事が不安定家庭訪問支援、フリースクールの利用、学校との再連携
ステージ3181日~ほぼ会話がなく、親子間の断絶引きこもり生活食事が不安定引きこもり予防士による支援、生活改善プログラム、社会的接触を回復する支援
ステージ4年単位完全に会話が途絶える完全に不規則食事も取らない長期的な支援、フリースクールや専門的なリハビリ支援
ステージ520歳以上社会的孤立が深刻完全に引きこもり外出がほぼない社会復帰支援、就労支援、自己肯定感を高める支援

不登校と引きこもりの違いと判定表の重要性

不登校と引きこもりは、混同されがちですが、実際にはその特徴や対応策は異なります。不登校〜引きこもり判定表を活用することで、正確に状況を理解し、適切な支援を行うことが非常に重要です。

不登校=ステージ判定2まで

不登校は、30日以上学校に通わない状態を指します。当協会では、ステージ判定2までを不登校の範囲として捉えています。これは一時的なものから長期的なものまで様々で、適切な支援や環境の調整によって改善が可能です。主な原因としては、無気力、いじめや学業への不安、学校との人間関係の問題などが挙げられます。

特徴

  • 学校に行かないことが主な問題
  • 無気力や学校への不安が影響
  • 一時的または長期的な不登校状態

改善策

  • 学校との連携を強化
  • 家庭や専門家による支援を受ける
  • フリースクールの活用
  • 学業や人間関係の問題へのアプローチ

ご注意

文科省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、不登校統計では長期欠席者(90日以上)が全体の55%以上を占めています。当協会では、このような子どもたちを「引きこもり予備軍」と考え、警告をしています。不登校は、早期の介入と支援が非常に効果的であり、問題が深刻化する前に適切な対応を行うことで、子どもたちの社会復帰を支援できます。

引きこもり=ステージ判定3以上

引きこもりは、学校に行かないだけでなく、社会全般との接触を避け、長期間家庭内に閉じこもる状態を指します。この状態が続くと、精神的な問題や社会的な孤立が進行し、改善が難しくなることがあります。また、家庭内でも親子間のコミュニケーションが取れない、もしくは取りづらくなることが多く、これがさらに状況を悪化させる原因となります。引きこもりの状態が長期化すると、社会復帰へのハードルが高くなるため、早期の支援が非常に重要です。


当会の相談例

  • 親と全く話さない:もしくは進路、就職の話題になると逃げる
  • 不衛生:歯を磨かない、お風呂に入らない、部屋はゴミ溜め状態
  • 食事:親もいつ食べているか分からない。冷蔵庫を漁る、もしくはお供え状態
  • ゲーム・YouTube漬け:起きている間はずっとゲームや動画視聴に没頭している
  • 家庭内暴力、暴言:親が常識的なことをアドバイスすると、壁を壊すなどの暴力行為を行う
  • 母親への暴力:母親に暴力を振るう
  • 家庭内ヤクザ:家庭内での支配的な態度や暴力的な行動が見られる

これらの状態が長期間続くと、親子間の関係が崩れ、家族全体が精神的な負担を強いられます。特に、家庭内暴力や暴言は、家庭の中での安全を脅かし、子ども自身の心の成長にも大きな影響を与えます。親としては、このような行動にどう対処すべきか分からず、困り果ててしまうことが多いですが、早期の介入が重要です。

家庭訪問支援や引きこもり予防士による、専門的なコーチング、ピアサポートなどを通じて、子どもの行動を改善し、家庭内の安全と平和を取り戻すことが可能です。社会復帰を目指して、段階的な支援を行うことで、子どもの未来を切り開くことができます。

引きこもり解決事例15から学ぶ 不登校と引きこもりの違い

1. Y子さん(10年引きこもり → 公務員)

  • 背景: 中学2年から不登校、10年間引きこもり。
  • 解決策: 24歳で引きこもり予防士の支援を受け、アルバイト・学び直し後、保育士資格取得。現在、公務員として活躍。

2. カイト君(不登校 → 自衛隊)

  • 背景: 中学1年から不登校、7ヶ月の支援後フリースクール通学。
  • 解決策: 引きこもり予防士の訪問で引きこもり解決。高校進学後、卒業し自衛隊入隊。

3. カズキ君(成績不振 → 公務員)

  • 背景: 中高一貫校入学後、不登校・家庭内暴力。
  • 解決策: 支援後、通信制高校に転校し卒業。現在、区役所で公務員。

4. リョウタ君(引きこもり → 航空自衛隊)

  • 背景: 不登校後、家庭訪問支援。
  • 解決策: その後、通信制高校入学、航空自衛隊入隊。

5. タツマ君(不登校 → 大学卒業 → 公務員)

  • 背景: 中学1年から不登校、引きこもり。
  • 解決策: 支援後、フリースクール・通信制高校卒業。一浪して難関大学卒業、公務員として活躍。

6. 佐藤渉太君(引きこもり → 農業大学)

  • 背景: 高校1年で不登校、1年半引きこもり。
  • 解決策: 支援後、通信制高校に転校、農業大学へ進学。

7. シュン君(引きこもり → 看護系大学)

  • 背景: 高校1年から引きこもり、生活改善合宿・通信制高校に転校。
  • 解決策: 予備校通い後、看護系大学に合格。

8. W君(引きこもり → 自衛隊)

  • 背景: 通信制高校で引きこもりが加速。
  • 解決策: 支援後、早稲田大学を目指すも自衛隊に進む。

9. エイタ君(不登校 → 留学 → 高校卒業)

  • 背景: 中2で完全不登校、支援後フリースクール・カナダ留学。
  • 解決策: 高校卒業後、工学院大学に入学。

10. G君(引きこもり → 美大合格)

  • 背景: 8ヶ月の引きこもり後、フリースクールで学び直し。
  • 解決策: 美大に合格し、インターンとして後輩指導中。

11. ヨッシー君(不登校 → 青山学院大学進学)

  • 背景: 不登校、高校でのいじめ後、フリースクールで再スタート。
  • 解決策: 青山学院大学進学、大手IT企業就職。

12. サコウ君(引きこもり → 企業内定)

  • 背景: 高校生活に適応困難、通信制高校に転校。
  • 解決策: フリースクールで生活改善後、プライム上場企業に内定。

13. W君(発達障害 → 看護系大学)

  • 背景: 入院後、通信制高校に転校。
  • 解決策: 通信制高校サポート校で生活改善。看護系大学進学。

14. N君(2年間引きこもり → 農業大学)

  • 背景: 2年間引きこもり、支援後通信制高校に進学。
  • 解決策: 7ヶ月引きこもり予防士支援で解決。カナダ留学経験後、農業系大学に進学。

15. S君(引きこもり → 大学進学に向けて)

  • 背景: 中学2年のS君、大学進学を目指し猛勉強中。
  • 解決策: 7ヶ月引きこもり予防士支援で外に出る。その後、引きこもり対応の通信制高校サポート校でリハビリ。

これらの事例を通じて、不登校や引きこもりの問題は早期対応と継続的な支援で解決可能であることがわかります。それぞれの事例が示すように、適切な支援と新たな目標設定が社会復帰を実現させます。15の成功事例の詳細はこちら

学べる解決策

これらの成功事例から学べる解決策は以下の通りです:

  1. 早期の支援
    不登校や引きこもりの状態が長期化する前に、早期に支援を受けることが鍵となります。最初の段階で適切な支援を行うことで、子どもたちの回復は格段に早くなります。
  2. 段階的な支援
    支援は段階的に行うことが効果的です。家庭訪問支援やフリースクールの利用、生活改善プログラムなど、子どもが社会復帰できるように環境を整えることが必要です。
  3. 社会復帰に向けた目標設定
    目標を設定し、それに向かって進んでいくことが、子どもたちのモチベーションを高めます。進路や就職、学び直しなど、具体的な目標を共有することで、社会復帰が現実味を帯びます。
  4. 自己肯定感の回復
    何かを達成することで自己肯定感を取り戻すことが大切です。小さな成功体験を積み重ねることで、子どもたちは自分の力を信じられるようになります。
  5. 家庭の協力と理解
    家庭内での協力と理解が非常に重要です。親と専門家が連携し、子どもを支える体制を作ることが、子どもたちが立ち直るために不可欠です。

15の解決成功事例で最も重要なこと

これらの事例を通じて最も大事なことは、規則正しい生活です。規則正しい生活ができるようになって初めて、引きこもりから解決へ向かう土俵に立つことができます。この基盤が整わなければ、次のステップへの進展は難しくなります。

また、家から外に出られるようになった後は、当協会推奨の引きこもり対応のフリースクール・通信制高校サポート校に通学することをお勧めします。単に「どうせ、この子は通学できないから」とネット系の通信制高校に進学させるのは、解決への道を閉ざしてしまう可能性があるため、絶対に避けるべきです。

保護者へのメッセージ

お子さんが不登校や引きこもりの状態にあると、どれだけ悩み、苦しんでいるかを私たちはよく理解しています。毎日が不安と戸惑いの連続で、「どうすれば良いのか分からない」と感じることも多いでしょう。それでも、どうか一人で抱え込まないでください。

お子さんが引きこもりや不登校の問題を抱えている場合、親としてはどう対応すべきか悩んでしまうのは当然です。しかし、重要なのは「早期の支援」と「一貫したサポート」です。何よりも大切なのは、お子さんの気持ちを理解し、寄り添いながら共に歩んでいくことです。

私たち一般社団法人不登校引きこもり予防協会では、長年にわたって多くの子どもたちを支援し、その成功事例を積み重ねてきました。最初の一歩を踏み出すことが、解決への大きな第一歩になります。家庭訪問支援や専門的なコーチング、フリースクールの利用など、子どもたちに合った最適な支援方法を提案し、共に取り組んでいきます。

どうかお子さんが未来に向かって再スタートできるよう、一緒に支えていきましょう。お子さんの可能性を信じて、希望を持って前進していくことが、必ず結果に繋がります。私たちが全力でサポートいたしますので、どうぞ安心してご相談ください。

お子さんが元気を取り戻し、社会に貢献できる未来を迎える日が来ることを、心から願っております。

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