不登校に悩む家庭へ|全国から集まる“生活改善合宿”の現場を公開
「何度起こしても朝起きない」
「昼夜逆転して、ゲームやスマホ中心の生活になっている」
「学校だけでなく、家族以外の人ともほとんど関わらなくなった」
不登校や引きこもりが長引くご家庭では、こうした状態が少しずつ日常になっていくことがあります。
一般社団法人未来自律支援機構 (JADA:Japan Autonomous Development Association) 代表理事の杉浦孝宣です。
私は40年以上、不登校・高校中退・引きこもりの子ども・若者とその家庭を支援し、1万人を超える相談・支援に関わってきました。
その現場で、ずっと変わらず大切にしてきたことがあります。
規則正しい生活は一丁目一番地です。
学校へ戻ることも、学び直すことも、アルバイトを始めることも、大学や就職へ進むことも、生活が大きく崩れたままでは継続することが難しくなります。
そこでJADAでは、家庭の中だけでは生活を立て直すことが難しくなった場合に、家庭訪問、生活改善合宿、学生寮など、本人の生活環境そのものを動かす支援を行ってきました。

この写真に写っている若者たちも、最初から朝起きて外へ出て、人と関わる生活ができていたわけではありません。
不登校になった時期も、家庭での生活も、抱えていた課題も、一人ひとり違います。
それでも、家庭の外へ一歩出て、仲間と食事をし、一緒に活動し、同じ時間に起きて一日を始めることで、生活が少しずつ動き始めます。
ただし、私は、
「生活改善合宿へ行けば、不登校や引きこもりがすべて解決する」
とは考えていません。
生活改善合宿はゴールではありません。
朝起きる。
食事をする。
日中に活動する。
人と話す。
自分の役割を持つ。
夜に眠る。
こうした生活の基本を、家庭とは異なる環境の中で実際に取り戻していく。
そして、その先にある通学、学び直し、学生寮、アルバイト、海外留学、進学、就職、社会参加へつなげていく。
それが、JADAにおける生活改善合宿の位置づけです。
この記事では、2025年10月26日から八王子で行われた生活改善合宿の現場と、実際に合宿を経験した若者たちが、その後どのように社会との接点を広げていったのかを紹介します。
2025年10月26日|八王子で行われた生活改善合宿
東京都八王子市で行った生活改善合宿には、不登校や生活リズムの乱れなど、それぞれ異なる課題を抱えた若者たちが参加しました。
年齢も、学校の状況も、不登校になった経緯も同じではありません。
しかし、共通していたのは、家庭の中だけでは生活を変えることが難しくなっていたことです。
昼夜逆転が続く。
外へ出る機会が減る。
家族以外の人と話さなくなる。
学習や進路が止まる。
ゲームやスマホ中心で一日が終わる。
不登校が長期化すると、問題は「学校へ行くか、行かないか」だけではなくなっていきます。
生活そのものが家庭の中で固定してしまうことがあるからです。
そこで、一度いつもの家庭環境から離れ、同世代の仲間やスタッフと一緒に生活します。
親から「早く起きなさい」と言われて動く生活から、自分自身で一日を始める生活へ。
そのきっかけをつくるのが、JADAの生活改善合宿です。
生活改善は「言葉」ではなく、実際の生活から始める
生活改善合宿では、朝から一日の活動が始まります。
起きる。
顔を洗う。
朝食をとる。
自分たちで片付けや掃除をする。
日中は学習、面談、外出、運動、買い物などを行う。
そして夜には休み、翌日の活動に備える。
特別な生活ではありません。
むしろ、多くの家庭では当たり前に行われている一日の流れです。
しかし、昼夜逆転や引きこもり状態が続いている子にとっては、この「普通の一日」を取り戻すこと自体が大きな一歩になります。
何度起こしても起きなかった子が、合宿では自分で起きる
私は40年以上この仕事をしていますが、生活改善合宿で毎回のように感じることがあります。
それが「朝」です。
ご家庭では、
「何度起こしても起きません」
「起こすと怒ります」
「昼過ぎまで寝ています」
と相談されていた子が、合宿へ来ると、誰にも何度も起こされることなく、自分から起きてくることがあります。
私は長年、生活改善合宿を行ってきましたが、生徒一人ひとりを毎朝起こして回るという経験はほとんどありません。
なぜでしょうか。
仲間が起きる。
朝食の時間が来る。
その日の活動が始まる。
自分にも役割がある。
家庭とは違う環境の中にいるからです。
つまり、本人が「朝起きる能力を失った」と決めつける必要はありません。
家庭内で固定した生活パターンや、長年続いてきた親子関係、周囲の環境によって、起きなくても一日が成立する状態になっているケースがあります。
環境が変わることで、生活が大きく変わる可能性があります。
一方で、合宿中は自分で起きられたのに、自宅へ戻ると再び昼夜逆転してしまう子がいるのも事実です。
だからこそJADAでは、合宿だけで支援を終わらせません。
「うちの子にも生活改善合宿が必要なのだろうか」
そう迷っている場合は、いきなり合宿への参加を決める必要はありません。
まず、本人が現在どの状態にいるのかを整理することが大切です。
JADAの5-Stage Assessmentでは、学校への出席だけでなく、睡眠・起床、食事、外出、家族との会話、家庭外の居場所、人との接点、学習などから現在地を整理します。
同じ生活改善合宿でも、次の一歩は一人ひとり違う
生活改善合宿は、参加した全員を同じ状態にする場所ではありません。
ある子にとっては、「朝、自分で起きる」ことが最初の一歩です。
別の子にとっては、「家族以外の人と一緒に食事をする」ことかもしれません。
また別の子にとっては、「もう一度学校へ通う」「アルバイトを始める」「学生寮で生活する」「海外留学へ挑戦する」という次の目標につながっていきます。
だからJADAでは、合宿中の数日間だけを見て成果を判断しません。
その後、本人の行動範囲がどこまで広がったのか。
家族以外の人との接点が増えたのか。
学習や仕事につながったのか。
そして、自分自身で生活を動かせるようになったのか。
そこまでを一つの支援プロセスとして見ています。
生活改善合宿は、JADAの7 Steps to Autonomyでいえば、主にSTEP 3「生活改善・環境調整」にあたります。
しかし、その先には学び直し、社会接点、進路・社会参加、そしてSocial Autonomyがあります。
合宿だけではない|Parent Coaching × Direct Support
生活改善合宿について説明すると、
「子どもを合宿へ入れれば変わりますか?」
と聞かれることがあります。
JADAの答えは、それほど単純ではありません。
JADA Support Philosophyの中心は、
Parent Coaching × Direct Support for the Young Person
親へのコーチング × 子ども・若者本人への実動支援
です。
子ども本人だけを合宿へ送り、家庭側は何も変えない。
これでは、家に戻った時に元の親子関係や生活パターンへ戻ってしまうことがあります。
反対に、親へのアドバイスだけを続けても、本人が部屋から出ず、社会との接点を失っている状態では変化が起きにくいことがあります。
そこで、
親には家庭での関わり方や生活基準についてコーチングを行う。
本人には家庭訪問、同行、合宿、学生寮、学び直しなど、実際に行動につながる支援を行う。
この両輪で支援します。
JADA Support Philosophy|親へのコーチング × 本人への実動支援
「行きたくない」と言う子をどう合宿につなげるのか
引きこもり傾向の子や、人とのコミュニケーションに苦手意識がある子が、
「合宿に行きたい」
と最初から言うケースは多くありません。
むしろ、
「行きたくない」
「知らない人と泊まりたくない」
「家から出たくない」
という反応は珍しくありません。
だからといって、無理に連れて行けばよいわけでもありません。
私たちは、本人との関係づくりと同時に、保護者へ具体的なコーチングを行います。
また、当日の朝に自宅から集合場所へ行くこと自体が大きな壁になる子もいます。
そうした場合には、合宿の前日から現地付近へ移動して宿泊したり、集合場所近くのホテルに前泊したりして、当日のハードルを下げることもあります。
必要であれば、その前に家庭訪問や同行支援から始めます。
重要なのは、
「本人が自分から行きたいと言うまで待つ」
だけではなく、本人が次の一歩を踏み出せる環境を具体的につくることです。
合宿では起きられたのに、家へ戻ると昼夜逆転する理由
生活改善合宿では生活が整ったのに、家へ帰るとまた昼夜逆転してしまう。
実際に、こうしたケースはあります。
私の長年の現場経験では、合宿中には自分で起き、活動できていた子が、家庭へ戻ることで再び親に頼る生活パターンへ戻ってしまうことがあります。
親子である以上、甘えが出ること自体は自然です。
問題は、その甘えによって、
親が毎朝起こす。
食事を部屋まで運ぶ。
本人がやるべきことまで先回りする。
生活上の責任をすべて親が引き受ける。
という状態に戻ってしまうことです。
すると、合宿では自分でできていたことまで、家庭では再び「やってもらう」生活に戻ってしまう場合があります。
だからこそ、合宿後の家庭環境が重要なのです。
JADAでは、子どもだけを変えようとはしません。
合宿で本人ができたことを、家庭でも本人自身が続けられるように、保護者へのコーチングも同時に進めます。
合宿はゴールではない|その後の人生が動いた2つのEvidence
生活改善合宿の価値は、合宿中に早起きできたかどうかだけでは判断できません。
その後、本人の行動範囲がどこまで広がったのかを見る必要があります。
N君|2年間の引きこもりから、合宿・海外留学・大学へ
N君は約2年間、引きこもっていました。
JADAの前身時代から続く支援の中で、家庭訪問を重ねました。
家を出るまでに行った家庭訪問は、合計69回です。
しかし、重要なのは「69回」という数字ではありません。
支援する側が本人との関係を切らず、
会う。
話す。
外へ出る。
仲間と関わる。
新しい環境を経験する。
という小さなステップを積み重ねたことです。
N君はその後、生活改善合宿やスキー合宿にも参加しました。
さらに海外留学へ挑戦し、大学進学、アルバイトへと行動範囲を広げていきました。
この動画で重要なのは、支援者である私の説明ではなく、本人自身が「なぜ部屋から出ることができたのか」を語っていることです。
合宿や海外留学は、突然起きた奇跡ではありません。
人との接点を少しずつ取り戻した結果として生まれた次の挑戦です。
引きこもりから松屋で週5日勤務へ|合宿・学生寮・海外留学を経て
もう一人、現在、松屋で週5日アルバイトを続けている若者がいます。
彼も、最初から働けたわけではありません。
生活改善合宿やスキー合宿を経験し、学生寮で家庭とは異なる環境で生活しました。
さらに海外留学にも挑戦しました。
アルバイト探しでは何度も不採用を経験しました。
それでも応募を続け、最終的に採用され、現在は週5日の勤務を継続しています。
これは、
生活改善 → 家庭外での生活 → 新しい環境への挑戦 → 社会との接点 → 継続的な就労
という変化です。
JADAが目指しているのは、単に「学校へ戻った」という状態ではありません。
本人が自分で起き、自分で外へ出て、人と関わり、役割を持ち、自分の人生を動かせるようになることです。
これをJADAではSocial Autonomy(社会的自律)と呼んでいます。
「本当にそこまで変わることがあるのか」と思われた方は、支援方法だけでなく、実際にどのような状態から若者たちが動き始めたのかも確認してください。
合宿を支える現場スタッフ|大倉星耶
生活改善合宿では、杉浦だけではなく、日常的に本人たちと関わる現場スタッフの存在が重要です。
認定JPC・大倉星耶は、家庭訪問、同行支援、生活改善、進路支援など、本人への実動支援を担当しています。
合宿でも、規則だけを押し付けるのではなく、一緒に食事をし、一緒に動き、会話を重ねながら本人との関係をつくります。
「叱るだけ」でも「何でも認めるだけ」でもありません。
本人にできることは本人に任せ、難しいところは支え、次の行動へつなげます。
生活改善合宿を7 Steps to Autonomyで見る
現在のJADAの支援体系で整理すると、生活改善合宿は主にSTEP 3「生活改善・環境調整」に位置づきます。
ただし、STEP 3だけを単独で実施して終わるものではありません。
STEP 1 親コーチング&ステージ判定
本人と家庭の現在地を確認し、家庭内の支援方針をそろえます。
STEP 2 アウトリーチ(家庭訪問)
本人が外へ出られない場合には、支援する側から接点をつくります。
STEP 3 生活改善・環境調整
生活改善合宿、学生寮などを活用し、家庭だけでは変えにくかった生活環境そのものを動かします。
STEP 4 学び直し支援
生活が整った後、本人の現在地に合わせて学習を再開します。
STEP 5 社会接点づくり
同世代、スタッフ、学校、アルバイト先など、家庭外の人との関係を増やします。
STEP 6 進路・社会参加支援
進学、アルバイト、就職、海外経験など、本人の次の社会参加へつなげます。
STEP 7 Social Autonomy
最終的には、本人が自分で生活を整え、自分で選び、自分で行動し、社会の中で役割を持つ状態を目指します。
よくある質問|不登校・引きこもりの生活改善合宿
1.生活改善合宿に参加すれば、不登校や引きこもりは解決しますか?
合宿に参加しただけで、すべてが解決するわけではありません。
ただ、生活改善という点では、私は合宿には非常に大きな力があると感じています。
私は40年以上、不登校・引きこもり支援に携わってきましたが、ご家庭では親御さんが何度起こしても起きられなかった子が、合宿へ来ると、誰にも何度も起こされることなく自分から起きてくる姿を何度も見てきました。
家庭では昼近くまで寝ていた子が、合宿では周囲の生活リズムや仲間の存在に合わせて、自分から起き、食事をし、日中に活動するようになります。
生活改善合宿によって、
朝起きる。
食事をする。
日中に活動する。
人と関わる。
体を動かす。
夜に眠る。
という生活の基本が、大きく改善する可能性があります。
一方、合宿では整っても、自宅へ戻ると以前の生活に戻る子がいるのも事実です。
そのためJADAでは、合宿をゴールにせず、通学、学び直し、学生寮、アルバイト、海外留学、進路、社会参加へつなげます。
2.どのような子が生活改善合宿の対象になりますか?
昼夜逆転が続いている、ゲームやスマホ中心の生活になっている、外出が少ない、家族以外との接点が減っている、学校や居場所へ継続して通えない、といった状態の子に生活改善が必要になることがあります。
ただし、同じ「不登校」でも状態は一人ひとり違います。
まず5-Stage Assessmentなどを使って本人の現在地を確認し、家庭訪問、合宿、学生寮、通学支援など、どこから始めるかを考えます。
3.本人が「行きたくない」と言っている場合でも参加できますか?
引きこもり傾向がある子や、人とのコミュニケーションが苦手な子の場合、最初から「合宿に行きたい」と言うケースは多くありません。
だからといって、無理やり連れて行けばよいとは考えていません。
JADAでは、Parent Coaching × Direct Support for the Young Person、つまり親へのコーチングと本人への実動支援を組み合わせます。
本人との接点をつくりながら、保護者にも参加までの働きかけを具体的にお伝えします。
当日の朝に家から出ることが難しい場合には、前日に現地付近へ移動して宿泊したり、集合場所近くのホテルに前泊したりするなど、参加までのハードルを一つずつ下げる工夫もします。
必要に応じて、家庭訪問や同行支援から始めます。
4.生活改善合宿では何をするのですか?
基本は、朝起き、食事をし、掃除をし、日中に活動し、夜に眠るという規則正しい共同生活です。
学習、面談、運動、買い物、外出、共同作業なども行います。
特別なイベントだけで変えるのではなく、「普通の生活を自分で送る」経験を積むことを大切にしています。
5.スキー合宿にも生活改善の効果がありますか?
JADAでは、スキーそのものだけを目的にしているわけではありません。
決まった時間に起き、仲間と食事をし、外へ出て体を動かし、一緒に行動し、夜に眠る。
この一日の流れそのものが生活改善につながります。
N君や、現在松屋で週5日働いている若者も、生活改善合宿やスキー合宿を経験しました。
6.合宿後に元の生活へ戻ってしまうことはありませんか?
あります。
合宿中は自分で起き、生活が改善した子でも、自宅へ戻ると再び昼夜逆転したり、ゲーム中心の生活へ戻ったりする場合があります。
私の現場経験では、家庭へ戻ったことで再び親への甘えが出て、「起こしてもらう」「やってもらう」という以前の生活パターンへ戻ることが一因になるケースがあります。
だからこそ、JADAでは本人だけを変えようとはしません。
親へのコーチングと本人への実動支援を同時に行い、「合宿ではできたことを、家庭でも本人自身が続ける」環境をつくります。
必要であれば、合宿後に学生寮、通学、学び直し、アルバイト、海外留学など、次の社会接点へつなげます。
7.学生寮と生活改善合宿は何が違いますか?
生活改善合宿は、家庭とは異なる環境で生活リズムや対人関係、活動量を動かすきっかけをつくる支援です。
学生寮は、より継続的に家庭外で生活しながら、通学、学習、アルバイトなどを続けるための環境です。
本人の状態によっては、合宿をきっかけに学生寮へ進むケースもあります。
8.合宿から海外留学につながることもありますか?
あります。
N君は2年間の引きこもりを経験した後、家庭訪問、生活改善合宿、スキー合宿などを経て海外留学にも挑戦しました。
また、現在松屋で週5日働いている若者も、合宿、学生寮、海外留学などを経験しながら、段階的に行動範囲を広げました。
重要なのは、最初から海外へ行かせることではありません。
本人が一つずつ「自分でもできた」という経験を積み、その次の挑戦につなげることです。
9.5-Stage AssessmentでStage 3以上なら、合宿が必要ですか?
Stage 3以上だから必ず合宿、というものではありません。
5-Stage Assessmentは、本人の生活、外出、家族との会話、人との接点、学習などから現在地を整理するためのAssessment Frameworkです。
その現在地をもとに、家庭訪問から始めるのか、合宿が適しているのか、学生寮など継続的な環境調整まで必要なのかを考えます。
10.保護者は最初に何をすればよいですか?
まず、本人の現在地を整理してください。
何時に寝て、何時に起きているのか。
食事はどうしているのか。
外出しているのか。
家族と会話しているのか。
家族以外の人と関わっているのか。
学習や仕事につながる活動があるのか。
これらを確認したうえで、家庭訪問、生活改善合宿、学生寮など、今どの支援から始めるべきかを考えます。
「とにかく合宿へ入れる」ことが目的ではありません。
本人がSocial Autonomyへ進むために、今必要な一歩を選ぶことが重要です。
無料相談の先にあるもの|支援を「知る」だけで終わらせない
この記事を読んで、
「うちの子にも環境を変える必要があるかもしれない」
と思われたとしても、すぐに生活改善合宿が適切とは限りません。
本人の現在地によっては、まず親へのコーチングから始める家庭もあります。
家庭訪問から本人との接点をつくるケースもあります。
合宿が適しているケースもあれば、学生寮まで含めて生活環境を継続的に変える必要があるケースもあります。
JADAが目指しているのは、無料相談件数を増やすことではありません。
相談で現在地を整理し、必要な家庭には具体的な支援へつなぎ、本人の生活と社会との接点を実際に動かすことです。
5-Stage Assessment。
親へのコーチング。
家庭訪問。
生活改善合宿。
学生寮。
学び直し。
社会接点。
進学・アルバイト・就職。
これらは別々のサービスではなく、Social Autonomyへ進むための一つの支援プロセスです。
生活改善合宿で取り戻したいのは「早起き」だけではない
生活改善合宿を見ると、
「朝起きられるようになった」
「昼夜逆転が改善した」
という変化に目が行きます。
もちろん、それは大切です。
しかし、本当に取り戻したいものはそれだけではありません。
自分で起きる。
自分で食事の場へ行く。
人と話す。
役割を果たす。
新しい場所へ行く。
失敗しても、もう一度挑戦する。
そうやって、自分の生活を自分で動かす力を取り戻していくことです。
N君が海外へ行けたのも、松屋で週5日働く若者が仕事を続けられるようになったのも、ある日突然人生が変わったからではありません。
小さな行動を積み重ね、家庭の外に社会との接点を増やしていった結果です。
規則正しい生活は一丁目一番地。
しかし、一丁目一番地はゴールではありません。
その先に、学び、仕事、人とのつながり、そしてSocial Autonomyがあります。
親が諦めない限り、JADAも諦めません。
JADA Global|Social Autonomyを世界へ
JADA(Japan Autonomous Development Association)は、日本で40年以上培ってきた不登校・引きこもり支援の実践知を、海外へも発信しています。
支援のゴールは、単なる学校復帰ではありません。
生活を整え、学び、人とつながり、働き、自分で人生を動かし、社会に参加するSocial Autonomy(社会的自律)です。
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代表理事 杉浦孝宣
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