引きこもり中学生がゲーム漬けになった時、親が最初にやるべきこと

「また今日も、朝からゲームばかり…」
「声をかけると不機嫌になり、時には暴言や物に当たることもある」
「このままで、本当に大丈夫なのだろうか」

引きこもり状態にある中学生がゲーム漬けになると、多くの保護者が同じ悩みに直面します。

ゲーム時間を制限したほうがいいのか。
学校に無理にでも行かせるべきか。
それとも、今は“見守る”しかないのか――。

けれど、一般社団法人不登校引きこもり予防協会 代表理事・杉浦孝宣として、
40年以上にわたり不登校・引きこもり支援の現場に立ち、延べ1万人以上の子どもと家庭に関わってきた経験から、はっきり言えることがあります。

👉 最初にやるべきことは、「ゲームをやめさせること」ではありません。

ゲームは原因ではなく、学校に行けなくなり、人との関係が苦しくなった中学生が、
かろうじて自分を保つために選んだ“居場所”であることがほとんどです。

この段階で対応を間違えると、昼夜逆転、家庭内暴力、長期ひきこもりへと進み、回復までに何年もかかってしまうケースも少なくありません。

一方で――
今のタイミングだからこそ、回復への道筋を立て直せた家庭も数多くあります。

この記事では、

  • なぜ引きこもり中学生はゲームに依存するのか
  • 親がやってはいけない対応
  • そして、親が“最初にやるべきたった一つの方向転換”について

実際の支援事例を交えながら、わかりやすく解説します。

「うちも同じかもしれない」
そう感じた方は、ぜひ最後まで読み進めてください。
今なら、まだ間に合います。


目次

なぜ引きこもり中学生はゲーム漬けになるのか?

まずお伝えしたいのは、「ゲーム漬け = ダメな子」ではないということです。
ゲームはあくまで「結果」であって、「原因」ではありません。

ゲームは「逃げ」ではなく、唯一の居場所になっている

中学生の世界は、本来であれば、

  • 学校(クラス・部活動)
  • 家庭(親・兄弟)
  • 友人関係(リアル・オンライン)

こうした複数の「居場所」で成り立っています。

ところが、不登校やいじめ、成績不振、先生との相性不良などをきっかけに、
学校という大きな居場所が一気に崩れることがあります。

さらに、家でも「どうして行けないの」「甘えているだけじゃないか」と責められたり、
親自身が不安と焦りからイライラをぶつけてしまうと、家庭も“安心できる場所”ではなくなってしまうのです。

すると、子どもに残された現実的な居場所は、

  • 自分の部屋
  • ベッドの上
  • スマホ・ゲームの画面の中

この3つしかなくなってしまいます。

ゲームの世界では、

  • 「負けても、また挑戦できる」
  • 「レベルアップや勝利で小さな成功体験が得られる」
  • 「自分を責める大人がいない」

こうした感覚を、誰にも邪魔されずに味わうことができます。
そのため、傷ついた心を守るために、ゲームへゲームへと深く潜っていくのです。

不登校→昼夜逆転→ゲーム依存という典型ルート

支援の現場で多い流れは、次のようなパターンです。

  • 中1〜中3のどこかで、学校に行きづらくなる
  • 「今日は休みたい」が時々から週1へ、そして週3〜4へと増える
  • 日中は家にいるが、なんとなく気まずくてベッドやスマホに逃げる
  • 夜になると気持ちがラクになり、ゲームや動画視聴が増える
  • やがて昼夜逆転が定着し、朝起きられなくなる
  • 欠席が続き、学校の遅刻・欠席連絡も親子ともに負担になる
  • 「もういいや」「どうせ無理だ」というあきらめが増える
  • ベッドの上でゲーム漬けの毎日になっていく

この段階で、親御さんが「とにかく学校に行かせよう」「ゲームをやめさせよう」と強く働きかけると、
多くのケースで、

  • 話しかけるとキレる
  • 物に当たる・怒鳴る
  • ゲーム機やスマホを守ろうとして暴れる

といった家庭内暴力・暴言が出てきます。

睡眠障害・発達特性(ADHD)との関係

最近の相談では、

  • 睡眠リズム障害
  • ADHD(注意欠如多動症)などの傾向
  • 感覚過敏や疲れやすさ

こうした診断や指摘があるお子さんも増えています。

この場合、

  • 「怠けている」のではなく、本当に朝がつらい・体が動かない
  • 学校という集団環境が、著しくストレスになっている
  • 疲れやすく、周囲に合わせ続けると家でぐったりしてしまう

といった背景があることが多いのです。

ですから、本来必要なのは、

  • 医療的なサポート(診察・服薬・検査など)
  • 生活リズムの立て直し
  • 自己肯定感を守りながら、少しずつ行動範囲を広げる支援

であって、「根性論でゲーム禁止」をすることではありません。


「ゲームをやめさせよう」とすると悪化する理由

親から見ると、

  • 「ゲームさえやめれば、きっと学校に行ける」
  • 「こんなに寝てばかり・遊んでばかりでは将来が不安」

と感じるのは、当然のことです。
しかし、ここで「ゲームを取り上げる・制限する」ことから始めると、ほぼ確実にこじれます。

取り上げ・制限が家庭内暴力につながる構造

支援の現場でよくあるのが、次のような流れです。

  • 親が意を決して、ゲーム機やスマホを没収する
  • 子どもが大声で怒鳴る・泣く・暴れる
  • ドアを蹴る・物を投げる・親に手をあげる
  • 親は「こんな子に育てた覚えはない」と絶望する
  • 以降、親子関係はさらに悪化し、会話がほぼゼロになる

このとき、子どもは、

  • ゲームそのもの
  • 自分の唯一の居場所
  • 「まだ自分にはこれがある」と思える最後の砦

これらを「すべて奪われた」と感じます。

つまり、暴れているのは「ゲームを取り返すため」だけでなく、

  • 自分の尊厳
  • かろうじて保っていた心の安全基地

を守ろうとしている側面が強いのです。

ゲームを守ろうとするのは自分を守る行動

親から見れば、

  • 「ゲームを取り上げるのは、子どもの将来のため」
  • 「こんな生活を続けさせるわけにはいかない」

という“正義感”があります。

ところが、子ども側から見れば、

  • 「学校にも行けない」
  • 「親とも分かり合えない」
  • 「友達ともつながりづらい」
  • 「せめてゲームだけは続けたい」

という状況の中で、
残された最後の楽しみ・つながりを奪われることになります。

このズレが、親子の対立を決定的なものにしてしまうのです。

ですから、「ゲームをどうするか」より先に、「親子関係をどう整え直すか」から考える必要があります。


引きこもり中学生の状態を見極める「5段階ステージ判定」

当協会では、不登校・引きこもりの状態を、

ステージ1〜5

の5段階で整理しています。
「うちの子はいま、どの段階にいるのか?」を知ることで、
どこまで家庭で対応できるか・どこから外部支援が必要かが見えてきます。

ステージ1〜2|まだ家庭で立て直しやすい段階

  • ステージ1:行きしぶり・休みが月に数回程度。親子の会話はまだ成立している
  • ステージ2:欠席が週1〜2に増えてきた状態。ゲーム時間は長いが、家族との食事や会話はある

この段階なら、
・学校との連携
・生活リズムの微調整
・親の関わり方の見直し
で、比較的短期間で元の生活に戻れるケースも多いです。

ステージ3|支援導入の分岐点になる段階

  • 不登校期間が3か月〜半年以上続いている
  • 昼夜逆転が固定化してきている
  • ゲーム・スマホ時間が明らかに増え、生活の中心になっている
  • 親との会話が減り、「うるさい」「放っておいて」と拒否されることが増える

このステージ3が、「家庭だけで頑張るか」「外部支援を入れるか」の大きな分かれ目です。

ステージ4|家庭内暴力・長期不登校を伴う段階

  • 不登校期間が半年以上
  • 部屋にこもる時間が長く、ベッドで過ごす時間が大半
  • 注意すると暴言・物に当たる・手が出ることがある
  • 睡眠リズム障害・発達特性などの診断や指摘がある
  • 高校では留年・単位不足など進路への影響が出始めている

今回のご相談ケース(中3夏から朝起きられず、高1でほぼ不登校・留年決定・部屋にこもりゲーム中心の生活・家庭内暴言・暴力あり)は、
ステージ4に相当すると考えられます。

この段階は、「家庭だけで何とかしよう」とすると、親子ともに消耗していきます。
適切な外部支援を入れながら、少しずつ状況を変えていく必要があります。

ステージ5|強い引きこもり(早期介入が必須)

  • 1年以上の強い引きこもり
  • 親ともほとんど会話がない・顔を合わせない
  • 生活リズムが完全に崩れ、昼間はほぼ寝ている
  • 暴力・暴言が慢性化し、家庭内で大きな不安や恐怖がある

このステージ5になると、
・家庭訪問
・合宿
・寮生活
など、「生活の場」を変える支援も視野に入れながら進めることが多くなります。

いずれにせよ、
「うちはどのステージなのか」を一度客観的に整理することが、最初の一歩です。

▶ ステージ判定を一緒に行いたい方は、30分無料相談(Zoom・電話)でお話を伺っています。


結論:親が最初にやるべきことは「3つだけ」

ここまで読まれて、

「じゃあ、親は何をしたらいいの?」

という気持ちになっている方も多いと思います。
支援の現場から見て、ステージ3〜4の引きこもり中学生に対して、親が最初に取り組むべきことは、次の3つです。

  • ① ゲームを問題の“中心”にしない(一旦)
  • ② 親子の会話の「設計」を変える
  • ③ 家庭の外に「第三の関係」をつくる

① ゲームを問題の“中心”にしない(一旦)

「ゲームさえなければ…」と思うお気持ちは、痛いほど分かります。
しかし、順番を間違えてはいけません。

本当に取り組むべき順番は、

  • 親子関係の修復
  • 生活リズム(睡眠・食事)の回復
  • 自己肯定感の回復
  • そのうえで、ゲームやネットとの付き合い方を一緒に考える

です。

最初からゲームを取り上げようとすると、「親 = 敵」「親 = 自分の居場所を奪う人」という認識が強まり、
支援のスタートラインにさえ立てなくなってしまいます。

② 親子の会話の「設計」を変える

ステージ3〜4のご家庭では、多くの場合、
親子の会話が次の3パターンに偏っています。

  • 学校・勉強の話(行け・やれ・どうするの)
  • 生活態度の注意(起きなさい・片づけなさい・ゲームやめなさい)
  • 将来への不安(このままでどうするの・高校はどうするの)

これでは、
「親と話す = 責められる・ダメ出しされる」というイメージが強くなり、
子どもはますます口を閉ざしてしまいます。

最初の一歩としてお勧めしているのは、「評価もアドバイスもしない会話」を増やすことです。

  • 「最近やっているゲーム、どんなところが面白いの?」
  • 「そのキャラクター、どうやって育てるの?」
  • 「ギターのあの曲、前より上手くなったね」

こうした会話は、「ゲームを認める」ことではなく、「子ども自身を認め直す」ことにつながります。

もちろん、いきなり会話が弾むわけではありません。
それでも、「責めない話題」「興味を持つだけの質問」を続けていくことで、少しずつ心の距離は縮まっていきます。

③ 家庭の外に「第三の関係」をつくる

引きこもりが長引くご家庭の多くは、

  • 「親」と「子」の二者関係だけで何とかしようとしている
  • 学校との関係が途絶え、相談先も限られている

という状態になっています。

ここで重要なのが、

  • 家庭訪問でつながる支援者
  • 同世代のピアサポート(ゲーム・eスポーツ・趣味を通じた関係)
  • 寮や合宿など、家庭とは別の「生活の場」

といった「第三の関係・第三の居場所」をつくることです。

親子だけの関係では届かなかった言葉も、
少し年上の学生インターンや、訪問スタッフの何気ない一言が、
子どもの心にスッと入っていくことがあります。

当協会でも、

  • 親御さんへのコーチング(Zoom面談)
  • 学生インターンやスタッフによる家庭訪問
  • 生活改善合宿(八王子)
  • 同世代ピアサポート(ゲーム・eスポーツ・学び直し)

などを組み合わせて、「第三の関係づくり」を支えています。

▶ こうした支援の全体像と成功事例は、「中学生の引きこもりに悩む親必見!成功事例から学ぶ対処法16選」で詳しく紹介しています。


家庭だけで限界を迎える理由

「うちのことは、うちで何とかしなければ」
「親である自分が、もっと頑張らないと」

そう思って、これまで必死に踏ん張ってこられた親御さんも多いでしょう。
しかし、支援の現場から見ると、家庭だけで抱え続けるほど、解決は遠のいてしまいます。

親子関係が“治療の場”になってしまう問題

親御さんが一生懸命であればあるほど、
家の中はいつしか、

  • 「治す場所」
  • 「正さなければならない場所」

になってしまいます。

本来、家庭は、

  • 失敗しても受け止めてもらえる
  • 泣いてもいい・怒ってもいい
  • 安心して休める

そんな場所であるべきです。

ところが、

  • 「どうして行けないの?」
  • 「このままで高校はどうするの?」
  • 「将来、困るのはあなただよ」

といった会話が続くと、
子どもにとって家庭は「休めない場所」「責められる場所」になってしまいます。

医師家庭・教育熱心な家庭ほど陥りやすい罠

今回のご相談のように、ご両親とも医師というご家庭や、
教育熱心でいらっしゃるご家庭ほど、

  • 「原因を特定し、解決策を講じれば、必ずよくなるはず」
  • 「努力すれば道は開けるはずだ」

という信念をお持ちです。
それ自体は素晴らしいことですが、人の心や発達、家族関係は、必ずしも「努力 = すぐ成果」とは限りません。

だからこそ、
一度、外部の専門家と一緒に状況を整理し、
「親が頑張りすぎないで済む枠組み」を作ることが大切なのです。


回復が始まった家庭に共通する「7つの支援ステップ」

一般社団法人不登校引きこもり予防協会では、
「7つの支援ステップ」を軸に、不登校・引きこもりの解決をサポートしています。

ゲーム漬けの引きこもり中学生でも、回復していくご家庭には、
このステップを一つずつ進んでいった共通点があります。

  • 🟢STEP1|ステージ判定1〜5(現状の可視化)
  • 🟡STEP2|親のためのコーチング(関係修復・対応法習得)
  • 🔵STEP3|家庭訪問支援(信頼関係の再構築)
  • 🟣STEP4|生活改善合宿・学生寮(リズム回復と自立基盤)
  • 🟤STEP5|学び直し(通信制高校・フリースクール)
  • 🔴STEP6|アルバイト・インターン(社会接点の再獲得)
  • 🟠STEP7|社会貢献・自律支援(公務員・企業就職・地域活動)

STEP1|ステージ判定で「いまどこにいるか」を知る

まずは、先ほどお伝えしたステージ判定1〜5で、
「うちの子はどの段階なのか?」を一緒に整理します。

ここを曖昧にしたまま、

  • いきなり塾や通信制高校を探す
  • 親だけが本やネットで情報収集を続ける

という状態が続くと、
支援の優先順位がズレてしまい、時間とお金だけが消えていくことも少なくありません。

STEP2|親のためのコーチング(関係修復)

次に取り組むのが、親御さん自身の学びとコーチングです。
Zoom面談などで、

  • どんな声かけはNGなのか
  • どんなタイミングで話しかければいいのか
  • 夫婦で意見が割れているとき、どう足並みをそろえるか

といったことを、一つひとつ整理していきます。

「子どもを変える前に、まず親の関わり方を整える」
ここからしか、本当の意味での回復は始まりません。

STEP3|家庭訪問支援(信頼関係の再構築)

親子だけでは崩れてしまった信頼を取り戻すために、
当協会では家庭訪問支援も行っています。

学生インターンや若いスタッフが、

  • ゲームの話を聞く
  • 一緒にプレイしてみる
  • 趣味(ギター・アニメ・プラモデルなど)を共有する

といったところから、「大人 = 怖い存在」ではない感覚を、少しずつ取り戻していきます。

STEP4〜STEP7|生活・学び・社会参加までの一貫支援

その後は、

  • 生活改善合宿や学生寮で、睡眠・食事・活動リズムを回復
  • 通信制高校・サポート校・フリースクールでの学び直し
  • アルバイトやインターンで社会との接点を取り戻す
  • 公務員・企業就職・専門職など、自分なりの進路へ

という流れで、「引きこもり」から「社会に貢献できる大人」への道を、一緒に描いていきます。

こうした16名以上の成功事例は、先ほどの
成功事例まとめ記事でも詳しくご紹介しています。


【実例】ゲーム漬けから回復した中学生・高校生たち

最後に、ゲーム漬け・引きこもり状態から回復した子どもたちの一部をご紹介します。
ここではイニシャルでお伝えしますが、すべて実際の支援事例です。

カイト君|中1不登校・ゲーム漬けから、自衛隊へ

中1の頃からゲーム中心の生活になり、学校にも行けなくなったカイト君。
最初は、家庭訪問でスタッフと一緒にゲームをするところから始まりました。

親御さんにはコーチングで「叱るのではなく、興味を持って関わる」ことを徹底していただき、
並行して生活改善合宿にも参加。そこで、朝起きてご飯を食べ、体を動かす生活リズムを取り戻していきました。

その後、通信制高校を経て、自ら希望して自衛隊へ進む道を選びました。

S君|家庭内暴力・ゲーム依存から、大学進学を目指すまで

中学時代には、ゲームを取り上げられたことをきっかけに、
家庭内で物を投げる・暴言を吐くなどの問題行動が目立っていたS君。

ここでも、ゲームを制限することではなく、

  • 親御さんへのコーチング
  • アウトリーチ(家庭訪問)での信頼関係づくり
  • 学び直しの場への接続

という順番で進めました。

時間はかかりましたが、現在は通信制高校に通い、
大学進学を目指して勉強に取り組むところまで回復しています。

Y子さん|10年引きこもりから、保育士・公務員へ

中学2年生から10年間の引きこもりを経験したY子さん。
最初の頃は、やはりゲームやネットの世界に深く潜っていました。

そこから、親御さんのコーチング、家庭訪問、通信制高校への学び直し、短大進学、保育士としての就職、そして公務員としての採用へと、
段階を踏んで歩んでいきました。

時間はかかりましたが、「ゲーム漬けだった10代」も、決して人生の失敗ではありません。
支援と環境が整えば、再出発は何歳からでも可能です。


高校進学・通信制に進む前に知っておきたいこと

不登校・引きこもりの相談では、

  • 「このまま在籍を続けるべきか」
  • 「通信制高校に転校したほうがいいのか」

というご相談も非常に多く寄せられます。

ここで大切なのは、

  • 学校を変える = 解決 ではない
  • 生活と心の回復が伴わないと、転校先でも同じことが起こりやすい

という視点です。

進路の選択そのものも大切ですが、
「どの生活リズムで」「どんな支援とセットで」学んでいけるかを、一緒に考えていく必要があります。

当協会では、
・在籍高校に残る場合の注意点
・通信制高校・サポート校を選ぶ際のポイント
なども含めて、親御さんと一緒に整理しています。


「まだ大丈夫」が一番危険なサイン

最後に、支援の現場からどうしてもお伝えしておきたいことがあります。
それは、

「まだ大丈夫だろう」は、一番危険なサインになりやすいということです。

次のような状態が続いている場合、
本来は「そろそろ相談したほうがいいタイミング」です。

  • 不登校期間が3か月を超えている
  • 昼夜逆転が定着している
  • ゲーム・スマホが生活の中心になっている
  • 注意すると暴言・暴力が出ることがある
  • 親子で将来の話ができない・話題に出すと険悪になる

ここで相談していただければ、
多くの場合、「まだ選択肢がある段階」で、支援の計画を立てることができます。

逆に、
・不登校が1年以上
・親子関係がほぼ断絶
・暴力や大きなトラブルが頻発
といった段階まで進んでしまうと、
支援にはより長い時間と負担が必要になってしまいます。


まとめ|引きこもり中学生は“今”なら立て直せる

引きこもり中学生がゲーム漬けになっている姿を見るのは、
親として本当につらいことだと思います。

しかし、支援の現場から断言できるのは、

  • ゲームは「敵」ではなく、「心を守るための道具」になっていること
  • 親子だけで頑張る必要はないこと
  • 今のタイミングだからこそ、まだ十分に間に合うこと

です。

この記事を読んで、

  • 「うちの状況に似ている」
  • 「このまま一人で抱えるのは限界かもしれない」

そう感じられた方は、
一度、現状を一緒に整理するところから始めてみませんか。

一般社団法人不登校引きこもり予防協会では、
30分の無料個別相談(Zoom・電話・全国対応)を行っています。
親御さんだけのご相談で大丈夫です。

▶ お申し込み・詳細はこちら
https://yoboukyoukai.com/soudan/

不登校・引きこもりは、「放っておけばいつか治る」ものではありません。
ですが、適切なステップを踏めば、9割は改善できます。

お子さんとご家族が、
もう一度笑って暮らせる日々を取り戻せるように。
一般社団法人不登校引きこもり予防協会 代表理事・杉浦孝宣として、現場で動く支援で、これからも伴走してまいります。

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