
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
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「通信制高校へ転校すれば、不登校は解決するのでしょうか」
結論から申し上げると、通信制高校は不登校から学び直すための有力な選択肢ですが、転校や卒業だけで不登校・引きこもりが解決するわけではありません。
私は、一般社団法人未来自律支援機構(JADA:Japan Autonomous Development Association)代表理事の杉浦孝宣(Takanobu Sugiura)です。
私は家庭教師として子どもたちを教えるところから支援を始め、不登校・高校中退の相談、都立高校への転学支援、フリースクール、通信制高校サポート校まで、40年以上にわたり教育現場の最前線で本人と家庭に関わってきました。
通信制高校を外から評価しているのではありません。入学前の相談から、転校、生活改善、学び直し、高校卒業、大学進学、アルバイト、就職まで、本人と家庭の変化を実際に見てきました。
その経験があるからこそ、私は「通信制高校へ入れば解決する」「高校を卒業すれば安心」とは言えないのです。
現在も、中学生のときに不登校となり、通信制高校へ転校して卒業し、その後、通信制大学へ進学した20歳の本人とご家族を支援しています。
学校制度の上では、高校を卒業し、大学へ進学しています。しかし、生活の実態を見ると、引きこもり状態が続いていました。
ご家族によれば、本人は約3年間、歯を磨かず、入浴もせず、自室からほとんど出ない生活を続けていました。大学へ進学していても、生活リズム、衛生習慣、家族との関係、社会との接点は失われたままだったのです。
この事例は、通信制高校を卒業し、大学へ進学したという学歴だけでは、本人の生活と社会参加の問題が解決しないことを示しています。
支援を始めてから、本人は歯を磨き、入浴するようになりました。さらに、社会生活に必要な手続きの一歩として、マイナンバーカードの取得も予定しています。
歯を磨く、入浴する、部屋から出る、行政手続きを行う。一見すると小さな変化に見えるかもしれません。しかし、長期間引きこもっていた本人にとっては、自分の生活を取り戻し、社会との接点をつくり直す重要な一歩です。
この支援は現在も継続中です。高校を卒業したことや大学に在籍していることだけをもって、「解決した」と判断することはできません。
40年以上にわたり、1万人を超える不登校・高校中退・引きこもりの本人と家庭を支援してきた経験から、私は通信制高校をゴールではなく、Social Autonomy(社会的自律)へ進むための一つの通過点と捉えています。
重要なのは、どの通信制高校へ入るかだけではありません。
本人が朝起きられるか。歯磨きや入浴など自分の生活を整えられるか。レポートやスクーリングを継続できるか。人と関われるか。卒業後に進学、アルバイト、就職へ進めるか。
ここまで確認して、初めて本人に合った進路を考えることができます。
この記事では、通信制高校へ転校する前に保護者が確認すべき7項目と、学校選びだけでは解決できない場合に必要となる、親へのコーチングと子ども・若者本人への実動支援について解説します。
通信制高校への転校を決める前に、お子さんと家庭の現在地を確認してください。
通信制高校は、毎日決まった時間に登校することが難しい子どもにとって、有力な進路の一つです。
登校日数や学習時間を調整しやすく、集団生活への負担を抑えながら高校卒業を目指せます。現在の学校で欠席が増え、進級や卒業が難しくなった場合にも、学びを継続できる可能性があります。
しかし、通信制高校へ入学しただけで、次の問題が自動的に解決するわけではありません。
これらは学校の種類だけでは解決できない、生活、家庭環境、本人の自信、社会との接点に関わる問題です。
通信制高校は不登校の解決そのものではなく、生活を立て直し、学びと社会へ再接続するための一つの教育手段です。
通信制高校は「自宅にいれば卒業できる学校」ではありません。
一般的に、通信制高校では次の活動を通じて単位を修得します。
高等学校の卒業には、修業年限3年以上、74単位以上の修得などが必要です。具体的な卒業要件、登校日数、レポート数、試験方法は学校によって異なるため、入学前に確認してください。
登校日数が少ないことと、何もしなくても卒業できることは同じではありません。
自分で予定を立て、レポートを提出し、決められた日にスクーリングへ参加する必要があります。自己管理が難しい子どもには、家族、学校、サポート校、支援者等による具体的な支援が必要です。
| 項目 | 通信制高校 | サポート校 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 学校教育法上の高等学校 | 通信制高校での学習を支援する民間施設 |
| 卒業資格 | 学校が単位認定と卒業認定を行う | サポート校だけでは高校卒業資格を出せない |
| 主な役割 | レポート、スクーリング、試験、単位認定 | 学習、登校、生活、対人関係、進路等の支援 |
| 費用 | 公立・私立、履修単位数等によって異なる | 通信制高校の学費とは別に必要になる場合が多い |
サポート校を利用する場合は、次の点を必ず確認してください。
国の高等学校等就学支援金は、通信制高校の授業料が対象となりますが、サポート校の費用は原則として対象外です。
最初に確認するのは、偏差値や学校名ではなく、本人の生活です。
昼夜逆転したままでは、登校日数の少ない通信制高校でも、スクーリングや試験へ参加できない可能性があります。
通信制高校では、自分でレポートの内容と提出期限を確認し、計画的に進める必要があります。
現在の学校の課題をほとんど提出できていない場合、通信制高校へ転校しただけで、急に自己管理ができるようになるとは限りません。
本人だけに任せるのではなく、誰が進捗を確認し、遅れたときにどのように支援するかを決めてください。
オンライン中心の通信制高校でも、決められた会場や本校でのスクーリングが必要になる場合があります。
確認すべきなのは、次の内容です。
遠方の本校へ行く集中スクーリングが、本人にとって大きな負担になることもあります。
レポートの答えを教えてもらえるかではなく、本人が分からないところを質問し、自分で学習を進められるようになる支援があるかを確認します。
発達特性、読み書きの困難、注意の持続、対人関係への不安などがある場合は、必要な配慮を入学前に相談してください。
東京都で発達障害のある子どもの高校を探す際の注意点は、次の記事でも詳しく解説しています。
発達障害の子を受け入れる高校【東京都】|学校選びと進学支援の注意点
通信制高校を選ぶ際は、登校日数の少なさだけに注目してはいけません。
自宅で一人だけの学習が続けば、社会との接点がさらに減り、孤立が深まる場合があります。
本人が安心して人と関われる機会があるかを確認してください。
高校卒業後の進路を考えるうえで、アルバイト、職業体験、学生インターン、ボランティアなどの経験は重要です。
教室の中だけでは、自分の得意なこと、苦手なこと、社会で求められる責任や役割を十分に理解できません。
JADAでは、進路を考える前に、本人が小さなActionを経験することを重視しています。実際の活動を通じて、自信、興味、Passion、将来のMissionが育っていきます。
高校を卒業し、大学へ進学しても、生活が崩れ、自宅から出られなくなる場合があります。
学校選びでは、合格者数や大学進学率だけでなく、次の点を確認してください。
JADAの最終目標は、通信制高校の卒業や大学進学だけではありません。
本人が自分で考え、選び、行動し、教育・勤労・納税を通じて社会に貢献するSocial Autonomy(社会的自律)です。
通信制高校へ転校すると、毎日の登校がなくなり、本人と保護者が一時的に安心することがあります。
しかし、その間に生活リズムや社会との接点が失われると、高校卒業後に問題が表面化します。
履歴書上では高校卒業や大学在籍となっていても、生活と社会参加が止まっている場合があります。
だからこそ、通信制高校で過ごす期間を、単位を取るだけの時間にしてはいけません。
生活を整え、学び直し、人と関わり、働く経験を積むための時間として活用する必要があります。
本人を怒鳴ったり、人格を否定したりすることは支援ではありません。
一方で、「本人の意思を尊重する」という理由で、何もしなくても生活と娯楽が保障される状態を続けることも、本人の自律にはつながりません。
保護者が生活資源を提供しているからこそ、家庭の基準を整えることができます。
Autonomy Stage OSは、本人と家庭の現在地を把握し、必要な支援を選ぶためのJADAの中核フレームワークです。
5-Stage Assessmentは、その中に位置づく評価枠組みであり、医学的診断ではありません。
通信制高校を探す前に、本人が現在どのStageにいるのかを確認してください。
Stage 1〜2であれば、学校との連携や家庭での対応を整えながら、本人に合う学校を探せる場合があります。
Stage 3以上では、転校先を決めるだけでなく、生活改善、家庭環境の調整、アウトリーチなどの支援が必要です。
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私たちの目的は、相談件数を増やすことではありません。
40年以上・1万人超・9割以上の支援実績をもとに、一人でも多くの子どもたちが、 教育・勤労・納税という三大義務を果たし、社会に貢献できる「社会的自律(Social Autonomy)」を実現すること。
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JADA Support Philosophyの核心は、Parent Coaching × Direct Support for the Young Person、すなわち「親へのコーチング × 子ども・若者本人への実動支援」です。
親だけが変われば解決するわけではありません。本人だけを支援すればよいわけでもありません。
保護者が方針をそろえ、家庭の生活基準を整えることと、必要に応じて第三者が本人のもとへ出向き、具体的に働きかけることが必要です。
詳しくは、JADA Support Philosophyをご覧ください。
通信制高校への転校は、次の7 Steps to Autonomyの中では「学び直し支援」の一部です。
通信制高校へ入学することだけを支援のゴールにすると、生活改善や社会参加が抜け落ちます。
本人の現在地に合わせ、必要なStepから実行することが重要です。
JADAでは、通信制高校への転校をゴールにせず、その後の生活、進学、就職まで支援してきました。
中学2年生から長期間引きこもった女性は、生活改善と学び直しを経て通信制高校へ進みました。
その後、短期大学へ進学し、保育士資格を取得。現在は地方公務員として働いています。
中学1年生から不登校となった男性は、家庭訪問支援を通じて外との接点を取り戻し、フリースクールと通信制高校で学び直しました。
高校卒業後は自衛隊へ入隊し、後輩の相談にも乗る立場になりました。
これらの事例で重要なのは、通信制高校へ入ったことだけではありません。
生活を整え、人と関わり、学び、働く経験を積み、自分の役割を見つけたことが、Social Autonomyにつながりました。
実際の支援事例は、JADA Success Hubで紹介しています。これらは単なる体験談ではなく、JADAの支援哲学と方法論を裏付けるEvidenceです。
通信制高校は、不登校から学び直すための大切な選択肢です。
しかし、転校手続きをして在籍するだけでは、昼夜逆転、ゲーム漬け、外出困難、会話断絶、社会的孤立は解決しません。
転校前に、次の7項目を確認してください。
高校卒業や大学進学は重要ですが、それだけが解決ではありません。
本人が自分の生活を整え、人とつながり、学び、働き、自分で考え、選び、行動できるようになることが重要です。
通信制高校を、引きこもるための場所ではなく、社会へ再び踏み出すための通過点にしてください。
本人が相談を拒否している場合でも、保護者だけでご相談いただけます。
通信制高校へ転校したものの、昼夜逆転、ゲーム中心の生活、レポートの遅れ、外出困難などが続いている場合は、家庭だけで抱え込まず、30分無料相談をご利用ください。
通信制高校は、不登校から学び直すための有力な選択肢ですが、転校しただけで不登校や引きこもりが解決するとは限りません。昼夜逆転、ゲーム中心の生活、外出困難、家族との会話断絶などが残っている場合は、学校選びと並行して生活改善と本人への支援が必要です。
毎日の登校に負担を感じるものの、レポート、スクーリング、試験へ取り組む意思があり、自分に合ったペースで学び直したい子どもには有力な選択肢です。ただし、自己管理が難しい場合は、学習計画や生活面を支える人と環境が必要です。
現在の生活リズム、レポートの管理、スクーリングへの参加、学習支援、人と関わる機会、アルバイト・職業体験・進路支援、卒業後のSocial Autonomyまでの7項目を確認してください。入学のしやすさや知名度だけで判断しないことが重要です。
通信制高校は、高校卒業資格に必要な単位を認定し、卒業資格を出す学校です。サポート校は、通信制高校のレポート、スクーリング、生活、進路などを支援する民間の教育施設です。サポート校だけでは高校卒業資格を取得できないため、提携している通信制高校、学費、支援内容を確認してください。
欠席日数や単位、進級の期限が迫っている場合は、早めに転校先を検討する必要があります。ただし、本人が朝起きられず、外出もできない状態では、転校手続きだけを急いでも再び通えなくなる可能性があります。まず5-Stage Assessmentで現在地を整理し、学校選びと生活改善の順番を決めてください。
登校日数が少なくても、レポート、スクーリング、試験を継続できなければ卒業できません。昼夜逆転やゲーム中心の生活が続いている場合は、通信環境、起床、食事、入浴、外出などの生活基準を見直し、本人が学習へ取り組める土台を整える必要があります。
最初から本人を無理に説得するのではなく、まず保護者が学校の仕組みや選択肢を調べ、家庭の対応方針をそろえます。そのうえで、本人が拒否する理由を確認し、オンライン説明会、短時間の見学、第三者との面談など、小さな接点から始めます。
高校卒業や大学進学だけでは、Social Autonomyが実現したとは限りません。通信制大学へ進学しても、自室から出られない、入浴や歯磨きができない、課題へ取り組めない、社会との接点がない状態に陥ることがあります。卒業後の生活、アルバイト、就職、社会参加まで見据えた支援が必要です。
昼夜逆転、ゲーム漬け、会話断絶、外出困難、衛生状態の悪化、進路拒否などが重なるStage 3以上では、親子だけの働きかけが行き詰まっている場合があります。JADAでは、親へのコーチングと本人への実動支援を組み合わせ、7 Steps to Autonomyに沿って、家庭訪問、生活改善、学び直し、社会接点、進路・就労へつなげます。
はい。本人が部屋から出ない、会話を拒否する、学校見学へ行かない場合でも、保護者だけで相談できます。まず家庭の状況と本人の現在地を整理し、保護者の対応方針と、本人へ働きかける順番を決めます。
自傷、希死念慮、家庭内暴力、激しい暴言などがある場合は、当機構へご相談ください。安全確保を最優先に状況を整理し、必要に応じて医療機関、警察、児童相談所等との連携をご提案します。生命や身体に差し迫った危険がある場合は、当機構への相談を待たず、110番または119番へ連絡してください。
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