中高一貫でのトラブル「都政新報」教育支援の現場から

 また、別の高校に進学しても、以前の中学の仲間とは顔を合わせたくないので、電車の路線や通学時間帯を気にするという生徒もいます。他にはこのような事例もあります。「病気を患ってしまい、高校生になっても朝からは学校に通えそうもない。時間帯の選べる昼間定時制の高校に進学したい」。関連事業で不登校・再受験・転入希望者のための学習塾も運営しているので、このように高校進学変更を希望している生徒を受け入れていますが、なかなか一筋縄ではいきません。
 それは、中高一貫校ならではという独自の学習システムに理由があります。中高一貫校では、学校側も「6年間でワンセット」という意識で授業のカリキュラムを組んでいるので、公立の中学校や高校と学習の進度や内容、範囲が異なっているケースが多々あるのです。公立の高校を受験する場合、入試における範囲は中学校での基本的な学習内容と決まっています。しかし、「6年間ワンセット」のカリキュラムでは、高校の範囲を中学で学習していたり、中学でやるべき内容を高校に回していたりします。そのために、一口に受験勉強といっても、一から学習していく必要のある教科があったりするので、早めの対策が必要になってきます。 続く

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杉浦 孝宣
杉浦孝宣(すぎうら たかのぶ)は、一般社団法人不登校・引きこもり予防協会の代表理事。自身も小学生時代に不登校を経験し、つらい気持ちに寄り添う支援を40年以上続けています。「子どもは必ず変われる」を信じ、不登校や高校中退、引きこもりで悩む親子に寄り添い続けています。著書に『不登校・ひきこもりの9割は治せる』など。
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