板橋区立中学教師向け 講演会

不登校、高校中退の救済を目指すサポーターの皆様

お早うございます。寒さなんか吹き飛ばそうぜって気合いを入れないと外に出る勇気も?

板橋区立中学教師向け 講演会

板橋区立中学教師向け 講演会

今から、5年前、NPO活動をはじめました。それと同時に板橋区の教育委員会に行き、中学の先生に対して講演をしたいと、お願いに上がりましたが、そのときは玄関払い、地元板橋区の有力者や色々な方の推薦により、やっと、昨日、板橋区内の校長先生はじめ、進路担当の先生、約40名の前で 講演会が実現しました。途中、愛機 macbookがフリーズして、「代表、あのとき、原稿読み飛ばしましたね」と。スタッフに言われる位、パニクったシーンもありましたが、ある先生から「こんなに私立高校は学校を辞めさせて、経営上平気なんでしょうかね?」「不誠実な高校説明会で、そのウソを見抜く方策はないでしょうか?」「うちの生徒も窃盗の見張りをしていたと言うだけで、高校中退させられて、そのとき、その高校の対処の仕方に不信感を抱いております」「あまりにも衝撃的な現実ですね」等々、先生方からコメントやら質問を頂きました。
 

 

 

 

【講演内容】

皆さん、こんにちは

NPO高卒支援会の杉浦 孝宣です。

本日はこのような会議にお招きいただき、ありがとうございます。

今日のポイントは3つ

1   不登校、高校中退の立ちなおらせ方

2   高校説明会の甘い罠

3  都立補欠募集の活用

 

まず最初に簡単な自己紹介をさせて下さい。小学三年生の時、私自身が保健室登校で、その当時の学校教育では登校拒否、保健室登校、不登校等という言葉すらなくて、学校側が下した判断は千葉県にある豊島区立竹岡養護学校への転籍でした。

そこでの生活は半年あまりでした。布団の上げ下ろしもした事が無い私が全寮制の学校というのは生活自体が厳しいものでした。しかも午前中は体を動かせ的な授業が多く、疲れ、午後から、復習中心の授業でした。出来ないとわかって教えてもらいましたから、丁寧に算数や国語を勉強させてもらい、2週間あまりで、僕だけでなく、クラス15人のほとんどが、グングンと勉強が出来るようになりました。そして、気付くとあれ程嫌だった 午前中の体育の授業や養護学校の生活全体が楽しいものへと変化しました。 後で考えるとこれが僕の人生のターニングポイントでした。その竹岡で学んだ事が二つあり、この二つが今の仕事に活かされております。 1つ、それは環境を変える事により、気持ちが変わるという事。2つめは出来なくなった原点から勉強すると出来るようになり、生活全体が楽しくなるという事です。

竹岡は卒園後は人並みに出来る子どもに成長し、後にアメリカの大学を卒業しました。それは今から 26年前の事です。そのとき、英会話講師、家庭教師をしておりました。初めて、すぐに、中学浪人をしている子のめんどうをみてくれと頼まれました。 そして、かれは一年遅れて 北園高校に合格しました。

そのことが、産経新聞の朝刊に取り上げられ、NHKにまで取材をうけ、それから塾をやるようになりました。今はその塾と5年前から通信制高校、NPO活動をライフワークとしてやっております。

2008年 には、一年間の契約で都政新報の教育コラムを担当し、不登校、高校中退の受け皿としての高校の取材をし、そのことをブログに上げ、無料教育相談を受けつけると反響が多く、今では年間245件もの相談があります。

去年1月は2回目のNHKを新宿山吹の副校長先生と取材を受けました。ご覧下さい。

今日はその相談情報を共有させて頂き、いたばしの教育を更によくしようとこちらに来た次第です。

2. 高校説明会の甘い罠

少子化っていうのはとんでもなく不誠実な広報の引き金となっています。特に私学にとって生徒獲得は死活問題です。ポスターや案内を見ても、あるのは東大、早慶○○名 合格、MARCH現役 ○○名達成と予備校化している高校がほとんどじゃないでしょうか? 私も高校の説明会に行かせてもらいますが、大学進学の事がメインです。 では、その学校の建学の精神やどのように生徒指導をしているのか? 等はほんのさわりだけで、保護者や生徒が不利となる情報は一切、伝えられていないと言った現実があると思います。実は大学進学率は水増し入学だったり、特進科の生徒のみ、補習があり、出来ないクラスには補習すらない、窃盗、タバコ所持、小突き合いを含むケンカ、飲酒、ネットでの学校批判等は、充分な調査をせず、即刻退学となるケースが多く、都立補欠募集の時期でないと、高校中退か? サポート校? 高認といった、選択しかないのです。保護者や本人にとって、小中の義務教育と高校の非義務教育のギャップは相当激しいものがあります。中学入学当時は幼なかった生徒が、先生方の指導、部活の楽しさ、厳しさを通して、人間的にも成長した。卒業式に涙して送り出した生徒! しかしその中にはあっという間にこのギャップを理解出来ずに、中退していく、しかも、本人からではなく、うまくいっている生徒から、そういった悪い情報が伝えられるが、後の祭りといったケースも少なくないんじゃないでしょうか?

こちらのNPOで寄せられる相談は不本意入学での進路変更が圧倒的です。スポーツ推薦、校則の厳しさ、授業や交友関係の変化に適応できないといった事がメインです。

一年間245件で 月ごとに相談内容が違います。

Youtube15 のスポーツ推薦 で高校を辞めざるをおえなかった インタビューを放映しております。 チョットお聞き下さい

まじめな彼女は私立高校に入学した早々、授業が騒がしく、嫌気をさしてしまいます。もう一人は都立高校 ビジネス科です。お聞き下さい

先ほどの女の子の生徒の保護者が「高校転学を考えた時、東京都の教育相談などにも電話をしましたが満足いく、相談ができなっかたので 是非、ネットでそういった事を話したいと」お聞き下さい

3不登校からの高校進学

まず、ほとんどのお子さんやご父兄は 今まで、不登校校だったのにもかかわらず、普通の高校に行かせたい。と希望しております。 が物理的に不可能な場合が多いと思います。何故なら、一般の中3が7-8月の夏期講習から受験勉強を始めるのに対して、その子たちは12月くらいからです。つまり、半年位遅れてのスタートです。ここにO君の話を紹介します。

O君は桐ヶ丘高校受験希望しておりました。その年の1月頃に私どもの塾に、入会希望という事で、来ました。中二から不登校、おまけに母子家庭。サポート校に3年間通わせる経済力はほぼ、ゼロとの事でした。時期が直前でしたので、簡単なアドバイスをして入塾はお断りしました。 結果、前期、後期ともダメでした。 経済的に私学は無理という事でしたので、半年だけ、当方の通信高校に在籍し、都立の第二学期補欠募集を受けてみたらと言う提案をし、彼はそれに向かって頑張りました。見事、その年の8月に桐ヶ丘高校への転入学に成功しました。

今年、高校3年生、この間、遊びに来た時は上智を受験候補にしているとの事でした。結果が楽しみですね。*桐ヶ谷高校できっと彼は頑張って勉強をしたのだと思います。是非「さくら咲く」の嬉しい知らせを待ちたいと思います。板橋区はそれ程、富裕な住民が多くはありません。今、この辺の通学型の通信制高校に通わせるのに、いくらかかるかご存じですか? 3年間で、300万円程度です。 不登校のO君だけでなく、受験に半年ほど、遅れて、来た生徒の選択肢として、この板橋では都立の補欠募集というのも一つの選択肢として提案されてはいかがでしょうか? 

最後になりますが、不登校や高校中退者に対して 環境を変える。勉強を分からない事から教えることが大切であると、改めて申し上げたいと思います。不登校の場合は一般的に適応指導教室での勉強は不十分ですし、スタートを切るのが遅いので、普通の高校に入学するのが難しい。その対策として都立の補欠募集が、不登校になってしまった子に再び学習する機会を与えられると確信しています。また、高校中退は誰にでも起こりうる問題ですので、中学時代から、こうした、義務教育、非義務教育のギャップを知らせないと、今まで通りの説明会に行っても、先に述べたようなうまい話しかなければ、分からないままです。私どもNPO高卒支援会はこういった事について、区内であれば、講演、資料の提供をしていき、不本意入学からの高校中退を未然に防ぎたいと思います。板橋区の教育を今まで以上によりよくしていきたいと思います。

本日はご清聴、ありがとうございました。

 

 

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杉浦 孝宣
杉浦孝宣(すぎうら・たかのぶ)は、一般社団法人未来自律支援機構(JADA)代表理事、認定NPO法人高卒支援会創業者。自身も小学3年生で不登校を経験し、その体験を原点に40年以上にわたり不登校・高校中退・引きこもり支援に携わってきた。 これまで1万人以上の相談に対応し、家庭訪問、生活改善合宿、学生寮、学び直し支援、就労支援などを通じて、多くの若者の社会的自律を支援している。 「子どもは必ず変われる」を信念に、学校復帰だけをゴールとせず、一人ひとりが自ら考え、行動し、社会に参加していく「社会的自律(Autonomy)」を目指した支援を実践している。 著書に『不登校・ひきこもりの9割は治せる』『高校中退 不登校でも引きこもりでもやり直せる』『もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる』など。近年は一般社団法人未来自律支援機構(JADA)を通じて、JADA Stage OSと7つの自律支援ステップを体系化し、国内外へ発信している。 台湾版著書も出版され、教育・福祉・行政・企業・国際社会との連携を通じて、若者の社会的自律支援モデルの普及に取り組んでいる。
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