
40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
9割を立ち直らせた解決力
まずは30分無料相談へ

40年以上の指導歴と不登校・ひきこもりの
9割を立ち直らせた解決力
一般社団法人未来自律支援機構(JADA)代表理事 杉浦孝宣
今、引きこもりの問題は全国で深刻化しています。
特に高校生年代の引きこもりは、学業の遅れだけでなく、将来への展望が見えなくなり、心身ともに大きな影響を及ぼします。
その中で、私たちが現場で何度も見てきたのが、「1日1食・カップラーメンだけの生活」です。
親が食事を用意しても本人は手をつけない。
夜中に部屋から出てきて、カップラーメンだけを食べる。
昼夜逆転し、学校の話になると黙り込む。
家ではほとんど話さず、自室に閉じこもり、携帯ゲームばかりしている。
リョウタ君も、まさにその状態でした。
昨年の夏休み明けから学校を休みがちになり、10月には完全に不登校。
家では一切話さず、毎日自室に閉じこもり、携帯ゲームばかりしていました。
親が作った食事を拒否し、カップラーメンだけで過ごす日々。
ご両親は学校に相談しましたが、状況は一向に改善しませんでした。
お母様は、何をすればよいのかわからず、私たち一般社団法人未来自律支援機構(JADA)に相談されました。
そこから家庭訪問、生活改善合宿、通信制高校への転校を経て、リョウタ君は2023年9月、航空自衛隊へ入隊しました。
今回は、JADA成功事例ライブラリー No.003として、リョウタ君の再出発をお伝えします。
お子さんが食事を拒否し、カップラーメンばかりになっていませんか?
食生活の乱れは、引きこもり状態の深刻化を示すサインの一つです。まずは生活リズム、親子関係、外出状況を含めて現在のステージを整理しましょう。
JADA Stage OSでは、不登校・引きこもりの状態を段階的に見極めます。
リョウタ君は、相談時点でステージ3に該当する状態でした。
ステージ3とは、学校に行けないだけでなく、家庭内での会話、生活リズム、食事、外出などが崩れ始めている段階です。
リョウタ君には、次のような状態がありました。
この段階になると、単に「学校へ戻そう」とするだけでは解決しません。
まず必要なのは、生活の土台を立て直すことです。
この考え方は、支援哲学②でもお伝えしています。
リョウタ君のご両親は、最初に学校へ相談しました。
これは当然のことです。
しかし、状況は一向に改善しませんでした。
学校は教育の専門家です。
学校に来ている子どもに対しては、学習や進路の支援ができます。
しかし、本人が自室に閉じこもり、親とも話さず、食生活まで崩れている場合、学校だけで対応するのは難しくなります。
ステージ3以上では、不登校支援だけではなく、引きこもり支援の視点が必要です。
親だけで抱え込まず、第三者が家庭に入り、本人との接点を作ることが大切になります。
この点については、支援哲学④でも詳しくまとめています。
お母様から相談を受けた後、私たちはリョウタ君の状態を整理し、家庭訪問を開始しました。
最初から本人が素直に話してくれたわけではありません。
親が声をかけても反応がない。
支援者が来ても部屋から出てこない。
学校の話をすると表情が曇る。
こうした状態では、焦って説得しても逆効果です。
まず必要なのは、本人が「この人たちは責めに来たのではない」と感じることです。
JADAのアウトリーチ支援では、本人の興味や生活状況を見ながら、少しずつ接点を作っていきます。
リョウタ君の場合も、最初の目的は登校ではありませんでした。
まず生活を整えること。
食事を整えること。
人と話すきっかけを作ること。
そこから支援は始まりました。
リョウタ君の生活で特に深刻だったのは、食事でした。
親が用意した食事には手をつけず、カップラーメンだけで過ごす。
本人は「腹が減っていない」「あとで食べる」と言う。
しかし実際には、栄養が著しく偏り、倦怠感が強く、何もしたくない状態が慢性化していました。
食生活の乱れは、単に体力を奪うだけではありません。
気力、集中力、感情の安定にも影響します。
朝起きられない。
昼間に動けない。
夜中だけ目が冴える。
またカップラーメンを食べる。
この悪循環が続くと、本人はますます社会から離れていきます。
だから私たちは、リョウタ君に「生活改善合宿」を提案しました。
生活改善合宿の目的は、ただ泊まり込みで生活することではありません。
最大の目的は、規則正しい生活リズム、健康的な食生活、他者との協力経験を取り戻すことです。
朝は6時半に起床。
ラジオ体操。
みんなで朝食。
午前中は畑作業や地域活動。
昼食後も身体を動かし、人の役に立つ体験を積みます。
夕食後には振り返りを行い、21時には就寝。
スマホから離れ、生活のリズムを取り戻していきます。
最初は「無理」「やりたくない」と言っていた子も、2日目、3日目になると少しずつ変わります。
「今日のごはんは何?」
「おかわりしていい?」
「明日は何をするの?」
こうした小さな言葉が出始めるのです。
「健全な精神は、健全な肉体に宿る」
これは私たちが支援の現場で何度も実感してきたことです。
リョウタ君は、合宿前は1日1食カップラーメンのような生活でした。
しかし合宿で、温かく栄養バランスの整った食事を取るようになりました。
初日は戸惑いながら食べる。
2日目にはおかわりする。
3日目には「今日のごはんは何?」と聞く。
食べることが、作業ではなく楽しみになっていきました。
朝ごはんを食べることで午前中に体が動く。
昼食後には満足感が出る。
夕食後には「今日はがんばった」と感じられる。
食事が整うことで、生活全体が少しずつ整っていったのです。
合宿中、リョウタ君は「7つの習慣」とミッションステートメントの作成にも取り組みました。
これは、単なる目標設定ではありません。
「どんな人間になりたいのか」
「何を大切にしたいのか」
「これからどう生きたいのか」
自分自身の価値観に向き合う時間です。
リョウタ君は、次のように書いていました。
一日三食を継続する。合宿での生活をこれからも意識して、生活を整える。自分の目標を叶えるために、まずは体を整える。
ここには、やらされ感ではなく、自分で選んだ意思がありました。
引きこもりからの回復では、この「自分で選ぶ」という感覚が非常に重要です。
合宿を終えたリョウタ君は、少しずつ変化を見せ始めました。
以前は部屋からほとんど出ませんでした。
しかし合宿後は、近所を散歩するようになりました。
家庭内でも、
「手伝うことある?」
と声をかける日が出てきました。
食事も1日3食を意識するようになり、体調が安定すると表情も明るくなりました。
これは、一気に人生が変わったという話ではありません。
小さな生活習慣の積み重ねが、本人の自信を回復させていったのです。
家庭訪問と生活改善合宿を経て、リョウタ君は私たちの通信制高校へ転校しました。
元の学校へ無理に戻すことだけが解決ではありません。
本人が動ける環境を整えること。
学び直しができる場所を用意すること。
生活リズムを崩さずに通える仕組みを作ること。
これが大切です。
通信制高校への転校は、逃げではありません。
再出発のための戦略です。
リョウタ君はその後、航空自衛隊への道を選びました。
体を動かすこと。
規則正しい生活をすること。
人の役に立つこと。
合宿で経験したことが、将来の進路選択につながっていきました。
2023年9月、リョウタ君は航空自衛隊へ入隊しました。
かつて1日1食カップラーメンで、自室に閉じこもり、親とも話さなかった高校生です。
しかし今では、社会の一員として自分の道を歩んでいます。
リョウタ君の回復は、JADAの7つの自律支援ステップと重なります。
この流れは、他の成功事例にも共通しています。
例えば、カイト君は7か月引きこもった後、家庭訪問とピアサポートを経て自衛隊へ進みました。
Y子さんは10年引きこもった後、学び直しと社会参加を経て公務員になりました。
アツヤ君は不登校・引きこもりを経て、高級モード業界へ就職しました。
引きこもり状態の高校生に対して、保護者がどう関わればよいのか。
これは非常に難しい問題です。
まず大切なのは、環境を整えることです。
怒鳴らない。
詰めない。
比較しない。
焦らせない。
そして、本人の小さな変化に気づくことです。
「今日は少し顔色がよかったね」
「昨日より声が明るく聞こえたよ」
こうした言葉が、本人の自己効力感を育てます。
一方で、やってはいけないのは比較と評価です。
「友達は学校へ行っているのに」
「このままだと将来どうするの」
こうした言葉は、本人の自信を奪い、親子関係をさらに悪化させることがあります。
大切なのは、見守りすぎず、手放しすぎず、必要なタイミングで専門家とつながることです。
1日1食、カップラーメン生活が続いている方へ
食生活の乱れは、生活リズムと心の状態の崩れを示すサインです。お子さんの状態がステージ3以上かもしれないと感じたら、早めにご相談ください。
JADAでは、リョウタ君のように不登校・引きこもりから再出発した事例を多数支援してきました。
詳しくは、成功事例17選をご覧ください。
リョウタ君の問題は、カップラーメンだけではありませんでした。
本当の問題は、生活リズムが崩れ、親子の会話が減り、社会との接点が失われていたことです。
しかし、そこからでも再出発はできました。
家庭訪問。
生活改善合宿。
通信制高校。
航空自衛隊。
リョウタ君は、一つずつ階段を上がっていきました。
お子さんが今、1日1食のような生活をしていても、人生が終わったわけではありません。
必要なのは、現在地を知ること。
そして、次の一歩を一緒に考えることです。
一般社団法人未来自律支援機構(JADA)は、親御さんとお子さんの再出発を支援します。
一般社団法人未来自律支援機構(JADA)
代表理事 杉浦孝宣
40年以上にわたり不登校・高校中退・引きこもり支援に従事。1万人以上の相談実績をもとに、JADA Stage OSと7つの自律支援ステップを体系化し、全国のご家庭を支援している。









提携フリースクール・顧問先: